ジョーカーのレビュー・感想・評価
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アレックス、トラヴィス、パプキン、、、、、
アメコミ、DCコミックスの"バットマン"に於けるスーパーヴィランこと"ジョーカー"が、今やこんなにも引き付けてしまうキャラになっているのは、ノーラン版"バットマン"でH・レジャーが演じた「ダークナイト」での"ジョーカー"ありきだろう!?
J・フェニックスが演じたのは、J・ニコルソンやH・レジャー、J・レトが演じた様々な"ジョーカー"では無く、そんな様々な"ジョーカー"に成り得る可能性?がある"アーサー・フレック"と言う男を演じている。
まぁ、その男が"ジョーカー"になる訳だが三人が演じたどの"ジョーカー"になって行くのか?
J・フェニックスならどのタイプでも違和感なく演じる筈だし、皆が評価するH・レジャーすら圧倒する演技と存在感を発揮するだろうが、全く新しい"ジョーカー"像を示すかもしれない。
既にトラヴィス・ビックルであり、ルパート・パプキンでもあるし、アレグザンダー・デ・ラージの雰囲気も醸し出し"ジョーカー"であるアーサー・フレックから目が反らせないし、そんなJ・フェニックスのスクリーンに映える存在感がお見事!!
そして、T・フィリップスは「全身ハードコア GGアリン」を撮った監督であり個人的には最高な組み合わせで、アメコミや"バットマン"に興味が薄くても観に行かない理由が見当たらなかった本作。
デ・ニーロは素晴らしい存在感で、驚愕するシーンを見事に演じていたけれど、J・ニコルソンが現役だったらマレー・フランクリンを演じても面白そうだったり!?
アメコミ?DCコミックス?バットマン?ジョーカー?ノーラン?H・レジャー?そんなの抜きにして意識しなくても、アーサー・フレックと言う男に演じるJ・フェニックスに魅了されてしまう。
本作「ジョーカー」と「ビューティフル・デイ」に何か似た雰囲気を感じてしまう、J・フェニックスが演じる男の哀しさ、狂気、寂しさが胸に沁み入る。
2019/11/13 新宿バルト9にて
二度目の鑑賞。
個人的には地下鉄での騒動の後、脱出して暴動を背景にタバコを燻らせながら歩く姿、自信が満ち溢れたような表情が堪らない。
そんな絵になる場面が多く、メイクをしていてもスッピンでもその都度、表情が変わるホアキンの存在感。
本作の世界観のまま"バットマン"と対峙する正真正銘"ジョーカー"になったアーサー・フレックをJ・フェニックスを観てみたい!?
「狂人」というより「世界が憎い犯罪者」??
ジョーカー 【IMAX 2D】
鑑賞日 2019 10/4
アメコミ映画がヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞するという異例の事態が起きたことや、ツイッターでの試写会組での評価がとても高かったので大いに期待して鑑賞。まず、自分の目にはこの作品のジョーカーは、「狂人」というより「世間に強烈な憎しみを持った犯罪者」に写った。また、過去のバットマン作品や、「スーサイド・スクワット」ではジョーカーに関して、「何も情報がない」ということや「凶行の動機がない」ということが「狂人」っぷりを加速させて鑑賞者に恐怖を与えていたのに今作では動機も生い立ちもわかってしまうので、あまり「恐ろしさ」というものを感じることができなかった。だが、ホアキン・フェニックスの演技はこれらの残念な箇所を吹き飛ばせるくらいに素晴らしかったし、流れる不協和音だらけの音楽がさらに臨場感を与えてくれていた。結局、テレビ番組に招待されたあたりから全てジョーカーの妄想だった、という解釈でいいのだろうか?これにきっと答えはないだろうし、「アメリカ社会への風刺映画」と捉えるか「1つのヒーロー映画のスピンオフ」と捉えるかは鑑賞者の自由、つまりこの作品は鑑賞者に考察や推測をさせるためにある、とも自分は感じた。
ホアキンの演技に戦慄!
説明不要のヴィラン、ジョーカー。
政治的なイデオロギーやお金さえ欲しがらない悪人はどうやって出来上がったのか…
ホアキン・フェニックスが正に狂っているとしか思えない演技で一人の男を体現する。
監督は「ハング・オーバー」シリーズのトッド・フィリップス。
「ハング・オーバー」シリーズの監督と聞くと軽い映画なのかと思ってしまうが、この映画は暗く、ドスンと重い。
ピエロからスタンダップコメディアンを目指す、一人の優しく純粋な男が受難の果てに悪に自分を見出すまでの物語。
それは本人の主観で見たらコメディでは無く悲劇でしか無い。
トッド・フィリップス監督はアメリカンニューシネマの手法でアウトローを描いた。
今回のゴッサムシティは「セルピコ」や「狼たちの午後」、「タクシー・ドライバー」などで描かれている汚いNY。ゴミ収集会社のストで山積みのゴミの中をスーパーラッツが這い回る。
そんな街角にホアキン・フェニックス演じるアーサーのピエロが殴られ、這いずり、笑い、踊る。
それは全て不協和音でしかない。
ジャック・ニコルソンが演じたティム・バートン版「バットマン」。
スーパーリアル路線に変更した後のクリストファー・ノーラン版で役に取り憑かれたて死んだと言われているヒース・レジャーが演じたジョーカー。
無かった事にされている「スーサイド・スクワット」版でジョーカーを演じたジャレッド・レト。
歴代ジョーカーを演じてきたのは演技上手な俳優たちばかり。
歴代の中でもヒース・レジャーの演技が忘れられない人は多いはず。
私もヒース・レジャーの神がかり的に狂った演技を見るために「ダークナイト」は年2、3回は見直さずにはいられない映画。
そんな手垢のついた役をホアキンはどう演じてくれるのかと心配混じりに楽しみにしていたら、 予想を軽く超えた演技だった。
20kg以上落としたガリガリの体に引きつるような不快な残る笑い声、ギクシャクとした動きはエサにありつけない病気の野良犬のよう。
こんなに演技をして日常生活ができるのかと勝手に心配になるほど。
でもよく考えたらホアキンは「ザ・マスター」でも狂っていたから大丈夫か。
今の世界情勢を入れつつ孤独な男の普遍的な話になっているのでいつの時代も色合わせない。
何度でも見たい映画。
予告でも分かる通り「キング・オブ・コメディ」に影響を受けているので、見て行くとより楽しめると思いう。
観客の善意を笑いものにする悪意に満ちたエンターテインメント
虐待だの格差社会だのおあつらえ向きの「俺がこうなってしまった原因」を並べ立てて、「あなたがそのようになってしまったのはよくわかる、私があなただったら私も同じようになっていたかもしれない」と善意の観客に思わせておいて、すべてはジョークだと心の中でケタケタと笑ってみせる、なんとも悪意に満ちた映画である。
思えばホアキン・フェニックスも、現実に悪趣味な虚構を持ち込んで世間の不評を買ったが、まさに彼にぴったりの役であったか。
もはや別人
最高の"最悪"!
アクション映画ではないですよ
観終わった後に、近くに座ってたカップルの方が「なんだよ、バットマンとか全然出てこねぇじゃん!」ってブツブツ言ってたのが聞こえたので、あえて最初に書いてみました笑
そうなんです、バットマンの敵であるジョーカーのお話ですが、マーベル的なヒーローやマントを着て空を飛んじゃうような人も出てきません。
でも、ただただホアキン・フェニックスのもの凄い演技に圧倒された2時間でした!
ストーリーについては他の方のレビューを参照いただくとしても、若きブルース・ウェインとの関係についても途中「マジか?そうだったの⁈」という場面もありドキドキします。
あと昔観たバットマンの映画でのブルース・ウェインが両親を目の前で強盗に殺されるというトラウマ的なシーンがどの様な背景で起こったのかという点も取り上げられており、そこの繋がりについても唸らせられました。
決してファミリー向けじゃないし、デートにも適さず、アクション映画を期待して行くと全く期待はずれになるかと思いますが、演技や映画的な画と音楽の妙技を楽しむには秀逸な作品です。
凄いとしか言えない
本作の主人公は特殊メイクなし。
口裂けになったエピソードもありません。
ですがジョーカー誕生がよく判る作品です。
ダークナイトでのジョーカーは口裂きされた
理由を父親の虐待されたとか奥さんとの
痴話喧嘩で斬られたと本当の理由は誰にも
明かしていません。
もしかしたら自ら口裂いたのでないかと
思いました。アーサーと母親の記憶を
断ち切る為に。
そして冷酷無慈悲のジョーカーが誕生した。
負の連鎖
凄い…ヴィランなのに同情してしまった…。
『ジョーカー』鑑賞。
*出演*
ホアキン・フェニックス
*感想*
バットマンのヴィランであるジョーカーを主人公にした本作。バットマンの知識は少しだけあります。レビューサイトでは高評価ばかりだったので観に行きました。とても良かった…鬱になりかけたけどw
「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母親の言葉を胸にアーサーは笑いを届けるためにコメディアンとして、ピエロの格好をして笑いを届けようとするが、やがて次々と理不尽な出来事がアーサーにふりかかり、やがて笑いを届けるはずが、徐々に善人から悪人に染まっていく。。
「そんな~嘘だろ…?」と思わず呟いてしまう場面が多々あります。
可哀想で仕方ない物語でしたが、最後のアレはアーサーが貯めていた思いが一気に爆発させてました。ヴィランであるはずが、思わず同情してしまいました。精神的な問題、貧困、理不尽な社会、、アーサーの場合はどんな理不尽な出来事があっても笑う。でも、心の中では大号泣しているんです。
ちなみにバットマンでお馴染みのゴッサムシティ、そして後のバットマンになるブルースが出てました。
前半は辛かったけど、後半はまさに爆発!!
総じて、大傑作!とまでにはいかないけど、ホアキンの演技がめちゃめちゃ凄かった。
徐々に悪のカリスマ・ジョーカーに染まっていく描写がとにかく素晴らしかった!\(^^)/
ジョーカー、カッコ良すぎ!!最高!!
IMAXかドルビーシネマか迷って 先日オープンした丸の内ピカ...
IMAXかドルビーシネマか迷って
先日オープンした丸の内ピカデリー3のドルビーシネマに。
元々500席あったシアターを250席に
減らしてるので足元は人が通っても、
自分の足を引っ込める必要が無いほど余裕があるしシートは革張り!
肘掛けは一座席毎に両サイドにあるので
隣の人とケンカすることの無い親切設計
(ちなみにドリンクフォルダーは
ペットボトルは入れられないようになってるのはここだけの話し)
IMAXが迫力の映像美だとすると
ドルビーシネマは鮮明さが際立ってる気が。
デモで「黒」の見えかたの違いの
映像を流していてその違いに驚いたけど
本編映像でも色に輪郭が付いたような
鮮明さで更に驚き。
音響は既に色々なスクリーンで
導入済みのDollyAtomsなので
思った程の驚きは無かったけど。
それでもIMAXとは違った没入感があったし、ドラマ性+色彩度の高い本作品のような映画はドルビーシネマとの相性がいいのかも。
映画を観る環境は整ったのでいざ本編
予想していたほどの衝撃は無くて
中盤、少しだけダレたけど
いちキャラクターが何故うまれてしまったかが主軸だからそこは仕方ない。
けれど、
いちキャラクターだけに終わらせずDCを描く脚色には唸らされたし
不条理な世界でアイデンティティーを
見いだすことは今の世界でも同じで
それをいちキャラクターを確立させつつ
描いてしまう脚本は秀逸さを感じた。
「個」から「集団」
これは本当に恐ろしい。
アイデンティティーの確立に苦しむ人間が「集団心理」のトリガーに
なっていたと知ったら向かう方向性は
限られる。
DCコミック原作を読んでいないので
コミックをどこまで忠実に描いているか
わからないけど、忠実では無いにしても
このキャラクターを知るに有り余る
内容だったと思う。
R15指定だそうで、R指定が入った要素については個人的にはあまり気にならなかったけど、アメリカで物議を呼ぶのは解る。
脚本や脚色も素晴らしいと思ったけど
劇伴の力が凄い。
ホアキンの演技の相乗効果で
視覚と聴覚を刺激されっぱなし。
曲が無かったらホアキンのあの動きは
クラゲの模写にしか映らん。
とは言え、ホアキンを観るだけでも
価値は十二分にあると思う。
どうしたらあれだけの
表情をだせるんだろうか?
ただただ感心するばかり。
表情が多過ぎて全て見きれなかったので
おかわりしようかな……
底辺のガス抜き鬱映画か
他人に目を向けてみよう
評価良かったので観てみました。バッドマンの知識あまりなかったですが、ほかに観たい映画がなかったので。
結論、映画らしい映画を久しぶりに観たなってがっつり思いました。絶対観なきゃ損するっていう感じのタイプではないけど、1800円払う価値ねえよスペシャルドラマでいいじゃんってレベルのものでは全くなかったです。良かったと思います。
ただ、目を背けるシーンがあったりするので血とか殺人が苦手な人、ハッピー気分を味わいたい人、は注意です。
役者の演技が素晴らしくて。あんな上手に笑える役者。いやはや本当に役者って凄いです。
日本にはこんな貧富の差と今の香港みたいにああゆうデモはしないからもっと遠い国の話のようにみてたけど、だんだん、日本にもこうゆう親の介護と仕事がうまくいかない、お金が十分じゃない、生きにくいって人達はいるんでしょうなって思うと、治安が良くて良かったって思いました。
でも、自分の状態が悪いときに、そこらへんにいる馬鹿な輩にイラッとしたときにプツンとジョーカーみたいになってしまう人もいそうでぞわっとした、、何も知らない他人と乗ってる電車がわりと怖いなあって感じてしまった。
ジョーカーのラストの方のセリフで、他人と生きることについて、すこし考えされられました。気遣うことの少ない朝の満員電車。自分さえ良ければいい人達。(軽い)
階段で踊るシーンが血とか忘れるくらい綺麗でかっこよかった…!
確かに良かった。良かったけど
アーサーが最初から最後までかわいそうで仕方がなった。何やっても悪い方にしか行かず、しかも誰からも愛されてないどころか、気にかけてももらえない。そんなアーサーを見てるのが本当に辛かった。ただ他の方も言ってるようだけど、別にジョーカーじゃなくても割と成立するような映画だったかなとは思うよね。ジョーカーをテーマにすることでその狂気じみた部分がより浮き出るっていうのもあるんだろうとは思うけど、この映画の視点は「冷たい社会」みたいなところだろうし。
内容以外のところだけど、まずホアキン・フェニックスの演技が素晴らしすぎる。もし仮に内容がイマイチだったとしてもホアキンの演技は絶賛されるべき。っていうかむしろホアキンがやってなきゃこの映画はこんなに話題にならなかったと思う。後、こんな狂気に満ちた映画をあえてコメディちっくに終わらせて、この映画を「笑える冗談」とするところがまたいい味を出してる。
まぁ極論言っちゃえば人を選ぶ映画だから刺さんなかったら「そんなもんか」と思えばいいんじゃないですかね。
(蛇足:ダークナイト(ヒース版)のジョーカー比べてる人結構いるけど、そもそもあのジョーカーとは同じラインに立ってないから比べるのは無意味。あのジョーカーが好きで見に行く人はそこを理解しておいた方が見やすいかも。)
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