劇場公開日 2021年7月22日

サイダーのように言葉が湧き上がる : 特集

2021年7月19日更新

自分の欠点が、ちょっと好きになる映画――
エモい絶賛続々!今夏最大の“爽快な感動”をあなたへ

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映画を観て、自分が救われた気分になったこと、ありませんか? 本作「サイダーのように言葉が湧き上がる」(7月22日から公開)は、まさにそんな気持ちになれる“爽快な感動作”です。

ひと足先に鑑賞した観客たちから、“エモーショナルな絶賛評”が続々と寄せられています。「次はどんな映画を観よう?」「自分にぴったりの新作映画はないかな?」。そう思って映画.comを訪れた読者の皆様、この記事を読んで、ぜひとも作品選びの参考にしてみてください。

それでは以下から、①作品概要 ②試写会での観客の評価 ③映画.com編集部によるレビュー をお届けします。


【予告編】十七回目の夏に君と会う 少年少女たちの青春グラフィティ

【物語・キャスト】郊外、ショッピングモール、君と僕
「サマーウォーズ」に並ぶ夏アニメ、堂々の公開!

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●あらすじ…主人公はコンプレックスに悩む少年と少女 恋の泡が弾けて浮かぶ

人との会話が苦手だけど、俳句は好きな少年“チェリー”は、ヘッドホンで外部との接触を遮断して生きている。ある日彼は、地元のショッピングモールで、見た目のコンプレックスをマスクで隠す少女“スマイル”と出会い、SNSを通じて少しずつ言葉を交わすようになる。

そんななか、バイト先で出会った老人フジヤマが、大切な思い出が詰まった「YAMAZAKURA」という楽曲のレコードを探し回っていることを知る。レコード探しを手伝い、急速に距離を縮めていくチェリーとスマイル。しかし、ある出来事をきっかけに2人の思いはすれ違ってしまう。

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観れば、自分の欠点がちょっと好きになる――言葉×音楽で綴られる物語のクライマックス、チェリーのまっすぐで爆発的な言葉は、必ずや“あなた”の心の奥深くまで届き、ひと夏の鮮やかな想い出として記憶されるはず。

「時をかける少女」「サマーウォーズ」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などに並ぶ、新たな“夏アニメ”が誕生しました。

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●声優…八代目市川染五郎×杉咲花 大河&朝ドラ俳優が圧巻コラボ

主人公チェリー役を担ったのは、今回が声優初挑戦で、2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」への出演が決まっている歌舞伎界の超新星・市川染五郎(八代目)。さらにスマイル役は、NHK朝の連続テレビ小説「おちょやん」などの人気女優・杉咲花が担い、豊かなアンサンブルを奏でます。

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そして、鮮やかなビジュアル・インパクトにも言及しないといけません。監督は、視聴者を感動の渦に叩き込んだテレビアニメ「四月は君の嘘」で知られるイシグロキョウヘイ。“非現実感がにじむシティ・ポップ調”をあえて全面に押し出し、ひと目で引き込まれる新感覚のアニメーションを創出しました。


【観客の評価は】試写会を実施→リアルに感動の声続出
「胸打たれた」「涙が止まらなかった」「最高でした」

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映画.comでは、読者を招いて独占試写会を実施。そこでアンケートをとり、鑑賞直後のアツい想いを吐露してもらいました。

浮かび上がってきたのは、本作の物語展開・映像・音楽への満足度、キャラクターへの感情移入の深さ、そしてラスト15分への感動……。絶賛が相次いだアンケート結果を、抜粋してご紹介します。


●本作のどこにグッときた?

まずは「本作の最も好きだった(グッときた)要素はどこですか?」と質問すると、それぞれが瑞々しい鑑賞後感を語ってくれました。

「物語展開 素直になれない、自分をさらけ出せない2人を見ていて初めはもどかしかった。話が進んでいくにつれてお互いのことも知り、前向きに変わっていく姿に胸を打たれました」(22歳・女性/大学生)

「音楽 チェリーくんとスマイルちゃんの心情が音楽から伝わってきて、(大貫妙子による劇中曲)『YAMAZAKURA』はうるっとしました。個人的にネバヤン(主題歌を手掛けたnever young beach)さんのファンなので、主題歌が一番ステキでした」(27歳・女性/会社員)

「映像 どの場面を切り取ってもCDジャケットになりそうな可愛らしい映像で、何気ない風景や日常がすごくキラキラしたものに見えました」(28歳・女性/会社員)

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●一番、感情移入したキャラクターは? 観客の共感が湧き上がる

キャラクターの人気も非常に高かったのが印象的でした。彼・彼女らの等身大の青春に、多くの共感の声が寄せられました。

「チェリー 自分も、自分の想いを話したり表現することが苦手なので、ヘッドホンで自分と社会とを分ける気持ちがよくわかります。映画を観ながら、チェリーを応援していました
」(22歳・女性/大学生)

「スマイル 自分も歯を矯正しているので、マスクをしたくなる気持ちがわかるなと思いました。自分がイヤと思っている部分でも、好きな人からかわいい、すきと言われたら、そこも愛しく感じるものですね」(30歳・女性/会社員)

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●ラスト15分の展開は「涙が止まらなかった」

そして、怒涛かつ爽やかな展開を見せるクライマックスについて。「まさに『サイダーのように言葉が湧き上がる』だった」と、称賛の声が多数寄せられました。

「何よりも“あの一言”を口にすることが描きたかったんだな、と感じた。最高でした」(24歳・男性/会社員)

「うらやましいような、懐かしいような、少しホワッとするような場面で、良かった」(31歳・男性/会社員)

「涙が止まらなかったです。自分も今年の夏、何か一つ自分を認められるものに打ち込みたいと思いました」(19歳・女性/学生)

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【レビュー】映画.com編集部が鑑賞してみたら…
「センスのかたまりのようなビジュアルが楽しい」

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特集の最後に、映画.comによるレビューも掲載。国内外のアニメ情報を発信する「アニメハック」編集部の五所光太郎が、普段の流麗で格式高い文体を捨て、心の琴線に触れた“生の鑑賞後感”を語ってくれました。本編を鑑賞する際の、参考にしていただけますと嬉しいです。


●ビジュアルと作り手の思いが“強炭酸”な夏にぴったりの快作

劇場アニメを、このビジュアルでつくりきっているのはすごい。

1980年代を代表するイラストレーターの鈴木英人、わたせせいぞうのテイストを取りいれた背景に、ポップな色遣いのキャラクターを融合させた“センスのかたまり”のようなビジュアルは見ているだけで楽しく、全編イラストレーションが動いているような感覚におそわれる。写実的な方向をとらず、絵の情報量をあえて落としてシルエットで見せることを重視したビジュアルは「アニメは絵である」ことを強く感じさせてくれる。

ヒロイン・スマイルの口癖である「かわいい」も画面のいたるところに詰まっていて、部屋のデザインや小物はもちろん、彼女の矯正中の前歯がキラッと光る効果までキュートに描かれている。ふだんアニメをみない方も、ビジュアルだけを目当てに映画館に足を運んでお釣りがくるぐらいの映像体験ができるはず。ビジュアルの“強炭酸”ぶりを、ぜひ体感してほしい。

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ところで、「監督がパンツを脱ぐ」という言葉がある。「シン・ウルトラマン」の樋口真嗣監督が提唱しているという“パンツ理論”で、「パンツを脱ぐ=監督が自分をさらけだす」という意味があり、押井守監督が作品を評するときなどに「あの作品は監督がパンツを脱いでいるORいない」と用いてきた。

イシグロキョウヘイ監督はオフィシャルインタビューで、本作のキャラクターに重ねた思いについて「完全に剥き出しです(笑)」と語っているが、終盤のストレートな描写を見て本当にそうだなと思った。実は物語も“強炭酸”なのだ。お洒落なビジュアルの本作のどこが?と思った方は、映画を最後まで見るとイシグロ監督が“パンツを脱いでいる”のがハッキリと分かるはずだ。(五所光太郎)

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インタビュー

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