サイダーのように言葉が湧き上がるのレビュー・感想・評価
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俳句オタク少年と出っ歯隠しマスク少女の夏恋。 いやいや、少年、それ...
俳句オタク少年と出っ歯隠しマスク少女の夏恋。
いやいや、少年、それはありえんやろ。なんで女子から花火に誘われて引っ越し優先なん?イライラするで(笑)
山桜の種々の意味は良かった。
レコードのトリックは完全に気づいてた。
このカップルは将来あのじいさん夫婦のようになるわけね(笑)
NHK E
切ない未熟な恋の物語
チェリーは俳句が気になり常に季語を調べている。人助けでいにしえのレコードを探したりしながら過ごした夏の日。こういうのも青春の思い出の1ページになるのかな。引っ越しでだるま音頭が彼女と一緒に踊れなくて切ない未熟な恋の物語だね。次第にアニメの世界観に入って行けたよ。
青くて危ういだけじゃない、深くてウィット溢れる優しい物語でした。 ...
青くて危ういだけじゃない、深くてウィット溢れる優しい物語でした。
杉咲花、とてもいい感じでした。
満足度高い雰囲気ある一作でした。
葉→歯
画調とすると、イラストレーター鈴木英人又はわたせせいぞうといった、カラリと湿度の低いアメリカ西海岸を思い起こさせるようなイメージである そこに日本の"俳句"を織り交ぜながら、ボーイミーツガールなドラマが繰広げられるドラマに仕上がっている そんな難しい入り組んだストーリーではなく、お互いコンプレックスを抱いた男女が、グループホームに参加しているお爺さんの願いを叶えるために協力するという縦糸、そして男の子は近く引越ししてしまうことを告げられずに日々が過ぎるという横糸 コンプレックスの内容が、女の子は出っ歯、そして男の子は極度の赤面症 お爺さんが探しているレコードの謎も含めて、細かい所の伏線回収は、確かに観賞していて腑に落ち、カタルシスは感じる 余りにも関連性を繫げ過ぎるので或る意味ご都合主義と言われればそれまでだが、この手の青春モノだからこういう夢があってもよいとは思う
巧いアイデアは、これを田舎の巨大スーパーモールの中でほぼ完結するコンセプトを考え出したこと 対極である、それぞれの家(男の子、女の子、お爺さん)との往復のみで、他のロケーションはほぼ出ないという集中的な空間は、観客を飽きさせない演出にもなっているのではないだろうか
俳句に関しては、一寸"ダジャレ"的要素もあって、言葉を一つの定形に設えるというのも、こういう集中化としても一役買っているのかも知れない
冒頭から13分程の印象シーンで、勤務終了を知らせるホーム内の壁掛時計の模様、これを謎解きの鍵にするというのも、中々のアイデアであり、こう言う細かい芸当は制作側の真摯を感じられて、ポジティヴな作品であると強く感じる
とはいえ、好みかと言えば自分は逆なので(苦笑
見飽きないデザイン
公開当時に映画館で観てすごく気に入ったのでBDを予約購入して何度も観ました。そして昨夜TV放映しているのをたまたま見かけ、やっぱり最後まで見てしまいました。
気に入っている作品は何度観ても見飽きないですね。
ちょっとうれしくなって評価4点入れてみました。
魔女宅や耳すま好きな人にはおすすめかも。
文化は、地層のように生み出される
背景の感じ、山下達郎のレコードジャケットのイラストを思い起させました。「ナイアガラ」という店の看板もチラリと映り、大貫妙子の歌が展開のキーとなる。1980年前後に大学生活を経験した者なら、誰もが「~だよね」って言うんじゃないかな。
イシグロキョウヘイ監督の郷愁もともなった遊び心からの演出か、とも思いましたが、監督は1980年生まれ。1980年代文化へのリスペクトでしょうか。ただ、背景が主張し過ぎで、年寄りにはちょっとうるさい。
ストーリーは、2001年の映画「アメリ」が浮かびました。日本版アメリ。いやぁ、単に年寄りは、自分が知っている中から似ている物探しをして、安心したいだけなんです。「すべての新しい作品は、過去の作品の変奏曲にすぎない」誰かが、どこかに、書いていたような。
スマホと俳句、結構、相性は悪くないのかもしれませんね。写真は一瞬を切り取る。でも、俳句は写真には写らない何かも写し込む。
悪くない映画でした。夏の終わりを感じさせます。
アニメーションが魅せてくれます
おもしろいと思います。
クレヨンしんちゃんの映画とか夜は短し歩けよ乙女とかのちょっと変わった絵のタッチが好きな方は好きなんじゃないでしょうか。
俳句全然詳しくないから分からないけどおしゃれで好きだな。演出とかも。
田園とショッピングモールのコントラストのよう青春
ずっと気になっていました、二年越しで鑑賞
ポップな作画、高崎を舞台にした
ひと夏のボーイミーツガールもの
絵柄にくらべて、とても繊細で心に響く物語
昨今、夏に公開される壮大なファンタジーと比べると小さな小さなお話ですが、僕は大好きです
俳句という短い言葉に託される思い
おじいさんの思い出のレコード
ちょっとした冒険
花火大会
引っ越し
懐かしい風景なのに
現代ならではのギミックを使ったラストは
田舎の田園に佇むショッピングモールのようなコントラストのようでした
繊細で素敵な映画でした
是非、ご覧になってください
現代っ子の青春
SNSでのつながりやドキドキ感が現代っ子の青春だな~とほんわか。
私が高校生ぐらいのころからSNSが普及し始めたこともあり、なつかしさを感じつつも恋愛に慣れない若者特有の不器用さがドキドキ。
やさしい気持ちになれる映画です。
近年少ない、良質なアニメ映画
まず、くたびれた社会人である私は、基本的に少年少女の群像劇が苦手です。
登場人物に青臭い万能感が溢れてたり、浅薄な行動原理や非常識さが目に入りすぎて内心で常にツッコミが入りすぎてしまう為です。
ほとんどのジュブナイル作品は見るだけでストレスが溜まるのであまり好きではないんですが、稀にスッと腑に落ちる作品があります。
そんな数少ない作品の一つでもある「四月は君の嘘」のイシグロ監督作品ということで思い切って観たところ、大変良かったです。
SNSを軸にした直球の現代劇でありながら、独特の風情を持つ圧倒的な映像美、キャラクターの纏う微妙な侘び寂び、王道(ベタ)でありながらも爽やかな余韻の残るシナリオ。
大人でも純粋に楽しめると思います。
題材的にはキャッチーさもなく、失礼ながら話題作や大ヒット作とは決して評されていないと思いますが、クオリティも内容も、十分に日本アニメ映画の中でも最高峰であると感じました。
もっと評価(認知)されて欲しいという願いを込めて、高得点を付けさせていただきたいと思います。
とても良い作品です。
一貫したストーリー構成とあの頃の想い出
本作はコンプレックスを抱えた2人の人物が主役である。
・声にコンプレックスを抱き、対人関係を狭める主人公
・出っ歯にコンプレックスを抱き、マスクを付けて生活を送るヒロイン
この視聴者に共感させる題材の選び方に感銘を受けた。
・SNS主流のオープンな様で疎遠になりがちな対人関係の閉塞感を、心のどこかで感じている人は少なくないだろう。そんな対人関係のクローズド感をコンプレックスで共感させにくる点。想像もつき易く、また、思春期の学生っぽさも感じさせて飲み込み易かった。
・コロナ禍の時代背景を投影したマスク依存傾向に共感性を見出させている点。また、年頃の、思春期の少年少女には付き物である自身の外見に対するコンプレックス。やはり人が経験して想像し易いであろうことを感じさせる点に優れている。
この2人が共通の課題に取り組みながら打ち解けあって恋を成就させると言った点。どこにでもあるモールで起こる何でもない日常的なアニメである点に、どこかマンネリ感を覚える視聴者を多く見る。
しかし、退屈だから駄作なのだろうか。
客層が違うだけ、感性が違うだけで本当にこの作品の構成や伝えたいことは低俗なのだろうかと吟味することも大切なのではないかと思う。
それを考えさせるのが、本作品の主軸となる山桜の詩である。
コンプレックスと捉えて心を閉していたことも、奥ゆかしく美しい詩や言葉で包み、伝えてあげることで開かれていくのではと考える。
もし仮に、この山桜の使い所が陰口や噂話として使われていたらそうは感じないだろう。
何を意識して、どんな場面で、伝えたいことは何だろうと考えることで初めて送られたものに価値を見出せるのだ。
そういった意味でこの作品は私たちに、心の豊かさを思い出させ、ノスタルジックな胸を締め付け撫で下ろすもどかしさも感じさせ、また日常の有意義さも再認識させてくれる作品であったと考える。
ただ受け取り消化するだけでは退屈だろう。
考えを人に如何に伝えるかを、人は何を伝えたいのかを意識した時、この作品は大切なことを幾つも教えてくれる素晴らしい教材にもなる。
フルポン村上に監修させていれば。
ハートカクテルな色彩でベタな恋バナを撮る新味には乗ったが、それを彩る筈の俳句の低レベルで凡打に。
プレバトある世にこれでは。
夏井先生と言わずフルポン村上かに監修させていれば。
良作
話に抑揚がないと言うコメントもあるけれど、アップダウンが激しいストーリーは疲れるし、(この手の映画が個人的に好きなこともあるけれども)甘酸っぱい青春映画としては十分好ましく感じた。ハッピーエンドってやっぱりいい。
07-047
何でもない日常の出来事
本作は何かとんでもない出来事が起こるわけでもない、実に有り触れた日常の中で起きた、ちょっとロマンチックな出来事のお話。
コンプレックスを持った二人がある出来事をきっかけに距離を縮めていくというものなのだが、まぁ題材からして盛り上がらないのは必至と言える。なので何か大事件を期待していると、何も起きずに終わるので退屈かと思われる。
が、よく考えたら、極有り触れた日常を題材に物語を紡ぐのは大変に難しい。物語とは語ることのほどがあってこそ物語なのであって、特になにもない日常というのは物語として成立しない。なのでこの作品は物語性よりも、その日常と主人公二人のコンプレックスとの向き合い方、そして言動に対する共感性を重視していると言える。
人との距離感や身体的な特徴に対する考え方が多様化している今ならば、より求められる作品となったかもしれない。
監督イシグロキョウヘイの出身地について
このアニメについて、ですが
日常的、普通のアニメです
実は、このアニメの監督のイシグロキョウヘイ
と言う人は、神奈川県の秦野市の出身です
自分も住んでいる秦野市は、特にとても有名な特産物も無く
普通の都心から1時間強の少し遠めのベッドタウンです
でも、良い街です
それをアニメにしてくれた監督に敬意を払い
自分の判る限りロケ地を公開したいと思います
電波塔の有るお城の展望台→弘法山展望台
田んぼの畦道→土屋橋の前の田んぼ
ショッピングモール→残念ですが海老名
ダルマ祭り→タバコ祭り
特に、花火は、河川敷からの仕掛け花火と離れた弘法山からの打ち上げ花火
このアニメのエンディングのようです
(^^♪
現在、残念ながら劇場公開は、日本で一軒も無いので、ネットフリックスだけみたいです
残念ですが、見て頂いた方に敬意を表し感謝いたします
声に出す事
文字通りカラフルな世界観で描かれるアニメーションで感情を背景などを通し表現されていたと感じました。甘酸っぱい青春の映画とはこれのことをゆうんだとばかりの気持ちよさでした!
チェリーの成長としてわかりやすく、ヘッドフォンをいつも間にかつけなくなっていたが、うまくいかない事で再びヘッドフォンで周りとの関係を遮断してしまう。しかし、最後には周りとのつながりを克服し壇上の上で、他が花火に夢中の中俳句を読み続けるまで、成長しました。
そして、私が驚いたのは、ラストシーンでチェリーがスマイルに対しての告白の俳句を連続で読む際、メロディが俳句のテンポとあっていることに気づきました。「うわっ!」っと声が出てしまいました!冒頭から、色彩と文字で語りかけてくる部分が多かった分、最後に音で持っていかれるとは思っても見ませんでした。
高校生に戻りたくなっちゃいますね(笑)
エモさ弾ける田舎のボーイ・ミーツ・ガール、言葉に詰まる思いが加速する
今年の作品がすぐにサブスクに来る時代。評判良かったので新作としてネトフリで鑑賞。爽やかな余韻と夏の清涼感!たまらないねぇ…。
小田市のショッピングモールを舞台に、小さなひと夏の出会いを描く。たまたま今年、ご当地スタバで高崎のイオンモールに行ったので謎の親近感。レイアウトはかなり似ているし、イオンらしい開放感が面白い。
チェリーとスマイル、お互いコンプレックスを隠すような二人が出会ったことによって生まれる化学反応が爽やか。更に、コンプレックスを克服することが全てではないことも含むのがまた良い。現代的なパーツと旧き良きカルチャーを組み込んだ、レトロフューチャーのテイストがアクセントに。
そんなアニメのテイストは、ベタッとしたキャラ造形と奥行きのある風景が特長。綺麗さが際立つ作風が多い中、独自のカラーとファンタジックな造形が心をくすぐる。さらに、かわいい声した杉咲花と市川染五郎、それを支える声優たちのキャスティングがまた上手い。夏に観たらまた違った味になる気がする。
コロナ禍で1年延期した本作。ネトフリで再び湧き上がってくれたのが嬉しい。本当にエモい。シャープな味が弾ける1本。
全143件中、21~40件目を表示