ジョーカーのレビュー・感想・評価
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一度も笑えないハッピーの話
バットマンは観ていないのでジョーカーが何者なのか知りません
この映画には理不尽な世界でなんとか生きようと頑張っていた人が壊れていく過程が丁寧に描かれていました
いま、平和で満ち足りた生活している人と、現状、些細なことにイラッとしてしまう生活をしている人とでは
映画観た感想が変わるんだろうなと感じた
ストーリーがリアルすぎて怖かった
ジョーカーの話しとは思わず、いま、世界の中にこういう人はたくさんいるんだろうなぁと、思いながら
時事ネタを見聞きした気分
いま世界で起こっていることも、事件も、色々な人が感じてる苛立ちもそれら全ての元凶の〝核〟を見た気分です
バットマンには興味ないけど、バットマンのジョーカーをちゃんと観たいと思いました
あー、しかし、怖かった…
ホアキン版『タクシー・ドライバー』
まさにホアキン・フェニックス一人舞台です。貧困、孤独、格差、母子家庭、要介護、低所得労働者、精神疾患、etc…社会の負のスパイラルてんこ盛りの主人公が狂気に染まっていくのは、まさに『タクシー・ドライバー』、だからデニーロが出ているのかな?
映画の完成度は非常に高く、アメコミの領域を超えていると言うより、むしろジョーカーである必要すらなくて、一編の独立した重厚な心理ドラマでした。
ミスチョイスしないように
バットマンの関連作品と思って爽快感を求めないように。ひたすらメンヘラの気味の悪いオジさんの映画です。彼女とのペアできている人も多かったのですが、性癖を疑われるかも。終了するとそそくさと出て行く人たちも多かったです。主役ばかりが目立つ映画で、あのデニーロが馬鹿げた端役を承知したのにはビックリです。でもなかなか良く出来た作品です、アメリカの惨めな下層社会を良く表しています。ちょっと住環境は良すぎますが。あんなものかも。
圧倒的な完成度
素晴らしい!
今年度No.1かと思いきや、ここ数年で1番の作品だった。
映画が好きな人は是非観るべき作品。
R15+指定なので、どれくらいエグい描写があるのかと思ったが、ほとんど無かった。
それ以上に、演出、脚本、撮影、編集、音楽、演技どれをとっても素晴らしく、細部に至るまでこだわりと計算がされていた!
悪のカリスマが誕生する瞬間を是非見届けて欲しい。
マーベルとは違うよなー、やっぱり。
あまりにも評価か高すぎてそこまでの絶賛ではないけれど重厚感ある作品でした。バットマンではひたすらな悪だけど、この作品で生い立ち見せられると同情感がわいてくるからさすが。ホアキン・フェニックスのすさまじいほどの入り込み演技に驚愕。
絶望の先の狂気
期待して待っていたジョーカーをTOHOシネマズの朝の回で鑑賞。
ストーリーは至ってシンプル。
コメディアンを夢見て下積みをしているアーサー(後のジョーカー)。彼は精神疾患を持ちながらも、母親を献身的に介護する心優しき男だった。そんな彼が度重なる不幸で心を狂わせていき、あの狂人・ジョーカーになるまでが描かれる。
アーサーはどこにでもいそうな男だ。夢を目指しながらも成功できず、チャンスを掴み損ね。貧困の中、親の面倒を見るうちに社会から阻害されてしまった。
そんなドロップアウトしてしまった彼に対する世間の目の冷たさ。残酷さを、視聴者は嫌と言うほど突きつけられる。
真面目に生きようとしても報われないこの世界で、心を病んでしまった人間は誰でもジョーカーになりうる。
だからこそ、この映画はヒトを惹きつける。
それを一見すると人好きそうなおじさんにしか見えないホアキン・フェニックスが演じる。だからこそ、狂人に転落していく彼の人生が他人事とは思えないのだ。
騒動を起こし、世間から注目され快感を覚え、更にエスカレートしていくジョーカー。
彼の歪んだ自己顕示欲と承認欲求は、今のSNSの一部ユーザーにも垣間見ることができる。
この映画はフィクションでも、根底に流れる問題は現実と何1つ変わらない。
いやそれどころか、格差が進み未婚率が高まり犯罪率が上がっている今の社会こそゴッサムになりつつある。
だからこそ見る価値がある映画と言えよう。
映画とは本来、受動的なコンテンツだ。
見て、聴いて、感じる。
だが本作は違う。
見た者が実人生をアーサーに重ね、己の精神と向き合うことになるいわば写し鏡。
だから、フィクションとして割り切れない怖さがそこにある。
この映画を見て何を感じるかは人それぞれだろう。
だが己の中に息づく"ジョーカー"に気づいてしまった人間も少なからずいるはずだ。
それこそが、この映画の危険性であり、同時に最大の魅力と言える。
悲劇とは、他人から見れば喜劇に他ならない。
それこそがコメディの本質だ。
世界は想像以上に残酷で、出口はまだ見えそうにない。
演技力についていけてない
ジョーカーというキャラクターは演じる俳優によって作られるものであって、今までのジョーカーと違ったりする点があって良いと思う。
セルフがあまりなく、笑い声が響き渡るのが印象的で音楽も効果的に使われていたと思う。
けれどホアキンフェニックスの演技力が凄すぎて、圧倒的で、それに演出がついていけてない感じがした。演出はなんというか、やっぱりありがちなヒーロー映画だなというシーンもちらほら見られて、少し勿体無い。
これは何の涙だろう。
泣き所ではないシーンの連続で、なぜか涙が出た。
社会道徳から正反対の身勝手さに、人間味ある美学を感じた。
布石はやや多いが、「彼」が完成していく演出が緻密で美しい。
負のテーマや感情さえも昇華させる芸術は、国境を越える。
それを改めて感じさせてくれる作品でした。
かなりブラックなエンターテイメント作品
アーサーの境遇や環境を想えば少なからずの同情は否めないが・・
ジョーカーの行いには共感は絶対!出来ない!
・・夢や希望、未来ある子供達には目隠しすべき・・R15は正しき選択でしょう・・
ホアキンさん、既に
体型が安定されていて安心しました🍀
良くできた大作サイコホラー
キャラクターの予備知識なく、なんかアメコミのヴィランの人でしょ?位の軽いノリで見に行ったら、思いの外しんどめのヤツだった…。
バットマン知らん勢から見ても、充分良くできたサイコホラー作品として楽しめた。というか全然楽しくはなかったが。
雨、高層ビル、貧困街。暗さと汚さと虚飾の入り交じる世界観も見事に表現され、光と影に彩られる映像、アングルも一つ一つ哀しく美しい。
何処までが現実、何処までが妄想なのか。進むにつれて曖昧に、朦朧と脳内に閉じ込められていくような感覚もいい。
私は本当に役者を判別せず、観賞後にサイトを見て漸く、「え、アーサー役ホアキン・フェニックスか!?てかあれロバート・デ・ニーロだったんか…」てな体たらくで大層申し訳ないが、ホアキンの鬼気迫る演技は、ネームバリュー関係なく文句なしで素晴らしかった。
嘲笑、悪意の蔓延る現実、格差社会、政治やマスコミの嘘など、現代にも重なる閉塞感と鬱屈が、妙にリアルに神経を逆撫でしてくるのが怖い。
ラスト、司会者との問答は、そのまま犯罪者側の主張と社会的な倫理との対峙として描かれていると思うが、ジョーカーの台詞通り、「善悪なんて自分で決めればいい」と、彼は社会や他人に沿おうとする事を止め、自分の決めた善悪のみで生きる道に踏み出す。
それは狂気というよりは、ただの価値観の転換に過ぎないようにも思えて、薄ら寒くなる。
他者に受け入れられず、排他される立場で望んだのは、【フツウと違う自分でも愛し、受け入れてくれる世界】だったろうに。結局、許容できないものを悪意と暴力で取り除く、彼が憎んだ人達と何ら変わらない価値観に堕ちちゃったね。
視点をほぼアーサーに絞って、真実と虚構を曖昧にするのも、共感し易い背景状況や心情の描写も、徹底的に追い詰めた先の爆発も、観客を引き込む為の仕掛けのひとつ。製作側の描きたいのは、政治批判でも、思いやりの大切さでも、暴力の肯定でもないという印象を受けた。
だからだろうか。余り重いメッセージ性は感じていない。とても良くできたホラー大作だなぁというのが、私の感想。
OPタイトルやエンドロールが、古きよきコメディ映画を彷彿とさせるスタイルなのも、盛大に皮肉が効いている。
ほうら、俺の人生、最高の喜劇だろう?と、ジョーカーの笑う声がする。ちっとも笑えない、と、八の字眉毛とヘの字口でスクリーンを睨む私がいる。
アーサーを応援してる人はどうかしてる。
全体的にタクシードライバーのオマージュ&パロディが散りばめられている。
タクシードライバーの主人公のトラヴィスのカッコいいシーンをアーサーが演じることで滑稽に表現。
ゴッサムシティが荒れているのはわかるが
アーサーは病気。
自分がうまくいかないのを
病気と社会のせいにして、勝手に暴走してるだけ。
不器用なピエロ。
アーサーを応援してる人がいるが本当に映画を観たのか?
ラストもある意味ハッピーエンド。
映画館を出るとき落ち込むことはない。
アーサーは希望に満ちている。
とてもイイ映画。
40年前に同じ映画が上映されてても
高く評価されていただろう。
発火点
ジャック・ニコルソンやヒース・レジャーなどのジョーカーが既にあるので、"ジョーカー"としては物足りなさもあるかな。別物として観れば、充分おもしろい。劇中やエンディングにくる音楽も含め、好き。マーティン・スコセッシには、そうとう影響受けてるんでしょうね。
シームレスに繋がる妄想と現実
例えばアーサーと自分、人の感情はシームレスに現実と妄想の間で共振しており、アーサーに憐憫の情を抱きながら、どこかでゴッサムシティと現実のシティに違いなどあるのかと思えてくる。アーサーに抱いたその情とは自己憐憫と言えるものかもしれない。ジョーカーの狂気(狂喜)のダンス、切なく、儚く、そして美しい。
ダークナイトと比べると
見劣りする感じがありました。ホアキンさんの演技については最高だと思いますが、ジョーカーとしての映画としてはちょっとと。カリスマ性があまり感じられないジョーカーでした。バードマンのリメイク版みたいな印象をうけました。
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