「おそらく修行すればフォースに」ドクター・スリープ masakingさんの映画レビュー(感想・評価)
おそらく修行すればフォースに
二人の主人公がオビワンとパダワンの関係に見えたのは、主演がユアン・マクレガーだったせいだけではないだろう。「シャイニング」の続編としてよりも、「スターウォーズ」っぽく感じてしまったのは、弟子が師を探すような設定だったり、弟子が少しばかり増長してやらかしてしまったりするところに共通点があるからだ。思念による遠隔通信の設定も似ていた。
きっと、こうすれば売れるというハリウッドの方程式が、こうした類似点を生み出してしまうのだと思う。ある程度年齢を重ね、その図式に少し食傷気味になったり、冷めてしまったりすると、映画を観るのが本当にしんどくなる。
今回の鑑賞も、ほぼ40年ぶりという(これもまた「スターウォーズ」にちょっと共通する数字)続編にも関わらず、そのことへの感慨がさっぱり生まれないのは、同じ世界観を共有していない、違う作品だと感じたからだ。
レベッカ・ファーガソン演じるローズ・ザ・ハット(ジャバ・ザ・ハットみたいだ)は、妖艶で美し過ぎて、恐怖よりかは「ああ、この人になら生気吸われたい」という思いを抱いてしまった。
ああ、ここまで書いて、「ドクタースリープ」のレビューではない、「スターウォーズ」のレビューになってることに愕然としている。面白くなかったわけではないのに、ジェダイの修行物語として面白かった体のレビューですみません。