劇場公開日 2021年7月22日

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「やばい。油断した。心に刺さって涙が止まらない。」サイダーのように言葉が湧き上がる t2law0131さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0やばい。油断した。心に刺さって涙が止まらない。

2020年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

1970年代に青春をおくった私の心に刺さりまくった。舞台は現代の地方都市、高校生のひと夏の恋の始まりなのだが。シンプルなボーイミーツガールなのだが。スマホなんか活躍するので「哀愁」「君の名は」のようなすれ違いにもならないのだが。でも超古典的な恋話として剛速球のストライクにしてやられた。日本人にしか通用しづらい「俳句」をモチーフに展開するのも響く。登場人物たち(特に男子たち)の役割とキャラが計算されて素晴らしいバランス。で、キーになる音楽が大貫妙子!もう打ちのめされる。エンディングクレジットに流れるテーマ曲も、おそらく「はっぴいえんど」に大いに目配せしてるんじゃないかなっていう仕上がり。もう、油断して観てしまい、してやられ、そのビビッドに描かれた70年代的な恋の姿に、涙が止まらない。やばい。

t2law