ジョーカーのレビュー・感想・評価
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単なるアメコミ以上の作品なんでしょうが・・・
海外でもヴェネツィアで最優秀賞を受賞し、単なるアメコミではない作品との評判で見に行きました。
虐げられる側が虐げる側に立ち向かう、ある意味階級闘争のお話ですが、主人公の妄想が混じるのでどうも今一つしっくりこない。
よくわからないから確かめるためにもう一度見に行きたいと思う作品がある一方で、よくわからないけど別にもう一回見たくはないと思う作品もある。
個人的にはこの作品は後者の作品。改めて見ることはないと思う。
ただ、主人公の演技はすごいと思います。
この時代だからこそ
狂気=ジョーカー
子供の頃からバットマン(ジャック・ニコルソンがジョーカーをやってた時代)からシーサイド・スクワット以外は全てのジョーカーを見てきましたが、これは新しいジョーカー役の誕生です!
正直、ヒース・レジャーのイメージが強すぎて、ジャレット・レトのジョーカーは見る気がなかったのですが、今回は全米公開で鑑賞するのに仮装禁止やら警戒態勢やら、公開前に話題になってたので楽しみにしてました。予告編見てもホアキン・フェニックスが役にはまりきってそうだったのも相まって期待はしてました!
見た結果…最高でした!
音楽や映像は70年代、80年代を彷彿させる感じやし、ストーリーも世の中の理不尽さに人が狂気に落ちていく様がわかりやすく表現されてました。(全米で警戒態勢になると報道された理由がよくわかる)
バットマンストーリーとの関係も含まっててこれもわかりやすかったです。
ダークナイトシリーズを見たときはこれからのジョーカーはヒース・レジャー!と思ってて悲報を知ったときはほんまにショックでした。
この映画を見て次のジョーカーはホアキン・フェニックス!と思ってます!
(映画を見てないのでなんとも言えへんけど、ジャレット・レトごめんなさい!)
昔からのバットマンファンの方はぜひ観てみてください!
"Life Is Unfair"な映画②
*2019年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️✨
今年を代表する作品で間違いないでしょうね。
ひとりの人間の劇的なドラマというだけでなく、心揺さぶられる感動的な物語でした。
アーサーの踊りが、人を殺していくたびに狂気じみたダンスへと移り変わっていくのが、観ていて鳥肌が立ちました。
その奇妙で、どこか恐ろしさも漂う様を、カメラは見事に捉えています。
ホアンキン・フェニックスは名演ですね…なんて言葉では、簡単に褒めたたえられないぐらいの演技を見せてくれました…感動しましたよ、本当に(笑)🤭
しかし…
人生とは不公平ですな…(笑)②
合わなかったかなぁ。 可哀そうなおっさんの半生を描いた映画なら良いが、「joker」としてどうなの?これ。
映画としては及第点なので3点献上。ただ、、、絶賛されているほど感情移入できなかったなぁ。ジョーカーってもっとインテリの頭いいキャラじゃないの?頭が良すぎるがゆえにバットマンらLOW側の欺瞞とかキレイなお題目に飾られてはいるが何の役にも立たないクソ世界を笑い飛ばし、深遠なる犯罪計画でヒーローをおちょくりまくって世界に疑問符やノーを突き付けまくる。
少なくともダークナイトでのジョーカーにはそんな悪のヒーローを見た気がするのだが。。。
私のジョーカー像が間違ってるのかな?
今回のジョーカーさん。だたの可哀そうなおっさんでした。いや確かに境遇には同情するよ?
気が狂うほどの孤独や悲しみや向けられる憎しみ、そして無関心。人間だれしもそんな境遇に置かれたら殺人だって厭わない人間になるだろうし、「世界に絶望する」とはまさにこのことだろうと想像できる。彼を精神異常者とするかは微妙なところ。誰にでも境遇さえ間違えば「ああなるかもしれない」という怖さを体験する映画という点では優秀な映画だったと思う。
しかし、これ、ジョーカーである必要あるの?
超優秀な人間が絶望の末に悪落ちするから深みが出るのであって、境遇の可哀そうなただのおっさん(あんまり優秀でもない)が祭り上げられたところでペラい感じがどうしてもぬぐえない。残念。
笑顔の奥底にある悪
ダークナイトのジョーカーは何処に?
陶酔は道化の"産声"
仕事終わりの初日に観ました。
圧倒されたと言うか、自分もこうなる危険性がホントにゼロか?問いたくなります…。
一線を超えたことで陶酔し、目覚める様は、何というか尋常じゃない生々しさを見た気がします。重々しかった躍りが一転、鉛が一気に消えたみたいに、軽やかに、しなやかに、踊る姿は恐ろしいです。が、同時に幸せそうだと、思ってしまった自分がいます。
自分の暴力衝動が、自分を殺す一発目に。周囲の人々と出生の秘密で、止めの一発に。
怖いです。怖いんですが、ああなる率がゼロと言えない、あり得そうな怖さがあって、それが一番怖かったです。ホラー的な怖さよりも、身近だから尚更です。
でも、ハッピーエンドのような感触なのがお見事です。単一な視点じゃなくて、見方によってはこういう視点も存在するよ、と描く姿勢は、作品を深く高め、議論を大いに弾ませるので、監督はホントに腹を括ってるなと感じました。
ホアキンの熱演には、他の方が熱く熱く語っていると思って割愛。ですが間違いなく言えます。
一見の価値アリです!
今年最も危険であるけど、"声"を発した勇敢な映画を。
アーサーが真実と直面するとき、ジョーカーが目覚める…
アーサーを救えたのは誰か
ホアキン・フェニックスが完全にジョーカーの狂気を体現している。
ステレオタイプな完全に狂った狂人ではなく、しかし決して常人のそれではない表情、仕草に心を鷲掴みにされた。
彼の心の根底にある人間性、それ故の狂気から目が離せなくなった。
冒頭からラストまでテンションを落とすことなく描き切った製作陣も見事しか言えないと思う。
ダークナイトではまるで人間とは思えない、さながら神、邪神のようであったジョーカーを一人の生きた人間として描く本作において、彼を追い詰めていく社会は、やはり現実の社会を投影する。
搾取する者、搾取される者。
富める者、貧する者。
笑う者、笑われる者。
人生は喜劇だという、あまりにも悲しいセリフ。
自分の中にジョーカーを見つけた観客もいるのではないだろうか。
少なくとも私はそうだった。
アーサーを救えたのは誰だったのか。
側にいて優しくしてくれる誰かがいれば、彼はジョーカーにならずに済んだのではないか。
でも誰も彼には優しくなかった。
彼の生活、境遇に寄り添ってくれる者はいなかった。
しかし、彼の境遇を目の当たりにして、一緒に共感し、涙を流し、怒った人達はいるだろう。
本作の観客だ。
彼を救えたのは観客だけではなかったか。
無論、劇場のスクリーンの壁は越えられない。
だからこそ、身近にいるアーサーに共感し、寄り添うことの大切さを本作は伝えているのではないかと考えた。
この映画は煽動的とか暴力的とか言われるかもしれない。
全くアーサーに感情移入できないという人もいるだろう。
だが、その人達にはアーサーは救えない。
逆にジョーカーを生むだけだ。
アーサーに共感した人にしかアーサーは救えない。
本作の舞台はバットマンの街、ゴッサムシティだ。
だが、描かれる社会は現実にしか思えない。
アメコミが現実に寄せているのではない。
現実がアメコミに寄っていっているのではないか。
無数にいるアーサーがジョーカーにならないためにどうしたらいいか、この映画を観て考えてみるのもよいと思う。
ホアキンが好きだから、
本当のバットマンビギンズ
当初は某殺し屋アクションでも見ようかと
過去作で予習したら見る気が失せてこちらへ
正直バットマンシリーズはティム・バートン版しか
見ておりませんでしたが・・
面白かった
バットマンシリーズは既に荒れ放題のゴッサムシティ
というジョーカーみたいな人がいても全然不思議じゃない
世界観が用意されていると思います
アフリカの大地にいそうなライオンをわざわざ
紹介するようなものでしょうから
あえてそれをやる役者の力量は相当必要でしょうが
まあホアキン・フェニックスさんの怪演たるや
人間の泣くのと笑うのの回路は非常に近いところにあり
「感情失禁」というやつは実際存在します
泣きたいときに笑い出すというのは非常に難しいハズ
それを見事にやってのけあえて流麗でないダンスのステップ
など役者の底力を所々見せつけられます
世界一有名な
道化を演じ自分を偽るのを捨てむき出しの悪を隠さなくなった
道化師ジョーカーを「演じる」のは並大抵ではなかったでしょう
ストーリー的にはあまりヒネりもなく狂気に侵されていくアーサーを
予想通り描いていきますが、ポイントはみんな社会が悪いと言い切れない
ほど常識的で理解してくれる人も何人か出て来るところが
「迷い」を表現していてうまいなと思いました
デニーロ演じるテレビ番組司会者マレーも驚くほど常識人です
そんな人たちも「断ち切って」あちら側の世界に行ってしまうアーサーに
カリスマの誕生を感じてしまうあたり狂気にこちらも
あてられてしまっているのでしょうか?
前述の通りティム・バートン版しかみておらず
やっぱニコルソンのジョーカーが一番とか思ってましたが
そのティム・バートン版とも問題なくつながる作品でした
ピュアな悪が生まれる瞬間を描くことで
正義とか悪を定義する意味の無さを訴える今作
オススメしたいです
ジョーカー
凄まじい傑作
本作は予告編を見て、これは凄そうだと思っていたのですが、ここまで凄いとは・・・。
ホワキン・フェニックスの演技は凄い以外の言葉が出て来ない。それ以上に演出が素晴らしく、ワンカットワンカットを実に丁寧に作っているのには驚ろかされた。
監督はハングオーバー!シリーズを手掛けたトッド・フィリップス。あんな作品の監督にここまでの才能があったのかと、驚嘆してしまった。脚本と製作まで兼ねているのだから、本作は彼の世界観その物なのだろう。
映画の狂気さは「タクシー・ドライバー」なのだが、ロバート・デニーロが出演していることで、リスペクトしていることが良く分る。舞台が70年代というのも良く似た雰囲気を引き継いでいる。
それにしてもハリウッド映画が凄いと思わせるのはその時代考証だ。走っている車や建物など、70年代の物を全て用意していて、その舞台セットは驚異的だ。これだけでも本作は相当コストの掛かった作品であることが良く分る。
物語は善良な人間だった主人公が極悪なジョーカーになっていく姿を描いているが、その過程は、今の一般的な人なら誰でもジョーカーになり得る可能性を示唆し、現在社会への警鐘を鳴らしているような気がする。
余りにも所得格差が広がり過ぎた現在、映画を観終わって外へ出ると、心優しかったアーサーがジョーカーへ変貌した現実その物になっている。消費税が増税され、平民は益々貧しくなるのに対し、特権階級が数億の賄賂を手にしても権力を手放さない姿を見ていると、まさにジョーカーが生まれ育つ土壌が出来ているような気がする。
本作を見てから、バットマンシリーズを観ると、まるで見方が変わってしまう。バッドマンは親から巨万の富を引き継いで、潤沢な費用で最新機器や最新兵器を使って、悪を退治しようとする。対するジョーカーは自分の身一つだけでバットマンと闘っているのだ。
それを考えると富の象徴であるバットマンと、貧民の象徴であるジョーカー、どちらに感情移入出来るだろうか。その対比は今のアメリカとイスラム過激派の関係のようにさえ思える。
本作は演技、演出、脚本等、映画の完成度の高さは勿論、そのテーマの深さにおいてもぜひ一見する価値のある作品であると思う。
ジョーカーだからギリギリセーフ
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