劇場公開日 2019年10月4日

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ジョーカーのレビュー・感想・評価

全1166件中、321~340件目を表示

4.0全てが酷い

2019年10月4日
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何一つ希望が無く絶望だけが存在する本当に酷い映画
ホアキン・フェニックスの演技は凄いんですが動作を見るとヒース・レジャーのジョーカーを踏襲していると思われる部分が度々あるんですがヒース・レジャーのジョーカーに感じたシニカルなインテリジェンスな部分は全く感じられず後半はただひたすら増幅されていく狂気だけを感じました

精神的に凹んでる方やルンルン(死語)気分でデートで観るのは絶対にお勧めしません

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Ray

4.5完璧な前日譚

2019年10月4日
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鑑賞方法:映画館

JOKERのメイキング動画が初めて流れた時、
正直面白くなさそう、ホアキンフェニックスだし
意味のわからない映画になってそう、
と思ったけど、
こんなに自分の中に入って来るとは思わなかった。

とにかくホアキン・フェニックスに
魅了され支配されて圧倒される。

キャラクター物の映画って、
例えばヒーローがいて、相手役の悪役がいる事で
その中で誰が好きというのはあったけど、
ただ一人のキャラクターに心奪われるなんて
事は初めての体験かもしれない。

暴走して行く主人公に「行け!」「やってしまえ!」
と思う自分がいた。

演出は控え目のように思えたけど、
かえってそれが主人公を立たせ、
不気味で主人公を取り巻く物事が派手に思えた。
音楽もめちゃくちゃ良かった。
音も印象的だった。

完璧な前日譚、完璧なジョーカーだったけど、
今後、ホアキン・フェニックスは
我が道を行きそうだけど、
DC、バットマンはどこへ向かって行くのだろう…
見る目も完全に変わっちゃって、
これからどうやって見れば良いか困ってしまう。

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奥嶋ひろまさ

4.0ジョーカーに音楽あり。

2024年10月28日
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映画を観る時、目に飛び込んでくる映像だけでなくその背後で流れる音楽やメロディーに身震いした経験は誰にでもあるのではないだろうか。
あまりにも有名となった、主人公アーサーが赤いスーツに身を包み道化のメイクで踊り狂い階段を降りてくるシーンは私にとってまさに身震した経験の一つと言っでもよい。背後に流れるゲイリーグリッターのRock aod Roll PartⅡは1970年代に英国で大ヒットしこの映画をきっかけに世界中の人が再び知る事となったロックナンバーである。
そこで私には1つ気になる事が。
あのシーンの動きはホアキン フェニックスのアドリブとも聞いたが、実際主人公アーサーの脳裏にあの曲が流れていたのだろうか?そうでなければ、映画自体のバックグラウンドミュージックなのか?当たり前の事だろうけどアーサーの動きと音楽は絶妙にマッチしている。そこで私は自分の頭の中で、ある事を試してみることにした。非常に邪道な試みだ。
あの背景に流れる曲が、別の曲だったら?
全ての不幸を背負い惨めな青年アーサーを突き抜けた狂気で洗練されたように魅せるのは可能なのか?
自分なりにアップテンポで踊り出したくなるような有名どころを選曲をしてみる。
まずはローリングストーンズのStart Me Up。ちょっとタイトルもテンポも陽気過ぎる。これだとジョーカーがキャラ変してしまう。
それならレッドゼッペリンのRock aod Roll はどうだろう?テンポが速すぎてアーサーは踊り狂うどころではない。階段から落ちる。
当然だけど、やっぱりなんか違うよね。
じゃあ、キンクスのYou Really Got Meはどうだ!.....。
もうこれ以上言うと、トッド.フィリップスやホアキン、その他大勢の人達に激しく怒られそうだからやめておこう。
やっぱり映画ってすごいな。すべてが監督のセンスで計算されている。そこに主演であるホアキンフェニックスの感性が生かされるのだから、賛否はあっても、私はどうしたってこの映画は凄いと思ってしまう。
因みにアーサーが道化をクビになり去っていく場面。壁の落書きDon't Forget Smile(笑顔を忘れるな)のForgetを書き消し、Don't smile(笑うな)に書き換えるあのシーン。背後で流れる曲のタイトルはMy Namd is Carnival(私の名はカーニバル)だそうだ。道化を解雇された男の背景にそのタイトルの曲って、それこそ、身震いする。

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ychiren

4.0ホアキン・フェニックスの背中

2024年10月23日
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入院中の子供達にダンスを披露するアーサー、歌に合わせて体を動かす子供達。皆に注目され喜ばれるピエロとして至福の時、そんな時に転がり落ちる銃。

同僚がアーサーに銃を渡しさえしなければ…。母から預かった手紙を盗み見しなければ…。そんな事を思ったが、それはきっと意味がない。彼は転がり落ちたのではなく、自ら踊りながら堕ちていったのだから。

ホアキン・フェニックスの骨ばった背中がとても印象に残る。とてもみすぼらしく、しかし何処となく色気を感じさせる。

(続編を見る前に、配信で復習)

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komasa

3.5ジョーカーではなくアーサーの物語

2024年10月8日
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鑑賞方法:VOD

新作を見る前に復習。
しかし、あれ、ジョーカーってこんな感じだったっけ?
どうやら私の記憶はダークナイトのヒースレジャージョーカーの印象が色濃く残り、こちらのジョーカーの記憶はそこまで残っていなかったもよう。
可哀想なアーサーよりも、サイコパスなジョーカーの恐ろしさの方が、印象深かったからかもしれない。
きっと最初に見た時も思ったかもしれないけれど、ダークナイトのジョーカーとこちらのジョーカーは別物だ。

思いつく世の中の不幸をかき集めて、ぶつけられたかのような生い立ちと毎日を過ごしていたアーサー。
抜け出したくても抜け出せない日々で、もがき続ける彼の姿を演じるホアキンが壮絶すぎた。表情や目線ひとつで、彼の不安定な心を見事に表していたし、彼が心から面白いと思って笑う笑いと、笑いたくもないのに笑う笑いの演じ分けがすごくて、だんだんホアキンはこの撮影中病まなかった心配になってしまうレベル。

最後のシーンは、ヴィランが誕生したにもかかわらず、神々しくどこか自由で、今彼はこの世に生まれ落ちたかのような演出はとても好きだった。

ほぼ作中の8割は暗く惨めで、気分が落ちている時に見ると持っていかれそうになる人もいると思う。
ダークナイトのジョーカーを期待していると、こんな過去なら知りたくなかったと思う人もいるはず。
私は猛烈にダークナイトを見直したくなった。

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AZU

4.0悪のカリスマ誕生の衝撃!

2023年9月17日
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鑑賞方法:映画館

怖い

これはすでにアメコミ映画ではなく、今まで見てきたバットマンシリーズのジョーカーとは異質であります。結末に衝撃を受けるか。完璧な悪役ジョーカーの誕生に陶酔してしまうのか。い、いやこれは非常に危険な結末とも言えますね。

悪のヒーローが誕生したのである。現実社会でも、ジョーカーは受け入れられ、誰にでもなれる可能性をも秘めている。社会から認められられず苦しみ、格差社会を恨む人たちにとってジョーカーはカリスマとなり教祖に成りえるかもしれない。正直、映画の後半は現実なのか空想の世界なのかが混乱して分からなくなりました。それほどまでに、この映画が訴えるメッセージが現実社会と重なってしまい衝撃的なのです。

これまでもジョーカーを描いてきた作品はたくさんありました。でもそこには正義のカリスマであるバットマンが存在して、均衡が取れていたのです。あの『ダークナイト』でヒース・レジャーが見事に演じたジョーカーですら、最後はバットマンに倒されるのです。でも、本作は、心優しい男が悪へと堕ちていき、悪のカリスマとなっていく過程のみ描かれています。そこに正義は全くなく正義を抹消してしまったようです。

映画は冒頭からラストまで、ずーーっとうす暗く、もの苦しく、何かどっしりとした重い感覚が付きまといます。アーサーへの仕打ちの数々が本当にひどすぎて目を背けてしまいたいくらい。重い感覚にプラスして、頻繁に発せられるアーサーの笑い声は、観終わった後も聞こえてくるほど印象的です。そしてアーサーのダンスも印象的でした。

そのアーサー&ジョーカーを演じるのは、ホアキン・フェニックスです。役作りのために約24キロの減量をしたその姿は、劇中で背中が写るシーンで見せる痩せ方は異常なほど。ヒース・レジャーもそうでしたが、何かジョーカーを演じるには命を懸ける宿命があるように思えてなりません。それほどジョーカーを演じるのは大変ですが、そこまで自身を追い込むべき魅力があるんでしょう。本作はまさに、度肝を抜くホアキン・フェニックスの狂気的な演技に尽きます。

唯一この映画で救われたのは、バットマンの誕生を一瞬でも描いてくれていたことでしょう。あぁ、このままゴッサム・シティは悪の街になり果てるのか…。と思った瞬間に1つの光も誕生してくれたのです!

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とら

5.0ホアキンの演技力

2022年5月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

ホアキンフェニックス主演の最新作カモン•カモンを最近観たけど、とても同一人物がこのジョーカーを演じているとは思えない。
ヒースのジョーカーがあれだけ凄かったから相当プレッシャーもあったであろうに、全く引けをとらない、また違ったジョーカーをみせてくれた。
次は誰がジョーカーを演じるのか楽しみだけど、相当ハードル上がってるよね。。

生きることに苦しんでいるアーサーの姿は心をえぐられるようだった。この作品ではアーサーがいかにしてジョーカーになったのか、単なる悪としては捉えられないジョーカーがみえてくる。

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Ran

4.0ダークヒーローの誕生秘話

2020年11月12日
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 四の五の云っても、人殺しなのでジョーカーは悪い人です。そして悪は許すな、悪と戦え、悪は叩きのめして構わない、勧善懲悪の日本ではそう教えられて育ってきた。ならば、何故、ジョーカーはヒーローなのか。何故、ジョーカーは讃えられたのか。それは、有る意味でゴッサムシティーに巣くう悪と戦った、紛れもない英雄であるのだから。
 とはいえ、人は殺しちゃいけません。犯罪ダメ、ゼッタイ。

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猿田猿太郎

4.5自分の中の「負の感情」が変に刺激されてしまうんではないか?という憂...

2019年12月12日
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鑑賞方法:映画館

自分の中の「負の感情」が変に刺激されてしまうんではないか?という憂慮があって躊躇していたんですが、公開終了間際に行ってきました。
「自分はまだまだ大丈夫」「自分はジョーカーからさほど遠くないところにいるのでは?」という2つの相反する感覚が生まれた。
そんなヤバさを持った映画です。

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Youjean

4.0卑屈になるオジサンの話し

2019年10月15日
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鑑賞方法:映画館

見終わって一週間が経ち思い出して書いてみようとしているが、あまり思い出せない。
アーサーのお父さんは誰なんでしょうね。
デップー2の美女は素顔でも好みかも。
ワイドショーのシーンは迫力あって好き。

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アントニオモンタナ

3.5【ネタバレなし】闇落ちした理由について率直な感想

2019年10月14日
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鑑賞方法:映画館

スターウォーズでいうアナキンが闇落ちせざるを得なかった理由みたいのに比べて、今作品ではその理由付けが薄かったんではないだろうか。全体的に悪のカリスマというより小物感を感じてしまったのが残念だった。

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とりのももにく(情熱の青いたこ焼き編)

3.5予告どおり

2019年10月14日
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鑑賞方法:映画館

平凡な男が悪のカリスマとなっていく過程を描く。予告どおりで意外性がない。悪に堕ちる描写も驚きがないし、葛藤がない。善悪の駆け引きがないと思う。

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ドラゴンミズホ

3.0アカデミー賞確実?????

2019年10月13日
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鑑賞方法:映画館

アカデミー賞確実と言われているみたいだけど、
改めてアカデミー賞ってよくわからないなって思う。
自称素人映画評論家や俳優たちがホアキンの演技で素晴らしい映画って位置づけしそうな感じ。
映画って、基本面白いか面白くないかで、演技はその後に評価するべき。

ジョーカーになるまでのストーリーが映画の8割の時間を割くのに、いまいち共感できない。
もっと理不尽な境遇の映画は他にたくさんあるし、貧困層と富裕層の差が今のアメリカ社会を写しているんだろうけどパっとしない (日本人だからなんだろうけど(笑))。

まあでもやっぱりホアキンは圧巻だったので、星0.5プラスで3です。
映画自体おすすめはしません。

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a7a7a7

3.5演技は良かった

2019年10月13日
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ジョーカーはバットマンの宿敵としては代表格である。
でもこの映画での彼の半生は、悪に染まるにはちょっと頂けない。でも当初から自分の意志での笑いではない笑いの不気味さ、そして最後に見せる自分の意思での笑いの演技は最高である。
彼の半生はもうちょっと悪役として宿命的なものが見えているように表現された方が良かった。(可哀想なおっさんではなく)

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yakitori

4.5他人事じゃない!!

2019年10月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

 どん底に突き落とされ、八方塞がりとなり、心の拠り所となっていたものが次々と奪われていったら、自分ならどう立ち回るんだろう?そんな絶望を抱えても生きるという選択をした場合に、真っ当に生きる道など残されているものなのか?とか…。

 本作は決して犯罪者を称賛しているものでは無いし、アーサーの不幸な境遇を犯罪行為に対しての言い訳や免罪符として描いているものでは無いと言うこと。

 あくまでもアーサーが犯罪者(ジョーカー)に至るまでのメカニズムを見せ、怪物ジョーカーを誕生させた責任の所在を問うているだけなのです。

 生活に困窮し、絶望の果てにジョーカーに至った要因も全てアーサーの自己責任と切り捨てていいの?

 アーサーを困窮に追いやった政策を打った政治家や、その政治家を選んだ有権者(投票行動を起こさず、白紙委任した人々も)の責任は全く無いの?等々…。

 そんな本作も鑑賞前は格差社会を主題にした作品の主人公がジョーカーであることの必然性を感じませんでした。

 しかし、お馴染みのキャラクターを起用する事で、過去のバットマン作品でブルース・ウェイン(ウェイン家)=正義の人のイメージを植え付けられた観客を本作ではジョーカー側の視点に立たせる事で、例えそれが第三者からみて歪んだものとしてみえたとしても、立場が変われば相手に対する見方も変わり、善人にも悪人でもなり得る(本作でも用いられるジョーカーのセリフ、『善と悪は主観でしかない』)事が分かり易く伝わるし、
 幼きブルースがジョーカーと同じピエロに扮した名もなき暴漢に両親が惨殺されるのを目の当たりにするエピソードも、憎しみや悲しみが連鎖されていくさまを効果的に見せることにもなっていて、単に商業的成功だけを見込んでのDCキャラの登用ではないものだと感じました。

 ホアキン・フェニックス演ずるジョーカーも過去のバットマン関連作品の中でも一番、等身大の人物として描かれていて本作が持つメッセージを決しておとぎ話としてでは無く、より身近なものとして受け止める事が出来ます。

 そして彼が発する笑い声。誘い笑いや、ときに恐怖を感じる映画はあるけど、これほど悲哀に満ちた笑い声を聞いたことがない!!そして笑いに関する秘密が明かされたとき、私は涙をこらえる事が出来ませんでした。

 ※ なお、本投稿は他の映画レビューサイトで記載していた私自身の投稿が編集出来なくなってしまった為、こちらのサイトの場をお借りして同じ投稿を加筆修正したものです。

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のーるす

3.5確かに演技はすごいが...

2019年10月11日
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恵まれない人や辛い事のある人はとてもとてもたくさんいて、
悪人である事を正当化は出来ないでしょう。

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たけたけだ

3.5魅力ないジョーカー

2019年10月10日
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鑑賞方法:映画館

ホアキンフェニックスは流石の存在感
マスターやビューティフルデイ、ゴールデンリバーなど近年の作品でのホアキンは好きだし
この作品のホアキンも好きだ

だけどこのジョーカーに魅力は感じなかった
こういうジョーカーもどう?
と言われてもこれだとジョーカーの犯罪に
肯定感を生んでしまい、
行動に同情をしてしまう余地があり、
ジョーカーが普通の悪党になってしまう
無軌道に見えながら人間の善意悪意を
試すようなジョーカーは
素性がわからない方が魅力がある

ビューティフルデイのホアキンの方が個人的には好きだ
ホアキンを見るならビューティフルデイをオススメします

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ワイナオ@フロワク@映画おじさんの風呂が沸くまで

3.5心の元気な時に…

2019年10月10日
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階級社会や貧困・差別に翻弄され、僅かながらも心の拠り所であったモノさえ幻と化してしまった主人公が、最後に辿り着く悪しき覚醒。

「ダークナイト」のヒース・レジャー版ジョーカー(他のジョーカーも同様だが)と重ねてしまうとちょっと違和感があるのは否めない。

ただ、バットマンシリーズの有名どころは何本か観た上で、恥ずかしながらどれも私にはあまりピンと来なかったというのが正直なところなので、純粋に「絶望から生まれる狂気」の物語として堪能した。

やはり何しろホアキン・フェニックスの熱演。ひとまずはそれに尽きる。

とは言え、本当に「救い」のない話(その救いのなさが、結果的に彼をヒーローにさせる皮肉になっている訳だけど)なので、彼の闇に観ているこちらが引っ張られてしまう。
それだけすごい演技であることは間違いないのだが、鑑賞後のこの重さはさすがにキツかった。
あの最後のゴッサムの騒乱も、警察官の銃撃も、覆面の暴徒たちも、この2019年現在においてはとても単なるフィクションとは思えない仕上がりになっているあたりもまたズン、と来る。

私自身、そういう種類の映画が嫌いな訳ではないものの、心の元気な時、余裕のある時に観ていれば、また違った感慨があっただろうとは思う。

ただ、一つだけ言うなら、貧困や格差、病気や差別がもたらす恐怖を描いた物語としては素晴らしくあっても、それが稀代のダークヒーロー「ジョーカー」の誕生譚であるってのは、ファンからするとどうなんだろう。
彼の行動には原理や根拠がない(分からない)からこそ、彼は強大で恐ろしい存在であり続けられるのではないのか、と思ったりもする。

…というコトで、作品自体のクオリティからも★4.0個にしたかったところですが、「私の今の心の問題」という個人的事情で3.5個とさせて頂きました。

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キレンジャー

4.5アーサー・フレック

2019年10月10日
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映像・音楽・ストーリー
全てが最高でした。
しかし、作品とは関係はありませんが
実際、アーサー・フレック本人や
アーサー・フレックと同じ境遇の
人達は、この映画を観ないのでは?

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BOB DAVID SON

3.5良くできた大作サイコホラー

2019年10月9日
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悲しい

怖い

キャラクターの予備知識なく、なんかアメコミのヴィランの人でしょ?位の軽いノリで見に行ったら、思いの外しんどめのヤツだった…。

バットマン知らん勢から見ても、充分良くできたサイコホラー作品として楽しめた。というか全然楽しくはなかったが。
雨、高層ビル、貧困街。暗さと汚さと虚飾の入り交じる世界観も見事に表現され、光と影に彩られる映像、アングルも一つ一つ哀しく美しい。
何処までが現実、何処までが妄想なのか。進むにつれて曖昧に、朦朧と脳内に閉じ込められていくような感覚もいい。
私は本当に役者を判別せず、観賞後にサイトを見て漸く、「え、アーサー役ホアキン・フェニックスか!?てかあれロバート・デ・ニーロだったんか…」てな体たらくで大層申し訳ないが、ホアキンの鬼気迫る演技は、ネームバリュー関係なく文句なしで素晴らしかった。

嘲笑、悪意の蔓延る現実、格差社会、政治やマスコミの嘘など、現代にも重なる閉塞感と鬱屈が、妙にリアルに神経を逆撫でしてくるのが怖い。
ラスト、司会者との問答は、そのまま犯罪者側の主張と社会的な倫理との対峙として描かれていると思うが、ジョーカーの台詞通り、「善悪なんて自分で決めればいい」と、彼は社会や他人に沿おうとする事を止め、自分の決めた善悪のみで生きる道に踏み出す。
それは狂気というよりは、ただの価値観の転換に過ぎないようにも思えて、薄ら寒くなる。
他者に受け入れられず、排他される立場で望んだのは、【フツウと違う自分でも愛し、受け入れてくれる世界】だったろうに。結局、許容できないものを悪意と暴力で取り除く、彼が憎んだ人達と何ら変わらない価値観に堕ちちゃったね。

視点をほぼアーサーに絞って、真実と虚構を曖昧にするのも、共感し易い背景状況や心情の描写も、徹底的に追い詰めた先の爆発も、観客を引き込む為の仕掛けのひとつ。製作側の描きたいのは、政治批判でも、思いやりの大切さでも、暴力の肯定でもないという印象を受けた。
だからだろうか。余り重いメッセージ性は感じていない。とても良くできたホラー大作だなぁというのが、私の感想。

OPタイトルやエンドロールが、古きよきコメディ映画を彷彿とさせるスタイルなのも、盛大に皮肉が効いている。
ほうら、俺の人生、最高の喜劇だろう?と、ジョーカーの笑う声がする。ちっとも笑えない、と、八の字眉毛とヘの字口でスクリーンを睨む私がいる。

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しずる