イン・ザ・ハイツのレビュー・感想・評価
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ニューヨークにおけるラテンカルチャー、音楽、生活が詰まった最高のダンス・ミュージカル
NYのラテンコミュニティの一つでの移民としてラティーノの生活を描いています。特に若者の葛藤。もともとブロードウェイミュージカルで、トニー賞4冠とグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞した「イン・ザ・ハイツ」を映画化したもの。アジア系の俳優で制作した映画「クレイジー・リッチ」のジョン・M・チュウ監督が今回はラテン系俳優で制作している。これはハリウッド界では画期的なこと!
オフィシャルサイトにはオリジナルサウンドトラックも聞けるリンクがあり、事前に音楽を聴いて楽しむのもいいかもしれません。全くのサルサではありませんが、ラテン音楽満載のダンサンブルな曲が多く楽しめます。
私は毎週1回計3回行きましたが、後半ダンスシーンがたくさん出てきて、それは圧巻です。クラブシーンでは、サルサNYオン2スタイルでスピーディで複雑なダンスの振付。素晴らしいの一言です。NYのスパニッシュコミュニティの中からできた音楽ムーブメントが「サルサ」なのです。これを役者の人たちも2か月特訓してやり遂げたとのこと。また、バリオでの自分たちの出身国を歌った「バンデーラ(国旗)」、プエルトリコ、ドミニカ、メキシコ、キューバなどは特色のある振付で、まさに移民たちが誇りをもって踊るシーンは涙が出ててきます。
このように大人数でのダンスシーンは、最初は歌、字幕翻訳、を見ているので、ダンサーの細かな動きを追っておらず、複数回見ることでいろいろと見ることができるようになりました。
途中少しだけですが、役者として大物サルサシンガーが出てきます。
主役のアンソニー・ラモスは、プエルトリコ系。彼らのようなラテン系が主役のミュージカルに出れたことがとても夢のようだったようです。ウエストサイドストーリーはプエルトリカンとイタリアンの抗争の話ですが、役者としてプエルトリカンは出ていない。彼にとって特別の映画だったようです。
ニーナ役のLESLIE GRACE / レスリー・グレイスは、NYフィールドのバチャータ系シンガーとして全トロピカル・シーンから注目を集めるセクシー・シンボルとのこと。
ワシントンハイツに実在する壁画のセリアクルースなど著名な歌手や字幕では訳されずスルーされたグラミー賞歌手「ファン・ルイス・ゲーラ」。El Tiburón - Proyecto Uno "No pares sigue, sigue" も挿入されダンスシーンもノリノリなどラテン音楽ファンにはたまらない。
映画批評を集積・集計するサイト「ロッテン・トマト」で、批評家で95%フレッシュ(満足)、観客で94%フレッシュ(8月14日現在)というハイレベルな評価を受けているようで、ララランドなど他の有名なミュージカルを超えた数字とのことです。
サルサ仲間の皆さん大感激で次のコメントをいただきました。
本当にすばらしい映画でした!何重にもそれぞれの生き方が重なってハンカチタオルがべしょべしょになりました。何回も観たい映画です。
映画のパンフレットを買いました。何度見ても楽しめます。号泣でした。
エディ・トレスJR、イスマエル・オテロ、メラリーなどなど知っているダンサーを見つけると嬉しくなってきました。
ミュージカル好きな方はぜひ!
踊りたい!
悪くはないんだけどね
日本人向けではないのでは?
笑いあり、涙あり、そしてハッピーな映画
激アツ
力を貰えるパワフルな映画
申し訳ない。こういう系苦手なんだ。
予告を見てただ楽しいミュージカル映画だと思っていたら移民問題やアメリカの貧富の差など、かなりテーマが重かった本作。
まず言っておくとダンスと歌はとても上手でした。始まりのイン・ザ・ハイツの歌は興奮して体が揺れ動くほどです。でも物語がだいたい歌にのせて進んでいくので途中でおなかいっぱいになってしまい飽きてしまいました。なので予告でもずっと見どころとして描かれている壁を地面にしてのダンスまで集中できず凄く損した気分になりました。ちなみに私は地下鉄の話しだしたあたりで飽きが出てきた模様。
それに日本に住んでいる私としてはこういうテーマはあまり共感ができ辛く得意ではないんですよね。「ノマドランド」とかも同じ理由であまり好きではありませんし。
物語のテンポもかなり悪いです。それさっきも聞いたよって話をずっと続けられます。それが2時間半あるので本当に飽きてしまうんですよね。映画は90分が良いと言っていたポンポさんの気持ちが分かった気がします。
シンプルにずっと飽きてしまう映画です。多分舞台だったら名作だったのだろうと思います。残念でした。
鑑賞後サントラ聴くこと間違いなし!
全感覚・全身で楽しめました♪
サルサ、サルサ、サルサ!!
のっけから刻まれるサルサのリズムにまずアガり、全編を貫くメレンゲ、バチャータ、レゲトン……。ダンスも圧巻で終始体は動きっぱなし。とにかく楽しかった!
移民問題は日本人にはわからないっていう人がいるけれど、いまニュースにもなっている入国管理局での虐待事件とか外国人への差別は日本にもあるし、なにか犯罪があったとき、まず外国人を疑っちゃうようなところもたぶんあるから、関係ないとスルーしちゃいけないような。
いちばん心に響いたのは、アブレラおばあちゃんの切なくてパワフルな歌のシーンでした……。
ミュージカルの名作を彷彿とさせるシーンもあるし、これまでラテンミュージックに縁がなかったという人もきっと楽しめてちょっと泣ける1本、だと思うのですが。
ちなみにサルサは、キューバなどからの移民が持ち込んだ音楽を元に、NYで生まれたもの。サルサクラブは世界中どこでも、ヨーロッパの都市にも必ずあって、サルサが踊れるとどこにいってもラテンの人だけじゃなく、世界中の人と踊れます!
舞台でなく映画なら
ブロードウェイの舞台のもともとにストーリーの起伏はなかったのだろうか。舞台なら、ストーリー自体に盛り上がりがなくても、目の前の演者からの熱気・歌の巧さに時間を共有でき、感動させられる。しかし、映画では、この時間には寝ているかも知れない出演者と今を共有しているわけではないので、観客は映画のスジにも引き込まれないと、単に舞台のときより豪華にしました・金をかけましたという流れだけではねぇ。
この映画、歌はメロディの無いラップ調が多く大したことないが、たしかにダンス場面の人数が多くて豪華。出演料に金注ぎ込んでる。でも、ダンサーが多いねぇ・踊りがピッタリ合っているねぇと感じるだけで感動まではない。舞台もこんなストーリーなら、映画化としてこれを選択したこと自体が間違い、失敗の部類に入るのではないか。評判の舞台をさらに豪華にしたら、客が呼べると判断したのかな。で、アメリカではヒットしているのかしらん。アメリカならすぐ上映が終わりそうな気がする。公開本数が限られているのに日本でも?
上でストーリーに起伏なしと書いたけれど、あの「大停電まで何日」というカウントダウン、意味あるのか?なにかすごいことが起こるのかと思ってた。結果、大したことなく拍子抜け。単にろうそくと花火の歌が出てくるだけじゃないか。たまたま一人、死んじゃうけど山場ではないし、こちら側には涙もなしで淡々と観られる。泣くにしろ怒るにしろ笑うのも、そもそも感情が動く場面の無い映画だった。あと、映画の中でニューヨークの夏の暑さも取り上げられるけど、演者のアップに全く汗が出ていないのもなぁ。プールの場面以外の屋外の場面は、冬もしくはよほど涼しい日にロケーション撮影したんだろう。大停電の室内の場面も、エアコンはないはずなのにねぇ。鑑賞中に映画に引き込まれてないと、こんなことが気になった。
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