劇場公開日 2020年2月14日

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「とあるBARの堕ちている人々を描く人間劇」屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ カメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0とあるBARの堕ちている人々を描く人間劇

2021年12月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:4.2
事件を描くのではなく、殺人鬼の日常を描く。そのウィットにとんだ演出が監督のハイセンスを感じさせる。酒に溺れる人々。その中に混ざっている殺人鬼に誰一人気づかず酒を酌み交わす。BARでの酒に対する描写をとことん暴力的にまたコミカルに掘り下げ、すでに堕ちている人々を描く。
実在の殺人鬼の物語と同時に、堕ちている人々を、とあるBARを舞台に描いた人間劇だ。
また殺人鬼フリッツの人間性も細かく描けておらり、弱い者への暴力性と、強い者への劣等感がなんとも人間味溢れている。またBARでの常連客とのやり取りもリアルで、顔馴染みへの社交性は持ち合わせていたのだと気付かされる。
これはとてもいい殺人鬼日記だ。

カメ