劇場公開日 2019年10月4日

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ジョーカーのレビュー・感想・評価

全1162件中、101~120件目を表示

1.5ホアキンは星5、だが・・

2019年10月6日
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鑑賞方法:映画館

観なきゃよかった。

ダークナイト三部作のファンとしては「ジョーカー誕生ストーリーがどう描かれているんだ?」と期待大だった。
社会的弱者が数々の悲劇から振り切れてしまい悪の権化へと変わる。
ホアキンの役作りや演技は「憑依」といってもよいくらいの凄み、主演男優賞候補ならわかる。だがこの映画自体がオスカー大本命?
退屈で疲れた上映時間に感じたのは『模倣犯』以来だった。

大絶賛レビューが大多数のなか私はきっと【映画】というものを理解していないのだろう、
でも感想は変わらない。

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やままる

4.0心を蝕むとはこのことか

2019年10月6日
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映画はカタルシスがあるべきだけど
主人公がジョーカーに近づく度に
カタルシスを感じてしまうのは
間違っている

しかし感じてしまう

そういう怖さがある映画

いや、善と悪なんて
誰が決めるんだ?

あぁいかん!
ジョーカーに染まっていったらだめだ

ジョーカーという稀代の悪役は
こうして誕生したのだと
確かに納得できる

そんな濃い男の物語でした

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しんば

3.5狂気

2020年7月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

え~(>_<)

コワイ
コワイ
コワイ

今回改めて思ったのが、
狂気な物語を見ると自分も狂気側に引き込まれてしまうのではないかという怖さ。

だから、ホラーやサイコ物は苦手💧

本当にコワイ。

無理。
レビューにならない💦

ホアキンの演技、すごい。

落ち着いたらジャック・ニコルソン版観てみます✨

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R♪

4.0バットマンの敵ではない

2020年7月8日
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再鑑賞。TV出演の前にダンスをするシーンがやはり一番印象的。重い足取りで上がっていた同じ階段とは思えないくらい、晴れ晴れとしていた。これがジョーカーだと思えるシーン。彼の人生、アーサーだけだと負の連鎖の辛い人生なので、ジョーカーにならざるを得なかったんですね。

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サラ

4.0ドイツ表現主義を彷彿させる視覚表現の優れた統一性

2020年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悪役ジョーカーの誕生秘話を丁寧に、しかも同情的に寄り添う内容で邪悪の説得力を持つ境地に至った傑作。新自由主義経済の行き着く先のアメリカンドリームの崩壊に、ゴミのように扱われる人間の怒りが社会と時代を象徴すのか。主演のホアキン・フェニックスの精神に異常を来たす演技が、不気味さと悲哀を兼ねた複雑な表情を見せて圧倒的です。そこにパントマイム風ダンスが優雅さを加える。眼を覆うばかりの残酷な殺害場面が続くも、動機の細微な表現は確かになされている。表現のこだわりでは階段の描き方が傑出していた。通常の階段を上る明(正)の意味合いを真逆の暗(負)の象徴として統一している。主人公が置かれている状況、辿るしかない方向を暗示している。地下鉄で三人目の犠牲者が階段を上がるところで撃たれるのも対比になっている。会社を首になっても上機嫌で階段を降りていく先にさす解放された異様な明るい光、または恍惚のダンスを見下ろすふたりの警察官が映りだすところなど、ドイツ表現主義の継承が窺われる。後者はもっとカット割りで生かしてもらいたかったが。物語は、途中まで「キング罪の王」との類似をかすめるも、後半は主人公が謎のウイルスの如く社会に蔓延し、人に取り付く病原体のような恐怖を感じないではいられなかった。

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Gustav

5.0言葉にならない傑作

2019年10月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

R15指定といってもそれほど過激な描写があるとは思わなかった。
見ると人を殺したくなる、なんていうことは絶対にないから安心して鑑賞してほしい。
子供に見せていい映画とは言えないが、若いうちに見るべき映画だと思う。

アーサーが追い詰められて人を殺す度に、涙がポロポロと流れる。
悪のカリスマ・ジョーカーとなった瞬間には、涙が止まらなくなった。
しかし一体どんな感情で涙が流れているのか自分でも説明がつかない。
別に悲しい映画ではないし、泣かそうともしていない。殺される側ではなく、殺す側を描いているのだから。

主演のホアキン・フェニックス。役者とはこんなに凄いものなのかとただただ圧倒された。
映像でしか表現できない人間、映像でしか表現できない物語が、描かれていた。
エンドロール表示後に現れる「ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞受賞」には、そりゃそうだろうとしか思わなかった。

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uttiee56

4.5よき理解者がいたら…

2019年10月14日
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実は、「バットマン」シリーズ、あまり好きじゃなくて、見たことないんです。ダークナイトのヒース・レジャーは、知ってます。予告編が強烈だったし、面白そうだったので、バットマンに興味はなかったけど、観に行こうかと思ったくらいでした。でも、観に行かずじまいでしたが…。今回は、観に行こうと思ったのは、バットマンが出演しないからかな…。
今回、この「ジョーカー」を観るにあたり、少し調べたんですが、ジョーカーが出てきたのは、ダークナイトだけじゃないんですね。そして、演じていたのもヒース・レジャーだけじゃないんですね。知りませんでした。
さて、今作品ジョーカーですが…。なんとも、いたたまれない。よく、時代のせいって言葉を聞きますが、まさしくソレ。いわゆる底辺の生活。それでも、慎ましく生きていたのに、理不尽な扱いを受ける。それも、知人から赤の他人まで。報われないわ…と思ってたら、ご近所の女性と親しくなって、一縷の望みだと思ったら、まさかの妄想。良き理解者であるはずの母親も、実は、ネグレクトだったことが分かったり、踏んだり蹴ったり。そりゃ、死にたくもなりますよ。たった一人でいい、彼の理解者がいたら、こんなことにはならなかったのかも…。

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らぶにゃん

5.0怖い、恐かった!

2019年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

片足突っ込んでる身としては、とても平常心で観ていられなかった。なんとか現実と折り合いつけてまともに社会に関わり続けようとしている身には、しんどかった。なんとか最後まで鑑賞。ジョーカーが階段を降りる様はまるでロックスターのよう。魔がさすように、偶然に、真綿のように、事実が彼にまとわりつき、追い詰めて行く。生きるとは喜劇である。そう言って振り切れてしまった彼は、やっと解放され正気になれる。怖くて、とても悲しい。

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ひでよし

1.0JOKERの名を借りた低予算C級映画 ただただつまらない

2019年10月11日
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鑑賞方法:映画館

どうしてもダークナイトと比較してしまうのが悪いのであろうか
いや、贔屓目にみたとしてもただの低予算スピンオフ金集め映画としか感じない
途中で席を立とうかと思ったのは久しぶりだった

芸術性があるだろ?といいたいようなマッドでなく変な演出演技
ここが見せ場ですよ感動してねというようなわざとらしいシーン
薄すぎる内容なのに、that's lifeを流してしまうとは

いろいろな映画やドラマを見ている人は感じるかもしれないが
その変な演出演技さえ全て借り物で、使い方に統一性や信念というものがかんじられない

はっきりいって軽薄で根性が悪い映画だ

ぜひ見に行って金をどぶになげいれてみてください

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ねこまる

3.5ホアキン版『タクシー・ドライバー』

2019年10月9日
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まさにホアキン・フェニックス一人舞台です。貧困、孤独、格差、母子家庭、要介護、低所得労働者、精神疾患、etc…社会の負のスパイラルてんこ盛りの主人公が狂気に染まっていくのは、まさに『タクシー・ドライバー』、だからデニーロが出ているのかな?
映画の完成度は非常に高く、アメコミの領域を超えていると言うより、むしろジョーカーである必要すらなくて、一編の独立した重厚な心理ドラマでした。

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シネマディクト

4.5何かを語りたくなる

2019年10月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

 バットマンのスピンオフだと思わないほうが良いと思います。普通のアメコミ映画とは、まるっきりの別物です。
 映画館で見終わったあと、近くの席の人が、
「内容が薄い。何も無かった。アメリカの狂人が犯罪者になっただけ」
 と怒った調子で言っていました。たぶん、彼はバットマン映画のファンだったのでしょう。アメコミの映画という評価基準なら、本作は駄作です。他のDC映画やマーベル映画を大好きな人は、まったく違うもののつもりで見てください。そうでないと楽しめません。

 で、アメコミ要素もそれ以外も、ひっくるめて評価して☆4.5です。
 見終わって、いろんなことを語りたくなって、酒を飲みながらSNSで夜更かししました。上にも書いたこととか、フェニックス(ジョーカー役)の演技とか、笑顔が悲しいとか、笑顔が怖いとか、笑わないデ・ニーロとか、社会の歪みがどうこうとか、リアルすぎてせつないとか、悪役への感情移入とか、子供ブルースかわいいとか、ゴッサムシティは修羅の国とか、いろいろ。
 あまりに多すぎるので、ここで繰り返すことはしません。この映画をご覧になれば、似たような気分を共有していただけると思います。

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dsk

5.0ボッコボコに叩きのめされたことがある人間だけが舐めた辛酸が舌先を痺れさせる最凶のコメディ映画

2019年10月7日
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鑑賞方法:映画館

ゴッサムシティで母と二人暮らしのアーサーはスタンダップコメディアンとして舞台に立つことを夢見る心優しい道化師。楽器屋の閉店セール宣伝中に不良に絡まれてボコボコにされたのに楽器屋からは職務放棄とクレームされる始末。見かねた同僚から自分の身は自分で守れと38口径の銃を手渡されたことをきっかけにアーサーの中でくすぶっていた何かが熱を帯び始め、地下鉄の中で酔っ払いの証券マンに因縁をつけられた時にそれは沸点に到達する。

蔑まれ虐げられる毎日の中で自分の実在すらも信じられないほどに魂をすり減らした男が、世界の構造を悟り己の使命に目覚める。ジョーカー誕生譚でありながら実はスーパーヒーローのそれと何も変わらない。狂ってるのはオレか、それとも世界か?自身の出生の秘密を知らされ現実と妄想がない交ぜとなった世界がぐにゃりとひしゃげて紡がれたメビウスの輪の向こうに見えた結末が別の物語の始まりとなる。『狼よさらば』、『ダーティー・ハリー』、『タクシー・ドライバー』、最近では『天気の子』まで一丁の拳銃が解き放つ狂気が観客の魂を激しく揺さぶる、これは途方もない傑作。

『her 世界でひとつの彼女』、『ビューティフル・デイ』、『ドント・ウォーリー』と悲惨な運命に翻弄される男を執拗に体現してきたホアキン・フェニックスが全身から解き放つ狂気と悲しみと滑稽さは、居心地の悪いこの世界で慎ましやかに生きる何者でもない人の胸にザクッと楔を打ち込みました。私が号泣した瞬間にあちこちから啜り泣きが聞こえた時に今生きているこの世界もまたゴッサムシティそのものであることを確信しました。そしてジョーカーに最後の一線を越えさせる役割を果たすTV司会者マーレイをロバート・デ・ニーロが演じていることは『タクシー〜』、『キング・オブ・コメディ』を観てきた世代には感慨深いものがあります。

そしてこの映画の背景になっているゴッサムシティの荒廃がフィクションなのに余りにもリアルなのも印象的。どうしようもなく悲惨過ぎてもう笑うしかないほどボッコボコに叩きのめされたことがある人間だけが舐めた辛酸が舌先を痺れさせる、そういう意味では今年最凶のコメディ映画とも言えます。シャレならん傑作です。

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よね

5.0えぐられた

2019年10月6日
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鑑賞方法:映画館

ただ、ただ、圧倒された。
面白かった!という軽い一言では言えない。

ヒースレジャーを超えたとかそういう話ではない、ホアキンがやばすぎた。
感情をえぐられすぎて、上演後は疲労感があったくらいだ。かっこよすぎるだろ。こう思ってしまう自分はヤバイのか?

もしかしたら、リア充な人がみたら、こわいとか、共感できない、とかでつまらないっていうのかもしれない。

化け物のような大作だ。

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サメちゃん

4.5凄い映画を観た、というのが率直な感想

2019年10月5日
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鑑賞方法:映画館

同じくこの週末に公開されたアメリカでは、映画に影響を受けることを懸念して、映画館の周りの警備などを強化したり、上映を見送った地域もあると聞くこの作品。
バットマンでは悪役として登場するジョーカーを、心のどこかで受け入れてしまうような感覚を受ける。それはきっと、実在の現代社会の闇が投影されているようにも思えるからかもしれない。

とにかくホアキンフェニックスの演技が本当に素晴らしい。アーサーの周囲から気味悪がられる雰囲気を見事に具現化しているのに、どこか観客を味方につけてしまう孤独で繊細な心の持ち主を演じきっている。
そして、どこか陰鬱とした雰囲気を持ち続けるアーサーが、狂気を持つ悪のジョーカーとして歩み始める時、急に不気味なスマートさを醸し出す。その変貌ぶり。

アメコミ、という枠には決しておさまらない。
今年必ず見なくてはいけない1本という言葉に思わず納得する。

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yukarin

5.0そう、これはチャップリン

2019年10月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

最初に文章がまとまってないので
すみません。

まずは、ホアキン・フェニックスが、
本当に凄まじい演技を見せてくれた。
彼の演技はもはやジョーカー
そのものでしか無い。

ヒースや、ジャック・ニコルソンと
比べるものでは無いね。
それぞれがそれぞれに、ジョーカーを
演じてる。

正解が無い役、
まさにジョーカーだと思った。

そして、そのホアキンのジョーカーを、
彼の一人芝居のように捉え、
描いた監督にも脱帽。

で、最初見る前は
この話は、結局のところ、
ジョーカーになるまでの話でしょ?

DCコミックの生誕エピソードと
変えるのかなあ、
バットマンは出てくるのかなぁ

そんな事を考えて見に行った。
ストーリーは単純だと。

そしたら予告でもやってたけど
まあ、悲惨な目に散々あうわけです。

これはジョーカーになるのも仕方ないな、
と、もはやジョーカーの内面に
吸い込まれそうになっての、
ラストですよ。

あの白い部屋、
ホワイトルームのシーン。

ここからが、僕の妄想なんだけど
ジョーカーの誕生話は
かなり作り話で、
真実なんて何一つ判らない、
2時間かけて結果
ただそこにジョークがあるだけ、
ジョーカーの誕生話として
こんなのも面白いだろ?
とアーサーが思ったんじゃないかと。
いくつか真実は混じっているかもしれないが
そこを面白おかしく
脚色したアーサーのジョークだと。

たしかに
さんざん見せられた悲劇的なシーン。
1箇所1箇所、本当に可哀想に見えた、
クローズアップすると悲劇だ。

だが、ジョーカーは
自分の人生は喜劇と気づく。

映画も、2時間かけて
笑えない喜劇を作ったんじゃないかと。

そう、これは、セリフでも出てきた
あの、チャップリンの名言のオマージュ

「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、
ロングショットで見れば喜劇だ。」

チャップリンは、それを
モダンタイムスで、喜劇を見せて
笑わせて、悲劇を感じさせる
社会への風刺にしたけど

ジョーカーは、その逆なんだと。

バットマンの最大の敵
史上最悪の愉快犯の誕生ストーリーとして
凄いなと思いました。

ああ考えがまだまとまらないけど、
今の日本、消費税あがって
N国とか出てきて、韓国との関係
すべてが、
HAHAHA最高のジョークだよ!

ってジョーカーが言ってそうで
現実に誕生しそうで
怖くなった。

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ちょっちょめ

4.5陶酔は道化の"産声"

2019年10月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

仕事終わりの初日に観ました。

圧倒されたと言うか、自分もこうなる危険性がホントにゼロか?問いたくなります…。

一線を超えたことで陶酔し、目覚める様は、何というか尋常じゃない生々しさを見た気がします。重々しかった躍りが一転、鉛が一気に消えたみたいに、軽やかに、しなやかに、踊る姿は恐ろしいです。が、同時に幸せそうだと、思ってしまった自分がいます。

自分の暴力衝動が、自分を殺す一発目に。周囲の人々と出生の秘密で、止めの一発に。

怖いです。怖いんですが、ああなる率がゼロと言えない、あり得そうな怖さがあって、それが一番怖かったです。ホラー的な怖さよりも、身近だから尚更です。

でも、ハッピーエンドのような感触なのがお見事です。単一な視点じゃなくて、見方によってはこういう視点も存在するよ、と描く姿勢は、作品を深く高め、議論を大いに弾ませるので、監督はホントに腹を括ってるなと感じました。

ホアキンの熱演には、他の方が熱く熱く語っていると思って割愛。ですが間違いなく言えます。

一見の価値アリです!

今年最も危険であるけど、"声"を発した勇敢な映画を。

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平田 一

5.0完璧なスピンオフだと思った

2019年10月4日
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鑑賞方法:映画館

『バットマン』の最恐ヴィラン、ジョーカーの魅力ってどこからきたのか分からない、過去も分からない、何の為にこんなに酷いことするのかよく分からない、ただのピエロメイクの人間なのにお金積んだスーツでもマシンでも倒せない・・・そんな情報の無さだと思っていたから、このスピンオフで下手に過去を描き出されるような事があったらジョーカーへのリスペクト?が崩れ去ってしまう気がして正直少し怖かった。
でもその怖さは見事に打ち砕かれ、本作によってジョーカーは最も愛しく最強のヴィランになった。

自分という何も無い、一切注目もされない人間性をよく分かっていたつもりのアーサーだったけど、これまで信じてたそんな人生すら実は偽物で、母の愛すらまた偽物で。背中合わせだった悲劇と喜劇がいつしか混ざり合いふとしたきっかけで容易に牙を剥く。自分を偽る事を辞め、(自分にとって)「最低な奴など死ねば良い」と言い切るシーンには胸を打たれる。その心が間違っているとは言い切れないと、ジョーカーの凄惨な半生が訴えかけてくる気がした。

ジョーカーの行動がきっかけで起こるゴッサムの抗争まで、この映画にはキラキラと光が輝くシーンなど一度も無い。コメディショーのシーンすら暗いのだから。パトカーに乗って街の暴動を「なんて美しいんだ」と目を輝かせて見つめるジョーカー。確かにそうだ。ドンパチと響く音と、オレンジ色のネオンカラーのような炎に包まれる街角がとても綺麗に見えてしまった。彼にとっての綺麗な風景がこれなんだと思うと泣けてきた。

ありがとうホアキン・フェニックス!
あなたは最高の俳優だし、ジョーカーは最高のヴィラン!

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幸ぴこ

4.0ホアキンジョーカー

2019年10月1日
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鑑賞方法:試写会

ホアキンの演技がほんと素晴らしすぎる✨
善悪を考えさせられる映画でした

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トムハルクン

4.0ジョーカーは身近にも存在する

2019年10月15日
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鑑賞方法:映画館

これはなんと悍ましく衝撃的な作品なんだろうか。悪のカリスマであるジョーカーの誕生秘話に圧倒された。狂気の塊・アーサー役を演じたホアキン・フェニックスも実に素晴らしく不気味な笑い声が頭から離れない。狂気を感じる音楽も抜群。

社会から孤立し悪へと変貌するアーサーの姿を見て感じたのは、いつの時代も狂気な殺人事件が発生していて、我々の身近にもジョーカーは存在しているのではなかろうか。
2019-221

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隣組

4.5業の深さ

2019年10月11日
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鑑賞方法:映画館

まずホアキン・フェニックスの人間的な奥行きに驚かされます、演技から垣間見れる業の深さとでもいいましょうか。何故なら、貧困や狂気を実際に生きた経験がないと醸し出せない演技をするからです。
物語はというと、世の下位層の不満を代弁したかのようです。そういうと大袈裟かもしれませんが、少なくとも富裕層は冷や汗を掻くことになるでしょう。まるで恵まれない人間への鎮魂歌の様でもあります。
日本には天は人の上に人を作らずという言葉があります。しかし、それは、まやかしで実際には人の上に人はいます。それどころか弱者であるほど搾取され、あらゆる悪条件を飲まされ選択の余地を奪われてしまいます。
この映画の残酷なところは、何かの歯車一つでジョーカーが幸せに暮らしたり、夢を叶えたりするもう一つの現実が見え隠れするところです。その幸せな世界からは、ことごとく分断され、梯子は外され足枷を外すことができません。それでも人生を喜劇と捉える主人公が痛々しくてなりません。
その様子に私達は、心を締め付けられることになります。

点数を付けるのも野暮ですが、本作に92点を付けたい。ビューティフル・デイは78点くらい。

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