「キュートでクレイジーなハーレイ・クイン!」ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
キュートでクレイジーなハーレイ・クイン!
新型コロナウイルスの影響でメジャー作品が次々と公開延期される中、予定どおり公開してくれたことにまずは感謝です。楽しみにしていた作品なので初日に早速鑑賞してきました。
バットマンシリーズをほとんど観ていないので、ハーレイ・クインがジョーカーの恋人ということぐらいしか知りませんが、冒頭で予備知識をざっくり与えてくれるので、まったく問題ありません。そもそも過去作とのストーリー的なつながりはほとんどないので、初見でも十分に楽しめます。
ストーリーは、ハーレイ含めた4人の女性たちが、立場や思惑を越えて、悪党に狙われるスリ少女を守るという単純なものです。ツッコミどころは多々ありますが、そこはあえてスルーして、ハーレイ・クインの世界にどっぷり浸かり、彼女の暴れっぷりをひたすら楽しむのが正しい鑑賞の仕方だと思います。
最大の見どころは、言うまでもなくキュートでクレイジーなハーレイ・クインの華麗で過激なアクションです。警察署の襲撃シーン、賞金目当ての連中からスリ少女を守るシーン、ローラースケートでのカーチェイス等、さまざまなアクションを堪能させてもらいました。中でも、バットを持ったときの打撃と体術の組み合わせはお見事でした。バットだけに、次はバットマンとも一戦交えてほしいところです。
一方で、本作はクライマックスでの「女子ワンチーム」を強く描きたかったようにも感じました。そのために脚本も練られ、ハーレイ以外にも、女刑事、歌姫、暗殺者等、それぞれの背景を描いています。それをハーレイに語らせる手法はおもしろかったのですが、時系列が前後することが多いうえに、それが中盤あたりまで続いたため、ややわかりにくくなってしまったように思います。
また、せっかくの「女子ワンチーム」なので、マーゴット・ロビー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド以外にも、もう少し華がほしかったところです。ハーレイを際立たせるために、あえてのキャスティングだったかもしれませんが、ちょっと残念に感じてしまいました。
MAKOさん、共感&コメントありがとうございます。
レビューをあげておられないようなのでこちらに返信しますね。
なるほど、ハーレイの解説をクレイジーさの演出と捉えれば納得です。そう思って見ると、見え方が変わってきますね。ありがとうございます。