「★3.8くらいです。」サイダーのように言葉が湧き上がる Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
★3.8くらいです。
“俳句”好きなコミュ弱?的な引っ込み系男子+活発で明るいけど容姿にコンプ持ち女子の“アオハル”モノで、対象は中高生〜若年向けと言った内容の爽やかな作品です。勿論大人年齢の方も十分楽しめると思います。
若い人達にはナカナカ馴染みのない俳句というアイテムを用い、アニメならではのビビッドな色使いのビジュアルで仕上げた特徴的なソレは、シーンを切り取って部屋に飾りたくなる様なカラフルな絵面を観て楽しむ事も出来そう。ただ俳句と聞いて思い出した別の作品『川柳少女』を、少マガ連載で知ってる人も居そうなので、取っ掛かりからして全然難しくもなく固さもありません。
内容は特にひねりもなくわかり易い展開なのでストレスフリーで鑑賞できますが、冒頭の『ボーイミーツガール』部分が若干強引な感じは否めません。ですが全体的な表現・演出や、アニメの動き・色使いなど、美術にもかなり力の入った作品である事は間違いなくシッカリと仕上がっています。
公序良俗に反するシーンが出てきますが、ソレはお話の中での事として流した方が良くて、終演テロップの最後にフォローの文言が一応入っていて配慮もされています。
そして個人的に良かったのは『大貫妙子』の楽曲です。申し訳ないけどED曲も同氏であれば尚可でしたが、まぁソコは良しとしましょう。
マイナスに思った所は、ストーリーが解りやすさの裏返しで若干平凡に感じた事(お約束要素も散見される)と、オチの展開が若干疑問に思え、その辺をもう少し練って欲しかったと感じた事です。
ラストの台詞は、多分3句発すれば充分だったと思っていて、ソレを踏まえる形でも作中であまり機能していなかったビーバーのイタズラ・落書きを、別な手段でストーリー全体に印象づけられれば良かったかなと。あと“ニヤニヤ成分”をもう少し足せれば‥‥w
そしてまたしてもヒーロー&ヒロインはNot 声優ですが、今作はナントカ踏ん張りきった様子なので、この部分も良しとしましょう。
という訳で、この夏休みに若い男女が観て楽しめる作品だと思うので、オリンピックの合間にでもご鑑賞どうでしょう?
聖地は群馬県高崎市らしい。実際にイオンモール高崎に行った事はありませんが、周辺を何度も行き来した経験が過去にあります。以前住んでた埼玉県某所にも風景が似ていて、チョッと懐かしくもありました(と言ってもつい2年前の事)。