ジョーカーのレビュー・感想・評価
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35点
映画評価:35点
原作のジョーカーを知らないので、
このジョーカーが正しいのか分かりません。
でも少なくともダークナイトに出てくる
ジョーカーとは別物でした。
ただ悲しく、ただ虚しく、辛い。
この作品を喜劇として観る事は出来ず。
彼の生きざまを格好良いとも思えなかった。
実際にこのくらいの不幸を感じている人は多くいると思う。でもそれが可哀想だから仕方ないと、
殺人を赦し、受け入れ、あげくカリスマにのしあげ、同じような環境で本気で頑張っている人をバカにしている様に感じてしまった。(あくまで主観です)
金持ちに楯突くのが偉い事?
権力者に逆らう事が凄い事?
私は全然違うと思います。
私が観たかったジョーカーは、
苦しい環境の中でも自分を見失わず、
その生き様を格好良いと思わせてくれる
あのダークナイトのジョーカーです。
哀れなオッサンが壊れた姿ではなく、
ちゃんと魅了されたかった。
札束を燃やしながら笑いとばしている
そういうカリスマを見たかった。
【2022.7.7観賞】
そろそろ日本でも暴動が起きそう
見たかった映画。重苦しい音楽が不気味で辛かった。最後写真の裏のメッセージは結局お母さんの言ってた事が正しかったのか。でももう母も殺してしまった後。畳み掛ける不幸は人間の精神を蝕む。お上ばかり良い思いをしてるこの今の日本でもピエロ暴動が起きてもおかしくない。いや、そのくらいしないと世の中は変わらないかもしれない。最後のピエロの仮装に囲まれ上手く逃げるシーンなんかワクワクした。 他の人のレビューが難しく理解できなかった。
驚異の演出
続編用に復習
初見と感想は変わりませんが、超絶演技もさることながら、その演技をつけた演出が神業的です。演じた本人が出来上がったフィルムを見て驚愕する、という種類の映像です。
ゴッサムシティに咲いた退廃的で皮相的で中毒的で喜劇的な唯一無二のトーンを必要最低限の脚本を元に表現した演出が圧倒的です。
初見時 2022/4/4
スーパーヒーローもので初めて作品賞候補になったらしいけど、確かにバットマンのことを何も知らない人が観たら、一級の人間ドラマです。
スリラーは希薄ですが非常にドラマチックでサスペンスフルですので、脚本よりも演出が際立ってます。映像の調子と構図のセンスが抜群。
主演賞も納得の超絶演技力ですね。
「愛」
ホアキンフェニックス様
狂気に満ちた寂しい悲しい殺人鬼のお話。
愛に飢えた男の最後はこうなってしまうのかもしれないと考えさせられる作品。
ひとつも笑うところはない、が、なにかを考えて感じてくれという映画。
やはりあの笑いながら 踊りながら 階段を降りるシーンは鳥肌がたつ
BLM暴動が拡大する米国二極分化社会の比喩
手塚治虫や石森章太郎をはじめとする豪華な漫画作品に囲まれて育った子供にとって、スーパーマン、バットマンなどのアメコミ・ドラマは退屈極まりなかった。数十年を経てもこの感想はまったく変わらず、それらが成人向けの映画にリメイクされても、はっきり言って軽蔑しか感じなかったのである。
で、今回はそのお仲間「ジョーカー」である。こんなもの見るのはバカだけだと思っていたのだが、せっかく衛星放送で流れるのだからちょっと見ておくかwと見始めたら、それが大いなる勘違いだとすぐにわかった。
枠組みはあの愚かしい「バットマン」だが、ジョーカーなる精神を病む男が健常者の社会から虐げられる不当さと、二極分化された社会で爪弾きされる貧困層の怒りが共振していくさまは、現在のBLM運動が暴動を起こすヒステリックな米国社会の見事な比喩になっているではないか。まさに換骨奪胎を絵に描いたような、脱アメコミのリアルで重厚な作品といえる。
惜しむらくはジョーカーが最後にショー番組司会者を確信をもって射殺してしまうことで、「あっちの=アメコミの」世界に行ってしまい、何らの悲劇性もなくなってしまうことだろうか。彼が語る悲劇と喜劇の意味がいま一つ不明だが、小生には人間の悲劇を考察するのをやめた、アメコミ的軽薄さに聞こえた。
バットマンの父親を誰か別の人間が射殺したように、ジョーカーは司会者を死亡させたと勘違いされた挙句、米国最大の悪人に祭り上げられていくという展開なら、さらに深みのある人間ドラマになったと思うのだ。
傑作
社会に虐げられ、底辺に生きる男をホアキン・フェニックスが熱演。序盤は米国の社会問題が描かれ、気が重くなる展開が続くが、あることをきっかけに理性が崩壊し、どんどん壊れていく姿に引き込まれていく。スピンオフもので初めて、これは面白いと思えたよ。階段でダンス🕺するシーンが狂気じみていてかなりツボ
フォアキン・フェニックスの演技に圧感
演技力に圧倒されました。
悲しき男の抗えない運命の妄想劇。
この話がバットマンと続くと思うととても興奮します。だが!一人で見るのをお勧めします。友達と見るのはあまりお勧めできないです。
足りないのは、笑い方と笑い声。
ポスター、予告編、テーマ。これは観なきゃと思った。が、長いこと見られなかった。
理由は、分かってる。
最高のジョーカー役はジャック・ニコルソンに決まってると思っていたからだ。
ジャック・ニコルソンのジョーカーを越えてほしくなかったのだ。
で、やっぱり越えられてしまった。
見事なまでに。
だが、ホアキンのジョーカーがバットマンと戦う場面は想像できない。
つまり、「バットマンの敵役ジョーカー」という前情報がないと作品に入りづらいし、映画としての良し悪しをその前情報が邪魔してしまっている。評価が分かれるであろう映画だ。
ホアキンジョーカー。
笑い方と、笑い声はジャックニコルソンの勝ち。それ以外はホアキンの圧勝。
ジョーカーは不死
ダークナイトのジョーカーが最高レベルのジョーカーであることは、この映画を見ても変わらないのだけど。
ジョーカーという悪役の存在の可能性を大きく広げる存在がこの映画のジョーカーだ。
まさに、ジョーカーとは概念的な存在であり、人々の中に巣食う心の闇、全てのやりきれない気持ちの具現化として表現することができる。
彼は死ぬことがない、なぜなら彼の存在は人間が存在する以上必ず生み出されるからだ。悪そのものであると同時に人間そのものでもあるからだ。
だから、車がクラッシュしても再び人間が救い出し、再び生き返る。
この映画をもっとある一人の男の話ということのみにフォーカスしてみてみれば、割とつまらない復讐劇であるとも言える。また、見方を変えれば、これは彼の願望の話であり、終盤の展開は妄想の世界であるようにも見える。すべてがご都合主義的だからだ。
彼が妄想癖であることは序盤から中盤でも明らかだから、この解釈はとっぴではないはずだ。
社会に絶望した男が自己を正当化するために生み出した妄想話。それがこの映画の真実かもしれない。
生まれた時から病気持ちで、信じていた母親も実の親ではなくて、ガール...
生まれた時から病気持ちで、信じていた母親も実の親ではなくて、ガールフレンドもただの妄想。こんな辛い人生と比べたら自分は恵まれてるんだなと改めて感じた。
鬼気迫る演技で圧巻
最初から最後までずーっと怖かった。。。主人公アーサーの置かれた環境、理不尽なモノに囲まれ怒りが渦巻きその怒りは体を蝕み爆発する。その瞬間はもちろん恐ろしい形で描写されるがその後のエスカレートする行動も全て怖い。見ている人に想像させるシーンも多いがそれが余計に怖い。表現力、ストーリー、世界観が本当に素晴らしい。怖いもの苦手な人は見ないで!
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