ジョーカーのレビュー・感想・評価
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卒業論文のテーマにしようかな
見終わった後、「最高」っていう形容はおかしいよね。
ただ、ものすごい傑作です。
世界中の人が見るべきでしょう。
なぜか。
それは今、世界中で起きていること
だからだと思います。
今世界で起こっていること?
それを私たちは探究するべきなのです。
でも。でも、「論理」以前一つだけ、大切なこと。
温かいハグを、みんなで。
見終わって、まず疲れた。どっと疲れた。 鑑賞中は、展開に驚き、呆気...
見終わって、まず疲れた。どっと疲れた。
鑑賞中は、展開に驚き、呆気にとられた。
鏡を通して自分を観ているような時もあって、苦しかった。
でも、それは同時に癒しでもあった。
崩壊したアーサーは、美しかった。
しなやかな野生の動物のように。
美しく舞った。
それが悲しかった。
これは全部ジョークだよって言っているかのように、映画の中で起こっていくショキングな出来事。
そして、観賞後、この映画から、これは全部、現実なんだよ、一つ一つの現実を切り取って繋ぎあわせたんだよ、と言っているように感じた。
人にとって、母親、父親というのは、余りにも大きな存在なんだと痛感した。
母親の言葉に痛々しいほど従って、怒りや憎しみを抑えて、いい人(ピエロ)を演じる。
自分に嘘をつき、それが無意識に蓄積されて、
悪循環が起きていることに気づくことも出来ず、崩壊していくアーサー。
そんな風に見えた。
最後の、顔がアップのシーンのホアキンが一番好きです。
ジョーカー?アーサー?ホアキン?そんな気持ちにさせられた。
忘れられない表情です。
平凡な映画
ウェブ記事の軒並み大絶賛に影響されて見に行った。
結果、平凡な映画という印象。どこで心を動かされたら良かったのか、わからなかった。
主人公が、失望により、悪に手を染めていくのは共感できず。何と言っても、悪の大スター、ジョーカー様である。後世にあれほどの壮大な悪事を為した人物だ。人間や社会への失望が悪の契機だったのはわかるとしても、それだけか?ジョーカーならば、悪の禍々しい世界に入り込み、自らを構築し、とてつもない強さを放つ姿を見せてほしかった。
ホアキンの弱々しい涙目の泣き笑いでは悪の大物になれるとは全く思えなかった。まもなく潰れる小物でしかない。この映画は単純すぎる。人の、悪への嗜好や資質が描かれていない。
この映画のジョーカーは人格が常人とあまり変わらない。唯一優してくれた友人を殺さずに見逃した彼はマトモである。
描かれてる世界は、今の日本も似たようなものだ。しかし、日本ではどんなに深く怒りや不満が堆積しても、社会の暴動は起きないので、より深く病んでいると言えるだろう。
興奮がない映画。日常にいそうな隣人の破綻をのぞき見て、ああメンタル病んだ人に銃を持たせたら危ないなーくらいの感想しか受けることができなかった。
この人生以上に硬貨な死を
こんにちは、LEOです。
本日「ジョーカー」を見てきました。
かなり前から予告があったし、かなり惹かれる内容そうだったのでとても見たかった作品でした。
内容ですが、主人公フレック(ジョーカー)はその日暮らすのもやっとな生活をし、ピエロを生業としていました。
しかし、ある日を境に立て続けに彼を不幸が襲い、自分の生い立ち、人生を考える事となります。
そんな彼を見た民衆が、今の街情勢に怒りを表し、彼を祭り上げ、また彼はそれにより感化されジョーカーとなると言うような内容となります。
感想ですが、バットマンのイメージでいくと全く違う、どちらかと言うと社会派映画に近い感じでした。
役者魂が凄く、かなり迫力もあり、また自分の人生観も考えさせられたりもします。
かなり考えさせられ、シリアスな感じなので映画を楽しみたい方は是非見てみてはいかがでしょうか?
しんどい
しんどい
観るの疲れた
ダークナイトのジョーカーの誕生話かと思ってたらそういうわけでもなかったのかな
普通の人(語弊があるかもだけど)もしくは金持ちが環境と境遇で狂気に落ちていくならまだしもって言ったらあれだけど、
なんか精神疾患があるとやっぱりやばいやつになるんだよっていうのを見せられた気がしていい気がしない。
トゥレット症候群なのかな?
そういう人に環境良くしてあげないと、マジでやばいやつになるよっていう映画?
んー。
精神疾患をつけられてるってことは、病気なわけで、
ない人との同じ目線でそもそも見れてないから、自分がおかしいのか、世間がおかしいのかっていう議論ができないと思うんだよね。(精神疾患認定しているのは普通?の人間だからそっちの人間がおかしい?って言いたいのかもしれないけど)
貧困は精神疾患のせいとでも言わんばかりだし、やっぱりやばいやつは貧乏ってこと?
貧困目線のヒーローの誕生?
精神疾患の人が貧困代表みたいな描き方どうなのかな。。。
でもそれは結局、ジョーカーのジョークってことなのかな。自分の人生も作り話ってこと?
そういうことじゃないのかもしれないけど(もはやよくわからないけど)なんか観てて気分のいい映画じゃなかった。
演技力も良すぎて気持ち悪かった。
笑みと無表情の裏で
バットマンとジョーカー、闇と光、善と悪、虚構と真実、アーサー・フレックとジョーカー、ブルース・ウェインとバットマン、無表情と笑い、富と貧困。
これははコインの裏表のように真逆でありながら、くるくると何度もひっくり返される度に互いが同じものであると認識されていく。
これはティム・バートン版バットマンで描かれたことだが、バットマンの登場しない本作でもジョーカー=バットマンであることが否応無しに突きつけられるのだ。
人は誰しも表の顔と裏の顔、表情とは違う心情をかかえていたりもする。
ダーク・ファンタジーであったバートン版と違い、あくまで現在のリアルに根付いた『ジョーカー』は人の笑みや無表情の裏の感情を想像できない事が何を引き起こすかを物語っている。
悲愴感
アーサーの生い立ち、環境から来る悲愴感は凄まじかった。
なるべくしてなった哀しい犯罪者。
昔、心理学者の河合隼雄先生が講演で
西欧人は何となく人と繋がるという事は無いから、
神との繋がりが無くなったら凶悪犯罪者になるしかない、と仰っていましたが、
孤独と希望を失う閉塞感がいかに無関心な周囲に憎悪を生むか体現していた。
日本でも孤独や絶望からくる無差別殺人は起こるけれど、あの人達もそうだったのだろう。
だけど狂気はヒースレジャーの方が凄かった。
ホアキンフェニックスのジョーカーは同情や共感できるので、サイコパス的な底無し狂気は感じなかったなあ。
だけど今のアメリカの突き進む姿に警鐘を打ち鳴らす意味で秀逸でした。
悪のカリスマ誕生
生まれてからずっと辛い目にあってきた中年男性。追い打ちをかけて不運が重なり、ついに悪へと目覚めるというようなストーリー。
まぁ2時間暗いです。
唯一良かったと思われた事も、実は妄想だったとか…
もう救いようがない。
こんな映画は観たくないが、この後どんな展開が待っているのかは気になる。
ってゆーか、今回怪演したホアキン・フェニックスが再びジョーカーを演じるかも気になるな…
もう、やらなそうだけど…
こういうのをピカレスクといいのか?
凄い作品という、一言。久しぶりにパンフレットを購入した。
悪漢映画をピカレスクと言うんだろと思うが、この映画はピカレスク作品だろう。ウェイン一家との関わり合いも出てくるが、私の見ていた昔のバットマン作品の内容とは違うようだ。昔のバットマンとは別の作品と思った方が良い。
物語の彼の絶望に、共感する部分があり、作品後半の暴動を納得してしまう人も多いだろう。
ただ最後のシーンを見ると、ここまで描いていた物語は何だったのか、と思ってしまった。どう捉えれば良いのだろう。
バットマンの宿敵の哀しき誕生譚
試写会のTwitterなどでの事前評価が高かったので、かなりの期待をして、滋賀県草津市のイオンシネマ草津に公開初日に鑑賞に出向きましたが、その予想をも遙かに超えた凄い作品でした。
アメコミヒーロー・バットマンの宿敵として有名なジョーカーの誕生譚として、一体どの様に生まれたのかを、原作コミックにはない独自の視点と解釈で描いた作品ですが、一切のエンタメ的な虚飾を排除した容赦ない描写で綴っていました。
これまでアメコミの悪役(ヴィラン)の誕生秘話を描いた作品も多くありますが、そういった作品とは全く異質な衝撃作と言って良いでしょうし、今年、いや2010年代を代表する映画のひとつと言って過言ではない傑作でした。
バットマンの単なるスピンオフ映画を超えた独立した作品としても、結実していました。
映画は大道芸人のアーサー(ホアキン・フェニックス)の辛い日々を積み重ねていきます。
アーサーは、バットマンの舞台でお馴染みのゴッサム・シティで年老いた母親と暮らす、孤独で心優しい青年でした。彼は「笑顔で他人を和ませなさい」という母の言葉に従って、ピエロとして生計を支え、コメディアンを目指して必死に生きてきた。
しかし、街では少年達にからかわれ暴行を受け、職場では上司にさげすまされ、帰宅すると精神を病んだ母親が待っている。同じアパートの住人の女性とのささやかな交流はあるものの、アーサーの心は社会から孤立し、次第に悪に染まっていくのでした。
時代は1981年に舞台設定されてはいますが、そこで社会問題になっている格差社会による貧富の差は、むしろ現代社会を色濃く反映しているようでもありました。
アーサーは、のちにバットマンとなるブルース・ウェイン少年の父トーマス・ウェインが経営する大企業のエリート証券マン達を思わず射殺してしまうのですが、そんなアーサーを、社会に不満を持つ分子達がピエロ姿の男を勝手にヒーローとして祭り上げるのでした。
反体制・暴力的な作風が、60~70年代のアメリカン・ニューシネマっぽい作品を彷彿させる中、その象徴的な作品のひとつ『タクシードライバー』(1976年)で狂気の主人公トラヴィス役を演じた、ロバート・デ・ニーロも本作品に重要な役どころで出演しており、心の病に罹っているところなど、ところどころにアーサーが『タクシードライバー』の主人公トラヴィスとも重なって映っていました。
次第にどこからがアーサーの妄想なのか分からなくなる脚本も心憎く、映像も、劇伴もクリームやフランク・シナトラの楽曲を使用するなど気の利いた作りとなっていて、とても素晴らしかったです。
しかしながら、この作品の最大の見どころは、ホアキン・フェニックスの怪演の一語に尽きますね。
かなりの減量をしたであろう肉体改造にも驚かされましたが、怒りと悲しみが同居した、泣きながら笑っているような病的な表情、笑い声に心が奪われてしまいました。
アーサーが解き放たれた後の、大階段を下る恍惚のダンスシーンが忘れ難いですね。
『ダークナイト』(2008年)と、故ヒース・レジャーが、史上最高のバットマン映画とジョーカーだという人も多いとは思いますが、私にとっても、故ヒース・レジャーのジョーカーは永遠の存在ですが、本作品のホアキン・フェニックスはその彼とはまた違ったジョーカー像を呈示してくれて、その怪演ぶりは余裕で肩を並べられるほどだと実感しました。
殺人犯アーサーへの同情心や共感をいざない、凶悪なジョーカーになるのも無理は無いと思わせる点で、その悪影響を懸念し危惧する声もあるそうですが、この映画がこの時代に作られたその意味でしょうね。
心優しき道化師を悪の化身にしたものは何なのか?
今のこの世も、誰もがジョーカーになり得るのである。
特に、心の病に罹った事のある私のような者や、格差社会における貧富の差に苦しんでいる者から観れば、かなり本作『ジョーカー』の主人公アーサーに同情的になってしまう部分も大きいとも感じられました。
かといって、主人公アーサーがジョーカーへと変貌を遂げる事を肯定は出来ないですが、否定することも出来ないでしょう。主人公は、自ら悪の道を選んだわけではない。
悪にしか生きる選択肢がなかったのである。生きるために悪に辿り着いただけであり、それ程に、主人公アーサーの受難は、壮絶であって救いがないものであるのでした。
この様なアメコミ映画のリアル路線は、今に始まった訳ではないですが、ここまで社会系の人間ドラマ仕立てのシリアスなドラマになると、エンタメ路線を期待する原作コミックファンの心境はいかほどでしょうね(苦笑)。
実際に、アメコミファンの中には酷評している映画評も一部で散見はしているようですが、概ね、ホアキン・フェニックスのジョーカーの怪演を絶賛する映画評が多く、先頃に開催されたベネチア国際映画祭の最高賞の金獅子賞を受賞したのも頷ける快作。
ホアキン・フェニックスのジョーカーは、来年のアカデミー賞の主演男優賞にも当然ノミネートされ、受賞を本命視されることでしょうね。
『ハングオーバー』3部作シリーズなどのコメディを撮ってきたトッド・フィリップスだけに喜劇のもつもうひとつのシリアスな哀しい顔も熟知しているのでしょうね。
香港当局が香港での市民の暴動を鎮圧させるべく「マスク禁止令」を発令し、その禁止令に反対する反体制派の市民が、この『ジョーカー』を真似てピエロのマスクを被っているらしく、まさしく映画を先取りしているのか、それとも時代を先取りしているのか、実に面白い。
また、ハリウッドでは、『タクシードライバー』などを撮った巨匠のマーティン・スコセッシ監督が「(MCUなどの)アメコミ映画は映画ではない。」と発言し波紋を呼んでいるみたいですが、そんなアメコミが原点の映画でも、こんなにも凄い演技力で魅了する映画があるのかと、私は驚愕した次第です。
私的な評価としましては、
今年、いや2010年代を代表する映画のひとつと言っても過言ではない傑作と思いましたので、五つ星評価的にも、★が足りないくらいに文句なしの★★★★★の満点評価の作品だと思いました。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』と本作品では、方向性は180度違いますが、両作品が今年の双璧をなす作品だと思いました次第です。
この両作品に、更に、『スター・ウォーズ:エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』が面白い出来映えで、食い込んで来てくれたら今年はもう御の字です。
業の深さ
まずホアキン・フェニックスの人間的な奥行きに驚かされます、演技から垣間見れる業の深さとでもいいましょうか。何故なら、貧困や狂気を実際に生きた経験がないと醸し出せない演技をするからです。
物語はというと、世の下位層の不満を代弁したかのようです。そういうと大袈裟かもしれませんが、少なくとも富裕層は冷や汗を掻くことになるでしょう。まるで恵まれない人間への鎮魂歌の様でもあります。
日本には天は人の上に人を作らずという言葉があります。しかし、それは、まやかしで実際には人の上に人はいます。それどころか弱者であるほど搾取され、あらゆる悪条件を飲まされ選択の余地を奪われてしまいます。
この映画の残酷なところは、何かの歯車一つでジョーカーが幸せに暮らしたり、夢を叶えたりするもう一つの現実が見え隠れするところです。その幸せな世界からは、ことごとく分断され、梯子は外され足枷を外すことができません。それでも人生を喜劇と捉える主人公が痛々しくてなりません。
その様子に私達は、心を締め付けられることになります。
点数を付けるのも野暮ですが、本作に92点を付けたい。ビューティフル・デイは78点くらい。
純心
痩せこけた背中。ホアキンフェニックスの圧倒的な演技がストーリーを引っ張っていく。ひとつひとつ安全装置を解除されていくようなスリルあるシナリオ。剥ぎ取られ、ジョーカーへと変貌する。
しかし、ジョーカーの行動原理を理解するには至らなかったというのが率直な感想。心象に寄り添うような描写であるが、客観的に見てしまう。微細な仕草や発言に傷つくのではなく、明らかに虐げられる。こちらが共感するには、事象が振りきれていたからかもしれない。
描き方として特徴的だったのは、アウトローが現れない点である。社会から虐げられた結果、法外の受け皿としてアウトローに保護と連帯を求めるのが定石かと思う。彼の心から芽生えた悪と、それに惹きつけられる群衆の流れは、ジョーカーの純粋さを引き立てるものであった。他方、踊らされる群衆の姿は、アウトローな連帯すら持ちえない現在社会の断絶を象徴しているように思えた。
至極丁寧なつくりに驚嘆
他の多くの話題作とは異なり、エンタテイメント性や笑える要素はほぼありません。
終始漂う空気は重く、悲しく憤りを覚える瞬間が何度も何度もあり、明らかになる真実が気持ちに更に追い討ちをかけます。
展開は暗い、はずが、物語が進むほどに流れる空気やアーサーの足取りは軽く、、当方もどんよりと重い気分から解放されていることに気付いて絶句。
様々な感情に向き合い考えざるを得ません。
映画として割り切って観ることのできない怖さがあります。
鑑賞中は決して感じさせませんが、非常に細かく丁寧に作り込まれた作品。
最後のシーンの印象深さといったら。傑作だと思います。
カタルシスもない、感動もない、ただ圧倒された
善悪は、主観でしかない。綻びや歪みが生じている社会において、この命題が正義の鎧を覆うと人間は暴走する。
そのことをホアキンの怪演に圧倒されながら思った。
あまりにも重すぎて、しばらくは見る気になれない。
退屈
もっと迫力ある面白い映画だとよかったんだけど。暗くて退屈。
途中眠くなりましたが勿体ないので我慢したけど!
まず、ピエロで看板奪われるシーンからすでに、どうしてそこまで追いかける~!から始まって、なんで銃を・・とか、説明ないし、次から次へと病んでいくところが共感できないからまったく面白くない!病んでるだけで狂ってない!妄想と現実が分かり難い!どこまで現実なの?彼女のことも、せっかくいいと思ったのに~!最後もあっさりで。バットマンのジョーカーと思えないほど魅力ない。この映画が絶賛されることが私には理解できなくて、予告に惑わされた感ありあり。ジョーカーになることは初めから分かっているのだからもっと最後はインパクトが欲しい。悪くはないけど普通の映画と思う。ブルースと会うシーンと、あともう1シーンだけジョーカーのいい面が見れてよかった。
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