ジョーカーのレビュー・感想・評価
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レビュー
確かに分かれる作品
全編通して救いようがない話だからねぇ。
ただここからあのジョーカーになる想像ができないって人はちょっと想像力が足りないかな…とも思う。
ジョーカーって悪のヒーローではなくて悪のカリスマなので…。
なーーんもなくなって、空っぽになって壊れていった人が時代に求められてカリスマになる。十二分にあり得ると思いました。
ヒーローじゃなくてカリスマ、コレこそジョーカーって思いました。
後半の階段を降りてくシーン…
大事ですね。
「アス」の撤退的に虐げられた痛みと「ロケットマン」の絶対的な孤独の...
SMILEの意味
笑顔で始まり、笑顔で終わる。
でもその意味は正反対なものになる。
映画のお手本のような見事な構成。
ある意味ヒーロー映画のような、自身のアイデンティティを確立するようなお話だ。
何が凄いか一言でなかなか言葉に出来ないけれど、何より音楽が凄かった。常に不穏で何か起こりそうで、暴力的な痛々しい感じ。
それでいて目が離せない強さがある。
監督が影響を受けたという70年代の映画も見てみたいと思った。
映画としてはつまらない
ある程度はストーリーの背景を理解して鑑賞しないとある意味タダのホラーチックなフィルムに過ぎない。社会にはびこる根深い欺瞞。弱者をあざ笑う社会の構造。一方で身近に感じる病める精神。描いたつもりだろうがメッセージ性は低い。誰かに鑑賞を勧めたくなるような映画ではない。
誰でもジョーカーになり得る
悪=ダメ?
悪と呼ばれる人も意味をもち殺しをしている。
一時的な恨みの感情であっても、相手にムカついたから殺した。
どうしてその感情が巻き起こったか?
それを解決しないと殺しは続いていくと感じた。
仕事をクビになって精神を病んだピエロは自分がバカにされたりした相手を次々に殺していく。
彼は養子。
その母親から暴力も受けていた。
母親は市長と禁断の愛を育んだ。
ホアキン・フェニックスの圧巻の演技に文句なし!!
善と悪、真実と嘘。その曖昧なものの上で成り立つヒーロー論
この映画は彼が様々な境遇の中で「悪」に染まったという話を描くものではなく、「正義」とは何かを描いた話。倫理的に「善」とされている行為だけが正義ではなく、例えば人々を喜ばせることが正義であれば、彼はその役目を全うし、この世に存在している意味を成したことになる。「正義」なんてものは、所詮は利己的な思考性に基づくものであり、その証拠に視点を変えるだけで、「善悪」なんて概念は簡単に入れ替わる。
そして現実世界では「真実」と「嘘」も同様。所詮は人それぞれの視点で、都合よく捻じ曲げることだってできる。何が真実で何が嘘なのか、そんなことを当事者はおろか、視聴者の我々に判断できるわけもない。それくらい曖昧なもので一限的に「正義」を語るんじゃない。。。という近年のアメコミヒーローブームへの風刺メッセージにも思えた。
彼自身の正義(=彼が成し得たいこと)は、映画の序盤と終盤で変わったのだろうか?実は何も変わっていない。自分の社会的立ち位置をまざまざと認識し、物事の捉え方がほんの少し変わった、そして目的に向かうための行動を変えた。
ジョーカーがスクリーン越しに問いかけているようだ。
敵を倒して、人々を喜ばせる。『これの何が悪い?バットマンだって同じだろ?』と。
そして、後のバットマンとジョーカーの因縁を匂わせる描写。
「正義」だなんて言ってるけど、『結局、みんなキッカケは個人的な動機なんだろ。俺と同じだろ』と。
『なぜバットマンは「ヒーロー」と呼ばれ、俺は「ヴィラン」と呼ばれるんだ?』と。
バットマンに救われる人間もいれば、ジョーカーに救われる人間もいる。バットマンを生んだのはジョーカーであり、ジョーカーを生んだのはバットマンということを改めて理解するとともに、世の中でよく使われる「必要悪」という言葉も改めて考えさせられる。
ただ、この映画を見てジョーカーという「存在」をわかった気になるのは少し違う気もする。多分彼の言う通り、本当の意味では「理解できないさ」ということなのかもしれない。
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