ジョーカーのレビュー・感想・評価
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正義などどこにもない
善と悪は人々の主観で決められる。
誰かにとっては善でも、誰かにとっては悪となりうるこの世でジョーカーは誕生した。
人を狂わせるのは結局は同じ人なのだ。
狂ったこの世界がまた新たなジョーカーを生み出すのだろう。
絵空事ではないジョーカー
明日、現実世界に現れてもおかしくないジョーカー像。サイコパスではなく、壊された人。過去作のジョーカーより現実味があり怖くて、何より悲しかった。ホアキン・フェニックスの凄みたるや。
虐げられ続けた人間の末路
誰でもシリアルキラーになり得るか?
映画で直接視覚的に描かれた不幸それ自体は、狂気の原因になるほどなのかわからない。しかし幼少期の虐待による脳の損傷がほのめかされている。機能不全家族の元で育った子供の人格形成への影響や、脳の損傷が反社会的人格障害の原因になり得ることは研究で明らかになっている。彼は生まれつきのサイコパスではないということだ。
ホアキンの演技はどの一瞬を切り取っても素晴らしいの一言だ。特に、罪を犯した後のアーサーの美しい狂気のダンスは見事だった。彼は自分に自信がなく暴力に無抵抗で、不安になると他の人を真似るが、殺人を犯すときは自信に溢れ明るい気持ちになり他の人を模倣したりしない。オリジナリティ溢れるカリスマになってしまう。
殺人が彼にとっての癒しであり自己実現であり、孤独を忘れさせてくれる向精神薬でもあるのだ。殺人が彼を肯定してしまった。
市の福祉支援がまだ続いていたら精神薬は切れなかった。権力者や資金を持っている層以外を切り捨てていくエゴの産物。
彼は理不尽に対して暴力でしか抵抗できない。後ろ立てもなく才能もない彼が身を守るため他にどんな術があるというのか。
殺される側の痛みもしっかりと描かれている。単純なカタルシスではなく嫌悪感と同情を同時に刺激される。
殺人への嫌悪感の中でも、群衆の歓声が少しでもジョーカーのあまりに傷ついた心の慰めになってほしいと願う自分がいる。
ジョーカーを讃える群衆の倫理観は狂っているが、ジョーカーファンの我々も同じことなのかもしれない。
被虐待者の(最悪の形での)解放に焦点を当てた傑作ゆえに、報じられる通り抑圧された者が後に続きかねない危険な作品でもあるのがつらいところ。
面白いけど、大絶賛…はできません
ジョーカーをあわれむ感想が多いけど果たしてどうなのかな。
現実の世界で起きる事件では、犯人と同じよう境遇の人がしばしば白い目で見られる事があります(オタクやゲーマー)が、アーサーには我々観客は同情の声を上げるものがいる。現実の事じゃ無いってわかっているから同情できるんだろうな。これが現実だったら…犯人に同情する人ってどれくらいいるのでしょうか?
見せ方も現実と虚構が交わていくのだけど新鮮味に欠ける…最近も観たな…あ、バードマンか…
虚構がバレバレで…どうせなら全てが虚構だったくらいでもよかった。
面白い、けど絶賛するほどでは無い。ただ人生の成功者から観ると…同情して大絶賛することになるのかな
スーパーヴィランのジョーカーではないジョーカー
バッドマンを一作目から観てるわけではないので、僕にとってのジョーカーは、ダークナイトでヒース・レジャーが演じたジョーカーこそがジョーカーだった。
あの知性的な狂気こそが、ジョーカーがスーパーヴィランである理由であり、崇高なヒーローに対峙可能な要素だ。
と言う前段を踏まえて観ると、全く違うジョーカーにガッカリする。
ホアキン・フェニックスが演じるジョーカーは、バッドマンに対峙するためのジョーカーではなく、一般市民がなりうる可能性を秘めたジョーカーだ。
彼を狂気に貶めたのは、『貧困』と、『孤独』であり、人々を誘導したのは『カリスマ性』ではなく、『一般的な不満』だ。
この映画を観て、秋葉原通り魔事件を思い出した。
犯人は『貧困』だったかはわからないが、『孤独』だったのは確かだ。
また今日こんな記事が出ていた
『12年勤務して手取14万円 「日本終わってますよね?」に共感の声』
貧困とは言えないけど、社会に対する不満は誰でもあると思う。
この映画の怖さは、不満は誰でも持っていて、不幸が積み重なった結果、誰でもそこに行き着く可能性を感じることだ。
社会的問題を炙り出そうとしている作品としては面白いが、ジョーカーの人物像の映画としては失格だ。彼はバッドマンを困らすことの出来るスーパーヴィランのはずで、苦悩をテレビカメラの前で吐露する人物像ではない。
彼がいかに成長しても、バッドマンに対峙する姿は想像できない。
ジョーカーというアイコンを使うなら、もっと徹底的な狂気を見せて欲しかったという感想で、⭐︎3っつ。
This is a part of Batman movie
This is a part of Batman movie. Don’t make any comments without seeing all Batman movies series. You cannot feel and think about Joker without it. This is not movie that you are sorry for Joker, but feel he is so powerful. So that Batman has to face Joker who has great negative thoughts after.
Don’t trust what Gekidan Hitori is saying about Joker. He is making audiences to the wrong direction.
そんなにいいかなー??
皆さん絶賛してるので、ハードルが上がりすぎたか?
ディスれない雰囲気だけど、敢えて言わせてもらう。私にはイマイチでした。
確かにホアキンの痩せ細った身体は圧巻で、どんだけ減量したんだ??と目ん玉飛び出るくらいびっくりしましたが、、
でも、ジョーカーとしてはどうなんでしょう??
ジョーカーって、もっと先の先まで読む知能犯ってイメージだったんですが、なんか孤独で哀れなオッサンになり果ててしまったような、、。衝動的でキレやすいのはわかったけど、これでは頭悪そうやし^^;
しかも、バットマンとの歳の差ありすぎでしょ。
これだけ歳離れてたら、ダークナイトの時はもう60歳くらいのじいさんなのでは??
赤色のスーツには意味がある
映画の内容云々は散々レビューがあるから割愛。
注目はジョーカーの服装ですよ。
今回のジョーカーはなんとスーツが赤色なんです。上下真っ赤なスーツに黄色のベストと緑のシャツ。靴は地味目のブラウンの革靴。
今までのジョーカー史の中ではかなり異質です。ジョーカーといえばやはり「紫」。高貴でかつダークな印象もある紫はコミックでも映画でも常にジョーカーのテーマカラーでした。実写TVドラマ版・バットマンでジョーカーを演じたシーザー・ロメロのスーツは紫の中でもかなりトーンが明るくともすればピンクに近かったですが、ここまで明確に「紫」を排除したジョーカーは今作が初めてです。
赤は情熱やエネルギーの象徴であり、黄色は明るさや喜びを意味します。この色の組み合わせで最も有名なものといえばマクドナルドのマスコット、ロナルド・マクドナルドでしょう。彼もまたジョーカーに並び世界一有名な道化師です。
陰鬱でメランコリーな雰囲気が全体に漂う今作において、あえて「紫」を排除し、赤と黄色という新しいカラーをジョーカーに付与したことには明らかに意味があります。
黒や灰色が象徴するアーサーとゴッサムの哀しみや絶望といった悲劇は、赤や黄色を用いたジョーカーに変身することで、喜劇へと逆転したことを意味します。それは紛れもなく今作がジョーカーの誕生を描いた異質作であるからこその変更点であると言えるでしょう。
三島由紀夫は『金閣寺』の中で「世界を変えるのは行為ではなく認識である」と述べています。一見するとアーサーはジョーカーになり行為によって世界を変えたように見えますが、実際は世界は変わっていません。不条理なままです。しかしアーサーは認識を変えてジョーカーへと変わりました。すると世界は途端に喜劇へと姿を変えたのです。その内面的変化が、今作のスーツのカラーに現れていると言えるでしょう。
ある意味今作はバットマンの長い歴史の中で最も「愉快」で「楽しいジョーカー」だったような気がします。最高でした。
ホアキン・フェニックスの素晴らしい演技
映画自体の演出やクオリティは非常に高く、スリラー映画としても良作だと感じます。そして何よりも、主演ホアキンフェニックスの演技は、その場その状況の心を繊細にさえ写し出し、観る者を引きつける素晴らしいものでした。
ただ、この映画を観るときは、少し注意が必要だと感じました。
外からの影響を受けやすく、精神的な耐力があまりない方などは、一人で観ない方が良いです。私は当初一人で見に行く予定でしたが、たまたま友人と行く事になり、それでも上映終了後は、そのシアタールームに居た全組、誰一人喋ることなく無の表情で部屋を出ました。私もその一人です。お互いやっと口を開くと、「狂ってたね…」と言いました。非常に精神的な体力を奪われる内容でしたので、一人で観に行かないで良かったと思いました。
しかし、それほど観る人の心に訴える力のある映画であることも確かだと思います。
なので良い意味で、しんどいので二度は観たくない映画です…。
ホアキンは星5、だが・・
観なきゃよかった。
ダークナイト三部作のファンとしては「ジョーカー誕生ストーリーがどう描かれているんだ?」と期待大だった。
社会的弱者が数々の悲劇から振り切れてしまい悪の権化へと変わる。
ホアキンの役作りや演技は「憑依」といってもよいくらいの凄み、主演男優賞候補ならわかる。だがこの映画自体がオスカー大本命?
退屈で疲れた上映時間に感じたのは『模倣犯』以来だった。
大絶賛レビューが大多数のなか私はきっと【映画】というものを理解していないのだろう、
でも感想は変わらない。
芸術的作品
芸術的なスタンスとしてはハイレベル!アカデミーが喜びそうな作品に仕上がってます!主演男優賞ノミネート間違いなし!でも単に映画としては超ネガティブな映画なので幸せな人が見る映画ではありません!
期待以上の作品!
ホアキンフェニックスの演技が凄すぎて途中、気持ち悪くなってしまうほどでした。ジョーカーに変わって行く過程の表現が素晴らしく痛々しくもあり共感ができるものでした。環境が違っていればこんな恐ろしい物にならなかったんだろうなと身近な気持ちで考えさせられてしまいました。架空の物語であるのに現実に起こり得る様な感じが恐ろしかったです。私の中で一番愛おしいjokerでした。
心を蝕むとはこのことか
映画はカタルシスがあるべきだけど
主人公がジョーカーに近づく度に
カタルシスを感じてしまうのは
間違っている
しかし感じてしまう
そういう怖さがある映画
いや、善と悪なんて
誰が決めるんだ?
あぁいかん!
ジョーカーに染まっていったらだめだ
ジョーカーという稀代の悪役は
こうして誕生したのだと
確かに納得できる
そんな濃い男の物語でした
Dolby Cinemaで鑑賞‼️
久しぶりに、映画館の漆黒の世界を体験できました。
音響も素晴らしい!
本編はエンタメ要素ゼロのハードな世界。
賛否両論でしょうか。
ホアキンの演技は凄すぎて、こちらも息苦しくなる。
ジョーカーはすべての作品にいえるのですが、私には理解出来ない。それが魅力なのかもしれない。
きつい冗談
障害を持つ人が観たら主人公の気持ちに強い共感を抱くと思います。
周りからの反応など他者には分かり得ない苦しみがあり、その障害を持っているのも含めて自分なのに理解されず否定の気持ちで押し潰される。
そのような事を物語全体を通して描写されるので非常に痛々しく、重く、観るのが堪える映画でした。
主人公のアーサーを凄く丁寧な心理描写でこれでもかと言うほど掘り下げ、ホアキン・フェニックスの演技もあってか、かなり同情のできる人物に仕上がっていて一つの伝記映画を観てるようでした。
後半、常に無力感を味わっていたアーサーが全てのものから解放されて自己を超越し一つのシンボルであるジョーカーになった後の高揚感は共感の極致とでも言うのか、不謹慎ですが人が殺されていても感動さえしてしまいました。
街の闇の被害者であり、最終的に闇を体現した人物になった一人の男は現実でもいそうな事が恐ろしいです。
そういえば、これはどこまで現実なのだろうか
(・・;)
喜劇の王
前半はやや冗長な滑り出し。
JOKERの全面の見出しがインパクトあり、刺さる。
クレイジーな母親、クラウンとしての仕事、それぞれアーサーをじっくり描いていた所が若干たいくつに私は感じる。
後半それぞれの因縁を殺した後、怒涛の流れで面白かった。TVショーに出ている間も殺人を繰り返し、暴動と相まってまさにピエロに。
🤡 中国の情勢にも似てて、社会風刺ではあったと思うが、過激。
見応えは充分だけど言いたいこともある
監督の盟友だからブラッドリークーパーも参加?にしても今までの作風とはがらっと異なる問題作です。
凄いストーリー、演技、演出、ジョーカーの哀しい慟哭が伝わるコミックのヒーロー物とは思えない素晴らしい作品です。
ですが、、あまりに個人的な出来事過ぎて、スケールが小さ過ぎて、そして何よりクレバーさ全く感じられないストーリーは如何なものか?また、ホアキンの演技は素晴らしかったが老け過ぎではないか?
とはいえ、映像の素晴らしさ、わかっていたとはいえラストの繋ぎ方も見事で、またヒーロームービーの記念碑的な作品だと思います。この調子でDCはマーベルディズニーとは違う道を歩んでほしい。
怪演。
ホアキンフェニックスの怪演。
鳥肌がたつ。
見終わった後の疲労感、、、いい映画ならでは。
映画館をでた後、しばらくどんよりした気持ちになる。でも、見て良かったって思う。
今のところ、今年一番の作品。
ジョーカーの誕生のストーリーなんだけど、どこまでが本当でどこまでが妄想なのか??そんな所もおもしろい。
バットマンが生れたシーンらしきものも最後に。。。
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