「ラストのセリフをどう受け入れるか」ロマンスドール kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストのセリフをどう受け入れるか
ラブドール職人の男性とその妻の物語。
夫の対応に「違うよ!違うよ!」、妻の対応に「なんでそういう結論?」と心の中で大声出しながら観てしまった。よくあるよね、こういう男女のすれ違い。なかなか心をえぐってくるけど、意外と普通の恋愛ものだなと思ってた。
妻の告白を聞くまでは。
後半はラブドールが絡んだ執念というか深い愛情みたいなものを感じる展開。それでいて、ほのぼのした雰囲気があって、クスッとさせる笑いも忘れない。なかなか好きですよ。
そして夫の最後のセリフに、なんかメッチャ共感してしまった。この感覚わかる!これも深い愛情が生み出す言葉だよね。このセリフを受け入れるかどうかでこの映画の評価は変わる気がする。しかも原作・脚本・監督は女性なんだから面白い。泣けたわけじゃないんだけど、印象に残る映画だった。
蛇足だけど、宮本から君への蒼井優と本作の蒼井優の露出度合いの違いについて少し考えてしまった。監督の演出?本人の意向?撮影時期(結婚前か後か)の問題?答えはわからないけど気になる。
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