ジョーカーのレビュー・感想・評価
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面白かったが評判ほどではない
始まった瞬間から安心して楽しめるセンスを感じられる画面作り、鬼気迫る役者の演技、別物でありながらも話題となったダークナイト版との齟齬を感じさせない丁寧な作り。
意外性はなく話は読めるものの終始「これは喜劇だ」という姿勢に徹する一貫性といい退屈せず良作であった。
けれど大傑作かと言えばそれほどでもない。期待しすぎにご注意。
アメリカ人にとってのジョーカーというキャラクターへの思い入れの深さを改めて考えさせてくれた。「これなら別にジョーカーじゃなくてもオリジナルで良いのでは」と言う人もいるが、きっとこれは日本人には分からない感覚なのだろう。
もしも、
もしも、ジョーカーという世に名前が知れた犯罪者が実在していて、彼の半生を綴った物語があったのなら、どんな風だろう…っていう視点で鑑賞。
鑑賞して凄く、物凄く満足しました!!!
キレキレの頭脳を発揮する場面が無かったのが少し残念で、星1つマイナス。
だけど、私が映画を観るときに優先しているのは、
音楽。
映像。
世界観。
コレ全て完璧にツボにハマりました。
短調なんだけど、ズーンとくる音に映像の雰囲気から不気味な感覚に引き込まれます。
ワンシーン、ワンシーンがポスターにできるくらい、映像がとってもオシャレ!!!
もう一度、鑑賞予定。
パンフレット星⭐️3
作品が良すぎただけに、も少しメイキングに触れる内容が欲しかったので…
2度目の鑑賞を終えて、
ラストのジョーカーの映像、やっぱりカッコ良かったーーー!
それまでの冴えないおじさんからの変身プリよっっっ!!!
素晴らしくシュールな作品!!!
ホラーより怖い
この映画を作った経緯はわかりませんが、ホラー映画ならフィクションで済ませられるけど、あまりにもリアル過ぎて、エンターテイメントにはなり得ていないと感じます。
身近にいてもおかしくないのに、そのための備えは全く出来ていない現実を知らしめる役割は果たせるかも。
悲しき宿命
1989年のジャック・ニコルソン、2008年の「ダークナイト」でのヒース・レジャー。個性派俳優がキャスティングされてきた、バットマンの最強の敵となるジョーカーがフューチャーされた話題作だ。トランプのジョーカーのピエロビジュアルを参考にして創造され、コミックのスタートともに登場した狂気の犯罪大魔王だ。
たかだか200年ほどの歴史しかないアメリカという若い国では、風土的・歴史的な「恐怖」の対象は、平安時代の「妖」のように1200年かけて遺伝子に刻み込まれてきたような原初的・幽玄的な存在を持たない。そういう点で、しょせんDCコミックの敵役にすぎないサイコパスキャラクターを恐怖の対象とするしかないのだろう。アメリカ映画における様々な恐怖対象は、科学的・合理的な説明を背景に語られる(説明される)サイコキラーが多く、サイコパスであるが故に理不尽な理由で電動のこぎりを振り回したり、ロッジの客を殺戮したりしていくのだ。せいぜい人形や動物やタイヤが人を襲うというデーモン系な説明をバックグラウンドに呪いや復讐を(キリスト教的な意味を内包しつつ)投影していくか、あとはエイリアンだけだ。アメリカでは「鬼太郎」のようなキャラクターの発想は生まれようがないと言えるだろう。
ともあれ「ジョーカー」である。企画の発想としては「ジョーカー・ビギニング」であるし、この希代のトリックスターであるジョーカーが、どう誕生してきたのかを描くのが主眼である。そこへホアキン・フェニックスという一種の狂気を秘めた性格俳優をキャスティングしたことが本作のすべてだろう。鬼気迫るホアキンの演技に息苦しささえ覚えるドラマは、まさにジョーカーが世の中から排除され、疎まれ、ネグレクトされることで至高の犯罪者へとエヴォリューションしていく姿を描いていく。世界を憎悪しなければならないように追い詰められていくホアキン=ジョーカーが苦悩する舞台はバットマンのゴッサム・シティ。後にバットマンとなるブルース・ウェインはまだ幼い少年にすぎない時代だ。ジョーカーの誕生そのものが、実はバットマンの誕生の理由でもあるという暗喩も含め、裏側から見た(合わせ鏡的)な帰納法で語られたバットマン映画なのだ。
ホアキンによるとラストシーンは7パターン撮影したという。本作のラストシーンにどんな解釈ができるか、おそらく映画評の世界では議論が高まりそうだ。僕は、これはこれでいいと思う。そこには見えないスーパーで「continue」と書かれているに違いないから。映画的にではなく、主人公ジョーカーの悲しき宿命において。
切ない映画
主演のホアキン・フェニックスが、すごく良かったんだけど、役柄的にあんなに動きがスムーズで良いのか?が気になってしまった。まあピエロだから体力あるのか⁈残酷なシーンもあるけれど、優しくしてくれた人に対しては、逃してあげたり…と、攻撃的なことはしない。JOKER、観て後悔は全くなかったです。
☆☆☆☆ 〝 T H E B E G I N N I N G 〟 ...
☆☆☆☆
〝 T H E B E G I N N I N G 〟
観る前は『ダークナイト』が嫌いだっただけに、「寝ちゃうんじゃないかな…」と思っていたが。
いやいや、これはとんでもなかった!
その面白さから、終始画面に魅入ってしまった2時間だった。
観ていると。ある程度の映画好きならば、3本の映画を思い出すのではないだろうか。
☆『キング・オブ・コメディー』
言わずと知れた、デ・ニーロ&スコセッシの黄金コンビによる映画。
発表当時は失敗作のレッテルが貼られたものの、ジワジワとカルト映画としての人気が高まっている。
主人公のアーサーはコメディアン志望の男。そして彼の憧れるコメディアンが…。
☆『タクシードライバー』
デニーロ&スコセッシの大出世作品。
『キング・オブ…』ほどヒューチャーされてはいないが。暴力性を始めとする生理的な感覚は、こちらの方が大きく関わっているかも知れない。
映画の中で、同じ階に住む黒人女性が指を銃に見立て、銃弾をこめかみに放つ仕草をする。
『タクシードライバー』のラストシーン近くで。デニーロ演じるトラヴィスは。自分の指を銃に見立て、こめかみに放つ仕草をする。
また、デニーロのテレビショーを見ながら自分が出演するシュミレーションは。やはり『タクシー…』で。デニーロの狂気性を際立たせた、鏡に向かって独り言を言う名場面を思い出させ、細かく重箱の隅を突くと。黒人女性との関わり方は、アーサーの中で妄想と現実がせめぎ合い。彼の心の中から強い暴力性を引き出す役割りとなるのは、やはり『タクシー…』でのトラヴィスの取った行動は。果たして妄想だったのか?…とのラストシーンへと通じる。
☆『レニー・ブルース』
伝説のスタンダップコメディアンを描いた作品。
アーサーはスタンダップコメディアン志望って事も大きいのだが。その破滅的な生涯こそ、アーサーの性格設定に於いて大事な部分だと思える。
後々に、荒廃によって犯罪の温床となってしまうゴッサムシティ。
『バットマン』とゆう、コミックから発生した架空都市ではあるものの。作品の奥底に潜む問題は、2019年の今現在既に進行しているとも言える。
経済優先によってもたらされる。富裕層と安い賃金で働かされ…ざるを得ない、低所得者との間に起きる歪。
『万引き家族』や、『存在のない子供たち』で間接的に描かれて来た。《経済優先から起こり得る格差社会》の問題と、子供への虐待問題は。社会が荒んでしまった事から派生しており。今現在増え続けている事への警鐘。
DC作品でありながらも、どこか1970年代に起こったムーブメントを連想され。近い将来に起こるべき可能性のリアル感は、観ていても凄かった。
そして、1つ付け加えると。(おそらく)この少年が後々の…とゆう、思わず思わせる辺りのワクワク感も同時に(´-ω-`)
最後に音楽ネタを1つだけ。
映画の中で、ジミー・デュランテの♬スマイル♬が使われていた。
ジミー・デュランテはボードヴィル出身のコメディアン。
鼻がデカイのが特徴的で、主にミュージカル映画で活躍。
映画『ジャンボ』ではサーカスのピエロ役で出演している。
2019年10月7日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン2
喜劇なんて主観さ。笑えるか笑えないかは自分で決めるんだ。
たまたま数日前の深夜、TVで「ダークナイト」を観た。バッドマンを翻弄するジョーカーの小面憎いことったらなかった(と言うものの、基本的にアメコミ映画は観ません。ヒーローの万能っぷりや勧善懲悪のステレオ描写が嫌いなので)。
個人的には、バッドマンの苦悩なんて興味はない。水戸黄門然り、大岡越前然り、どうせちょっとやっつけられるパフォーマンスを見せた後にガッツリ叩きのめすプロレスなのだから。それなら僕は、雲霧仁左衛門や河内山宗俊の物語にこそ強く心惹かれる質だ。美学を持つ悪人や、世の中が作り出しだした道化にこそ、人間の本質が深くにじみ出る世間を見ることができるから。歳をとると、そういう物語にこそカタルシスやシンパシーを感じてやまない。
そしてこの映画には、そんな切なさがあふれていた。
アーサーはコメディアンを目指していながら、笑いのツボが分からないなんてすでに滑稽な悲劇である。どうやら読み書きも満足ではないらしい。もしやLDなのかも知れない。たぶん、子供のころからずっといじめられっ子だった気配がある。clownを職に選んだのだってもしかしたらペイントをして顔を隠せるからなのかも知れない。違う自分になれる快感を得たこともあったろう。
そんなアーサーが、もともと脆かった彼の心を壊すには十分なほどの事実を知ってしまい、精神までも壊れていく様はみじめな弱者でしかない。人生を諦観していたアーサーが、とうとうやけっぱちになって「狂ってるのは僕?世間?」と問うまでに乱れ、やがて自らが秩序の破壊者へと変貌していく。なんと悲しいことだろうか。
そんな堕ちてジョーカーと化けていくアーサーを、怪優ホアキン・フェニックスがものの見事に体現していた。この役者、その役作りには敬服する。「her」や「ビューティフル・デイ」などの彼も素晴らしいが、このアーサー役の彼もまた格別の存在を成している。鏡の前の彼も、走って逃げる彼も、痩せ身で不健康な彼も、限りなく、役に没入しているように見える。メイクした「道化師の涙」でさえも本当の涙を隠すためとしか思えなくなった。だから、アーサーじゃなくてホアキン・フェニックスに手を差し伸べてあげたくなるような気分にさせられてしまう。
クリームの「white room」が堕落していくゴッサム市に融け合い、「send in the clowns」のメロディがジョーカーの人生を笑える悲劇へと導いていくようなラストを観ながら自問する。
で、この映画を観ている自分はどっちだ?と。
顔を隠しながら、災難を恐れてその場から去る”善良”な市民か?
ヘタクソなステップを踏むピエロに喝采を送る、怒れる市民か?
頭に深い傷を残す作品
これは爪痕と言うよりも傷跡と言いたい。
何が良くて何が悪いのか、誰が正しくて何が間違ってるのか
今作ではその境目をどこに見出すのかという問いを突きつけられた気がする。
劇中でジョーカーは善悪に区別はない、主観次第だと口にしている。
ジョーカーは道徳的に間違った存在であり、神格化する人々もただの暴徒に過ぎない。
これらは決して正しい行為ではないし、それを肯定することには繋がらない。
ただ、それでもどこかで共感し、扇動される人々の気持ちを理解できてしまう自分がいる。
社会から弾き出され、鬱屈した思いを抱えながら、先の見えない道を彷徨う中でジョーカーのような象徴的なアイコンが現れれば…
だからこそラストシーンにおいてジョーカーを讃える人々の輪に自らを重ねてしまった。
決して善ではない。しかしそこに救いを見出している人々がいるとするならば、悪と言い切ることもできなかった。
だが、そう思えるのはアーサーという人間がジョーカーになるまでを徹底して描ききったからだと思う。そこを描くことで受け手に奥底での共鳴を与えてくる。
そこを抜きにしていれば単なる宗教的に映ってしまい共感へはたどり着かない。
作品自体の丁寧な構造がテーマをきちんと浮き彫りにしており、それらを含めて強い衝撃を与えられる作品だった。
善人から悪人へ
本作は、ジョーカーになるまでの過程について語られています。
ゴッサムで生きる善良な市民が、いかにしてジョーカーになったのか…
これまでのアメコミ映画路線とは全く異なり、終始重くダークな感じで話が進みます。
主人公が苦難を乗り越えるというより、苦難にずっと打ちのめされる感じです。
一言で言うなら、ホアキンフェニックス演じるジョーカーの演技が、なんと言っても凄いです。
期待が大きすぎたかな…
役者さんの演技力は凄かったの一言です。
まさにジョーカーそのものという感じ。
自分の中で前から、ピエロ=闇が深い印象がありました。暗い話というのは観る前から案じていましたが、
予告で妙な期待を持ちすぎたのか…内容はあまり好きではなかったです。途中で一瞬寝落ちかけてしまいました…
注目作品なので観れてよかったです。
『キング・オブ・パロディ』でいいのか?
なかなかに満足したのだけれど、多くの人が本作のスコセッシ映画へのリスペクトを指摘しているのをあとで知って、未観賞だった『キング・オブ・コメディ』を観てみた。
「本家」の圧倒的な出来栄えに衝撃を受けた。
『JOKER』はとっても良かったがあまりにもそれと類似するシーンが多かったし、比べてしまうとどうしても二番煎じに思えてきてしまう。
そしてなにより「ジョーカー」という大看板でやるにはもったいなくはないだろうか?
もっとオリジナルな表現に富んだ『JOKER』が観たかった。
また新しいジョーカー
DC映画の特徴とマッチしたのかとにかくダークな雰囲気で進行するのですが、ダークのなかにも暖と寒のような雰囲気の切り替わりが目まぐるしくあって道化に魅了されてるような内容でした。
また、ホアキン・フェニックスの転落模様を完璧に演じ、あたかもジョーカーが実在するかのように見せる完璧な演技には素人からみてもすごいと感じるものがたくさんありました。
バットマンを知ってると小ネタを楽しめるという印象で、なにか見るべき前作はないので、いきなりジョーカーをみても面白い視点からまた違う良さを楽しめるのではないでしょうか。
過去に演じられたジョーカーがどれも完璧な仕上がりでしたので、今作のジョーカーはどうなったのか楽しみにしてました。それの期待をかなり上回るジョーカーで大変満足でした。
アメコミ的にはコレジャナイ!でも映画としてはすごくいい!
多くのアメコミファンの方が、ジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー等の歴代ジョーカーを思い浮かべながら、この映画のチケットを買ったことでしょう。
自分もその一人です。
むしろ自分は、近年、傑作と言われたコミック「キリングジョーク」に近いのかな?と楽しみにしていました。
ネタバレにならないように、気をつけますが、コミック的なジョーカーの傑作はすでに、あるわけです。それを追い求める必要はないとあらためて認識しました。
この作品は、一つの社会派クライムストリーのよくまとまっていると感じました。
コレジャナイ、けど、観て良かったです!
ぐちゃぐちゃ考えるのでいい
コミックファン、映画ファンは「楽しめる」
そうでなくてもとにかく「考えさせられる」映画なのではないでしょうか。
映画、映像作品としての様々な采配がものすごいです。演技、映像、編集、音楽、ファッションなど、詳しくなくてもわかる程度にはクオリティの高い映画です。
ドルビーアトモスで観たりするとすごくいいんじゃないでしょうか……!観たい!
ストーリーはかなり主観的ですが、個人的には感情移入が出来なくても楽しめるように作られていると感じました。
こんなに主観的なストーリーの作品で、主人公に共感できなくてもいい、と感じられることはとても珍しいことのような気がします。
観終わったあと、様々な感想が自分の中に渦巻きますが、パンフレットなどを読む限りそれを狙って作られている映画だと思います。
「政治的であることは意図していないが、挑発的であることは意図した」と監督が言っている通り、社会に対して考えるべき課題を多く投げかけていると思います。
考えるべき多くの課題で頭の中がぐちゃぐちゃになりますが、ぐちゃぐちゃになりながら考えていくことでしか世の中良くならないよ、というメッセージに私は受け取りました。
フォアキン・フェニックスは怪優
自分のなかではフォアキン・フェニックスは Walk the line 君に続く道 の Johnny Cash 役がメインだつた。
10年経ったとはいえ、最初から別人だった。
違和感を感じながらも、徐々に引きずりこまれた。
かなりいい年になってから、自分のどうしようもない秘密を知ることになる酷さは普通の人には想像しがたい絶望感を生んだだろう。年を取るほどに困窮してゆく現実は待ったなしだ。
彼はすごく母親思いで、支えあいながら慎ましい暮らしを二人だけでずっと過ごしてきたのに。
それが、みずから・・・・
二人だけの親子が唯一の楽しみといってもいいテレビショー出演が決まっていたにもかかわらずだ。
それだけ、一丁の拳銃がもたらしたきっかけは恐ろしい。
破滅への道をすすまざるをえない孤独と絶望、現実世界への怒り。
バットマンとは直接関わりはない別の物語りとして充分完結している。
非常に苦しいが何度も見て、主人公の絶望感と狂気を咀嚼しなくてはと思わされた。
追記
Cream の White Room が流れたときに鳥肌たった。 いいタイミング。Jack Bruce の 歌声は美しく、もの悲しい。
Drumの Ginger Baker が 10月6日に亡くなった。波乱万丈タイプの人だったな。
乾坤一擲(けんこんいってき)の演技です。
さてジョーカーである。どんな存在か?
バットマンの宿敵、数々の名優が演じた悪役、
DCコミックス伝説のヴィラン、最後に持っていたら負け!
こらあ!それはババ抜きだよ!林先生の言葉検定の緑かよ!
のちのジョーカーことアーサーはコメディアンを目指します。最悪のゴッサムシティからぬけだすために。
しかし、そんな簡単にはいきません。人を笑わせるのは大変な事です。
日本でも相当な数のお笑い芸人志望の方がいますが世に知られ、お笑い番組にでて、さらにゴールデンタイムで看板組を持つ・・・どの位の確率でしょうか?多分1パーセント以下でしょう。しかも10年前のBIG3.たけし、タモリ、さんまが今も不動の地位を保っている。
私はタモリファンです。何年か前の事です。
関根勤のショーその名もカンコンキンキンシアター(音読みにしただけ)に毎年行っていました。場所は歌舞伎町のアップルシアター(今は有りません)真ん中の木曜日に行くと、必ずタモリが
来ていました。
チョータモリ!本当にいるんだ!
ツチノコかっ!
ある時舞台が終わって帰る時、偶然タモリが私のすぐ前に来た時が有りました。私が思った事は・・・
タモリは私が、死んでも守る!
大きなお世話だよ!
さて本作は内気なアーサーがいかにジョーカー
になっていったかの物語です。主役はホアキン・フェニックスです。上の兄は今は亡きリバー
妹はレインとサマー。ホアキンの本名はリーフです。つまり・・・川 葉 雨 夏 です。
キラキラネームか!!
しかしキラキラネームでは日本も負けていません!最強のキラキラネームそれは・・・
阿部プリンセスキャンディだ!(実在します)
ご存知の方も多いと思いますが、珍名さんの話題になると必ずメデイアにでてくる。しかもその度に可愛くなっている。友達からなんといわれているか?
阿部ちゃん!
プリンセスキャンディの無駄遣い!(ネタに使ってすみません。SNSやっているので、フォローして頂ければ幸いです)
さてここから本当に映画の感想です。
胸が痛い。滅入る。楽しくはない。でも記憶に残る。きっと。
刃を喉元に、当てられている。苦しい。凄いものを見せつけられた。そんな感じです。
おそらくこの映画がホアキンの代表作になるでしょう。体重を24キロ減量して臨んだこの映画。
デニーロの前でデニーロアプローチ。
乾坤一擲の演技。
70年代初頭の映画「タクシードライバー」「カッコーの巣の上で」「シャイニング」などの
イメージも感じました。ジャック・ニコルソンの狂気に近いです。はっ!
ニコルソンも ジョーカーやってる!
とんでもないもの観せやがって!
今年は今作を観るために生きてきました。
もう死んでも良いです。
・・・というか、死んでたまるか!
ここまでの凶暴性観せられて!
こんな凶悪な作品は、日本では思いつきもしないだろうし、仮に作られたとしてもスポンサーが得られず、単館映画かDVDスルーで済んでしまう。
何気に今作も、黙殺されるか強制排除されてしまうんじゃないかと心配。
これをビッグバジェットで上映し世界公開するワーナーに敬意を表したい。
そして、Cノーラン不在でここまで仕上げた製作陣にも拍手。
人生なんて主観だ。喜劇か悲劇かなんて自分で決める。だから笑うんだ。病気じゃない。
JOKER誕生の瞬間である。
警官を地下鉄で撒いて颯爽と歩くアーサーには、戦慄というか感動すら覚える。
でもJOKERの凶暴性だけにフォーカスするのではなく、その凶暴性を生みだした背景こそ社会の病巣である事を観客は気づいて欲しい。
人殺し、という事実だけではなく、何故殺さなければいけなかったのか、という深掘りが、人が人に優しくなれる真実ではないだろうか。
「優しくしてくれたのはお前だけだったよ」
このアーサーのセリフが全てであり救い。
しかし、強くなければ優しくなれない、のも事実。
また「ダークナイト」見直しだな。
ポピュリズム映画でしょう
前半は少したるかったけど、ピエロがジョーカー化していく辺りからは、ハラハラドキドキで楽しめた。
とはいえ、世界観は想像はできるけど、理解するのは難しい。きっと日本とは桁違いの貧富の差で、世の中に不満があり、今の自分の境遇をただただ他人のせいにするしかない。ピエロにでもならないと生きていけない人たちが沢山いて。。
現代でもパリではジレジョンヌが大騒ぎ。香港ではデモが起きて。日本だと、大学や権力者への不満から起きた学生運動がある意味では近いのかな。他のやり方がわからないって感じ。
どんな映画かと問われれば「ポピュリズム映画」ということだろうか。
悪の化身になるまで
軽い気持ちで観るものではないだろうなと腹を決めてたので、その気持ちで挑んで良かったと思う。
色んな考え方が出来ると思うので、私はバカなりに思ったことをつらつらと。
ジョーカーを演じてきた人は何人かいるけど、ヒース・レジャーのジョーカーを浮かべる人がやっぱり多いんじゃないかな。(ジャレッド・レトはまたちょっと違うジョーカーだし)でもさすがホアキン・フェニックスの一言で、魂を抜かれるぐらいに魅せつけられた。
眼に惹きつけられて、ダニエル・デイ=ルイスの演技を彷彿とさせるような、それぐらいの圧倒的なパワーだった。
自分の人生は自分で作り上げられることと、そうじゃない部分が多くあることを身に染みた。
ジョーカーがジョーカーになる前のストーリーが本当によく出来ていて、すごく心が苦しい。
運命を信じたくなくなるし、残酷な未来は無いって信じたいけど、すごくリアルで、まだ自分が完成していない部分を別の人に託されて、それがあなたよって言われたら、それを信じて生きていくしかないもんね…。
アーサーが悪の化身になるまでの話には重きを置いてるけど、誰にでもアーサーじゃなくて、ジョーカーになり得るな…と思った。
映画を観てる時は緊張感で頭真っ白だったけど、いま振り返ると涙が出そう。
でも更に振り返って、これが「ハングオーバー」シリーズの監督ってことを思うと、笑いの涙にかえれそう。
「ゲット・アウト」の監督もそうだけど、コメディ系監督の闇の深さを思い知らされるなー。
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