「突き抜けてほしかった…」嘘八百 京町ロワイヤル わたつみさんの映画レビュー(感想・評価)
突き抜けてほしかった…
中井貴一・佐々木蔵之介の組み合わせ、
[嘘八百]のシリーズ2作目だそうで。
面白い
…うん。面白いんだけども。
「『笑い』が、突き抜けていない。」
「うわ、これめっちゃオモロイ!」と
観客に言わしめるだけのエネルギーが足りない、と思う。
脚本だろうか?
演技の"間"だろうか?
シャシンから熱が溢れ出て、観客を圧倒する。
そういう"突き抜けた笑い"に昇華できていないのだ。
それが残念。
中井さん佐々木さんは本来芸達者な人だから、
もっと活かすことができたハズ。
なんかもったいない。
あと、以下は完全に私見だが。
広末涼子の役のキャラクター作りは不満だった。
彼女の若い頃の"美人・でもちょっとアバズレあり"な役のイメージから抜け出せておらず、
ただの再生コピーの感がある。
私個人は広末涼子という女優に対しては
決して悪い評価はしていない。(むしろ高い)
作中のキャラで"悪女"にするのは構わないが、
もう少し"広末涼子にしか出せないオーラ"が出るまで、
キャラクターを練り上げてほしかったと思う。
以上、統括すると、
「観客を笑わせたいんやろ?
エネルギーが足らん!
もっと突き抜けたシャシンで
突き抜けた"笑い"に昇華させなアカン!」
…となります。
(ネタや狙いは悪くない。だからなおさら残念…)
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