「心を裸にするのが遅かったけど、間に合った、そんな気がした」ロマンスドール アサシンⅡさんの映画レビュー(感想・評価)
心を裸にするのが遅かったけど、間に合った、そんな気がした
些細なことだけど、後半、二人の顔は化粧はおろかドーランさえ塗らず、蒼井優の顔はほくろだらけだし、高橋の鼻はざっくりと古傷が浮かんでいた。
これは、象徴していたんですね。
愛し合いながら、いつかすれ違い、取り返しのつかないところにきて、いろんな偶然で再び愛し合うこと。
でも、一番大事なことは、二人が全てさらけ出し、その姿を見せ合うことで、心の底を見つめ合うこと。
あっ、と思ったのは、高橋が浮気を告白したこと。
自分なら仕事のことは告白しても浮気は隠すかな。
でも、全てさらけ出すことで、唯一無二の愛を手に入れることが出来た。
人形は舞台回しの鎧みたいなもので、セックスも舞台装置の一つ。
何だか、振り回されて、迷いそうになったけど、最後は心の奥底を刺激された。
感動した、やっぱり一番大事な愛を手に入れるには、全てをさらけ出して、突き詰めた方が良い、それは単なる理想かもしれないけど、映画で鑑賞できて本当に良かった。
何か人生で大事なものに気づかされたような、そんな気持ちになりました。
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