ジョーカーのレビュー・感想・評価
全1165件中、741~760件目を表示
内面が同期して怖かった
私は彼の狂気や苦しみが自分の様に感じた。
まさか自分が曝け出されるとは。
狂気のリミッターが外れて、しかも己の内側でなく外側に向かった時、誰でもこうなるかもしれない、もしかしたら既に世の中の裏面では同じ時代になっているのかもしれない。
アカデミー賞確実?????
中盤から最後のシーンまで恐ろしいエピソードが止まらない。普通の人が見たらぞっとするだろう。狂気さえ感じられる。心の心拍が大きくなる映画。これはバットマンの最悪の宿敵ジョーカーが生まれる過程を見る映画!
台風19号が日本列島に最接近して大きな被害をもたらした翌日10月13日(日曜日)、
Movix堺で映画「ジョーカー」(Joker)を見た。
最近はカミさんと自分の休日が合いにくいので、
映画を見る頻度がめっきりと減ってしまった。
今日は「ジョン・ウィック パラベラム」と「ジョーカー」の2本を見ようと思ったのだが時間的に無理だった。
「ジョーカー」は10月5日~6日の国内映画ランキングでダントツの1位で
、土日2日間で動員35万6000人、興収5億4800万円を稼ぎだした。
最終興収20億円以上が期待できる好スタートとなっている。
ただの大道芸人がいかにしてバットマンの宿敵ジョーカーになっていくのかを描く。
主人公はピエロとして街角の商店のコマーシャルや、病院の慈善活動に派遣されて食い扶持を稼いでいる。
仕事中のいくつかの失敗のせいでその仕事もクビになってしまう。
鉄道で家に帰る途中でひょんなことから殺人事件に巻き込まれてしまう。
入院している母親の素性や自分の出生の秘密を知ってしまった。
きっかけは些細なことだったのだが、転がりはじめた男の転落はもう止めようがなかった。
中盤から最後の最後のシーンまで恐ろしいエピソードが止まらない。
普通の人が見たらぞっとするだろう。
狂気さえ感じられる。
心の心拍が大きくなる映画。
上映区分はR15+。
人を殺めるシーンが複数あるので。
上映時間は122分。
見ると、ある意味心が乱れたり不安や不愉快など複雑な気持ちにもなる映画だが、
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆とします。
演技は良かった
2019-88
正直しんどい。
『ダークナイト』でも打ちのめされましたが、今作もホアキンさんの演技に打ちのめされ、ああもう、本当しんどいよ(笑)
『ダークナイト』では既にアーサーがジョーカーになっていたけど、どのようにしてジョーカーになったかを描く本作はただただ狂気、残虐で、根がいい私は(うるさい)共感も理解もできない。
歪んだジョーカーの心の闇に、憐れみを感じたのは『ダークナイト』。
本作はただただ慄いている自分がいた。
万人受けはしなそうなストーリーだし、『ダークナイト』公開時、アメリカでは映画に感化された過激な事件などが起きたそうですが、今作のほうが不安になるレベル、、、
デニーロさんが私の気持ちを代弁してくれました。
それにしてもホアキンさんはすごかったです。
この役を演じるって色んな意味でプレッシャーだと思いますが、ジョーカーが憑依してました。怖かったです。
オスカー作品賞は🤔な感じだけど、主演男優賞なら納得。
自らの血で裂けた唇をかくお決まりのシーンは、今後語り継がれそうな予感。
今年のハロウィンの渋谷はジョーカーさんいっぱいいそうだけど、ペニーワイズさんも忘れないであげてください。
真正なる悪の誕生
完成度の高い大人の映画
破壊の先に創造があるのなら 世界は一度正式に崩壊した方がいいのかも...
鑑賞記録
現実
世界観がヤバイ
悲しきヴィラン ジョーカー!
序盤からアーサーのやり場のない怒りと悲しみを丁寧に丁寧に描き、トーンを落とした絵づくりで彼の鬱屈とした日々を表現しているのが印象的でした。ストーリー的には、終盤までこれといって大きな事件が起きるわけでもなく、ただひたすらアーサーに寄り添う形で進行していきます。
アーサーはコメディアンを目ざしているものの、笑いが止まらない病気を患い、仕事も人間関係もなかなかうまくいきません。心と体と現実社会がかみ合わない中、彼の渇いた笑い声が悲しく響きます。そんな彼を思いやる人は母親ただ一人。だからこそ、彼は母親に対して献身的に接します。しかし、その母親さえも自分を無条件に愛してくれる存在ではないと知ったとき、彼はついに壊れました。
彼の生活を間近で観察していくうちに、彼に共感し、あるいは同化したような心持ちなり、彼の心がひび割れ、粉々に砕け散っていく様が苦しくたまらなかったです。恥ずかしながらバットマンシリーズをまともに鑑賞したことがないので、ジョーカーについては外見の特徴を知っているだけでした。しかし、本作においてジョーカーの悲しい誕生秘話を目の当たりにして、彼を単なる犯罪者として糾弾する気持ちにはなれませんでした。
ここまでアーサーを蔑ろにして追い込み、その一方で彼の犯した殺人を歓迎し、彼にすがるように集まってきたゴッサムシティの市民こそが、「ジョーカー」を生み出した張本人とも言えると思います。これをアーサー側から見れば、絶望の中に「ジョーカー」という居場所を与えてくれたと言えなくもないでしょう。「ジョーカー」は、この時代に、この地で、生まれるべくして生まれた存在なのかもしれません。
そんなジョーカーを、ホアキン・フェニックスが文字通り怪演しています。バットマンやジョーカーに関する予備知識はいっさい不要の本作、彼の演技を見るためだけに劇場に足を運んでも損はしません。
何をもって面白いと言うのか
現実世界は、ジョーカーを生み出す
※実は公開当日に観ましたが、様々な理由から遅くなってしまいました。
観た後、僕は呆然としました。
あまりにも内容がリアルでセンセーショナルなだけに恐ろしいです…
劇場を出た後、僕は激しい感情の入り乱れが起きました。
「凄まじい映画を観た」と興奮し、
「こんな危険な内容を絶賛して良いのか?」と葛藤しました。
さてジョーカーと言えば、今までジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレット・レトの3人が演じてきました。
その中でも僕は何と言ってもヒース・レジャーでした!
そのヒース・レジャーのジョーカーは、とにかくクレイジーな行動をしでかすサイコパスでもあり、頭のキレるという最高の悪役でもあります。
これはあくまで自分の勝手な解釈ですが、個人的にはジョーカーは「混乱をもたらす者」というイメージです。
だからこそ、この映画はだいたいイメージ通りではありましたが、ヒース・レジャーのサイコパス感とはまた違ったジョーカー像になりました。
さて、この映画で僕は2つの"怖さ"を感じました。
それは、「ジョーカーという人物」の怖さ、もう一つは「リアル」という名の怖さです。
この映画では、自分の病気や貧困問題、いじめ等の数々の問題を抱えながら生きているジョーカーことアーサー・フレックが描かれています。
ヒース・レジャーを超えたかどうかは解りませんが、ホアキン・フェニックスの演技は確かに狂気を感じるほどに凄まじい演技でした!
特に予告編でも流れていた「高笑いをした後の無表情」は本編観ると更にゾッとなります。
他にも挙げたらキリがありませんが、このヒース・レジャーとはまた違った怖さを体験することが出来ました。
そして、ホアキンの演技と素晴らしいジョーカー像と相まってか彼の行動が全然予想出来ませんでした。
特に悪に染まった後の彼の行動は得体の知れない怖さがあって常にゾクッとしてました。
今作のジョーカーは彼がジョーカーになるまでが描かれていますが、彼の心情の根幹まではそんなに触れられません。
もともと健常者だったけど自分の境遇に絶望して悪の道に外れたのか、元から悪を秘めていて自分の境遇を境にそれを解き放ってしまったのか。
このどちらかだと思いますが、どちらも共通してるのは「自分の悲劇を喜劇と捉えた」ことです。
ちなみに、この映画は「タクシー・ドライバー」と「キングオブコメディ」から影響を受けたと監督は公言していますが、僕は「タクシードライバー」のみ観ています。
なのでキングオブコメディには触れられませんが、「タクシードライバー」には確かに連想する場面が多かったです。
ゴッサムシティの息苦しく鬱々とした空気や主人公の無垢で毒を漂わせる心情等、この映画にも出演しているロバート・デ・ニーロを思わせるものがあります。
何と言っても、鏡に向かって銃を構えるシーンはそっくりです!
もう一つの「リアル」な怖さというのは、この内容が現在の社会情勢に思い当たる部分が非常に多いということです。
ゴッサムシティにおける富裕層と貧困層の分断は世界中どこでも起こっていることですし、日本でもそうです。
また、劇中でジョーカーに影響されて仮面を被ってデモに参加する光景はまさしく今の香港そのものです。
(つい先日覆面禁止法という法律が施行されたのも考えさせられます)
今作のゴッサムシティは、まさしく今の世界情勢の象徴としか思えません!
この映画は、明らかに現実世界にジョーカーを生み出したら?という内容であり、そういった意味では現実世界に現れたゴジラを描く「シン・ゴジラ」にも少し共通している部分はあると思います。
その要素を引き出したのは他でもない演出や映像のフレーミングの素晴らしさです!
ちなみに好きじゃなかった点としては、ジョーカーを頭良いところを見せて欲しかったところです。
そういうイメージが付いてたので、そこのところ物足りなく感じました。
ジョーカー、それは「混乱をもたらす者」
この世界は、きっとジョーカーという名の怪物を生み出してしまうのかもしれません。
全1165件中、741~760件目を表示