ジョーカーのレビュー・感想・評価
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中盤から最後のシーンまで恐ろしいエピソードが止まらない。普通の人が見たらぞっとするだろう。狂気さえ感じられる。心の心拍が大きくなる映画。これはバットマンの最悪の宿敵ジョーカーが生まれる過程を見る映画!
台風19号が日本列島に最接近して大きな被害をもたらした翌日10月13日(日曜日)、
Movix堺で映画「ジョーカー」(Joker)を見た。
最近はカミさんと自分の休日が合いにくいので、
映画を見る頻度がめっきりと減ってしまった。
今日は「ジョン・ウィック パラベラム」と「ジョーカー」の2本を見ようと思ったのだが時間的に無理だった。
「ジョーカー」は10月5日~6日の国内映画ランキングでダントツの1位で
、土日2日間で動員35万6000人、興収5億4800万円を稼ぎだした。
最終興収20億円以上が期待できる好スタートとなっている。
ただの大道芸人がいかにしてバットマンの宿敵ジョーカーになっていくのかを描く。
主人公はピエロとして街角の商店のコマーシャルや、病院の慈善活動に派遣されて食い扶持を稼いでいる。
仕事中のいくつかの失敗のせいでその仕事もクビになってしまう。
鉄道で家に帰る途中でひょんなことから殺人事件に巻き込まれてしまう。
入院している母親の素性や自分の出生の秘密を知ってしまった。
きっかけは些細なことだったのだが、転がりはじめた男の転落はもう止めようがなかった。
中盤から最後の最後のシーンまで恐ろしいエピソードが止まらない。
普通の人が見たらぞっとするだろう。
狂気さえ感じられる。
心の心拍が大きくなる映画。
上映区分はR15+。
人を殺めるシーンが複数あるので。
上映時間は122分。
見ると、ある意味心が乱れたり不安や不愉快など複雑な気持ちにもなる映画だが、
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆とします。
演技は良かった
これはジョーカーの映画なのか?
すべてを改めて反芻すればするほど、この映画はすべてが妄想で、ラストのホワイトルームのみが現実なのだと解釈する。そう考えると、この映画はジョーカーの映画ではないとも言える。これはアーサーという妄想癖のある精神異常者の話でしかないという、おそろしい結末なのではないか。
アーサーという、映画、アメコミ、お笑いが好きなサブカル精神異常者が、自分がジョーカーになりきって悪のヒーローとして生まれ変わることを妄想しているという、ただそれだけの話なのではないか。
そして、「良いジョークを思いついた」という台詞は、トッド・フィリップス自身の言葉をも代弁しているのではないかと。つまり、「良いジョーク」=「いまやドル箱となったアメコミ映画の顔した、ただの異常者の話を映画化すること」なのではないか。
この映画が製作され、アメコミ映画としてヒットしていることも含め、壮大なジョークとしての作品なのではと考える。アートシーンでいうバンクシーのようなトリッキーなプロジェクトであり、このことは『容疑者、ホアキン・フェニックス』にも通じる。
頭のいかれた妄想癖のアーサーは、トッド・フィリップ自身でもあり、とんでもないジョークをやってのけたのではないか。
2019-88
正直しんどい。
『ダークナイト』でも打ちのめされましたが、今作もホアキンさんの演技に打ちのめされ、ああもう、本当しんどいよ(笑)
『ダークナイト』では既にアーサーがジョーカーになっていたけど、どのようにしてジョーカーになったかを描く本作はただただ狂気、残虐で、根がいい私は(うるさい)共感も理解もできない。
歪んだジョーカーの心の闇に、憐れみを感じたのは『ダークナイト』。
本作はただただ慄いている自分がいた。
万人受けはしなそうなストーリーだし、『ダークナイト』公開時、アメリカでは映画に感化された過激な事件などが起きたそうですが、今作のほうが不安になるレベル、、、
デニーロさんが私の気持ちを代弁してくれました。
それにしてもホアキンさんはすごかったです。
この役を演じるって色んな意味でプレッシャーだと思いますが、ジョーカーが憑依してました。怖かったです。
オスカー作品賞は🤔な感じだけど、主演男優賞なら納得。
自らの血で裂けた唇をかくお決まりのシーンは、今後語り継がれそうな予感。
今年のハロウィンの渋谷はジョーカーさんいっぱいいそうだけど、ペニーワイズさんも忘れないであげてください。
真正なる悪の誕生
完成度の高い大人の映画
破壊の先に創造があるのなら 世界は一度正式に崩壊した方がいいのかも...
鑑賞記録
現実
世界観がヤバイ
ジョーカーは、ジョークを言う人
同僚が低身長の人をおちょくる発言をした時の
アーサーの笑い(その後の真顔)、
スタンダップコメディを一人で聞きに行って
大衆とズレたところで笑う。
普通の人に混ざろうとする姿に胸が痛む。
母親と踊る時の表情、
バスで子供を笑わせようとする姿、
小児病棟での明るく優しいピエロ姿、
恋人を見つめる表情、
デニーロの番組を見る時の輝いた目。
笑わせて人を幸せにしたい、
そこから自分の存在価値を見つけたいという人間の姿があった気がする。
笑いのセンスはあまりなかったけども。
「本当に楽しいから笑うんじゃなくて、笑ってると楽しい(かもと錯覚できる)」と日頃から思っている私も、アーサーと仲間かもしれない。
低身長の人を殺さず逃がした時の強く優しい顔。
電車で殺した後のトイレでの恍惚な表情。
ジョーカーになって階段を踊りながら堕ちていく姿。
暴動の中のパトカーの所での最大の自己表現ができた姿。
ヒースのジョーカーとホアキンのジョーカーは人物像が違うので、ホアキンの覚醒したジョーカーの姿を、まだ若いサイコパスのヒースレジャーのジョーカーが暴動のどこかで見ていてダークナイトに繋がったのかなと思ったり。
ジョーカーの一連の出来事全部が、
最後の病院でアーサーが本当に笑いながら言ってた、思いついたおもしろいこと(妄想)だったのかなと思ったり。
ジョーカーはジョークを言う人、という意味なのでこの映画全てがジョークなのかもしれない。
アメリカンジョークが私には全然面白くないと思うことが多いように、アーサーのジョークは腹を抱えて笑う類のジョークではないけどアーサーにとっては面白いこと。
ハングオーバーで私はこの監督に笑わせてもらった。ハングオーバーを撮って、ジョーカーも撮る監督なんて、ジョークが過ぎる。やはり、笑いを作れる人は他の才能に長けているという私の仮説は正しいと思った(逆はスベる事が多い)。
ホアキン・フェニックス、凄すぎた。
最初のアーサーと、ジョーカーと別人のような演じ分け。
この映画、色々言いたくなり過ぎて長文になるけど
もう一つ付け加えると、ホアキンの顔があの眉毛の存在感のせいで私は苦手だったけど、ピエロメイクでそれが薄れ、自信に満ち溢れると、途端に好きなタイプの顔になることを知った。
悲しきヴィラン ジョーカー!
序盤からアーサーのやり場のない怒りと悲しみを丁寧に丁寧に描き、トーンを落とした絵づくりで彼の鬱屈とした日々を表現しているのが印象的でした。ストーリー的には、終盤までこれといって大きな事件が起きるわけでもなく、ただひたすらアーサーに寄り添う形で進行していきます。
アーサーはコメディアンを目ざしているものの、笑いが止まらない病気を患い、仕事も人間関係もなかなかうまくいきません。心と体と現実社会がかみ合わない中、彼の渇いた笑い声が悲しく響きます。そんな彼を思いやる人は母親ただ一人。だからこそ、彼は母親に対して献身的に接します。しかし、その母親さえも自分を無条件に愛してくれる存在ではないと知ったとき、彼はついに壊れました。
彼の生活を間近で観察していくうちに、彼に共感し、あるいは同化したような心持ちなり、彼の心がひび割れ、粉々に砕け散っていく様が苦しくたまらなかったです。恥ずかしながらバットマンシリーズをまともに鑑賞したことがないので、ジョーカーについては外見の特徴を知っているだけでした。しかし、本作においてジョーカーの悲しい誕生秘話を目の当たりにして、彼を単なる犯罪者として糾弾する気持ちにはなれませんでした。
ここまでアーサーを蔑ろにして追い込み、その一方で彼の犯した殺人を歓迎し、彼にすがるように集まってきたゴッサムシティの市民こそが、「ジョーカー」を生み出した張本人とも言えると思います。これをアーサー側から見れば、絶望の中に「ジョーカー」という居場所を与えてくれたと言えなくもないでしょう。「ジョーカー」は、この時代に、この地で、生まれるべくして生まれた存在なのかもしれません。
そんなジョーカーを、ホアキン・フェニックスが文字通り怪演しています。バットマンやジョーカーに関する予備知識はいっさい不要の本作、彼の演技を見るためだけに劇場に足を運んでも損はしません。
モヤモヤが残る
多くの方と同様に、私もダークナイトが好きで、そのジョーカーの誕生ストーリーを期待して観に行ってしまい。
途中で違和感。あれ、ジョーカーってこんなんだったっけ?
そして、見るギアをジョーカーという名前の全く別の男のストーリーにチェンジして見続けました。
ホアキンの演技はすごくて、あの泣き笑いみたいな笑い方や、ガリガリの身体や、ダンスや、狂気に変わる瞬間など、片時も目が離せせなく。
現実と妄想の演出も街の狂気も、恐ろしさを感じるに充分でした。
でも、足りない。
ある男が、自分を取り巻く環境や病気から、狂気の殺人者となり、社会が彼を祀りあげる。
でも、話はそこで終わってしまった。
ダークナイトにつづく、なら無理矢理納得もしますが、このジョーカーはあのジョーカーではないんですよね。。
うーん。なんか、モヤモヤ。。
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