「良かったジョー」ある船頭の話 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
良かったジョー
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オヤジギャグかましました。申し訳ない。
でね、「取り替わられるものの喪失感」だけで話が終わらなくて良かったと。何故か途中で感じる宮沢賢治感。風とトイチのトラウマは横溝正史で、最後は罪人二人の逃避行。日本の原風景という程、大袈裟では無いけれど、水木しげる的な印影の画も雰囲気があって良かった。
蛍と橋ならホタル。うっわ、そっち系ですか?この設定で、そのオチは芸が無さ過ぎと不安になり。細野晴臣の森林葬で宮沢賢治ワールドが決着してくれて残るは風とトイチの過去。そっからの描写がダルいってのと、天狗だか何だかの亡霊って要るの?
風は近親からの性暴力からのパニックで一家を惨殺した。トイチも殺人を犯した末に、この地に逃れて来た、多分。文盲で無学を装い船頭として河川敷に長年暮らしている。トイチをずっと見て来たと言う亡霊の登場に恐怖する。個人的には、こっち側に重点を置いて欲しかった様な。
画とピアノの美しさだけでも個人的には満足なんですが、正直なところ、クリストファー・ドイルをよく知らないw ヒューマン・フローの撮影の方なんですね。景色の中の人物の配置の仕方が結構好き。と言うか、人中心にする気が無い感じが良い。
良かった。かなり好き。ポール・ダノのワイルド・ライフと同じくらい。
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