ジョーカーのレビュー・感想・評価
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久々に見る映画らしい映画といったところだろうか!
あ!どうも、僕です。やっと見れましたね、この作品。こう言っていいのかわかりませんが(内容が内容だけに)、素晴らしい映画の部類に入るでしょうね。まず映像と音楽が いいんですよ。あえて、古い感じの(70年代くらい)画質にしてるんですよね。好きですね。アーサーをどう演じるかで この映画は全てが決まってしまうでしょうけど、そういった意味でも ホアキン フェニックスの演技は素晴らしいですね。オスカー獲得は納得ですよ。こういう映画をまだ作ってくれる人がいるということが、うれしいですよね。ラストのカウンセリングの女性(警備員も?)は たぶん 殺されたんでしょうね。このレビューシリーズ 2作目の5点満点をあげてもいいでしょう。ではまた!
バットマンの敵ではない
本当のマイノリティは
こういう映画が見たかった けど見たくなかった。
人の頑張りは必ず報われる とか、純真な心を失わずに生きていれば必ず良いことが訪れる とか、そんなうまい話はなかなかありません。
多くの人は頑張って、品行正しく生活し、そのままなんの成功もできずに死んでいくのです。
このような現代道徳に反発するような映画は過去にもありましたが、大抵 主人公が負け犬に甘んじたまま終わってしまいます。
ところがこの映画では、どんなに足掻いても報われなかった男が最後は満面の笑みを浮かべています。躍りながら階段を落ちていく彼の衣装はいつもよりも輝いていて、楽しそうです。 この時に流れる、rock'n roll part2 を歌っているのはゲイリー・グリッターで、彼は幼児虐待の罪で現在牢屋にいます。虐待によって障害を負ったアーサーが虐待犯のゲイリーの曲で踊るというのは 実に"ジョーカー"らしいジョークです。
現代道徳に裏切られ、反発するという域を遥かに越えてそれを破壊し始める主人公像は、私がずっと求めていたものですが、それは同時に見たくないものでもありました。だってこんなものを見せられたら、自分の努力が報われなかったとき、拳銃が欲しくなっちゃうじゃないですか。
なんかわからないがかっこいい
とても有名なバッドマンも見たことないし
ジョーカーって名前と見た目だけを知っていて
有名と話題ということで、よく分からず拝見しました!
なんかわからないけど、なんかかっこよく見えます。
笑い出してしまう脳、精神の病気が原因で
いろいろな場面に出くわし、人の悪い部分が
すごく垣間見え、どんどん悪人と化してしまう
主人公のお話でした。
隣人とのやりとりがただの妄想の世界だった時は
ぞわってしました。
お母さんと同じ病気でしたね。
自分を嘲笑ったりした人たちを
続々と人を殺し始めてしまうのに
なぜか、その人なのか、俳優さんなのか
何かわかりませんが、どこか魅力的に見えてしまいました。
人を笑わせたいからピエロをして
人を笑顔にしていた人が、いつしか殺人犯。
階段のダンスのシーンが有名ってきいていて
見られてよかったです。
未犯罪の人が殺人を犯すまでの過程をみる作品でした。
狂気的で魅力的でなぜか引き込まれる作品でした。
見てよかったです。
そしてどこからどこまでが妄想でどこからどこまでが現実なのか、、、
あの〜お客様はどちらのジョーカーさんでしょうか?
ただのホラー映画ではない。
バットマンもダークナイトも、何も知らずに観ました。
殺人シーンは勿論怖くて、特にランドルをハサミで殺すシーンはビクッとなりました。映画館で観てたらめちゃくちゃ怖かったと思います。
でも、殺人をおかす度にアーサーがジョーカーになっていき、スッキリしたほどです。
また、ホアキンの演技がすごい。予告もカッコイイ。
最後の「理解できないさ」がすっごくカッコイイ…!
グロ要素はありますが、ただのホラー映画ではないです。
観ることをオススメします。
無題
負のスパイラル人生
バットマンの悪役ということを知らず、少し前に話題になってたなーくらいで鑑賞。
母親も自身も心の病気を抱えながら、最下層の生活をなんとかやっている。
アーサーは面白いわけでもないのに笑いだすという病気を抱え、それが原因で周りとうまくやっていけない。
ピエロをやっていたものの、銃を持っていたのが原因でクビ。そこからさらに転落へ。
証券マン3人を殺し、銃を渡してきた元同僚を殺し、妄想の中で暮らしていた母を殺し、有名司会者を殺し、貧しい人たちの英雄となっていく。
抱えている病気もあって、シーンの中で妄想なのか現実なのかが分からないところがある。フロアの隣人とのやりとりは妄想だったのか、はたまたその他のことも妄想だったのか、疑心暗鬼になってくる。
妄想であろうと、現実であろうと、裏切られ人を信じられなくなった時、その人は悪に染まってしまう。しかも、ピエロのような仮面をかぶり笑いを装って。
そう考えると、じわじわと怖い作品に思えてくる。
当時の映画館スタッフの感想
自分勝手な共産主義者のお話
本当になんで評価されてるのかわからない。
妄想障害の自分勝手な共産主義者の男の話でしかない。
なんの努力もしてないで、努力した人々を殺して評価されるだけなのがものすごく腹立たしい。
ベインのほうがジョーカーよりよっぽど筋が通ってる。
こんな映画が評価されるなんて資本主義ももう終わるのかと思ってしまう。
凄すぎて…
ジョーカーから見た世界
見終わった直後と時間が経過した後で印象が変わる不思議な映画だった。
初見、「いやいや、ウェイン家金持ちやん!」という壮大なツッコミ映画だと思った。
ブルース含めウェイン家が行う正義は社会の底辺及びはみ出してしまった人には届かない。彼らから見たウェイン家の正義は偽善、ナルシズム、自己利益の追求に映る。
バットマンという存在の欺瞞を暴く作品というのが本作初見の印象。
それと併せて、
・暗がりの地下鉄車両内で引き笑いを浮かべながら銃を撃つ男
・自分の家の居間にぼうっと居る隣人
・自分が実の息子だと言い寄ってくる男
等、その場面だけ切り取れば確実にヤバい奴なのだが、その前後に理由があるとヤバさが薄らぐ。
つまりどんなにヤバい奴でも主観にすれば感情移入出来るでしょ、という凶悪犯罪者ジョーカーへ感情移入してしまう危険な映画だと思った。
その後、多くのこの映画の評論を聞いた。最も興味深かったのはライムスター 宇多丸さんの批評だった。彼の批評を聞いてこの物語そのものが信用できない語り手、ジョーカーの視点から語られているということに気づいた。
つまりこの作品、どこからが真実でどこからが嘘・妄想なのか分からないということだ。
確かに序盤、中盤、ラスト、3回カウンセリングの場面が出てくる。この時、3回とも同じカウンセラーのように見える。おかしい。
序盤と中盤は保健所のような行政機関の無料カウンセリングでの問診、ラストは精神病院の問診だ。全て同じカウンセラーな訳が無い。
そもそもこの映画のラスト、カウンセラーにジョーカーが語っているということは客観では無くジョーカーの回想、ジョーカー視点の物語だということだ。
そしてジョーカー視点の物語の中でなぜジョーカーが立ち会っていないブルースウェインの両親が殺される場面が入るのか?ジョーカーが夢想したものか。
また、ジョーカーがシングルマザーとの間に見ていた淡い恋。これが妄想だと分かる。
そう、ジョーカーは妄想癖のある奴でその妄想が現実と区別が付かなくなる病を抱えている。
恐らく幼児期の虐待による脳障害からそうなってしまった。
この作品の中でジョーカーにとって都合の良い事象は恐らく妄想だろう。
自分の考えでは、
・母の入院記録を奪い、出生を知る場面
・コメディショーに呼ばれる場面
・市民の希望となるジョーカー
この辺は妄想色が強い。
ダークナイトでジョーカーが口が裂けた理由を色んな人に話すが、話すたびに理由が違う。一体、何が本当で何が嘘なのか分からない。もしかしたら全部嘘なのかもしれない。
それって最もジョーカーを表していないだろうか?
自分が感じたのはジョーカーは恐らく瞬間、瞬間に浮かぶ妄想を現実として話しているのでは無いかと思う。
今日のジョーカーはこういう妄想だけど明日は違うかもしれない。
そして自分がこの映画が凄いな、と感じたのはそういう妄想症の人間が感じる主観を観客が追体験出来る様に作られている。
監督のトッドフィリップスはハングオーバーで有名だが、あの作品も失われた真実を主人公達が探っていく話だった。本作は観客自身が一体何が真実なのか探る、考える話なのだと思う。
そして自分は全てが嘘だと思う。
本当の悪は笑顔の中にある
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