ベン・イズ・バックのレビュー・感想・評価
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相変わらずのモラトリアム青年ばかりの自由と民主主義のお国の話
西洋映画の悪いDNA 『聖なる苦しみます』クリスマス・キャロル以来の定番の使い古し
モラトリアムでマザコン青年とリベラルっぽくした子離れ出来ないだけのク◯親の家族の木綱な話。
処方した医師に『あなたの処方で息子が中毒になった』と言う台詞がでてくる。
アメリカの保険制度を詳細には知らないが、アメリカの場合は失業していると日本の様な健康保険制度と言った制度がない。従って、薬物の処方を医師から受けるにも注意が必要なのは言うまでもなく、お金がかかるので、処方においそれと同意しない。つまり、薬物中毒になるほど医師に処方されたと言う事は、安価な中毒性の高い薬物を混入されたか、元々、息子に無関心であったかのどちらかになる。
まぁ、19歳にもなって母親がいないと薬物依存を克服出来ないのか?と思う。
電子タバコなんかやめろって言いたい。
♥薬物よりも拳銃じゃない?
追記
映画を演出する人たちは
薬物依存でなくとも、アドレナリン依存を考えろ!って言いたい。ワンコロなんてどうでも良いだろ。即刻、警察に連絡して、施設に帰れば良い。
運び屋よりもワンコロの命が大事だと言うのか?
薬物依存を怖いと言う人が多いが、薬物依存なんて怖くない。最初から手を出さなけりゃ良い。と言いつつ、お酒が飲みたい♥
アルコホール中毒は薬物じゃないからね。それにもう母親もいないし。家族なんかにゃ迷惑もかけない。
助けるワンちゃんは真っ黒なワンちゃんだった。ストーリーは乱流が止まらないゴミひとつない流れ。
なぜ警察に連絡出来ないか?
連絡すると映画が終わるから。
その程度の映画つう事。
ルーカスくん
やっぱ好きだわ〜。
でも短髪の彼ばかり観てるので、たまには普通の髪型が見たいかも。
「ある少年…」「マンチェスター」など、問題を抱え家族との確執もテーマの役がうまいなぁ、と。ただ、寡黙な役が多いのでたまには弾けて欲しいが。
母は強し。時には周りがドン引きするくらい。
とはいえ、24時間見張るという割には緩かったね。
でも、それを持ってしてもドラッグの世界から引き離し、立ち直らせるのは至難の業ということはよくわかる。
たった1日、クリスマスを過ごすだけだったのに…。
(クリスマスのミサで妹が歌うシーン、良かった)
死なせてしまった子のお母さんに、助けを求める母。強い人である。
(ジュリアロバーツ、相変わらずおきれいで)
犬が探し出し、かすかな希望の光が見える終わり方。犬を含めた家族のためにも立ち直って欲しいと思った。
こじらせ親子の子守唄 ジュリアにハート💔
ジュリア・ロバーツの拗らせた母親ぶりがたまりませんでした。
厳格で神経質、疑い深いかと思えば、楽観的で無計画ですぐキレる。息子にはとにかくべたべた。
BENもクリスマスにホームシックになって帰って来てしまう。内省的で自分を客間視できるので、母親よりもまともに思える。最後、取り戻した愛犬を車に残して、オーバードーズしてしまうのは、とことん自分に絶望しつつも、死んで謝る的な彼なりのケジメのつけかたなんでしょうけど、未練もたっぷり感じられて、ほんとうのワルになれないナイーブなルーカス・ヘッジズにかなり同情してしまいます。ルーカス・ヘッジズは若いのに達者ですね。
妹が普通でひねくれてないことにむしろ違和感をもちました。
地元の麻薬ヤクザが空き巣に入って犬だけ奪うかね?とは思うけど、ストーリーだからしょうがない。
ドライブスルー方式の薬局はやはり、強盗対策なのでしょうね。
麻薬は同じ環境(地元)に戻ってしまうと、いろいろ誘惑が多いので更正するのキツいですね。のりぴーは復帰したみたいだけど。
悪者にされた痴呆症の医者が実に気の毒。あの短い場面で畳み掛けるように八つ当たりして死んじまえって、かなり酷い。試着室の場面も迷惑な親バカぶりが半端なかった。熱演でしたけど。
もう少し泣きたかった。
薬物依存症から立ち直るのは、並大抵のことではないのでしょう。
ストーリーがちょっとサスペンス寄りであるところは好き嫌いの分かれるところ。僕は純粋にヒューマンドラマとして泣きたかったというのが正直なところ。
薬物依存症と過去の過ちの中で必死にもがく青年をルーカス・ヘッジスか好演。そしてその息子を立ち直らせようと必死にもがく母を演じたジュリア・ロバーツの演技も見所です。
依存からは、逃げられない?
薬物依存で、暴れて治療中のベンが、クリスマスに帰ってきた!母のホリーは、喜んだが!長女と継父は、疑っている。再婚同士の家族だ。昨年のクリスマスの最悪を引きずっている。薬依存のきっかけは、治療のための鎮静剤の投与し過ぎが原因と言う皮肉。彼は、ティーンエイジャーの売人にのしあがっていた。不良は、許さない。なあ1度だけ頼みを聞いて欲しいなあって
家族だけが頼りなんだ。ジュリアロバーツがその母親を好演。ルーカスヘッジスもいい。依存から立ち直れるのか?作品は、複雑な終わり方。
ラストは…
タイトル通り、死の縁から舞い戻った。そこでブツ切り。もう少し余韻、その後が見たかった。てっきり止めていた薬物の誘惑に勝てず、手を出してしまったと思いきや、他のレビューで自殺と知りました。医者が処方した薬のせいで中毒になってしまうという酷い話、実際にアメリカではかなりの被害者がいることを知り、怖くなりました。両親は離婚し、実母と再婚した父は人種が違う。かなり複雑なケースだと想像できるし、これもあり得る世界なのだろう。理解ある養父だが、これまで幾度も立ち直れなかったことから、クリスマスに戻ってきたのに懐疑的で、嫌な奴に映るが、現実仕方のないことだと思う。何より、自分の家族に危険が及べば尚更のこと。かつての悪い仲間に犬を盗まれ、探しに行くがなぜ警察に頼まないのだろうか。やはり、犯罪が多過ぎて直ぐに動いてくれない、元犯罪者は信用されないなどあるのだろうか。息子が女の子を薬物の世界に引き込んだせいで死なせてしまったことを知らず、その母親と話していたジュリアってかなり変。またジュリアが困っていたときに助けた、その母親も心が広すぎるというか、とてもできない。
ジュリア・ロバーツ
母親役が似合ってました。
ポンズ帰ってきて本当に良かった✨
警察に行くなら最初から行くべきだったのでは?
息子の為と言いながら終始甘やかしてるのが気になった。
息子と母親に振り回されてる家族がちょっとかわいそう。
彼を応援しているが、我々の応援は甘過ぎる
映画「ベン・イズ・バック」(ピーター・ヘッジズ監督)から。
「薬物依存症の息子を全力で守ろうとする母」が主役だが、
私には、彼のためというよりも、自分のため・・という印象が強い。
施設に入り、一所懸命治療しようとしている息子に、
「クリスマス・プレゼント」として、1日だけの帰宅を促すなんて、
まさしく、自分のため、としか言いようのない対応だから。
さらに、突然帰ってきた彼を責める継父や妹に対して、
「私はあなたたちに怒りを感じる。嫌ってるでしょ?」と言い捨てる。
そんな妻を見て、夫が諭す。
「彼を応援しているが、我々の応援は甘過ぎる」と。
親子だとどうしても甘くなってしまう・・だから施設に入れたんだと、
説得するが、「まったくもう、うんざり」とばかり聞く耳を持たない。
物語は、そんな場面からスタートするのだが、
その「母の甘い応援」が、大きな事件に発展していくのだから、
最初に、夫の忠告を聞いておけば・・と嘆いても仕方がない。
この作品は、私たちに何を伝えたかったのだろうか?
そればかり考えているが、あまり上手い表現が見つからない。
「母の愛」と「家族の絆」・・・まさかなぁ。
けっこうよかった
息子とはぐれたときに、娘に連絡するとなんと娘が母親と息子のスマホを追跡していて、『24』みたいな展開になるので驚いた。
アメリカのイオンはヤク中だらけで怖い。教会に行けば、加害者と被害者ばかりでその色が濃すぎていたたまれない。
ジュリア・ロバーツが演じるお母さん、時折抑えきれなくなるものの、感情的にならないように努めている感じがよかった。オムツを替えた子が大人になってボロボロのヤク中になっているのがつらい。
更生
この世界の片隅で、どこかの街角で、現在進行してるような話だった。
薬物依存症で施設に入っていた息子が帰ってくる所から話は始まる。
作品から感じるのは更生する事の難しさだ。
母親以外、誰も彼を信用出来ないでいる。
そして、また泥の中へ引きずりこもうとするかつての同類たちがいる。
彼は幾度となく嘘をつき、裏切ったのだろう。彼だけが救われる事を良しとしない人間がいるのだろう。
秀逸なのは、それら過去の出来事を一切映像として提示しなかった事だ。彼や周囲の言動から想起される事柄は脳内であらゆる方向に広がっていく。言うなれば今まで観てきたドラック関係の映画やその知識が、全て彼の過去に置き換えられるような印象なのである。
彼は常習者であると同時にディーラーでもあったようで、街の暗部に顔が効く。
とあるディーラーは、高校の歴史の教師だった。かつての同類は、薬欲しさに自らの尊厳にさえ唾を吐きかけるように憐れだ。
元締は薬に犯される事は一切なく、クリスマスを楽しみ、薬に群がる客たちを喰いものにし続けてる。
施設の外に一歩踏み出せば、そんな蜘蛛の巣が張り巡らされている…。
そんな環境の中、自分で自分を諦めそうな環境の中「あなたは大丈夫」と言い続ける母親の存在。どんなに心強い事だろう。
自分も親だから共感できる。
何とかしてあげたい。一心にそれだけを念ずる。
母親を取り巻く環境も過酷だ。
息子は犯罪者で薬物中毒が故にあらゆる問題を起こしてきたのだろうと思う。
だが彼女は常に彼に寄り添う。
励まし、認め、叱咤し抱き締める。
アメリカでは親の責任まで問われてなさそうなのが観てとれた。
一連托生ではない。
勿論、なんらかの軋轢はあるのだろうが日本ほどではなさそうだった。
村社会の悪しき風潮なのだろう…。
ジュリアロバーツ演じるところの母親は、弱さも強さ、優しさや愚かさも、どんな特異な感情も、一切特別なものではないと表現してくれているようで見事だった。
その感情をさり気なく切り取る編集の良さもあったのだと思う。
そしてラストカットが意味深だった。
映画は終わるが、彼と母親にエンドロールは訪れないとばかりに唐突に終わった。
おそらくそうなのだ。
一旦踏み込むと逃れられない実情を、このラストカットは訴えていたように思う。
薬物依存の恐ろしさを語ってくれる。
自分だけではない。
家族も友人も全ての関係者を巻き込んで、泥の中に突き落とされる。
抑止力になればいいと思うし、更生しようとする人への偏見が少なくなればいいと思う。
「覚醒剤やめますか?それとも人間やめますか?」
この映画を観て、上記の標語が過剰な表現でない事を知った。
観れて良かった…。
熱演
薬物を断つ難しさを依存性だけでなく 社会の中で断つ難しさも描いていてよかった 依存性はなんかリハビリ施設に入って、薬が抜けたら、後は自分の意志とか、ほとんどの人が思うだろう。でも それだけではない。薬の人間関係も断つ難しさ。それは 社会の中で「ジャンキー」とレッテルを貼られ 孤立してゆくことも またその関係性に戻ることになる。そして、頭の中には残っている快楽は常にそれを欲してる自分も知っている。そして、それを嫌悪もしている。その嫌悪を忘れたくて…また手を出す…確か星の王子さまにそんな酒呑みの話しがあったなぁ
ジュリアロバーツの熱演で話しは進んで行くが 最後の犬が走る演技が全て持って行った
昨年のクリスマスも母と犬に助けられたとなってるが…やはり昨年も彼は最後の別れのために戻ったのか… 彼は再び犬と母に助けられたが 彼の心にまだ光はさしていない。そう そんな簡単に奇跡は起こらない。きっと そうであろう。それでも、
時は進んでいて 変わらないものはないであろう。娘を亡くした母がベンの母にしたことも ひとつの変化であるし……
今日本でも芸能人やら官僚やらが薬物で捕まって騒ぎ その謝り方でまた騒いだりしているが、そんな騒ぐ人々にも観てほしい映画でした。
たまたまなのか、だからなのか、確か「beautiful boy」も同じようなテーマらしいので そちらも観ようと思えた。
熱演
薬物を断つ難しさを依存性だけでなく 社会の中で断つ難しさも描いていてよかった 依存性はなんかリハビリ施設に入って、薬が抜けたら、後は自分の意志とか、ほとんどの人が思うだろう。でも それだけではない。薬の人間関係も断つ難しさ。それは 社会の中で「ジャンキー」とレッテルを貼られ 孤立してゆくことも またその関係性に戻ることになる。そして、頭の中には残っている快楽は常にそれを欲してる自分も知っている。そして、それを嫌悪もしている。その嫌悪を忘れたくて…また手を出す…確か星の王子さまにそんな酒呑みの話しがあったなぁ
ジュリアロバーツの熱演で話しは進んで行くが 最後の犬が走る演技が全て持って行った
昨年のクリスマスも母と犬に助けられたとなってるが…やはり昨年も彼は最後の別れのために戻ったのか… 彼は再び犬と母に助けられたが 彼の心にまだ光はさしていない。そう そんな簡単に奇跡は起こらない。きっと そうであろう。それでも、
時は進んでいて 変わらないものはないであろう。娘を亡くした母がベンの母にしたことも ひとつの変化であるし……
今日本でも芸能人やら官僚やらが薬物で捕まって騒ぎ その謝り方でまた騒いだりしているが、そんな騒ぐ人々にも観てほしい映画でした。
たまたまなのか、だからなのか、確か「beautiful boy」も同じようなテーマらしいので そちらも観ようと思えた。
似たやつこないだ見たーって思った…ごめん。
ベンイズバックは、おそらくベンが(施設から)帰ってきた、という意味と、ベンがこん睡状態から意識が戻った、のダブルミーニングのタイトルなんだと思います。多分。
はしょった部分が多い描き方なので、ベンは一体組織のどんな役割をしていたのか、いったいどんな組織なのかなど、いわゆるミステリーとして解釈しようとすると穴というか、説明が足りねーよって思います。
恐らく母親の愛といえなくもない息子への執着のお話なんだろうと思います。
そこにミステリーのエッセンスをちょぴっと加えた感じが、製作者の意図なのかしらと思います。なんですが、ミステリー感が前に出すぎているし、そうなのだとすればミステリーのカタルシスが無視された感があるので、ちょっと、ん?ってゆう感じなりました。
ルーカスヘッジスは相変わらずよろしいです。好きです。
妹ちゃんが美女でした。
あとの二人のおチビちゃんは、ジュリアロバーツ演じる母の、再婚相手の連れ子?なんですかね。それとも再婚後に産んだ子なんですかね。
どっちでもいいけどさ。その辺もわからなかったなー。
ビューティフルボーイも見たのですが、似たようなテーマなんですよね。なので、どっちかだけでも良かったかもです。
そして、優等生が特段の挫折というわけでもない躓き?によって依存症になるのだな、という間口の広さへの恐怖と、ベンは14才の時医者が処方した鎮痛剤が依存症の入り口だった(とジュリア母は信じている)みたいなので、そんなん避けられへんやんっていう恐怖を感じ、とにかく怖いと思いました(表現力…)。
つか頭痛とかで鎮痛剤使うけど、ハイになったことないし、時々アメリカのドラマでは咳止めシロップでハイになるとかのエピソードがあるけど、私には全然よくわからないです。
依存については、生きていくことは何かに多少なりとも依存しないとやっていけないと思うので、誰しもが親とか子供とか恋人とかタバコとか酒とか過食とか買い物とかギャンブルとかに多少なりとも依存してるんだとは思います。なので依存自体はせずには生きていけない系なんでしょうね。でも「症」になったら、やっぱまずいんですよね。病気になってしまう依存とそうでない健全?な依存の境界線ってどこなんでしょうね。
字幕翻訳・松浦美奈
一夜に凝縮された、罪と過去と歴史と覚悟
ドラッグ依存症の息子とその親の物語というと、ちょうど同時期公開の「ビューティフル・ボーイ」を思い出す。主題は近しいものの、それぞれに表現方法が違っていて面白い。
「ビューティフル・ボーイ」はドラッグ依存になってしまった息子とその親の姿を長いスパンで見つめながら、家族関係の変化やドラッグから更生していく過程の苦難などを客観的に(やや皮肉っぽく言えば)教科書のように描いていた。それに対し「ベン・イズ・バック」はもっと主観的かつ感情的な描き方がされており、物語もクリスマス前夜という短い期間に限定。その一晩の出来事だけで、それまでの家族関係の変化や、息子が犯した過去の罪や呪縛のようなものを表現していく手法だ。個人的に「ベン・イズ・バック」、かなり面白く興味深く観させていただいたし、最後の最後までベンを追い続ける母の悲壮な覚悟に、陳腐な表現だが「手に汗を握る」思いだった。
内容がどこまでリアルかどうかというのは私には分からないけれど、少なくとも映画の中にちゃんとドラマが存在していて、登場人物それぞれの感情にリアリティというか説得力があったと思うし、ドラッグが平凡な家庭を簡単に壊し、当たり前の生活を奪い、抜け出すことがいかに困難かというのを、教科書としてではなくリアルな感情として受け取ることが出来たのがとても良かったなと思う。
それにこの映画に関して言えば、もうジュリア・ロバーツの凄みがすべてだと言ってもいいかもしれない。一度は過ぎ去ったかに見えた女優としてのピークをここに来て再び呼び戻している感。アイドル的な人気女優という肩書から、最近は母性を勝ち得て完全に新たな円熟期を迎えている。母の母たる深みや度量を一手に背負った名演。かと言って少しも力みのない演技。ロバーツが体現する母ホリーの姿を見ているだけで、ベンの過去も、家族の歴史も、彼女自身の後悔も、全てが見て取れるほど。脚本の不足部分をロバーツが全部語り切ってくれたと言ってもいい。それほどこの映画のロバーツが良かった。
今なお美しく、めちゃくちゃかっこいいジュリア・ロバーツに改めて惚れ直させられた。
Only one day
それにしても“プリティウーマン”だったジュリア・ロバーツが母親役としての主人公を演じる様は隔世の感を禁じ得ない。抑制された演技は紛れもなくベテランそのものであり、安心して鑑賞できる。
表題にもあるとおり、今作はたった1日間だけの時間枠で収められた出来事を撮してる作品である。しかしその一日が相当濃い内容であり、まるで何年もの様々な模様を一気に凝縮したようなイメージにも見て取れる作品だ。
薬物中毒で家族や周りの人間に多大なる迷惑と、取り返しの付かない惨事をもたらしてしまった息子が、クリスマスの日にひょっこり戻ってくるところからストーリーは始まるのだが、少しづつそのしでかした出来事が行動の端々で露見されてゆく。そんな息子に何とか救いの手を差し伸べたい母親の愛情がストレートにぶつけられていく展開である。只、その展開が一筋縄ではいかない転がり方は大変巧く組上げられている。ふと俯瞰でみたら、そんな展開になる事自体不自然とは思うのだが、鑑賞している間はその不自然は不思議と感じられない。端的に言えば捜査機関に依頼するべき事案を、複数の理由で断ち切ってしまい、自力のみで息子を捜すという無謀な行為をせざるを得ない状況設定を作り上げるのは合点がいく。犬がさらわれて、それを取り返す努力をすることで今一度家族の信頼を復活させたい子供と、助けたい母親。しかし義父も妹も懐疑的でありなんなら厄介者でしかない息子。それは世間の縮図であり、その偏見に戦い、挫けてしまう件もまたドラマティックである。心ない悪意に満ちた義父の言葉や、そもそも息子が薬物依存になったきっかけが、医者からの不必要な鎮静剤投与が原因という理不尽さ。しかも医者は認知症を患い、罪の意識さえ忘却の彼方。ドライブスルーで簡単に手に入る摂取器具。なかなか抜け出せない薬物の世界と、抜け出すためのグループセラピーの大仰さ。今作品には薬物を巡る数多くの課題をこれでもかと煮染めて観客に提示する作りでもあるのだ。
そしてせめて家族に危害を及ぼさないように、そして愛犬を助け出す事に執着することで自分の尊厳を取り戻すことを選択し、その気持のまま、自死を目論む息子と、かつてその息子から薬物の誘いの末、命を落とした子供の母親から、オーバードーズの対策薬を託された息子の母親は、ラストに息子を地獄から救いあげることに成功することでエンディングを迎える。結末の選択は息子の死という道もあり得たが、やはり今作品は最後は“救い”という選択を取ったことは意義深い。宗教観念も手伝ってのことでもあるが、“信じる”という行為がここまで犠牲を伴うということを否応なしに叩き付けられた作品である。時間を短く設定したことでのプロットはアイデアとして大変秀逸であった。
少しモヤモヤが残る作品。
ルーカス君さすがの演技でしたが、脚本に少し難ありのような気が。
ジュリア・ロバーツの熱い母親ぶりもいいのですが、少し白熱しすぎ?
もっと旦那さんを頼るべき。
正直、見ていてしんどくなる…
一人でがんばりすぎ。もっと早く警察も頼るべき。
なんだか不自然なところが気になってもう一つ入り込めなかった。
エンドロールでじわじわ来る
終始切なかった。
素直な優しい少年なのに、薬物とそれに纏わる人たちによって人生を振り回されてしまっている。自分を愛してやまない母にさえ、伝えられない自分の状況や心の内。彼の孤独がすごく伝わってくる。
母は彼が逮捕されないよう、強い母親となって1人で彼をかばい、彼を守り、彼を探した。でも最後、警察に駆け込み「彼を逮捕して」と泣きながら必死にお願いする姿に「彼が生きてさえくれればいい。彼が死んでしまう前になんとしても見つけて」という母親の素直な気持ちが爆発するシーンには涙が止まらなかった。
終わり方について...
ミーティングでベンが話した「昨年のクリスマス」のエピソードとほぼ同じ状況で終了した。同じ悲劇が繰り返されてしまった、デジャブのような終わり方にエンドロール中切なすぎて涙が止まらなかった。「昨年のクリスマス」エピソードがこの映画の最大の伏線のように感じた。
薬物から肉体的精神的に抜け出しても、薬物に纏わる人間関係からなかなか抜け出すことが出来ないことに、彼らの背負うものの大きさを考えさせられた。
最後まで我慢できたのに
ベンは、周りに疑われながらも最後までクスリを我慢できていたのに・・。結局、自分自身も大変だけど、周りも大変なんですよね、こういう事って。自分の子供がこうなったとしたら、守りきれるかな?
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