劇場公開日 2019年10月4日

  • 予告編を見る

ジョーカーのレビュー・感想・評価

全1172件中、881~900件目を表示

4.0平和な日本では暴動にならない(かな)

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

‪呑気な私の感覚ではどこがエンタメ要素?と思ってしまうが、リアルゴッサムシティ化の米国では煽動的かも。JフェニックスはDナイト後でプレッシャーあったと思うが鬼気迫る見事な演技。精神障害を揶揄しているのでなく正義は人それぞれと多様性受容と思いたい。MCU/EGと同じ年なのが奇跡。#ジョーカー‬

コメントする (0件)
共感した! 3件)
KIY

4.0あまりにも哀しい、現実とつながる映画

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

バットマンに登場する中でも極悪のヴィランたる「ジョーカー」誕生譚である。それ以上に、有り体に言ってしまえば「この社会の悪」をアメコミという土壌を生かして拡張しきった上で提示した映画である。
ジョーカーはそのキャラクターの由来が安定しないキャラクターであり、作品によって実に様々な経緯を辿ってジョーカーとなるが、この作品はその中でもとりわけ現実社会と直結したものである。
冒頭から道化を演じている最中に少年たちに看板を奪われ、袋叩きにされるアーサー=ジョーカー。彼が患うトゥレット症候群。常に彼が晒されるのは理不尽、不遇、罵倒、そして無視。
彼はシリアスな状況や緊張から笑ってしまうのだが、その笑いは完全に泣くことと繋がっている。彼は笑いながら泣いているのだ。自身の境遇に。
そして彼を追い詰める素地が舞台たるゴッサム・シティにはある。清掃職員のストライキ(この時点で行政が機能不全であることが分かる)の為に荒廃する街、荒れる人々、貧富の差、電車内の電気の明滅。まるで「終わった都市」のような場所。
アーサーは「笑わせる」ことが夢であるが、彼は「笑われ」続け、暴発した怒りが暴動を呼び、妄想に取り憑かれ、母の秘密を知り...全く救われることがない。物語は容赦なく彼を追い詰め続け、恐らく「ネットワーク」にインスパイアされたであろうラストに繋がっていく。
まるで救いがなく、アメリカ公開時に警戒されるのは分かる。あまりに主人公を追い詰めているので、今までのヒーローものが全て反転してアーサー=ジョーカーに感情移入させるつくりになっているのだ。恐ろしいほど研ぎ澄まされたホアキン・フェニックスの演技がさらに感情の揺れを昂らせる。
そういう意味では、人は簡単に狂気に陥るということ、狂気に陥らせない社会を構築することの困難さを示している。私たちは誰もアーサー=ジョーカーを無視できない。最初から無視してはいけなかったのだ。
ホアキン・フェニックスの演技は圧巻としか言いようがない。泣くように笑い、楽しくも哀しげなステップを踏む。彼以外には不可能だっただろうと思った。元々演技巧者ではあったけれども、集大成たる演技だと思う。
様々な映画へのオマージュが詰まっている。「タクシードライバー」は大変分かりやすく表現されていた。またTVショーのくだりは「ネットワーク」を彷彿とさせる。
“I used to think that my life was a tragedy, but now I realize, it’s a comedy.”の台詞が儚く響く。こう思考するしかない者の果てが、この映画には描かれている。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
andhyphen

5.0凶気が乗り移る

2019年10月8日
Androidアプリから投稿

社会に虐げられた男が反旗を翻す ホアキン・フェニックス最高 香港の暴動にも被るゴッサムシティ アメリカでダークナイトの乱射事件起きたのも何となくわかる 格差社会に対する問題提起 上映中もし何か起きたらどうしようと非常口確認しました

コメントする (0件)
共感した! 3件)
鷹の爪1号

5.0Jokerに共感してしまうという恐怖

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿

憎悪に基づく感情の怖さを心底思い知らされる傑作。

ホアキン フェニックス尋常ならざる怪演。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
Radio21

3.5ジョーカー誕生物語

2019年10月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

まぁまぁよかった~かな。。バットマンのジョーカーなら、もっと彼を狂わす出来事が欲しかったな。
バットマンに出てくるジョーカーの誕生についてはいろんな説があるみたいだけれど、今作オリジナルストーリーという事と、予告編を観て面白そうだと興味深々だったのですが、あれでは笑えないし、そうだったのか~とも思わない。笑ってしまう病気の人や精神病の人達をよく知っているので。。病気ではなく、彼がジョーカーになってしまうもっと衝撃的なハプニングが欲しかった。ちょっと重たい。ジョーカー誕生の内容には少し不満だけれど、それ以外の映画の構成やテンポ、音楽、演技につては素晴らしいと思いました。特にジョーカー演じた俳優さんの完璧なビジュアルは楽しめました。渋谷で観たのでハロウィンの日じゃなくてよかった。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
よっしーな

4.5タイトルなし

2019年10月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ホアキン最強!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
うんこたれぞう

4.5フィリップスの狂気の演技

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿

フィリップスの狂気の演技がすごい。
アカデミー賞の主演男優賞とるんじゃないかな?
作品賞はアメリカ万歳的な作品が取るから、むしろアメリカを否定的に見ているこちらは厳しいと思う。

ここのところ、幼少期からの親の愛情がないまま育つ、劣悪な家庭環境がその後の人生を左右したんだという作品が多い気がします。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
Fighters1110

3.5確かにジョーカー映画だ。

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿

あまりにも素晴らしい予告編を観てジョーカーが好きになるのではないかと心配したが、ちゃんとしたジョーカー映画でした。ジョーカーを好きになることは無い。これでこれからも気兼ねなく悪者としてDC映画を楽しめる。
驚いたのが、普通の青年が悪に染まるのではなく、精神病疾患者が悪に堕ちるという点だ。最初からジョーカーはジョーカーだった。その点において、想像と違ったので、感情移入がしにくかった。
ホアキンの演技は素晴らしかったので、アカデミー男優賞はとれるかもしれないが、作品賞はとりにくい作品だと感じた。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
FUNAO

4.0面白かったが評判ほどではない

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿

始まった瞬間から安心して楽しめるセンスを感じられる画面作り、鬼気迫る役者の演技、別物でありながらも話題となったダークナイト版との齟齬を感じさせない丁寧な作り。
意外性はなく話は読めるものの終始「これは喜劇だ」という姿勢に徹する一貫性といい退屈せず良作であった。
けれど大傑作かと言えばそれほどでもない。期待しすぎにご注意。

アメリカ人にとってのジョーカーというキャラクターへの思い入れの深さを改めて考えさせてくれた。「これなら別にジョーカーじゃなくてもオリジナルで良いのでは」と言う人もいるが、きっとこれは日本人には分からない感覚なのだろう。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
天狗屋

4.0もしも、

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿

もしも、ジョーカーという世に名前が知れた犯罪者が実在していて、彼の半生を綴った物語があったのなら、どんな風だろう…っていう視点で鑑賞。

鑑賞して凄く、物凄く満足しました!!!

キレキレの頭脳を発揮する場面が無かったのが少し残念で、星1つマイナス。

だけど、私が映画を観るときに優先しているのは、
音楽。
映像。
世界観。

コレ全て完璧にツボにハマりました。

短調なんだけど、ズーンとくる音に映像の雰囲気から不気味な感覚に引き込まれます。

ワンシーン、ワンシーンがポスターにできるくらい、映像がとってもオシャレ!!!

もう一度、鑑賞予定。

パンフレット星⭐️3
作品が良すぎただけに、も少しメイキングに触れる内容が欲しかったので…

2度目の鑑賞を終えて、
ラストのジョーカーの映像、やっぱりカッコ良かったーーー!
それまでの冴えないおじさんからの変身プリよっっっ!!!
素晴らしくシュールな作品!!!

コメントする (0件)
共感した! 6件)
MAYY

3.0ホラーより怖い

2019年10月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画を作った経緯はわかりませんが、ホラー映画ならフィクションで済ませられるけど、あまりにもリアル過ぎて、エンターテイメントにはなり得ていないと感じます。
 身近にいてもおかしくないのに、そのための備えは全く出来ていない現実を知らしめる役割は果たせるかも。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
unico

4.5悲しき宿命

2019年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 1989年のジャック・ニコルソン、2008年の「ダークナイト」でのヒース・レジャー。個性派俳優がキャスティングされてきた、バットマンの最強の敵となるジョーカーがフューチャーされた話題作だ。トランプのジョーカーのピエロビジュアルを参考にして創造され、コミックのスタートともに登場した狂気の犯罪大魔王だ。
 たかだか200年ほどの歴史しかないアメリカという若い国では、風土的・歴史的な「恐怖」の対象は、平安時代の「妖」のように1200年かけて遺伝子に刻み込まれてきたような原初的・幽玄的な存在を持たない。そういう点で、しょせんDCコミックの敵役にすぎないサイコパスキャラクターを恐怖の対象とするしかないのだろう。アメリカ映画における様々な恐怖対象は、科学的・合理的な説明を背景に語られる(説明される)サイコキラーが多く、サイコパスであるが故に理不尽な理由で電動のこぎりを振り回したり、ロッジの客を殺戮したりしていくのだ。せいぜい人形や動物やタイヤが人を襲うというデーモン系な説明をバックグラウンドに呪いや復讐を(キリスト教的な意味を内包しつつ)投影していくか、あとはエイリアンだけだ。アメリカでは「鬼太郎」のようなキャラクターの発想は生まれようがないと言えるだろう。
 ともあれ「ジョーカー」である。企画の発想としては「ジョーカー・ビギニング」であるし、この希代のトリックスターであるジョーカーが、どう誕生してきたのかを描くのが主眼である。そこへホアキン・フェニックスという一種の狂気を秘めた性格俳優をキャスティングしたことが本作のすべてだろう。鬼気迫るホアキンの演技に息苦しささえ覚えるドラマは、まさにジョーカーが世の中から排除され、疎まれ、ネグレクトされることで至高の犯罪者へとエヴォリューションしていく姿を描いていく。世界を憎悪しなければならないように追い詰められていくホアキン=ジョーカーが苦悩する舞台はバットマンのゴッサム・シティ。後にバットマンとなるブルース・ウェインはまだ幼い少年にすぎない時代だ。ジョーカーの誕生そのものが、実はバットマンの誕生の理由でもあるという暗喩も含め、裏側から見た(合わせ鏡的)な帰納法で語られたバットマン映画なのだ。
 ホアキンによるとラストシーンは7パターン撮影したという。本作のラストシーンにどんな解釈ができるか、おそらく映画評の世界では議論が高まりそうだ。僕は、これはこれでいいと思う。そこには見えないスーパーで「continue」と書かれているに違いないから。映画的にではなく、主人公ジョーカーの悲しき宿命において。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
t2law

3.5切ない映画

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

主演のホアキン・フェニックスが、すごく良かったんだけど、役柄的にあんなに動きがスムーズで良いのか?が気になってしまった。まあピエロだから体力あるのか⁈残酷なシーンもあるけれど、優しくしてくれた人に対しては、逃してあげたり…と、攻撃的なことはしない。JOKER、観て後悔は全くなかったです。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
aiai3san

4.0☆☆☆☆ 〝 T H E B E G I N N I N G 〟 ...

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆☆

〝 T H E B E G I N N I N G 〟

観る前は『ダークナイト』が嫌いだっただけに、「寝ちゃうんじゃないかな…」と思っていたが。
いやいや、これはとんでもなかった!
その面白さから、終始画面に魅入ってしまった2時間だった。

観ていると。ある程度の映画好きならば、3本の映画を思い出すのではないだろうか。

☆『キング・オブ・コメディー』

言わずと知れた、デ・ニーロ&スコセッシの黄金コンビによる映画。
発表当時は失敗作のレッテルが貼られたものの、ジワジワとカルト映画としての人気が高まっている。
主人公のアーサーはコメディアン志望の男。そして彼の憧れるコメディアンが…。

☆『タクシードライバー』

デニーロ&スコセッシの大出世作品。
『キング・オブ…』ほどヒューチャーされてはいないが。暴力性を始めとする生理的な感覚は、こちらの方が大きく関わっているかも知れない。
映画の中で、同じ階に住む黒人女性が指を銃に見立て、銃弾をこめかみに放つ仕草をする。
『タクシードライバー』のラストシーン近くで。デニーロ演じるトラヴィスは。自分の指を銃に見立て、こめかみに放つ仕草をする。
また、デニーロのテレビショーを見ながら自分が出演するシュミレーションは。やはり『タクシー…』で。デニーロの狂気性を際立たせた、鏡に向かって独り言を言う名場面を思い出させ、細かく重箱の隅を突くと。黒人女性との関わり方は、アーサーの中で妄想と現実がせめぎ合い。彼の心の中から強い暴力性を引き出す役割りとなるのは、やはり『タクシー…』でのトラヴィスの取った行動は。果たして妄想だったのか?…とのラストシーンへと通じる。

☆『レニー・ブルース』

伝説のスタンダップコメディアンを描いた作品。
アーサーはスタンダップコメディアン志望って事も大きいのだが。その破滅的な生涯こそ、アーサーの性格設定に於いて大事な部分だと思える。

後々に、荒廃によって犯罪の温床となってしまうゴッサムシティ。
『バットマン』とゆう、コミックから発生した架空都市ではあるものの。作品の奥底に潜む問題は、2019年の今現在既に進行しているとも言える。
経済優先によってもたらされる。富裕層と安い賃金で働かされ…ざるを得ない、低所得者との間に起きる歪。
『万引き家族』や、『存在のない子供たち』で間接的に描かれて来た。《経済優先から起こり得る格差社会》の問題と、子供への虐待問題は。社会が荒んでしまった事から派生しており。今現在増え続けている事への警鐘。
DC作品でありながらも、どこか1970年代に起こったムーブメントを連想され。近い将来に起こるべき可能性のリアル感は、観ていても凄かった。
そして、1つ付け加えると。(おそらく)この少年が後々の…とゆう、思わず思わせる辺りのワクワク感も同時に(´-ω-`)

最後に音楽ネタを1つだけ。

映画の中で、ジミー・デュランテの♬スマイル♬が使われていた。
ジミー・デュランテはボードヴィル出身のコメディアン。
鼻がデカイのが特徴的で、主にミュージカル映画で活躍。
映画『ジャンボ』ではサーカスのピエロ役で出演している。

2019年10月7日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン2

コメントする (0件)
共感した! 3件)
松井の天井直撃ホームラン

4.5喜劇なんて主観さ。笑えるか笑えないかは自分で決めるんだ。

2019年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

たまたま数日前の深夜、TVで「ダークナイト」を観た。バッドマンを翻弄するジョーカーの小面憎いことったらなかった(と言うものの、基本的にアメコミ映画は観ません。ヒーローの万能っぷりや勧善懲悪のステレオ描写が嫌いなので)。
個人的には、バッドマンの苦悩なんて興味はない。水戸黄門然り、大岡越前然り、どうせちょっとやっつけられるパフォーマンスを見せた後にガッツリ叩きのめすプロレスなのだから。それなら僕は、雲霧仁左衛門や河内山宗俊の物語にこそ強く心惹かれる質だ。美学を持つ悪人や、世の中が作り出しだした道化にこそ、人間の本質が深くにじみ出る世間を見ることができるから。歳をとると、そういう物語にこそカタルシスやシンパシーを感じてやまない。
そしてこの映画には、そんな切なさがあふれていた。

アーサーはコメディアンを目指していながら、笑いのツボが分からないなんてすでに滑稽な悲劇である。どうやら読み書きも満足ではないらしい。もしやLDなのかも知れない。たぶん、子供のころからずっといじめられっ子だった気配がある。clownを職に選んだのだってもしかしたらペイントをして顔を隠せるからなのかも知れない。違う自分になれる快感を得たこともあったろう。
そんなアーサーが、もともと脆かった彼の心を壊すには十分なほどの事実を知ってしまい、精神までも壊れていく様はみじめな弱者でしかない。人生を諦観していたアーサーが、とうとうやけっぱちになって「狂ってるのは僕?世間?」と問うまでに乱れ、やがて自らが秩序の破壊者へと変貌していく。なんと悲しいことだろうか。

そんな堕ちてジョーカーと化けていくアーサーを、怪優ホアキン・フェニックスがものの見事に体現していた。この役者、その役作りには敬服する。「her」や「ビューティフル・デイ」などの彼も素晴らしいが、このアーサー役の彼もまた格別の存在を成している。鏡の前の彼も、走って逃げる彼も、痩せ身で不健康な彼も、限りなく、役に没入しているように見える。メイクした「道化師の涙」でさえも本当の涙を隠すためとしか思えなくなった。だから、アーサーじゃなくてホアキン・フェニックスに手を差し伸べてあげたくなるような気分にさせられてしまう。

クリームの「white room」が堕落していくゴッサム市に融け合い、「send in the clowns」のメロディがジョーカーの人生を笑える悲劇へと導いていくようなラストを観ながら自問する。
で、この映画を観ている自分はどっちだ?と。
顔を隠しながら、災難を恐れてその場から去る”善良”な市民か?
ヘタクソなステップを踏むピエロに喝采を送る、怒れる市民か?

コメントする (0件)
共感した! 16件)
栗太郎

5.0頭に深い傷を残す作品

2019年10月8日
Androidアプリから投稿

これは爪痕と言うよりも傷跡と言いたい。

何が良くて何が悪いのか、誰が正しくて何が間違ってるのか
今作ではその境目をどこに見出すのかという問いを突きつけられた気がする。
劇中でジョーカーは善悪に区別はない、主観次第だと口にしている。
ジョーカーは道徳的に間違った存在であり、神格化する人々もただの暴徒に過ぎない。
これらは決して正しい行為ではないし、それを肯定することには繋がらない。

ただ、それでもどこかで共感し、扇動される人々の気持ちを理解できてしまう自分がいる。
社会から弾き出され、鬱屈した思いを抱えながら、先の見えない道を彷徨う中でジョーカーのような象徴的なアイコンが現れれば…
だからこそラストシーンにおいてジョーカーを讃える人々の輪に自らを重ねてしまった。
決して善ではない。しかしそこに救いを見出している人々がいるとするならば、悪と言い切ることもできなかった。

だが、そう思えるのはアーサーという人間がジョーカーになるまでを徹底して描ききったからだと思う。そこを描くことで受け手に奥底での共鳴を与えてくる。
そこを抜きにしていれば単なる宗教的に映ってしまい共感へはたどり着かない。

作品自体の丁寧な構造がテーマをきちんと浮き彫りにしており、それらを含めて強い衝撃を与えられる作品だった。

コメントする 1件)
共感した! 10件)
nazionale

4.0善人から悪人へ

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

本作は、ジョーカーになるまでの過程について語られています。
ゴッサムで生きる善良な市民が、いかにしてジョーカーになったのか…

これまでのアメコミ映画路線とは全く異なり、終始重くダークな感じで話が進みます。
主人公が苦難を乗り越えるというより、苦難にずっと打ちのめされる感じです。

一言で言うなら、ホアキンフェニックス演じるジョーカーの演技が、なんと言っても凄いです。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
みーわー

3.0期待が大きすぎたかな…

2019年10月8日
スマートフォンから投稿

怖い

役者さんの演技力は凄かったの一言です。
まさにジョーカーそのものという感じ。
自分の中で前から、ピエロ=闇が深い印象がありました。暗い話というのは観る前から案じていましたが、
予告で妙な期待を持ちすぎたのか…内容はあまり好きではなかったです。途中で一瞬寝落ちかけてしまいました…
注目作品なので観れてよかったです。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
パン

3.5『キング・オブ・パロディ』でいいのか?

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿

なかなかに満足したのだけれど、多くの人が本作のスコセッシ映画へのリスペクトを指摘しているのをあとで知って、未観賞だった『キング・オブ・コメディ』を観てみた。

「本家」の圧倒的な出来栄えに衝撃を受けた。

『JOKER』はとっても良かったがあまりにもそれと類似するシーンが多かったし、比べてしまうとどうしても二番煎じに思えてきてしまう。

そしてなにより「ジョーカー」という大看板でやるにはもったいなくはないだろうか?

もっとオリジナルな表現に富んだ『JOKER』が観たかった。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
R2-T2

4.5また新しいジョーカー

2019年10月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

DC映画の特徴とマッチしたのかとにかくダークな雰囲気で進行するのですが、ダークのなかにも暖と寒のような雰囲気の切り替わりが目まぐるしくあって道化に魅了されてるような内容でした。

また、ホアキン・フェニックスの転落模様を完璧に演じ、あたかもジョーカーが実在するかのように見せる完璧な演技には素人からみてもすごいと感じるものがたくさんありました。

バットマンを知ってると小ネタを楽しめるという印象で、なにか見るべき前作はないので、いきなりジョーカーをみても面白い視点からまた違う良さを楽しめるのではないでしょうか。

過去に演じられたジョーカーがどれも完璧な仕上がりでしたので、今作のジョーカーはどうなったのか楽しみにしてました。それの期待をかなり上回るジョーカーで大変満足でした。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
amateras
PR U-NEXTで本編を観る