ジョーカーのレビュー・感想・評価
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足りないのは、笑い方と笑い声。
ジョーカーは不死
ダークナイトのジョーカーが最高レベルのジョーカーであることは、この映画を見ても変わらないのだけど。
ジョーカーという悪役の存在の可能性を大きく広げる存在がこの映画のジョーカーだ。
まさに、ジョーカーとは概念的な存在であり、人々の中に巣食う心の闇、全てのやりきれない気持ちの具現化として表現することができる。
彼は死ぬことがない、なぜなら彼の存在は人間が存在する以上必ず生み出されるからだ。悪そのものであると同時に人間そのものでもあるからだ。
だから、車がクラッシュしても再び人間が救い出し、再び生き返る。
この映画をもっとある一人の男の話ということのみにフォーカスしてみてみれば、割とつまらない復讐劇であるとも言える。また、見方を変えれば、これは彼の願望の話であり、終盤の展開は妄想の世界であるようにも見える。すべてがご都合主義的だからだ。
彼が妄想癖であることは序盤から中盤でも明らかだから、この解釈はとっぴではないはずだ。
社会に絶望した男が自己を正当化するために生み出した妄想話。それがこの映画の真実かもしれない。
狂気
作品のパワーがすごい。
鑑賞するのに体力を使う、疲れてしまう、そんな作品は久しぶりだった。
それくらい、作品の力がすごい。
世間悪、世の人々の闇が生んだ悪。
自分は何もしていないのに、ただただ毎日を過ごしているだけなのに、周りから向けられる理不尽な暴力、悪。
どこにぶつけたらいいか分からない、怒りやフラストレーションがどんどん溜まっていく様が伝わるし、分かる…
それがいつしかキャパオーバーして、爆発した時、まさに狂気。
でも、すごく悲しい。初めからこんなことをする人間だった訳じゃない。
生い立ちから、環境から、全てのものの影響でこうなってしまったことに、すごく悲しい。
なんだか今の世の犯罪にも通ずる事があるんだろうなぁと。
人間の汚い部分が、闇が、悪が、無くなる事はないんだろうか。
心の闇。
賢くあってほしかった
演技は素晴らしいと思いましたが、、、
鬼気迫る演技で圧巻
Jokerの大量生産
劇場以来2度目
面白い
笑わせたかった男
人を笑わせたいという夢を持つごく普通の男は、テレビへの出演をきっかけに自分は人を笑わせているのではなく人に笑われているだけなのだと気づく。優しかった母の言葉も、自身が目指す憧れの存在も全てを失って、コメディアンを夢見た男はジョーカーになってしまう。
とにかく素晴らしかったのは徹底したキャラクターの作り込みだ。ジョーカーという不安定な存在をあれほど完璧に演じきれる俳優はそう多くはいないだろうし、あれほど腐敗した世界を美しく映すことのできる監督も数えるほどしかいないのは間違いない。しかもその作り込まれた世界観の中に強烈な社会風刺とメッセージ性を恐ろしいほど自然に溶け込ませているのだからかなわない。
また個人的に最も評価したいのはラストシーンだ。あのワンカットだけで、あのたった数歩の足跡だけで、この映画の全てに不確実性を与えている。いったいどこまで本当だったのか、いやどこからが本当だったのか、本当にジョーカーはいたのか…いや、全てはただのジョークだったのか?
きっと明確な答えなど出ないこの問答のためにまた何度も見返してしまうのだろうなと思う。
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