「「シャイニング」を分かりやすく“翻訳”してくれる続編」ドクター・スリープ 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
「シャイニング」を分かりやすく“翻訳”してくれる続編
キューブリック監督が手掛けた前作「シャイニング」を最初に観た時は、ふつうに“悪霊”に取りつかれた父親から逃げる妻子の物語だと思ってたんだけど(その後解説などで「超能力もの」だと知った)、本作はそんな誤解をされている前作の物語を「シャイニングはこういう物語ですよ」と、分かりやすく“翻訳”してくれる続編になっている。
そういう意味では、押井守版と神山健治版の「攻殻機動隊」に近いものがあるかも。
良くも悪くもストーリーが分かりにくいキューブリック版をベースに、キングの原作と融合させつつポップなエンタメとして観客に提示してみせたマイク・フラナガンの手腕は素晴らしい。
ただ、ポップで分かりやす過ぎるがゆえに「シャイニング」みたいに公開から数十年語り継がれる作品にはならないだろうけど。
コメントする