「人に嫌われるのはいい、でも家族への脅迫は・・」黒い司法 0%からの奇跡 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
人に嫌われるのはいい、でも家族への脅迫は・・
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映画「黒い司法 0%からの奇跡」
(デスティン・ダニエル・クレットン監督)から。
映画「グリーンブック」(ピーター・ファレリー監督)では、
「才能だけでは十分じゃないんだ。勇気が人の心を変える」を
ピックアップしたが、アメリカ南部の黒人差別は、
昔はこんなにすごかったのか・・と考えながら観ていたが、
メモの年代を見て驚いた。
ずっと昔の話ではなく、ほんのちょっと前の話だったから。
映画「グリーンブック」でも私は既に生まれているし、
今回の作品では、私はなんと成人として働いていた。(汗)
そんな年代に、こんなことが起きているとは・・愕然とした。
さらに、差別撤廃のために立ち上がった主人公だけでなく、
それを応援しようとした、白人にまで火の粉が降りかかる。
非難覚悟で活動している自分は何されようと諦めているが、
「人に嫌われるのはいい、でも家族への脅迫は・・」
と訴えた白人女性の気持ちが心に刺さった。
現代でも変わらない、匿名での誹謗中傷や脅迫は、
自宅に爆弾を仕掛けたなどの家族まで巻き込んだ脅迫だったから、
その卑劣さが際立った。
最後に残った感想は、主人公に卑劣な態度をとった警察官たちは、
何も処分されないのだろうか・・という疑問。
弁護士が身体検査だと言われ、全裸にさせられたシーン、
理由もなく車を止めて降りろ、と銃口を向けたシーンなど、
この屈辱こそが、主人公の絶対に諦めない、という
執念に繋がった気がする。白人たちは自業自得だな。
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