「人を支え、そして支えられ…」閉鎖病棟 それぞれの朝 さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)
人を支え、そして支えられ…
まず、最初からどうにか、この人達みんなを助けてあげたいという気持ちになった。
そして、人を2度も殺めてしまった秀丸さんとそして義父に性的虐待をうけ、レイプもされてしまったゆきちゃんのこの、どうしようもない苦しさと悲しみと憎しみをどうしたらいいのかって、ただ叫びをあげることしか表現方法が本当にないよなって。
秀丸さんも人を殺してしまう事はいけないことだけど、1度目も2度目ももうその方法しかなかったんじゃないかって思わずにはいられない。
性的虐待やレイプ、性犯罪で死刑になることはあり得ない。日本は性犯罪に対しての罪が軽すぎる。被害者の心と体の傷はどんなに計り知れないか。
そして、私達は生きる希望を見失った時、誰かの支えや言葉、行動によって救われたり、救ったりしてることがあるんだということに気付かされた。
チュウさんに向けて、面会に来た妹は「狂ってる」って言葉を発したけど、現実問題としてその閉鎖病棟の人達が狂っているのか、健常者だと思って生きている一般の人達が狂っているのか、結局紙一重だろうなと思った。
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