「最低な時代」黒い司法 0%からの奇跡 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
最低な時代
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主人公は弁護士を目指してた学生時、ある黒人の死刑囚Aと出会う。
やがて弁護士になって無実黒人救済団体に入り、そのAと再会。
Aは無実だったが、もう諦めモードに入ってた。
当時のアラバマ州は黒人差別がひどく、多くの黒人が無実の罪で収監されてた。
Aも何の物証も裁判もなく、たった一つの目撃証言だけで殺人罪で収監されたのだ。
これを知り、主人公は再審請求を求めて無実の証拠を集め始める。
実は事件の日にAの息子の友人BがAを目撃しており、Aの無実は明白だった。
しかし警察からBに圧力がかかり、Bは証言を取り下げてしまった。
また主人公のところにも警察から圧力や、正体不明の脅迫電話が来る。
主人公はめげず、唯一の目撃証言をしたCを訪ねる。
Cも服役しており、警察の強烈な圧力で嘘の証言をしてたことを白状する。
良心の呵責に長年苛まれてたCは、再審請求裁判でも事実を述べてくれた。
他にもこの事件で正義を貫こうとしてクビになった元警官や、
Cが自責の念に長年苛まれてたのを知る精神科医が証言してくれた。
しかし裁判所の判断は、証言に信憑性なしとまさかの再審請求棄却。
主人公はこれを州の最高裁に訴えると共に、TV局に取材・放送してもらった。
また検事に対しても、立場を守るより共に正義を守ろうと必死で呼びかける。
州の最高裁は再審請求を認め、また再審請求では検事自ら再審を認めた。
こうしてついに再審が始まり当然の無罪。おめでとう~。
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劇場で見た。かなり評価が高かったので楽しみだった実話ベースの話。
どこまでが事実でどこからが創作なのかは分からないが、
たとえおとぎ話であっても、正義を貫き通す弁護士には心動かされる。
それにしても糞みたいな差別やな、1990年代でもこんな感じやったのか。
今じゃかなりマシになったと思うけど、人種差別は根強く残ってると聞く。
早くこういう意味のない優越意識が社会から消えることを望んでやまない。