「無」ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY いかともりくさんの映画レビュー(感想・評価)
無
本作は、スーサイド・スクワッドのハーレイクインがメインの映画でしたが、予告の時点でさほど期待はしていませんでした。
まず、スーサイド・スクワッドという作品が自分の中ではダントツのワースト映画ということもあり、悪人なのに良心があるという胸糞を再び見させられるのかなという不安しかありませんでした。
結果ですが、あんまり大差ないですね。
スーサイド・スクワッドよりは悪人でしたが、面白くはなかったですね。
やっぱり善人というか、人間的だなと思ってしまい、その時点で冷めました。
終わった後、話す事が無さすぎて、無でした。
ブラックマスクの非道さは、スーサイドスクワッドの面々の誰よりも圧倒的に良かったとは思うのですが、結果として何もせずに死んでしまうのは頂けなかったですね。
規模の小ささは良かったのですが、結果として彼の目的が達成されてもそれを壊すでろうジョーカーがいるので、カリスマ性がありそうで小物というのは否めないかなと思います。
ジョークもまあまあありましたが、何一つ笑えず(^^;;
個人的に、結構無理だったのが「女性」という主張。
これ自体に何も問題もないのですが、正直この作品の主要キャラ全員が女性という点と時代から判断すれば、大体見れば言いたい事は分かるよってなるのですが、思いの外「女性」という主張が目立つなと…
言わなくても分かるよって事をわざわざ言葉にされるので、純粋にDCEUの一つの作品として見える人間としてはいらない要素かなと…
アクションですが、公式が出してたクリップ動画を見て不安しかなく、実際見たらまあ酷かった…
若干都合が良いというか、相手が殴られ待ちに見えるなという感じ…
ローラーシューズ履いての殴り合いは厳しいかな(^^;;
掛け合いもなんか安っぽいというか、必然性が無いんですよね、なんか違和感を覚える…
そして、どうしても馴れ合いをしているようにしか見えなくて、信頼しきってしまうというのがやっぱり受け入れられない。ハーレイクイン以外は、ヒーローのような存在なので仕方ないのですが、彼女が完全に他者を信頼してしまうと本当にスーサイド・スクワッド様々だなと思います。最後に、他の面々を裏切りどこかへ走っては行きますけどね…
因みにですが、別に男性のアクションが秀でていると言うわけではないです。
性別の優劣なんて以ての外ですが、この作品を批評しようとするとそういう話になりかねてしまうので、そういう点も嫌ですね。
結果論となりますが、バーズオブプレイにハーレイクインはいないので、これ彼女がきっかけで出来るんだろうなと思ったらまんま当たってしまった…
ジェームズ・ガンのスーサイド・スクワッドにハーレイクインも出てるので、そこは楽しみにしてます。サイコ集団のドロドロ展開が見れますように…
最後に思うのですが、いくら製作側の圧力で物語を変えられたとはいえ、スーサイド・スクワッドの罪は重いなと実感しましたね。
あれが世に出たことで、ハーレイクインの基礎ができてしまい、このような作品になってしまったんだなと…