劇場公開日 2020年12月11日

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「善き人たちの寛容なコミュニティー」ニューヨーク 親切なロシア料理店 ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0善き人たちの寛容なコミュニティー

2020年12月17日
Androidアプリから投稿

いつまでたっても、アメリカの児童虐待やドメスティックバイオレンスは減らないのだろう。
難民ボートなみに、母子が押し込められているシェルター。プライバシーもなく、ただ横になるだけの場所。
この現実をみると、日本の福祉は手厚いと思う。

反面、サークルを運営するアリスや民間のパワーが凄い。
隣人を愛せと説く宗教で繋がっているからなのか、皮肉にもニュースで見る今のアメリカとは真逆の姿を浮き彫りにしている。

子どもは無力だ。
必死で、諦めないでとすがるしかない。
それなのに、赦すということを、すでに知っている。
許すではなく、「赦す」ことを。

それにしても、と考えてしまう。映画の中だけではない、現実でも直面すること。
何か行動を起こすとき、
生活がうまくいかないとき、
自分の感情がコントロールできなくなったとき、
最悪のことも考えて、想像してみないものか。
たまたま、善き人たちに出会う確率は、かなり低いはずなのだが。

ミツバチば~や