ジョーカーのレビュー・感想・評価
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いいジョーカーだった
今回のジョーカーすっごい好き!ただ、あのラストをどう解釈するかで評価がクソになる人もいると思うの。私はあのジョーカーが最高のジョーカーだと思うよ!
ゴッドファーザーの後味に似てる
誰にもわかってもらえない悲しみが暴力という形で溢れ出す…と言うのはありきたり。
人殺しですっきりする感じ。わずかながら理解できる自分がいる。
優しくしてくれるソフィー。
でもそれは妄想だったということが最後の方で解ったときのショック。
これはあくまでもゴッサムシティでのお話。現実とは別。…果たしてそうかな?
人を殺してヒーローになった人、今まで何人もいるよ。
時代劇の水戸黄門が好きな人にはお勧めしません。
主人公が社会に不適合でうまくいかず、社会に裏切れ 、自分の母親にも...
主人公が社会に不適合でうまくいかず、社会に裏切れ
、自分の母親にも裏切れ、友人にも裏切れ信じるものがなくなった。
そんな、主人公が暴力で世間の同じような境遇にある人達から認められて暴力こそが正しいと思う事で存在していけると思える所からこの物語があると気がしました。
一つのきっかけで共感を持つ人達からシンボルになり、小さな波が大きなに波に変わるようなそんな恐ろしさも感じました。
どこか可哀想な所もあり同情出来るような所もあるような感じがしたけど、それだけしか思って生きていけない悲しいと思えました!
観終わると自分の中の嫌な部分が立ち上がって拍手しながら絶讃していた!
何とも切なくて悲しくて哀しくて恐ろしくて怖ろしいストーリー。
負の連鎖が怖ろしい負のアンチヒーローを生み出して行った……
ところで、ここの映画館はショッピングモールに併設されており、映画の半券を持ってるとクレーンゲームが一回無料になるのですが、そこで見事に一回でぬいぐるみをゲット!
ちょうどそのタイミングで母親に連れられた小学校低学年位の男の子がその様子に熱視線!
次にチャレンジするべく母親に小銭をねだっていたので、快くゲットしたばかりのぬいぐるみをその子にプレゼントしました!
なぜ見ず知らずの子にそんな事をしたのか?
例え偽善であろうとも、自分の中のジョーカーを早く追い出したかったんでしょうね(^_^;)
主演が最高、最後の終わりのセリフもいい!
主題は煽りの通りだが、主演の演技だけでみる価値あり。
人生が悲劇なのか喜劇なのかは自分できめることができるということを教えてくれる。
世間がどうプレッシャーをかけてこようとも、回りは関係ない。自分が全て。
最後の「理解できないさ」は最高のセリフ。
回りからの理解が得られようが、えまいが関係ない。自分がその価値を噛み締めておもいっきり笑えているのであればそれでいい。
話の山のもってき方や、音、カメラワークも
良いとおもった。
メモ→また世間一般で信じられていることだって、視点を変えると悲劇立ったりするのだと思う。
狂気のJOKER誕生!
アーサーフレックが、狂気のJOKERになるまでを描いています。母との関係・出生の秘密・ウェイン家との関係?などを踏まえ、アホキンが狂気のアーサーフレック=JOKERの内面まで演じていて、観ていて凄く感情に訴えてきます。観ていて恐怖が!!
後に、バットマンになるブルースウェイン少年が父・母を亡くすところも描かれ、凄く鑑賞して良かったとおもいました。
DCカリスマヴィラン単独作品
元々のアメコミ上でも、さらに今までの映画作品においても、出生から狂気に至るまでが不明確だった(その不気味さが良かったが)ジョーカー故に、オリジナル解釈での今回の単独作品は凄く楽しみであった。観た結論で言うと、映画としてもDCファンとしてもほぼ納得の出来であった。
ただ、ファンタスティック映画賞ならまだしも、映画の質という点でヴェネチアの賞獲りはやり過ぎ。ましてアカデミー作品賞はあり得ない。万が一獲ったなら、昨今のマーベル作品のような盛り上がりをと、DCが裏で動いたとしか思えないw
ただ、ホアキンの主演男優賞やデニーロの助演男優賞はもしかしたら、である。それほどまでに素晴らしかった。ホアキンの絶望と狂気に満ちた凄み、あの病的な笑い声(本当に病気設定だったが)はいつまでも頭から離れない。デニーロの抑えながらも瞬時に表情を変える様は、観ていてハラハラした。
ストーリー展開は、ある程度想像してた感じを淡々と進みながらも、小出しのビックリと見慣れた程度の殺害シーンで、特に大きな波は無いが、随所に出るあの笑い声とミュージック&ダンスで、映画というよりアメコミを読んでる感じだった。悪くは無い。
宿敵バッツの父親が序盤から出てきて中盤での絡み。まさかここでジョーカーとの驚愕の間接的関わりがあったとは。しかもバッツ幼少時との運命的な出会いも。さらに、クライマックスでの超有名なバッツ家の悲劇も、ジョーカーの狂行がキッカケとは。いやはや、ここまでバッツ関係を詰め込むのかと、思わずニンマリしてしまった。
評価3.5でも良いかと思うが、老若男女問わず魅せるマーベル系とは違って、相変わらず観る者を選び(時には無知識者を置いてけぼり)少し屈折した人間像ドラマが多いDC作品を好きな私、さらに今回、バッツ絡みを入れ込んだ所に、(まあこの 直接の続編は無いだろうが)今後のバッツとの因縁争いを妄想、期待した上で、4点としときます。
精神的に健康な人が持つ精神病者像
ここにちょっとケチつけたくなりました。
虐待、貧困、差別、いじめ
もともと精神的に病みやすい気質ならば、これらの要因が
重なれば殺人鬼に変貌しうるだろうという健常者の想像。
ジョーカーは虐待、貧困、差別、いじめの被害者であるがゆえに
悪者化していった。という筋立てだろうが、被害者であることを
説明する描写は足りない感がある。その足りないところを、
精神異常者ならやりかねないよねっていう浅い説明で蓋を
しているところに、製作者の精神病をもつ人への
偏見があるように思える。
シリアルキラーと被害者であるがゆえの殺人鬼への転化の二択
が、悪役像の選択肢としてあるだろうが、この2つは相容れないものだと自分は思う。
その前提だと、本作はジョーカーが後者であることを主題としているように観ていたが、自分の母親を殺害していくあたりから、ちょっと被害者であるという肩入れが
できなくなってしまった。母の殺害以降むやみやたらに人を殺すただの殺人鬼と見えてしまった。これだとただ殺したいだけのシリアルキラーになちゃって物語の主題がブレてるように感じてしまう。
もちろんもともとシリアルキラーの素質があって、そこに周囲の要因が降りかかって
シリアルキラーと化すことも全然自然だろって反論も当然納得できるけど。
ただ映画を観た印象だとやはりブレてるかなと、、
その説明不足とかブレを補っているのが、ホアキンフェニックスの
圧倒的な怪演。ザ マスターでも思ったけど、本当に狂気を
演じさせたらすごい。また、重苦しいヒヤヒヤする音楽やカメラワーク
も上手い。映画を見ている間、上記した違和感が気にならず
に映画に引き込まれたのはこれらがあってこそだと思った。
間違いなく名作!だけど、、
ダークナイトのJOKERがどうしても上回ってしまう。
ジョーカーが、生まれる背景を描く
と言う点ですでに面白い。
ホアキンの演技も狂気じみてて鳥肌ものだが、
好きすぎるだけにヒースのジョーカーと比べてしまう。
ダークナイトでは
善人をも悪人に変えてしまったり
直接手を下さずともまわりがジョーカーの思うように
動いてしまうなど、
人の心理を
嫌なようについたジョーカー像だった。
悪のカリスマ性が異常だった。
例えば、人を殺す手段は
銃では味わえないからナイフを使う
みたいな台詞があったが、
今回のホアキンジョーカーでは
人気司会者を殺したのも
感情高ぶって銃だったし
小人症の仲間を
殺さなかったり
どこか振りきれなさがあったように感じた。
ここからさらに覚醒していくのだから
という見方もあるが、
群衆を動かすようなカリスマ性のある
天才ジョーカーになっていくような
ジョーカーには見えなかった。
でも、音楽や映像などは
どの部分をきりとってもかっこよく
これぞ映画!と思った。
ヴィランのジョーカーではないと思いました。
最高にセクシーなジョーカーは、申し分なかったです。
キャストはとてもいい演技をしているし、電車内での暴動シーンはとても美しい。
あの病気の笑いが狂気の笑いに変わっていく様などは、素晴らしすぎました。
けれども、もっとジョーカーには怪誕してほしかった。ジョ―カーの生まれた背景が、蔑まれた者たちが共感できるような、あんな「程度」(言葉がわるいが)の理由で、あの悪逆非道のカリスマ犯罪者になったとはどうしても思えなかったです。
あれは「誰でもジョーカーになるんだよ」というピエロマスクの暴動へとつながっていく演出なんだろうか?などと思ってみてましたが、ジョーカーは「概念」なのでしょうか。
私のなかでは、彼ははじまりのジョーカーだけれども、バットマンのヴィランであるジョーカーは、のちに現れるのだと思いました。(ブルース、こどもだったし)
すごい
期待通りだった。ここ最近では、ベストです。
最初は、ジョーカーの笑いが発作だったはずなのに、そのうち、発作なのか、自分を笑うしか無くて笑っているのか、解らなくなった。最後に自分の口の中の血を使って、メイクを追加した時に、何故か無性に泣けてきた。まさか、「ジョーカー」で泣くなんて。
カリスマ
「カリスマ」
常人を超える資質を持つ人に対して使う言葉ですが、この作品のジョーカーがまさに当てはまると思いました。
もちろん、一般社会で犯罪を犯すことはいけないことですがこの映画を見ているとそれすらも魅力的に見えてきてしまう。
映画として、前振りがかなり長いですがそれもクライマックスのために溜めていたと考えると必要だったのかなと思います。
ジャックニコルソンのジョーカーは知らないですが、ヒースレジャーとジャレットレトのジョーカーに比べるとより重くて引き込まれるものがありました。
これは役がそうさせるのか、演者がそうするのか。
どちらにせよホアキンフェリックスはやっぱりとてつもない俳優ですね。
アーサーがジョーカーになるまで
ジョーカーになってからはやる事が派手で狂っていきますが、その根本は幸せになりたいとか人に優しくされたいとかの純粋なものだったと感じました。
ネットニュースで「子供には見えられない作品」とありましたが、本当に見せられないですね。
狂信者になられては手のつけようがないですもの。
キング・オブ・ナッシング
恐ろしい映画だった。
現実的で乾いた暴力描写が恐ろしい。
主人公アーサーの狂気じみた所作が恐ろしい。
だが何よりも、アーサーの抱える
憎悪とそこから生じた暴力を、
『理不尽だ、身勝手だ、間違っている』と
否定することができないという点が最も恐ろしい。
僕はやわな人間で、憎悪から来る暴力など何の解決
にもならないと否定したい。もっと優しい道がある
はずだと信じていたい。だけど――
...
こんなにも悲しく切実な憎悪を
一体どうやって否定しろというのか。
周囲から物笑いの種にされ、
鬱憤晴らしのために殴られ、
誰も本当に庇ってはくれず、
隣で笑ってくれる人も無く、
生みの親からは棄てられ、
拾った親からは虐げられ、
誰にも求められず、誰からも愛されず、
この世に確かに生を受けたはずなのに、
誰からもその存在を認められなかった男。
笑うことで、笑い続けることで、
その地獄にずっと耐え続けてきた男。
アーサーの考えたジョークは自分の悲惨さや
鬱屈した気持ちを必死で笑い飛ばそうとする
ような重苦しいジョークばかりだった。
彼がコメディアンになりたかったのは、
自分や自分が(かつて)愛した母親と同じように、
笑うことで少しでも救われる人がいるはずだから、
それができれば自分にも存在する理由があるはず
だからと信じたかったからなのだろうか。
痩せ骨ばった肉体を捻じ曲げて舞踏する姿。
必死に自分の肉体が、この世界に
存在することを主張するかのように。
...
ずっとずっとずっと受けてきた酷い仕打ちを
安物の拳銃で遂に爆発させた彼は、そこから
いよいよタガが外れていく。
悲惨な境遇の彼が必死にすがってきた夢を、
憧れた男は茶の間のジョークとして愚弄した。
自分を“ハッピー”と呼び愛してくれていると
思っていた母は、自分の“ハッピー”にしか
興味の無かった赤の他人だった。
世界でただひとり、自分の隣で笑ってくれた
女性は、あまりに孤独な心が生んだ幻だった。
衝動的に起こした富裕層殺しが、同じ怒りを抱えた
多くの人々を焚き付けたことを知り、彼はやっと自分
が世界に存在することを是認されたと感じたんだろう。
テレビカメラの前で遂に彼は自分の笑いを見出だす。
己を物笑いの種にし続けた者達を貶め、傷付け、笑う。
それこそが、彼の見出だした至高のジョーク。
日々の貧しさ、富裕層の侮蔑、
親の暴力と無関心、世間からの疎外。
ありとあらゆる世の不公平を一身に受けた男は、
何も持たず誰もその存在すら認めなかった男は、
空っぽに真っ白な顔を道化の形に塗りたくり、
同じように世界から存在を無視し続けられた者達
にとってのイコンとなり、最後に彼らの王となった。
...
名優ホアキン・フェニックスの凄まじい演技が圧巻。
痩せさらばえた山羊のような肉体はアーサーの
境遇と存在に問答無用の説得力を与えているし、
泣き顔を無理やり笑顔に引き伸ばす冒頭や、
冷えきった目のまま放つ機械のような笑い、
引きつった苦しげな笑みが少しずつ
自然な笑みに変わっていく様が怖い。
一方で、恋人や子ども達などに時折見せる
本当に優しそうな微笑があまりにも悲しい。
彼にはもっと優しく生きる素質もあった筈なのに。
...
あらゆる不公平を暴力で笑い蹴散らす
“ジョーカー”は恐るべき怪物だが、彼は
何もない所から自然発生した怪物などでは無い。
彼を生んだのは拡がり続ける貧富の差や
社会的弱者への侮蔑と無関心に他ならない。
この映画がスクリーンに焼き付けているのは、
形有る暴力、そして形無き暴力の生む憎悪が
更に激しく渦巻く暴力の炎へと発展する様だ。
その火種を消す為に我々には何ができるのか?
“ジョーカー”のような悲しい怪物を生まない為に
我々自身にできることがもっとあるのではないか?
“良薬は口に苦し”という諺を信じるならば、
『JOKER』は脳天が吹ッ飛ぶほどに苦い劇薬だ。
<2019.10.04鑑賞>
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余談1:
レビュータイトルはメタリカの曲から
ではなく、本作が影響を受けたと監督が
語っていた『キング・オブ・コメディ』から。
デ・ニーロ主演だったりそっくりなシーンも
あったりと共通項も多い傑作なのでご鑑賞あれ。
余談2:
『バットマン』のイメージは捨てて観るべきか
と考えていたので、意外や『バットマン』との
絡みの多い展開にも驚いた。劇場裏での悲劇を
そう繋ぐとは。
けどトーマス・ウェインが侮蔑的な富裕層の
代表みたいに描かれている点は、原作ファン
からは複雑な気持ちで取られてるかもね……。
滅茶良かった👍
バッドマンの悪役、ジョーカーを題材とした映画で、ジョーカーとなる前(バッドマンの前に現れる前)の彼を描いています。
内容は次の通り。
主人公の名はアーサー(ジョーカーの本名)。
アーサー自身は精神障害もしくは脳障害を抱えていながらも、ピエロの仕事をしながら、病気の母(こちらも精神的な病気)の面倒を見ている。
収入が低く、体の線が細いことから、満足に食べれていないようだ。
アーサーの住む部屋と同じフロアにシングルマザーの家庭があり、アーサーはその女性と親しくなる。
仕事中のトラブルから身を守るように同僚からピストルを贈られたアーサーは、受け取りを拒否したものの普段からそのピストルを所持するようになる。それは、仕事中も。結局それが原因で解雇されてしまうのだか。
ピストルが映画に登場したら使われなければい、というのがセオリーだそうだが、やっぱりそのピストルは使用されてしまう。アーサーは電車でエリート社員である男性3人に絡まれた時に発砲し全員射殺してしまった。
母と市長候補であるウェイン(お金持ち)の間の子であると知ったアーサーは、自分の過去を調べた。そして、母の30年前のカルテから自分が幼少期に虐待を受けていて、自身の脳がおかしくなった原因が母であることを知る。また、母とウェインとの間には関係性がなく、養子縁組されたと知る。(後で母が写った写真の裏側にウェインと思われる人物からのメッセージが記載されていたことから、やっぱり関係性はあったと思われる。)
エリート社員3人が殺害された事件で警察は犯人を追っている。その犯人としてアーサーは疑われているので、刑事に問い詰められたりしながらも、上手く逃げている。
刑事は母の所にもやって来た。そこで、母は気が動転し転んで頭を打ち入院することになる。アーサーは当然心配するが、母から虐待を受けていたことを知ると、病院内でベッド上の母を枕を使って窒息死させてしまう。
アーサーは自室で髪を緑に染め、顔を白く塗り、ピエロの格好をする。(元々、ピエロとして仕事しているのだが、その頃はかつらを被っていた。)そこに同僚が訪れるのだが、またしても殺害してしまう。
アーサーはテレビ番組に呼ばれる。以前、自分がショーに出ていた時の映像をテレビ番組で放送されたことをきっかけに。
控え室で待機中のアーサーに、司会者と番組製作者?が会いに来る。製作者のような男(もしくはマネージャー?)は、ピエロの格好をしているアーサーに、そのような姿では困ると訴える。エリート社員3人が殺害された事件によって、街でピエロ姿をした市民たちが暴動を起こしているからだ。
司会者はピエロ姿で番組出演することに問題ないと判断した。司会者の男は部屋を去ろうとすると、アーサーは自身をジョーカーと紹介して欲しいと話す。了承し去ると、アーサーはまたピストルを手に取り自分のあごに向ける。
(また、ピストルが出たので、また使われることになる。)
番組が始まり、アーサーの出番となった。登場するなり、出演者の女性にキスをするといった奇行に出る。司会者はアーサーを使って笑いを取るが、アーサーにとっては快くない。また、自身の映像で笑いをとったことについても不快である。アーサーはエリート社員殺害事件の犯人が自分であることを打ち明けた後、番組放送中であるにもかかわらず、司会者を射殺してしまう。
これによって、貧困層や社会に不満のある人たちにとってカリスマになったようだ。
捕まったアーサーはパトカーで移動中に、支持者と思われるピエロの仮面を被った者たちに解放される。アーサーの周りには多くの支持者が集まっている。
場面が変わり、アーサーはカウンセラーと会話している。会話が終わったのか、廊下を歩いているが、真っ赤な足跡が続く。
----終了。
ちょっと複雑で分からないところがありました。それは、まず1つがシングルマザーとの関係です。彼女の部屋に勝手に入ったこと(彼女から出てけと言われる。当然だけど。)や、彼女とデートしたり、部屋に押し入ってキスしたり、これらの行動が現実なのか、アーサーの妄想なのか?
2つ目が最後のカウンセラーとの会話の下り。これまでの話の全てがアーサーの妄想だったのか。元々、アーサーは精神的に問題があり監禁されていて、それから解放されて薬を飲みながら生活していると思っていました。つまり、映画の最後で最初に戻ったような印象を持ちました。(まぁ、解説が出ると思うので、それを見たら分かると思いますが。)
素晴らしい映画ですが、楽しい映画ではないですよ。結構、重い映画です。ジョーカーは狂人なので、何するかわからないので(暴力したり殺人したり)ドキドキしながら鑑賞しました。
貧困層の社会への不満が強大な負のエネルギーになっていて、それが言わば格差社会と言われる昨今の社会情勢を表してるように感じました。
日本で言えば、そのエネルギーはN国党、もしくはれいわ新撰組かもしれない。(支持者の方々、私の偏見です、ごめんなさい)
ただ、いくら不満だからと言って、殺人事件が起きているのにも係わらず、もっと富裕層がいなくなれば良い(死ねば良い)というような感情を持つ人々には共感出来ませんでした。
アーサーを演じたホアキン・フェニックスの演技が素晴らしかったと思います。狂人を見事に演じていたと思う。演技だけでなく、スタイル(ガリガリ感。)まで拘っているかもしれない。
ジョーカーというと、ダークナイトのヒース・レジャーを思い浮かべますが、ホアキン・フェニックスも素晴らしいと思いました。
この映画の制作費がどれくらいかはわからないけれど、CGをガンガン使っているような映画ではないので、大金は使ってないと思われます。なので、もしかしたら日本映画でも、こういった映画は作成可能だと思いましたが、日本映画の場合、どうしてもアイドルとかタレントが出てしまうので、中々難しいのかなぁとも思います。
主役の演技だけでなく、映像も良かったと思います。絵になってると言うんですかね。どのシーンでも。特に、アーサーが髪を染めてスーツを着て、階段を踊りながら下る姿が印象的。
部屋の外の雨音が、座席後方から聴こえてきたとき、チネチッタの音響も凄いなぁと思いました。映画中に音の出所も気になって楽しめました。
悪役の映画ですが、内容としては悲しい映画なのかもしれません。皆がハッピーになることを願います。
ダークでシリアス。
いい意味で非常に重い映画でした。
ハッピーってなんだい?ってな感じで、アーサーからジョーカーへとゆっくりと覚醒(堕ちていく)姿がかっこよくもありとても良かったです。
観てる間は恋愛要素いるの?とも思いましたが、終わってみれば、妄想オチがジョーカーの人間味が消えた瞬間なのかなと思えたりと感慨深い作品だと思いました。
本当のバットマンビギンズ
当初は某殺し屋アクションでも見ようかと
過去作で予習したら見る気が失せてこちらへ
正直バットマンシリーズはティム・バートン版しか
見ておりませんでしたが・・
面白かった
バットマンシリーズは既に荒れ放題のゴッサムシティ
というジョーカーみたいな人がいても全然不思議じゃない
世界観が用意されていると思います
アフリカの大地にいそうなライオンをわざわざ
紹介するようなものでしょうから
あえてそれをやる役者の力量は相当必要でしょうが
まあホアキン・フェニックスさんの怪演たるや
人間の泣くのと笑うのの回路は非常に近いところにあり
「感情失禁」というやつは実際存在します
泣きたいときに笑い出すというのは非常に難しいハズ
それを見事にやってのけあえて流麗でないダンスのステップ
など役者の底力を所々見せつけられます
世界一有名な
道化を演じ自分を偽るのを捨てむき出しの悪を隠さなくなった
道化師ジョーカーを「演じる」のは並大抵ではなかったでしょう
ストーリー的にはあまりヒネりもなく狂気に侵されていくアーサーを
予想通り描いていきますが、ポイントはみんな社会が悪いと言い切れない
ほど常識的で理解してくれる人も何人か出て来るところが
「迷い」を表現していてうまいなと思いました
デニーロ演じるテレビ番組司会者マレーも驚くほど常識人です
そんな人たちも「断ち切って」あちら側の世界に行ってしまうアーサーに
カリスマの誕生を感じてしまうあたり狂気にこちらも
あてられてしまっているのでしょうか?
前述の通りティム・バートン版しかみておらず
やっぱニコルソンのジョーカーが一番とか思ってましたが
そのティム・バートン版とも問題なくつながる作品でした
ピュアな悪が生まれる瞬間を描くことで
正義とか悪を定義する意味の無さを訴える今作
オススメしたいです
凄まじい傑作
本作は予告編を見て、これは凄そうだと思っていたのですが、ここまで凄いとは・・・。
ホワキン・フェニックスの演技は凄い以外の言葉が出て来ない。それ以上に演出が素晴らしく、ワンカットワンカットを実に丁寧に作っているのには驚ろかされた。
監督はハングオーバー!シリーズを手掛けたトッド・フィリップス。あんな作品の監督にここまでの才能があったのかと、驚嘆してしまった。脚本と製作まで兼ねているのだから、本作は彼の世界観その物なのだろう。
映画の狂気さは「タクシー・ドライバー」なのだが、ロバート・デニーロが出演していることで、リスペクトしていることが良く分る。舞台が70年代というのも良く似た雰囲気を引き継いでいる。
それにしてもハリウッド映画が凄いと思わせるのはその時代考証だ。走っている車や建物など、70年代の物を全て用意していて、その舞台セットは驚異的だ。これだけでも本作は相当コストの掛かった作品であることが良く分る。
物語は善良な人間だった主人公が極悪なジョーカーになっていく姿を描いているが、その過程は、今の一般的な人なら誰でもジョーカーになり得る可能性を示唆し、現在社会への警鐘を鳴らしているような気がする。
余りにも所得格差が広がり過ぎた現在、映画を観終わって外へ出ると、心優しかったアーサーがジョーカーへ変貌した現実その物になっている。消費税が増税され、平民は益々貧しくなるのに対し、特権階級が数億の賄賂を手にしても権力を手放さない姿を見ていると、まさにジョーカーが生まれ育つ土壌が出来ているような気がする。
本作を見てから、バットマンシリーズを観ると、まるで見方が変わってしまう。バッドマンは親から巨万の富を引き継いで、潤沢な費用で最新機器や最新兵器を使って、悪を退治しようとする。対するジョーカーは自分の身一つだけでバットマンと闘っているのだ。
それを考えると富の象徴であるバットマンと、貧民の象徴であるジョーカー、どちらに感情移入出来るだろうか。その対比は今のアメリカとイスラム過激派の関係のようにさえ思える。
本作は演技、演出、脚本等、映画の完成度の高さは勿論、そのテーマの深さにおいてもぜひ一見する価値のある作品であると思う。
狂気に満ちたゴッサムという街。その犠牲となった道化の物語。
『バットマン』シリーズ最大のヴィラン、犯罪界の道化王子こと「ジョーカー」の誕生譚。
財政難に喘ぐゴッサム・シティで、大道芸人として生活するアーサーが、日々の苦しみと絶望から次第に狂気を帯び始め、後に「ジョーカー」と呼ばれる怪物へと変貌していく様を描いたクライム・サスペンス。
監督は『ハングオーバー』シリーズや『デューデート』のトッド・フィリップス。
主人公アーサーを演じるのは『グラディエーター』『her』のホアキン・フェニックス。本作にてオスカーを獲得。
アーサーが憧れる大物コメディアン、マレー役には『世界にひとつのプレイブック』『マイ・インターン』の生けるレジェンド、ロバート・デ・ニーロがキャスティングされている。
製作には『ハングオーバー』シリーズでフィリップス監督と共に仕事をしている、ハリウッドスターのブラッドリー・クーパーが参加している。
👑受賞歴👑
第92回アカデミー賞…作曲賞・主演男優賞(フェニックス)の二冠を達成。
第77回ゴールデングローブ賞…主演男優賞(ドラマ部門:フェニックス)・作曲賞の二冠を達成。
第76回ヴェネツィア国際映画祭…最高賞である金獅子賞を受賞。
第43回日本アカデミー賞…最優秀外国作品賞を受賞。
公開前から楽しみにしていた『ジョーカー』。初日から鑑賞しました!
平日昼間というのにお客さんはやはり多め。期待値の高さが伺えます。
ちょっと前置き。
色々なレビュアーさんのレビューを読んでいて、この映画を勘違いされている方が多いことに驚きました。
これ、『ダークナイト』とはなんの関係もないから!!
ジョーカー=ヒース・レジャーという方が多いでしょう。確かに『ダークナイト』は名作でした。
しかし、映画でジョーカーを演じた俳優はヒース・レジャーだけではありません。
『バットマン』のジャック・ニコルソン。
『スーサイド・スクワッド』のジャレッド・レト。
そして本作のホアキン・フェニックスです。
(余談ですが、マーク・ハミルがゲームやアニメでは声優を務めていたりします。)
演じた役者全員がオスカー俳優という、凄いキャラクターなんですよ、ジョーカーは。
この4人のジョーカーはそれぞれ設定バラバラだから!見た目も全然違うし、生い立ちも全然違うから!性格も違うから!
だから、「こんなのダークナイトのジョーカーじゃない!」って言う意見は問題外です。
そもそも、本作のジョーカーはかなり『キリングジョーク』という原作に近いです。
真面目なコメディアンが、ある悲劇により闇落ちしてしまうというのは原作から持ってきたモチーフな訳です。
だから、「ジョーカーの過去とか蛇足!」という意見も論外なわけです。だって原作にあるんだもん。
むしろ『ダークナイト』のジョーカーが異質であると思ったほうが良いです。めちゃくちゃかっこいいけど。
(まぁ、その後のコミックではヒースの見た目や性格に寄せたジョーカーが登場してますけど。『ジョーカー』とか『バットマン:ノエル』といったコミックはほぼノーラン版のバットマンの世界観だったりします。)
ジョーカー愛から長々と前置きしてしまいました💦
以下本文です…
この映画で最も評価すべきは、ホアキン・フェニックスの悪魔的な演技でしょう!とにかく凄かった!
表情の演技が最高。「HAHAHA」という笑い声もジョーカーのイメージにぴったり。
この映画のために20kg以上の減量を行なったということですが、骨と皮だけと言っていいほど絞り上げられた身体はまさに狂気的。裸姿の背中のカットだけで、アーサーという男がただならぬ何かを秘めているということが伝わってきます。
そもそもホアキン・フェニックスはメイクしていないスッピンの状態でも、すでにコミックのジョーカーぽい顔立ちをしています。
彼以上にこの役をうまく演じられる役者は現時点ではいないでしょう。
映画の内容は暗く陰鬱。
ストレスを感じると声を上げて笑ってしまうという障害を持っているアーサー。そのせいで周りからは不気味がられる。
道化として働いているが、才能はなく、仕事ではヘマをしてばかり。
そんな彼に対して、ゴッサムという街は優しくはない。
精神的にも肉体的にもボコボコにされていくアーサー。
唯一の安らぎは、愛する母との交流である。
とにかく映画の全半はひたすら虐げられるアーサーを見なくてはならず、精神的にかなり辛い…。
悪いのは自分か?それともこの社会なのかと自問自答をしながらも、コメディアンになるという夢は忘れず日々を直向きに過ごすが、ある出来事が彼の運命を変えてしまう。
この出来事を契機に、彼に少しずつ変化が訪れるわけですが、この心理的な変化をホアキン・フェニックスという役者は完璧に演じ切ります。
アーサーの良心の崩壊と、彼の内に秘められた凶暴な暴力性が滲み出る様が痛烈に伝わります。
徐々に闇に身を落としていくアーサーですが、それとは対照的に彼自身はどんどん開放的になっていきます。
そして、社会の爪弾き者だった彼が、あの犯罪道化へと完全に変貌を遂げた瞬間のカタルシスたるや!
カルチャー史にその名を残す最凶の悪魔がここで誕生するわけですが、我々観客はこれまでのアーサーの鬱屈を知っているので、つい彼に感情移入してしまいます。
完全にしがらみから解放された彼を見た瞬間に心の中でガッツポーズをしてしまいました。
これまでゴッサムという街は、どこか寒々しく、空も鬱々とした天気がずっと続いていたのですが、ジョーカーの誕生からは空は晴れわたり、街もどこか輝きを放っているように見えます。
まるでゴッサムが怪物の誕生を祝福しているかのように…。
アーサーが憂鬱そうに登っていた階段を、ジョーカーは軽やかに踊りながら降りていきます。
ここで流れるゲイリー・グリッターの「ロックンロール・パート2」という楽曲がとんでもなくかっこいい!
この楽曲とジョーカーのダンスのコンビネーションを見るだけでもこの映画の価値はあります。
いやー、完全にジョーカーとしてのメイクと衣装を施したホアキン・フェニックスのかっこよさといったら。神々しい…。
クライマックスのジョーカーとデニーロとのやりとりは心に響きます。悪のはずのジョーカーの言い分の方に分があると思ってしまう。
悪と善とは主観に過ぎないというジョーカーの言葉の通りです。
ゴッサムで起こる暴動は、まさに現在進行形で世界中で起こっているデモと同じです。
香港のデモのニュースは、日本でも連日報道されており、この映画の内容はフィクションとは思えない生々しさを放っています。
最凶の悪を生み出すのは社会であり、民衆もどこかでそれを望んでいるのでは?と思ってしまった自分もこの映画に毒されているのでしょう。
観る人間の心を確実に蝕んでいくこの映画。
鑑賞には覚悟が必要です。
圧倒的名作
人生はクソだと、我々も薄々は気付いていますね。
成功した皆さんはそんなことないのかな。
私はその事実から目を逸らして何とか生きている勢なので、
こういう映画はもう、感情の置き所がありません。
もう笑うしかないよね。それが人生だ!
期待以上の出来!
今観てきた感想を忘れぬうちに。予告編をずいぶん前に観て、ずっと気になっていた本作「JOKER」。まさかロバートデニーロが出演しているとはつゆ知らず。けれど本作が「キングオブコメディ」へのオマージュであることはすぐにわかった。
バットマンの旧シリーズへのリスペクトもさることながら、こういった映画そのものへのリスペクトを随所にちりばめ、ヒーロー物の枠にとどまらない、映画ファンたちを満足させる出来に仕上がっている。
「ジョーカー」というニックネームが、トランプのジョーカーだけでなく、ジョークを言う人というミーニングがあったのだとするスクリプトも秀逸。古くからのバットマンファンを唸らせる。
現代社会が抱える格差問題、隔絶された個人が抱える心の問題など、決して避けて通ることのできないテーマを描くことで単なる娯楽映画ではなく社会派な作品にも仕上がっている。
語るべく切り口はあまりにも多いが、それはまたどこかで。とにかく素晴らしい映画だった。
あ、そうそうホアキンフェニックスの演技はマジですごかった。これは必見だ。
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