「見つめあう二人、傍聴席の綾田俊樹と弁護士ベンガル。あぁ、東京乾電池。」閉鎖病棟 それぞれの朝 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
見つめあう二人、傍聴席の綾田俊樹と弁護士ベンガル。あぁ、東京乾電池。
先月に観た『楽園』に続いて長野県を舞台にした映画。しかも、その『楽園』に引き続き綾野剛と片岡礼子が出演しているという偶然。これはもしや二人に何かある?!などと、下衆な考えも脳裏に過りながらも、ヘッドギアした患者の二人が「あずさ2号」を熱唱するシーンで、今回の台風で特急あずさも運休が続いていたんだろうと想像してしまいました。ちなみに『楽園』では北陸新幹線ネタでした。
序盤で感じたのは、鶴瓶の若いころのモノクロ映像は良かったのですが、精神病院内の患者たちにあまりリアルさがなかったこと。精神病棟モノとしては欧米作品にはまだまだ劣っていると思ったのです。また、いくら人権問題があろうとも、外出許可が簡単に出すぎることにも疑問を感じました。それに、凶暴な男・しぶこじゃなくて渋彦(勝手に命名)にしても、患者の中では違和感がある。途中まで患者だと思わなかった・・・。
日本の従来の精神病院像でいえば、必ず鉄格子があったり、薬漬けにされたり、拘束衣を着せられたり、最終的にはロボトミー手術で廃人にしてしまえ!的なイメージがありました。やっぱり、そこは現代的に自由な病院を描いていたんだと思います(実際の病院をよくわかってないので、ごめんなさい)。
刑務所にしても精神病棟にしても高い壁に囲まれ、閉塞感がいっぱい。なんとか生きていこうとする患者や、問題を起こす者たち。まるで社会の縮図のような人間関係が出来上がり、居場所を見失うことも。そんな病院であっても、「いつでも帰っておいで」みたいな家族的暖かさも描かれるのだが、どう考えても帰りたくない場所だと思う。ただ、患者同士のイジメがあっても発覚しない脆さも感じられるのです。特に木野花さん、氷川きよしのコンサート行けなかったんだろうなぁ・・・かわいそ。
そんな不自然さもいっぱいあったのに、公判のシーンではボロ泣きしてしまった。鶴瓶や綾野剛の演技もよかったのですが、ここでの小松菜奈の証言は涙なしでは見られない。そしてラストの立て、立て、立て・・・ブラックアウト。『マチネの終わりに』と連続してブラックアウト・エンディング。好きだわぁ。
kossyさんこんちは。れいすけです。
小松菜奈泣きました泣きました。レイプってなんで日本映画はやたらおおいんだろ。確かに悪モンを作るのに1番簡単だからかな。鶴瓶のたとうとするシーンね。
地蔵菩薩さん、コメントありがとうございます!
苦しんでる人が多い割には、精神病棟モノの映画は日本ではまだまだ少ないですよね。
どうしようもない閉塞感がつきまとうものですが、小林聡美の演技だとか自由な風潮によっていくらかオープンにする目的もあったのかな~などと感じました。
だけど、入らずに済むものなら入りたくないです・・・
kossy氏🙇
まだ未観ですが😅
チラシより参考になりました。観た人の感想が、私的に観るに値するか?…勉強なります🙏
「楽園」が未観に終わりそうなので、本作は必ず行きたいです🙇
最近の綾野剛作品、暗そうな題材多いですね😔Check-in作品に入れたの含め、全部観たいですけど…ありがとうございました🙏