ジョーカーのレビュー・感想・評価
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負の連鎖
他人に目を向けてみよう
評価良かったので観てみました。バッドマンの知識あまりなかったですが、ほかに観たい映画がなかったので。
結論、映画らしい映画を久しぶりに観たなってがっつり思いました。絶対観なきゃ損するっていう感じのタイプではないけど、1800円払う価値ねえよスペシャルドラマでいいじゃんってレベルのものでは全くなかったです。良かったと思います。
ただ、目を背けるシーンがあったりするので血とか殺人が苦手な人、ハッピー気分を味わいたい人、は注意です。
役者の演技が素晴らしくて。あんな上手に笑える役者。いやはや本当に役者って凄いです。
日本にはこんな貧富の差と今の香港みたいにああゆうデモはしないからもっと遠い国の話のようにみてたけど、だんだん、日本にもこうゆう親の介護と仕事がうまくいかない、お金が十分じゃない、生きにくいって人達はいるんでしょうなって思うと、治安が良くて良かったって思いました。
でも、自分の状態が悪いときに、そこらへんにいる馬鹿な輩にイラッとしたときにプツンとジョーカーみたいになってしまう人もいそうでぞわっとした、、何も知らない他人と乗ってる電車がわりと怖いなあって感じてしまった。
ジョーカーのラストの方のセリフで、他人と生きることについて、すこし考えされられました。気遣うことの少ない朝の満員電車。自分さえ良ければいい人達。(軽い)
階段で踊るシーンが血とか忘れるくらい綺麗でかっこよかった…!
確かに良かった。良かったけど
アーサーが最初から最後までかわいそうで仕方がなった。何やっても悪い方にしか行かず、しかも誰からも愛されてないどころか、気にかけてももらえない。そんなアーサーを見てるのが本当に辛かった。ただ他の方も言ってるようだけど、別にジョーカーじゃなくても割と成立するような映画だったかなとは思うよね。ジョーカーをテーマにすることでその狂気じみた部分がより浮き出るっていうのもあるんだろうとは思うけど、この映画の視点は「冷たい社会」みたいなところだろうし。
内容以外のところだけど、まずホアキン・フェニックスの演技が素晴らしすぎる。もし仮に内容がイマイチだったとしてもホアキンの演技は絶賛されるべき。っていうかむしろホアキンがやってなきゃこの映画はこんなに話題にならなかったと思う。後、こんな狂気に満ちた映画をあえてコメディちっくに終わらせて、この映画を「笑える冗談」とするところがまたいい味を出してる。
まぁ極論言っちゃえば人を選ぶ映画だから刺さんなかったら「そんなもんか」と思えばいいんじゃないですかね。
(蛇足:ダークナイト(ヒース版)のジョーカー比べてる人結構いるけど、そもそもあのジョーカーとは同じラインに立ってないから比べるのは無意味。あのジョーカーが好きで見に行く人はそこを理解しておいた方が見やすいかも。)
救いがあれば・・・
狂気の世界
オシャレな映画
スゴイ
悪魔の誕生
バットマンシリーズにおいて悪役として名高い宿敵「ジョーカー」。
殺人、誘拐、強盗、などあらゆる犯罪を犯し、高いカリスマ性を持った彼も元はただのゴッサムシティの1人の住民だった。
物語はホアキン・フェニックス演じるアーサー・フレックが街角で大道芸人のピエロとして働きながら病気を患った母親ペニーの看病をしながら毎日を暮らしている。
その頃ゴッサムは財政難に陥り、貧富の差が強く目立ち、街はそれを表すかのように清掃員がストライキを起こし街中にはゴミが積まれた醜悪な状況となっていた。
まるでアーサーの心をあらわすかのように次第に彼に向けられた苦痛や屈辱、怒りの体積が積もり彼の中にいつしか「悪」が芽生えていった。そして映画が進むごとにアーサーがジョーカーへと変貌していく。
全体を飾るような重たいBJMとコミカルだけど、どこか悲壮感漂う歌が「ジョーカー」という映画を引き立てる。
またこの映画はR指定になるほどバイオレンスな場面もあり、目を背けたくなるようなところもある。そしてこの映画は音楽映画のように人を奮い立たせる要素を持っている。
この映画は人の心に響く。特に「負」の部分にだ。これほどの映画は近代の映画史おいて「タクシードライバー」以外はないだろう。
「ジョーカー」は非常にカリスマ性が高い映画です。ただこれはダークヒーローの映画なく、1人の人間が狂気へと変貌する映画。悪そのものを描きながら現代社会への問いかけのように思える。映画史において何年か後に名作として語られてもおかしくはないほど凄い映画だ。
ゴッサムシティに生まれなくてよかった
この時代だからこそ
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