ジョーカーのレビュー・感想・評価
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面白くて危うい映画
すごいクオリティ高いし面白い!
けどものすごく危うい。
「自分の正当性を得るために、ジョーカー自らが作った映画」みたいにすら見える。
「表現の不自由展」の件で、世の中には「その作品の本当のメッセージは何か」みたいなことには微塵も興味がなく、ただルックだけでアリかナシかを判断するような人が大勢いることがよく分かった。
そういう人がこの映画を見たら「自分もジョーカーになれるかも」って思う可能性は大いにあると思う。
そしてもし「ジョーカーを見て決意した」って理由で何かの事件が起こったら、制作者は作品が現実世界に拡張したことを喜ぶ気すらする。
でも私は「正しくてつまらない」と「ダメだけど面白い」ならどうしても後者が好きなので、観てよかったし肯定します。抗えないレベルのカタルシスがある。
でも例えば「我が闘争」の思想をふんだんに入れ込んで、めちゃくちゃ面白い超大作エンタメ映画が作られたとしたら…って考えると…。
人を惹き付けるエンターテインメントは悪用されるリスクを背負っているということは忘れてはいけないと思う。
それとこの作品、共感性羞恥のある人にはわりとしんどい描写が多いです。私はわりとしんどかった。
すごい難しい
・・・難しい映画だと思いました。
ホアキンさんの演技は見事で圧倒されました。
今まで分からなかった悪の誕生過程に視点を置き、心優しい気弱な男が苦悩から狂気にとらわれ、祭り上げられた道化に落ちていく演技に賞賛が集まるのもわかる。素晴らしい構成に演技、カメラワーク。
けれど作品を見ての感想となると、メッセージとテーマがわずかにずれつつ観客に考えろ、と投げつけられたので…すごい悩んでしまいます。
娯楽として手放しに楽しめる作品ではなく、息苦しさと後味の悪さがざらざらと残って…すごい難しい映画だと思いました。
パーフェクト
高い評価を得ている理由はよくわかる。シナリオはもちろん、ホアキンフェニックスの演技、カメラワーク、全てにおいてレベルが高い。細かな意見は言わないが、気分転換や共感を求めて観る映画ではない。
この映画はジャンルがちがう。ある種芸術として見なければならない。残忍な場面とか、暗い映画だとか、評価しない意見もあるが、これはそういう感覚で見る映画ではないだろう。
何も考えてないで楽しい気分で劇場を出たい人は寅さんを見るべき。
ただただ美しかった
ホアキン・フェニックスの身体の説得力。色彩感。笑いたくないのに笑うことに抗えない哀しさ。ジョーカーがコメディアン志望だなんてこれまたとんでもない皮肉。冒頭の1シーンですぐにこの映画面白い…と悟りました。ロバート・デ・ニーロも良き役であった。
JOKERの狂気 アメリカ社会の闇
追い込まれていく主人公、カウンセリングが打ち切られ、クスリが打ち切られ。ちょっとしたミスから、生きがいであった仕事も失ってしまう。自分の生い立ちの不幸を知ることで、唯一の肉親である母への愛も断ち切ってしまう。そこで彼が出会ったのが、テレビの司会者ロバートデニーロ。
ああ、ここに行き着いたんだと、見ていて思ってしまった。ずいぶん前になるけど、どういう訳か、学校の芸術鑑賞会で見せられた、タクシードライバー(マジか?)何が何だかよく分からないまま、最後まで見たタクシードライバー。多分PTSDを患ったベトナム帰還兵は、日常になじめず不眠症に悩む。街を浄化するためには、政治家を暗殺するしかない?だったかな。そんな内容だったと思う。
どちらの作品にも共通する、社会からの疎外感、漠然とした社会への不満。今アメリカで、共産主義への憧れが広がっていると聞く。寄りによって・・共産主義とは??!!と思っていたが、この作品がアメリカの社会を何らかの形で反映されているとしたら、ある意味アメリカの闇は、この作品以上に深いのかもしれない。
JOKERは、バットマンの作品の中で、バットマンの敵としてのJOKERとなることで完結するが、現実のアメリカ社会には、バットマンのようなわかりやすいヒーローはいない。トランプはその役目を果たせるとも思えない。
正気でいることは綱渡りのような世界 そこのギリギリの所にコメディの...
正気でいることは綱渡りのような世界
そこのギリギリの所にコメディのようなものが存在していて 悪意と憎悪を笑いに変えて この世界は危うくバランスを取っている。
世界中で貧富の格差が拡大することを反映した映画が作られている。万引き家族や予告で流れたパラサイト 地底人のUSなど…
金持ちの恐れるのは「奴隷」の結束 だから、差別やヘイトスピーチなどがあるのは
金持ちからしたら願ったりなんだろう。
「ボラット」なんかに関わった監督ならではの映画か…それでも されを見事映画というshowに落とし込んでいたと思う。
他のレビューでもあるように こんな哀れなおっさんがJokerではない。はたしかに
。だが 精神を病んだ者は頭が良すぎる事が原因であったりもする。妄想を造り上げる強さもある。また、勘も鋭かったりする
どこかにそれをちらっと表現するシーンがあったりしたら…とは思えた。
ただ…果たしてこのJokerがあのJokerなのか…というのは…最後のシーンで意味を持たせて終わる。まだ続きがあるってことなのか…
映画としては 良かった。決して拍手喝采ではなかった。 たしかにホアキンJokerは観てて辛い
Jフォー・ジョークでった(笑)
確かに『タクシードライバー』で『キング・オブ・コメディ』だったけど、まさかの『フレンチ・コネクション』までやるとは。そして何よりもアラン・ムーアの『Vフォー・ヴェンデッタ』だった。もはやこれは「Jフォー・ジョークでった(笑)」だよ(意味不明)。ハハハ
格差社会で起こるかもしれないこと
職場でもちょっと浮いていて、いま一つ人の輪に入れないアーサー
何でもないときに笑ってしまう症状があり、見知らぬ人にも煙たがられてしまう
そんな彼の夢はコメディアンだが、同僚から銃を受け取ってしまうことで、人生が急転する
深夜の電車内でエリートサラリーマンに絡まれて撃ってしまったのだ。
アーサーはピエロの格好をしていたので、すぐには捕まらない。
不況の煽りで負け組はピエロの格好をして集まるデモが繰り広げられようとしていた。
その街中をTVショー出演のため歩くアーサー。
踊りながら階段を降りるシーンは美しく気高さがあった。
最後、笑いで締める妄想オチは拍子抜けではなく、どこまでが妄想か考えさせられる。
主演男優賞、作品賞、監督賞をとれると思います。
鑑賞後まっ先に主演を検索。ホアキン•フェニックス?
知らない名だったが脳裏に刻まれた。
他の映画も観てみたいと思うが、やっぱり少ない。リバーの兄なのに影薄い、いや薄かった。本作はホアキンの出世作になるでしょう。
日本ではここまでの暴動は起こらない。世界ではどうか?フランスならデモだが、ブラジルなら?チリなら?上映禁止になる国があってもおかしくない。
炎上も暴動みたいなものでスマイリーキクチは人生変わってしまった。関東大震災で朝鮮人虐殺など、きっかけがあれば日本でも暴動は起きる。
それが貧困なら取り返しのつかない事態になるかも。
(笑)いやちょっと面白いことを思いついたんでね
永田町通り魔事件(2008年)
貧困はお前らのせいや〜といいながら大臣を無差別に殺傷した事件。
ざまぁと思う人いるよね?台風でタワマンが浸水したときも、ざまぁて言う人いたし。
妄想です念のため
遂に本気を出したDC!!
全編ホアキンを観ているだけの映画ですが、撮り方やBGMも良く、雰囲気抜群でかなり集中でき、久しぶりに「え、もう終わり?」と思えた映画でした。序盤で路地裏で蹴りを入れるシーンで、後ろに電車が通ってとても良い画が撮れたと思います。主人公は知識や教養を重んじる人間ではなく、またかなり時間を持て余している印象なので、あまり共感はできませんでした。浴室のシーンはヤバすぎてカットした(エロではない)そうですが、ホアキンはOKで自分が演じたジョーカーは9割カットされたジャレッドは全く納得がいかないと思います。起承転結の結が無いと思いますが、これまでのDCユニバースやエンドゲームよりかなり良かったです。ディズニーと延々と張り合うのは愚かだと気づいて良かった(上から目線ですみません)です。世間の爪弾き者に決起を促す映画ですが、健康保険や年金も廃止されるであろう日米FTA締結時も、ラグビーや「桜を見る会」の話題に踊らされた日本人では、来年オリンビックの裏で更に何をやられようと、決して暴動は起きないでしょう。
気持ちはわかる。
切なくも苦しかったです。
人を悲しませたり苦しませたり傷つけることはやってはいけないと思いますが、誰かに認められたり頼りにされたりすることで、自分の存在意義は見出せたりするもの。
人の気持ちは少しのきっかけで、良くも悪くもなる。
環境や時代背景は生きる上で重要ですし、ゴッサムシティやジョーカーに限らず、現代を生きる私自身と重なり、とてつもないやるせなさ、息苦しさを感じました。
ジョーカーの感情の波も笑いや踊りで表現されており、選曲もかなり良く、雰囲気が良かったです。
カタルシス
ジョーカーが誕生した時はよくやった!!となり、カタルシスによって涙さえ出た。
観終わったら本来暗い気持ちになるべきなんだろうけども。
個人の感情を丁寧に追ってる作品なので、ダークナイト苦手な方にもおすすめです。
悲しい感情の時のBGMがやけにデカくて集中力削がれたので、その点のみー1です。
5回鑑賞した
まずはじめに、
この映画は人を選ぶ。
なぜ評価されているのかわからないという
声も多く聞こえてくる。
私の周りの友人でも評価は真っ二つだ。
きっとこの映画が謎を残す終わり方をするからだと思うが、、、
ここからはあくまでわたしの感想と
私の考察です。
まずホアキンフェニックスが化け物。
ヒースレジャー扮するジョーカーの鬼の評価の高さは
誰もが知っている。
あのジョーカーがある以上、今回演じるのはかなりのプレッシャーだったと思うのだが、
あの笑い方や、痩せ細った奇怪な身体つき。
怒りや悲しみの静かだが底深い重厚な表現。
日本人にあんな演技できる人いないと思う。。。
同時期に日本のジョーカーとか言って
楽園の綾野剛が完全に乗っかり情報で話題となってたが、アホかと思ったほどホアキンの演技はすごかった。
考察というか、疑問というか
意図を探りたくなるストーリーなので
私の考えをネットや他の方のレビュー等も
参考に書き殴ると
妄想癖の精神病のペニー
養子だが同じ症状を持つアーサー
これは物心ついてから共に愛を持って
育んできた家族なんだよという事を表現してるのかな?
10:11
劇中時計が全て同じ時間を指している。
全てアーサーの妄想説なのか
11時11分はスピリチュアルな世界において物事のスタートを意味したり、思考が現実化することを示す宇宙からのサインなどと言われてるそう。
また、11時11分は左右対称の数字であり、物語の二重性を象徴しているとも言える。
現実と妄想が対照的になっている暗示?
銃の装填数
地下鉄でのシーン装填数より弾が多い。
やはり妄想の世界?
ピエロの仮面を被った人が犯人。
と言われているが、アーサーはピエロのメイクをしている。
全て妄想なのか、一部が妄想なのか。
それも考えると難しい。
ペニーの写真の裏の素敵な笑顔だ TM
トーマスウェインとペニーの関係を闇に葬る為にアーサーを捨てて養子として取り直したんじゃないか?
等色々と考えさせられる部分は多い。
個人的には
アーカム病院での出生の事実を確認した時の
アーサーの笑いには泣かされた。
あんな悲しく苦しそうに笑う姿、
純粋に気の毒というか哀れというか。
アーサー頑張れ!悪頑張れという構図になってしまうのも仕方ない。
作り手がうまい。
タクシードライバーやキングオブコメディへの
オマージュに関しては、割とまんまやないか!
ってシーンが多い。
ここに批判が集まらないのは、作り手の愛を感じるからなのか。
そして音楽も最高のセンス。
クリームが流れた時は、ちょっと
笑ってしまう程映像に合っていて
ゴッサムが炎に包まれながら嬉しそうに微笑むアーサーをニヤニヤしながら見守ってしまった。
あと何と言っても、
フランクシナトラのザッツライフ。
何度流れるの!ってほど流れて、
あのイントロが耳に焼き付いた。
またチャップリンのセリフをもじった名言。
人生は悲劇だと思っていたが、喜劇だ。
この文字通り、最後は右へ左へ逃げ回る
喜劇の様な終わり方。
ザッツライフにのせて、、、
理解できないさ。
ーーザッツライフ投入!!ーー
ここもう癖になる。
カウンセラー、同じ人って言うけど
あれ同じかな??
そこがいつも疑問に思ってる。
拉致があかないので、
この辺で。
私はこの映画をお勧めはできないが、
個人的に大満足で大好きな映画。
早くも1月にBlu-ray発売なので、
6度目の鑑賞も近いでしょう
今年の一番
暗い画面、腹に響く低音の音楽、ホアキン・フェニックスが演じるアーサーの悲しい笑い声が繰り返される。救いのない物語だが、この物語でカタルシスを感じるほど、社会の中で日々消耗している人が多いのだろう。
個人的には、現在禁煙をしているため、アーサーがしきりにタバコを吸うのも辛かった。喫煙者は映画館を出たらまず一本吸うだろう。
今年それほどたくさん見ていないが間違いなく一番。
精神病になりそう
R15指定だったのでグロい要素があるのか?と思っていたがほぼなく安心して見られた。
子供がみたらサイコパスになりそうだったのでR15はそういうことかと思いました。
ジョーカーが笑ってしまう病気だと知っても尚私はジョーカーへの不信感が隠せずやばいなって思ったのでこういう私みたいな人間がジョーカーをこういうふうにさせるのかと罪悪感を覚えました。
母親を殺すシーンでは枕で窒息死させていて銃を使わないあたりケジメや覚悟を感じました
コメディアンが死ぬほどつまらない。
どこがウケるのか、、
ピエロ
あの止まらぬ笑いに隠された本当の闇、悲しみ
障害者が1番辛いことは健常者のふりをすること?っていう言葉ありましたよね?ぐっとささった
私はうまく言葉に表せない、その表現は。なんか。ぐっと、うっとなった。
全ては妄想だったのか?なんだったのか
実に奥が深いね、、、。
最高にヤバイ‼️ 話の流れも非常に良い。 始まり方も良し、ラストも...
最高にヤバイ‼️
話の流れも非常に良い。
始まり方も良し、ラストも非常に衝撃的。
始まりから最後まで、不気味な笑いがなんとも言えない。
ストーリーを作り出す音楽も、効果音としては最高です。不気味さを増長させている。
笑いの神になりたかった人間が、悲しい生い立ち故に、最後には悪の教祖のようになってしまったという、悲哀に満ちた物語。
貧富の差と混乱の世の悲しさも上手く表現されている。
ホアキン・フェニックスの演技も最高に良い。
作品の作りが全体的に素晴らしい。
文句のつけようがない。
⭐️追伸⭐️
「不気味な笑い 〓 底知れぬ悲しみ、悲痛な叫び」
(私的には、R15指定にしなくても良かったのでは、、と感じます。)
自分の中の「負の感情」が変に刺激されてしまうんではないか?という憂...
自分の中の「負の感情」が変に刺激されてしまうんではないか?という憂慮があって躊躇していたんですが、公開終了間際に行ってきました。
「自分はまだまだ大丈夫」「自分はジョーカーからさほど遠くないところにいるのでは?」という2つの相反する感覚が生まれた。
そんなヤバさを持った映画です。
ホアキン
予告で流れていた「ピエロはもう飽きた」(by ハーレイ・クイン)にニヤニヤしていたのに。
冒頭からかなりギリギリの日常が描写されて噂通りの鬱展開だなあと思っていたら、そんなもんじゃすまなかった。持ち逃げしたアレを読んだあたりでもう私のライフはゼロに。あんな大事なところ見逃したら、一生後悔しますよ。あとはダークサイドに落ちゆくのみで暴徒と一緒にヒャッハーである。ラストの意味に全然気づかず、エンドクレジットで無事正気に戻ったが危なかった。
ホアキンじゃなければ成立しない、ヒースとは別のジョーカー。何が怖いって、うっかり弱っているときに観ようものなら、「ジョーカーは私だ」と思わせかねない所。
笑いと狂気と緻密に組み立てられたシナリオって『ハング・オーバー!』と同じ説明ができてしまうのがすごいね。
ワーナーが「続編作る」とかバカなこと言い出さないといいけど。
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