「ジュリア・ロバーツとルーカス・ヘジッズ」ベン・イズ・バック riKiさんの映画レビュー(感想・評価)
ジュリア・ロバーツとルーカス・ヘジッズ
2019年6月1日鑑賞
tohoシネマズのファーストデイにて
主人公ベンを演じるルーカス・ヘジッズが好きな俳優さんなので鑑賞しましたが、彼の母親役のジュリア・ロバーツの演技により魅せられました。
彼女はヘロイン中毒である息子の更生を信じ続ける一人の母親を演じました。彼女は薬物に陥ったのは彼のせいでは無い、彼の周りや環境、自分が悪いと思い込んでいましたが、彼がクリスマスイブに家に戻ってきた1日とその夜のある事件を通して、その気持ちが揺れ動くことになります。彼を信じ続ける気持ちとその揺れ動く感情を見事に表現されていて、とても魅せられました。僕の好きな俳優さんであるルーカス・ヘジッズは彼女の演技に比べて抑揚が少なく比較すると物足りないと感じる人がいるかもしれません。ですが彼の演技のベースが好きなので自分は大丈夫でした。
この映画はティモシー・シャラメ主演映画『ビューティフルボーイ』と同じドラッグに焦点を当てた映画であるのでよく比較されることがありますが、こちらはよりサスペンス色が強いです。この映画を鑑賞するなら上記映画も合わせて見ることをお勧めします。
ストーリー的には同タイトルの通りベンが更生施設を抜け出した1日を描くのですがその理由が弱いなと思いました。ベンは戻ってきては行けない存在でした。彼もそれはわかっていますし母親も娘が伝えたように会っては行けなかったですしすぐに戻すべきでした。でもそれでも母親のクリスマスイブだけでも会いたいと言う気持ちは解らなくは無いですが、、、。
そう思わせてくれるのは紛れもないジュリア・ローバツでした。
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