「男の脆さが身に染みる。人間としての成長と、本当の愛の気づき方。」“隠れビッチ”やってました。 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
男の脆さが身に染みる。人間としての成長と、本当の愛の気づき方。
【賛否両論チェック】
賛:「好き」と言われることでしか満たされなかったヒロインが、本当の愛情を知ろうとする中で、何度も傷つき葛藤していく姿が、痛々しくも心に響くものがある。男性目線で身につまされる部分も多い(笑)。
否:ヒロインの言動にどうしても好き嫌いはありそう。特に後半は顕著か。
まず何と言いますか、男性側の視点で見ると、色々と身につまされる部分が多いと思います(笑)。本作でも登場するように、勿論男性にも草食系から肉食系まで様々なタイプがありますが、いずれにしてもその心の脆さや考えの単純さ、恋愛観の浅はかさ等々、自分の生き方を省みるイイ薬になりそうな作品です(笑)。
一方、そんな男性達を手玉に取りながらも、「愛」と呼べるものを知らずにいたヒロインが、本気でぶつかり傷つきながら、本当の愛情を理解しようと苦悩していく姿は、痛々しくも胸を打つものがあります。
そして個人的には、ヒロインを温かく見守る晃のキャラクターが、とっても好きです。
「自分に自信がないからってね、男に逃げるのやめなさい。ちゃんとした人間になりなさい。」
と諭すシーンは、メチャメチャステキでした。
とはいうものの、特に後半に行けば行くほど、ヒロインの言動がどうしても生理的に苦手な人も出てきそうな展開ではありますが、タイトルが気になった方は是非チェックしてみて下さい。
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