「ただまっすぐに」黒い司法 0%からの奇跡 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
ただまっすぐに
ずっと観たかったのですが
コロナをかき分けて空いてそうなとこ狙って鑑賞
感想は
非常に良かったです
日本人には理解しがたい米の差別社会
そして真っ向から立ち向かった人がいた実話を
つぶさに感じ取ることが出来ました
黒人差別のすさまじいアラバマでデッチあげ冤罪から
死刑判決を受け収監されているマクミリアン(ジェイミー・フォックス)
を救うためにハーバード・ロースクール出のインテリジェント弁護士の
ブライアン(マイケル・B・ジョーダン)が奔走するストーリー
黒人と言うだけでまともな審理もされず
デッチあげで死刑囚として執行まで行われている現実に
ぶらいあんはあくまで真っ向から立ち向かい
理不尽な状況から巻き返していきます
その中でどうしても救えなかった(冤罪でない)服役囚の
死刑執行に立ち会いますが
細かな描写の電気イスによる執行シーンは初めて見ました
いくら法により執行される刑としても
人が人の命を奪う事に関して考えさせられます
個人的には極刑の存在意義よりも
その量刑を課されるだけの妥当な審理が行われたか
と言う点が重要なのだと思いますが
それが人種や地域的な的な要因
または司法取引といった通例で充分行われていない
現実を感じました
これに立ち向かった人が実話として存在すると
言うのは驚くべき事だと思います
日本だと過払い請求や左翼運動などで目立ち
イマイチなにをやる人かわかりにくい弁護士という
仕事ですが元々こうした役割を担っているんですよね
クリードも熱演だったマイケル・B・ジョーダン
もはや名演枚挙に暇がないジェイミー・フォックスの
演技もテーマに負けじの素晴らしいものでした
これはおすすめしたいと思います