「どうなるかではなくどうするのか」燃えよ剣 haginoさんの映画レビュー(感想・評価)
どうなるかではなくどうするのか
原作は読んでいませんが、新選組関係は読み漁ってゆかりの地もかなりいったので、話は入りやすかったです。
ただ、、映画として、時々土方のインタビュー的ナレーションが入るのが、どうしても気持ちが冷めてしまう。
あの外国人はなんだったの?
それがちょっと疑問に残ってしまった。
結構新選組になってからのことを描かれてることが多いので、それより前のバラガキから描かれているのはいいですね。でもほんと内容は大河並みなので、前後編にしてもよかったのかも、、。
ロケ地は知っているところも多々あり、奈良の長谷寺とか妙心寺、西本願寺、金戒光明寺など、嬉しくなりました。とくに妙心寺は好きな寺で、萌えます。
山崎烝の商人に扮して偵察にいくところとか面白かった!口上がよかった。過去あまり見たことない感じのキャラでした。
慶喜も雰囲気あってよかった。松平容保が会津藩あづかり京都守護職となって、徳川家との関係で幕府に逆らうに逆らえなかったりするところも描かれていて、その葛藤とか泣けます。金戒光明寺の会津藩士のお墓を思い浮かべてしまいました。
芹沢鴨の死ぬシーンがえげつなかった。でも実際あんな感じなんでしょうね、、。酔って寝てるところを布団の上から滅多刺し、、武士としてはどうなんだとも改めて思ってしまいますが。芹沢の前で土方が踊るシーンもありましたが、あれはどうなのかな、そこまでしたんだろうか?
あと、なんか島原の花魁があまり綺麗ではなく、下品に見えて仕方なかったのは残念。教養が高く、本来はお茶をして、歌を読み、お酒を嗜むところなのになあ。
総司や土方の恋も描かれていたのも良かった。雪に会いに行ってご飯を食べたりとか、総司がからかったりとかいいですね。
総司が「これからどうなっていくのでしょうか?[と呟いたときに、土方が「どうなるかではなく、どうしていくかだ」と言ったセリフがとても印象的でした。
そんなふうに未来を待つのではなく、自分で切り開いて生きたいですね。