ジョーカーのレビュー・感想・評価
全1166件中、861~880件目を表示
捜査が遅すぎたのはネズミのせい?
ほぼ予備知識0で鑑賞。貧困のわりに家は広いし冷蔵庫はデカく、食事やタバコ代に困ってないとか、地下鉄内での銃撃はいつ弾込めたんだとか、いろいろ捜査が遅すぎるとか、思うところはありました。貧困による被害者意識と自己憐憫、ニコチンやアルコールによる幻覚症状のミックスは、まさにひろゆきが言う「無敵の人」=ジョーカーを生み出す要因ですが、一見、富者がやられたように見せて、実は富者がさらなる武力の所持と権利を認可させるために、わざと世界にジョーカーを作り出したんじゃないかって思うのは考え過ぎですかね。それにしても、ストーリーは結局、現実と妄想、どっちだったのでしょうか? これより他の人のレビュー巡礼に参ります!
35点
映画評価:35点
原作のジョーカーを知らないので、
このジョーカーが正しいのか分かりません。
でも少なくともダークナイトに出てくる
ジョーカーとは別物でした。
ただ悲しく、ただ虚しく、辛い。
この作品を喜劇として観る事は出来ず。
彼の生きざまを格好良いとも思えなかった。
実際にこのくらいの不幸を感じている人は多くいると思う。でもそれが可哀想だから仕方ないと、
殺人を赦し、受け入れ、あげくカリスマにのしあげ、同じような環境で本気で頑張っている人をバカにしている様に感じてしまった。(あくまで主観です)
金持ちに楯突くのが偉い事?
権力者に逆らう事が凄い事?
私は全然違うと思います。
私が観たかったジョーカーは、
苦しい環境の中でも自分を見失わず、
その生き様を格好良いと思わせてくれる
あのダークナイトのジョーカーです。
哀れなオッサンが壊れた姿ではなく、
ちゃんと魅了されたかった。
札束を燃やしながら笑いとばしている
そういうカリスマを見たかった。
【2022.7.7観賞】
そろそろ日本でも暴動が起きそう
驚異の演出
続編用に復習
初見と感想は変わりませんが、超絶演技もさることながら、その演技をつけた演出が神業的です。演じた本人が出来上がったフィルムを見て驚愕する、という種類の映像です。
ゴッサムシティに咲いた退廃的で皮相的で中毒的で喜劇的な唯一無二のトーンを必要最低限の脚本を元に表現した演出が圧倒的です。
初見時 2022/4/4
スーパーヒーローもので初めて作品賞候補になったらしいけど、確かにバットマンのことを何も知らない人が観たら、一級の人間ドラマです。
スリラーは希薄ですが非常にドラマチックでサスペンスフルですので、脚本よりも演出が際立ってます。映像の調子と構図のセンスが抜群。
主演賞も納得の超絶演技力ですね。
「愛」
BLM暴動が拡大する米国二極分化社会の比喩
手塚治虫や石森章太郎をはじめとする豪華な漫画作品に囲まれて育った子供にとって、スーパーマン、バットマンなどのアメコミ・ドラマは退屈極まりなかった。数十年を経てもこの感想はまったく変わらず、それらが成人向けの映画にリメイクされても、はっきり言って軽蔑しか感じなかったのである。
で、今回はそのお仲間「ジョーカー」である。こんなもの見るのはバカだけだと思っていたのだが、せっかく衛星放送で流れるのだからちょっと見ておくかwと見始めたら、それが大いなる勘違いだとすぐにわかった。
枠組みはあの愚かしい「バットマン」だが、ジョーカーなる精神を病む男が健常者の社会から虐げられる不当さと、二極分化された社会で爪弾きされる貧困層の怒りが共振していくさまは、現在のBLM運動が暴動を起こすヒステリックな米国社会の見事な比喩になっているではないか。まさに換骨奪胎を絵に描いたような、脱アメコミのリアルで重厚な作品といえる。
惜しむらくはジョーカーが最後にショー番組司会者を確信をもって射殺してしまうことで、「あっちの=アメコミの」世界に行ってしまい、何らの悲劇性もなくなってしまうことだろうか。彼が語る悲劇と喜劇の意味がいま一つ不明だが、小生には人間の悲劇を考察するのをやめた、アメコミ的軽薄さに聞こえた。
バットマンの父親を誰か別の人間が射殺したように、ジョーカーは司会者を死亡させたと勘違いされた挙句、米国最大の悪人に祭り上げられていくという展開なら、さらに深みのある人間ドラマになったと思うのだ。
傑作
足りないのは、笑い方と笑い声。
全1166件中、861~880件目を表示