劇場公開日 2019年5月24日

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「家族のサポートの強さ」ベン・イズ・バック ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0家族のサポートの強さ

2019年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

難しい

米国で問題になっているOpiate Addiction (これは、医者で出される薬を常習により中毒になっていく)で始まって、ヘロインなどに手を染めたベンが家族、特に母親の力によって立ち直っていくだろうという映画。
Beaufiful Boy という本も息子が麻薬中毒になり、それを父親が救おうとしている内容。ちょうどそれを読んだばかりなので、親が子を諦めず救おうとする気持ちが二重になり痛いほどわかった。
ただ、両方のケースは子供を信じたいけど信じられないという中毒の子供を持ったら、一生、子供を信じることができなくなるだろう。なぜかというと、いつどこかで、また、麻薬に手を出すかわからないから。完全に麻薬が抜けても、誘惑に弱いから。ニチコン、アルコール、ギャンブルなどの中毒もそうだが、それらに近寄ってはいけない。ベンの場合は麻薬のディラーでもあったから、中毒以上にこの組織がベンをほっておかない.

母親、ホーリーはベンが戻ってきた嬉しさに、最初、甘えさせているが、ベンに向かって直球を投げてベンの動きをみている。そして、信念があり、もう綺麗事では済まされない麻薬常習者に対する態度が出ている。義理の父の方がベンをもっと一人の大人として扱っているみている。

義理の父の言葉:『ベンが黒人なら、もう監獄に入っているよ』と、これは、義理の父が黒人だから使える言葉。他の人種だったら、人種差別になる言葉。

どこにでも麻薬の誘惑が転がっている社会。そこでどう生きていくかはあなた次第。でも、中毒になっても、見捨てない人がいる。

監督:ピーター・ヘッジズ、ベンの本当の父親が監督をしている。

Socialjustice