ジョーカーのレビュー・感想・評価
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悪のカリスマの誕生
ホアキンフェニックスの演技は狂気を帯びてて本当に凄かった。しばらくしても、アーサーが発する笑い声が頭から離れずこびりついている。
ジョーカーといえばザ・サイコパスというイメージがあったが、こんなに悲しい過去があったなんて…
コメディアンを目指すアーサーが何度も不条理に合い、ジョーカーになるまでの救いようのない展開は見ていて、辛かったし同情もした。しかし、ジョーカーになった彼が世の中が喜劇だと気付いて起こす行動、それに触発された名もなきピエロたちの反抗に一種の爽快感さえも感じてしまった自分に驚いた。
今作は見終わった後の疲労感がかなりあった。いい意味で何回も見たくなる作品ではなかった。
それと、DCはこの世界線でバットマン作り直した方がいい気がした。ブルースウェインが、両親が殺された原因であるジョーカーとどう対峙していくか面白そうだし。
とか思ってたけど、結局私自身、ジョーカーに嘲笑われてたんだな。
傑作中の傑作。だが……
もはや憑依。
最初から最後まで彼の心に寄り添うものはいない、まさしく"喜劇"だ
元々「ダークナイト」のヒース・レジャーが演じるジョーカーが大好きだったので、今回の映画は見る前から不安の一言でした。
今作のジョーカーには歴代に見る過剰なまでの自信を持っていません。
序盤はただの「心を病んだ優しい男」がどうやってジョーカーになるんだ、このままじゃあ一人の男が不幸になるまでの社会風刺物語で終わるぞ~と思ってしまうぐらいゆっくりねっとり「アーサー」のつらい日々を描いています。
同僚には裏切られ、自分に優しくしてくれていた女性は妄想、最後の頼みの綱である母親は実は自分と同じ精神病で……。
アーサーがこの物語で殺す人間はすべて彼に害をなしている(あるいはこれから笑いものにしようとしている)人ばかりです。
いっそのこと開き直って復讐する悪鬼羅刹のごとく殺しをしていてくれたらスッキリしたかもしれませんが、彼がどのシーンでも起こす笑いは大声で泣き続けている人が時々吸う深呼吸のように痛々しい音。
人々は彼に対して「なぜ殺す」ばかりで彼にしでかしたことも悪いと思ってすらいない。
暴動を起こした民衆たちが踊る彼をヒーローにように崇めるシーンでさえ、民衆と彼の気持ちには大きく剥離が生じている。
ダークヒーローになっても報われない、最後の病院の逃走シーンはまるでコメディのようで最初から最後まで彼の独りよがりの「喜劇」を感じた映画でした。
格差社会にまたまた現れた時代作
観る人の解釈によってストーリーが変化するなかなか面白い作品。
格差社会の鬱憤を晴らすのなら思いっきりジョーカーになって大衆を扇動するストーリーを楽しめば良しだが、
恐らく実際は3人と母親と同僚の5人を殺し、
小屋にも出ず、テレビにも出ず、大衆はただゴミ問題にデモをしているだけで、
部屋を出たら2人組の警官に捕まったという話ではないかとも観れる。
そう観ると、ラスト、
アーサーの思いついた一般人には理解できないジョークとは、バットマン誕生からバットマンそのもののストーリーなのかも、
バットマンをもアーサーの妄想とも読み取れるように作り込んだ本作は、本当になかなかの傑作と言えると思います。
狂気の世界
夜明けまで強がらなくていい
ある男は言った。
夜は夜明け前が最も暗い。約束します。夜明けは間近です。
夜明けがアーサーには一度も訪れなかった。
ゴッサムシティが混沌とし、弱者は弱者を虐め、仲間と呼べるものもいない。病気の母を抱えながら、孤立していく。
希望はあった。それはTVの司会者、ゴッサムの権力者、何より自分自身である。
耐え続けるアーサーは、一度のミスで職を失う。
職を失ってもアーサーは舞台に立ち、人を笑わせようとする。しかし結果は出ない。
社会はさらに不幸を押しつける。
周りから疎まれ、
さらには暴力を振るってくる。
夜明けまで待つことなく、アーサーは、
悲劇の連鎖に耐えることを辞め、引き金を引く。
ジョーカーはいかにして生まれたのか。
明確なタイミングが分からなかった。
ただアーサーは死んでいない。
いや死んでいない? 死んで(この世に)いない?
どちらにせよアーサーはジョーカーに変貌し、
ゴッサムを混乱に導く。
夜は夜明け前が最も暗い。ならそのまま。大衆はそれを望んでいる。
この世界のゴッサムに夜明けが来るのはいつになるだろう。それまで耐えるべきか。
俺は氷のスーツに着替える。
みんな狂ってる。
強がらなくていい。
まさに『ジョーカー』!
初R15作品劇場鑑賞でした。
そういったこともありドキドキしながら見た結果ですが、よかったです!
ジョーカーらしい話の展開、優しい人間が彼なりの正義に目覚めていく過程。素晴らしいかったです。
特に主演のホアキンさんの演技はもう鳥肌ものです。ずっと釘付けでした。
この不安定な世の中がジョーカーを生み出した⁈そんな感じの話で一鑑賞者として納得の物語でした。
字幕が苦手で普段見ないので、全てを見切れていない感じなのでもう一度DVDで見たいと思います。
とにかく辛い展開が続きます。覚悟してください!
総評
ダークナイトのイメージとは違った悲しさに溢れた人間味のあるジョーカーになっていた。見る価値ありです。ただとても重たい作品なので見るには覚悟が必要かもしれません。、
タクシードライバーと酷似
とにかく帰りが怖くて、何故か無性に肉を腹一杯食いたくなって良かったのか悪かったのかを自問自答。
主人公を応援してしまうのはやはり自分の中にもジョーカーが居るということ。
タバコがあんなに出てくる映画は最近では稀
鳥肌が立った!傑作だ!
凄い映画を観た、というのが率直な感想
同じくこの週末に公開されたアメリカでは、映画に影響を受けることを懸念して、映画館の周りの警備などを強化したり、上映を見送った地域もあると聞くこの作品。
バットマンでは悪役として登場するジョーカーを、心のどこかで受け入れてしまうような感覚を受ける。それはきっと、実在の現代社会の闇が投影されているようにも思えるからかもしれない。
とにかくホアキンフェニックスの演技が本当に素晴らしい。アーサーの周囲から気味悪がられる雰囲気を見事に具現化しているのに、どこか観客を味方につけてしまう孤独で繊細な心の持ち主を演じきっている。
そして、どこか陰鬱とした雰囲気を持ち続けるアーサーが、狂気を持つ悪のジョーカーとして歩み始める時、急に不気味なスマートさを醸し出す。その変貌ぶり。
アメコミ、という枠には決しておさまらない。
今年必ず見なくてはいけない1本という言葉に思わず納得する。
ただただ悲しい・・・
バットマンの悪役“ジョーカー”誕生の物語。
いやぁ、悲しい話です。元ネタのDCの方で、どの様に描かれているのか知らないので、そう言う観点ではなんともコメントできないんですが、ただ一所懸命に生きようとしていただけなのに、それが悪い方に悪い方に転がってしまって・・・。いやぁ、悲しい。
と言うのが、日本人の大方の感じ方だと思うんですが、アメリカでは、軍や警察が警戒態勢に入らなければならないほど警戒されていると言う。まぁ、アメリカ人が、どういう風に考えるのかは、何となくわかりますが、それは悲しすぎるよね。マッチョな脳みそ筋肉な連中の考えることは判らんな。
作品の出来は良いです!
第79回ベネチア国際映画祭では金獅子賞を受賞した様ですが、アカデミー賞では、どうかなぁ・・・。保守的と言われるアカデミー会員に、これが、どう届くかですね。
映画としての点数は高いけれど…
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