ジョーカーのレビュー・感想・評価
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こういう映画が見たかった けど見たくなかった。
人の頑張りは必ず報われる とか、純真な心を失わずに生きていれば必ず良いことが訪れる とか、そんなうまい話はなかなかありません。
多くの人は頑張って、品行正しく生活し、そのままなんの成功もできずに死んでいくのです。
このような現代道徳に反発するような映画は過去にもありましたが、大抵 主人公が負け犬に甘んじたまま終わってしまいます。
ところがこの映画では、どんなに足掻いても報われなかった男が最後は満面の笑みを浮かべています。躍りながら階段を落ちていく彼の衣装はいつもよりも輝いていて、楽しそうです。 この時に流れる、rock'n roll part2 を歌っているのはゲイリー・グリッターで、彼は幼児虐待の罪で現在牢屋にいます。虐待によって障害を負ったアーサーが虐待犯のゲイリーの曲で踊るというのは 実に"ジョーカー"らしいジョークです。
現代道徳に裏切られ、反発するという域を遥かに越えてそれを破壊し始める主人公像は、私がずっと求めていたものですが、それは同時に見たくないものでもありました。だってこんなものを見せられたら、自分の努力が報われなかったとき、拳銃が欲しくなっちゃうじゃないですか。
ただのホラー映画ではない。
バットマンもダークナイトも、何も知らずに観ました。
殺人シーンは勿論怖くて、特にランドルをハサミで殺すシーンはビクッとなりました。映画館で観てたらめちゃくちゃ怖かったと思います。
でも、殺人をおかす度にアーサーがジョーカーになっていき、スッキリしたほどです。
また、ホアキンの演技がすごい。予告もカッコイイ。
最後の「理解できないさ」がすっごくカッコイイ…!
グロ要素はありますが、ただのホラー映画ではないです。
観ることをオススメします。
当時の映画館スタッフの感想
凄すぎて…
ホアキン・フェニックスがすごい
ホアキン・フェニックスの怪演
関係あることがディメリット、、、
中毒性があります
すごい俳優さんですね、ジョーカー役の人!
バットマンファンは見たほうがいい
映画館なら...
ジョーカーというキャラクターが好きです。ジャック・ニコルソンもヒース・レジャーも。
ホアキン・フェニックスがこれに挑むと知ったとき、アカデミーは確実だと思いました。結果、非常に素晴らしい演技でした。ヒース・レジャーに引っ張られたこの10数年の悪役集大成みたいな、素晴らしいキャラクター。
恐らく、映画館で観ていたら完全にあてられていたでしょう。
ただ家でBDで落ち着いて観て、一つの作品として観ると、完成度としてはダークナイトに及ばないというのが正直なところ。
最終的にジョーカーは、自身がジョーカーになりたくて成ったわけではなく、社会が彼を祭り上げたような印象があります。
個人的にはジョーカーはナニモノにも縛られず、自由でいてほしいと思うわけです。その自由さこそがこのキャラクターの面白さで、魅力だと感じています。
映画の内外問わず、社会が彼を欲した、という現状が最も異常な気がします。
どこか共感できない何かを持たせて欲しかった。理解できない怖さが欲しかった。
重すぎる
貧困生活の中でも
幸せを見つけささやかに
優しい気持ちで生きていたのに。
ずっと笑って生きていたかったんだよね。
まわりに理解してもらえない病、そして貧困。
次第に彼のストレスは蓄積され
やがて爆発する。
それはある程度予測していたが
あまりにも残酷なブチギレ方だったので
観ていて正直引いた。
これはムリこれはあかん!と思った。
もっとスッキリ爽快な気分になるかと思ったがそういうレベルではなく
これは観た後にとても落ち込む。
あまり人にオススメの映画ではない。
彼の親子関係も重くて悲しい。
これは。。
素直に泣けないほど、苦しくなる物語だ。
そうするしかなかったの?
なぜそこまでになってしまったの?
そう何度も問いかけてしまう映画だった。
あのバットマンのジョーカーとは違う世界
ジョーカーがなぜ誕生したのか?の物語。
面白かったし、よく出来ていたと思う。社会の恵まれない人たちの代弁者として、ジョーカーが街で支持された理由もわかる。
ただ、バットマンを出し抜き、嘲笑うような頭のキレや、何を考えているのか分からない気味の悪さは、このジョーカーからは感じられない。
子供の頃から虐待をうけて脳に障害を持ち、突然笑いが止まらなくなるアーサーは、結果的に精神的に不安定になり、社会的にも派遣ピエロとしてうだつの上がらない生活をしていた。
彼の夢は、人を笑わせるコメディアンになること、だったけど、ピエロとしても不幸が重なりクビになり、頭の良さもユーモアもない彼は、コメディアンの舞台でも滑りまくり。
そんな彼が偶然貰った銃でピエロの仕事の後にエリート社員3名を撃ち殺したら、彼の支持者が増えて、初めて自分のことを社会が見てくれるようになった、と感じていく。
主役のホアキンの演技は凄かったし、出てくるキャラクターみんなよく出来ていて、この作品自体は面白い。
でも、バットマンのジョーカーって、自分が世の中の注目を集めたいために犯行をしていたんだっけ?
別物と思えば良い作品、でも繋がっていると思うと違和感。どうせなら、脳の障害のせいで、人と違う世界観でモノが見える、とかのほうが底知れぬ感は出たんじゃないかなーなんて思いました。
APPLAUSE "That's life!!" 世界に独り --...
APPLAUSE "That's life!!" 世界に独り --- 力強く忘れ難くスクリーンを支配する新生ジョーカー像に揺さぶられる! 究極の悪に打ちのめされるキング・オブ・スーパーヴィラン降臨。『キング・オブ・コメディ』『タクシー・ドライバー』など70〜80年代のスコセッシ×デ・ニーロの名作(あと『ネットワーク』?)を出典元にした完璧なキャラクタースタディで、誰もが知るスーパーヴィラン誕生の物語という側面以上に完璧に打ちのめされるホアキン・フェニックス劇場が社会の闇を浮き彫りにして突き付けてくる。だからこそ人気司会者マーレイ役で名優ロバート・デ・ニーロが出演するのも必然。監督脚本を務めたトッド・フィリップスの手腕も『ハングオーバー』等コメディ映画で見てきたものとはまた異なり、内側を掘って掘って掘りまくる(いや、もしかすると今までもザック・ガリフィアナキスの友達ほしいキャラは...?笑)。展開として多少予定調和的部分も感じたけど、そんな"よくある"を単なるよくあるものにせず、それ以上に人間の狂気に強迫観念的に迫ってくる。ストーリーラインの一種凡庸さスレスレの普通さもそれ以外の突出した部分で補い余りある。ここに自己憐憫や馴れ合いは無く全てが火花飛び散らすように刺激的なプロフェッショナルの仕事に徹している。絶望的救いの無さから常軌を逸脱した行動に走る原理を極力丁寧に観客と共有するようだから「哀」から「怒」に転じた時のエネルギーに戦慄しつつも心のどこかでもっと求めてしまうように狂気を孕む。他人事じゃない。トークショーの際の緊張感たるや! だから緑色の染料や赤いスーツ持ってるか? なんてヤボな質問しちゃダメ。劇中鑑賞するシーンのあるチャップリン『モダンタイムス』のメッセージのように格差社会蔓延する世の中を煽動する♪クリームの名曲ホワイトルームに乗せて。最後の方で流れた血で口の線を引くのが痺れた、あと精神病院で追いかけっこしているのはどこかコミカルだった(チャップリンからの影響?)。香港のデモ等と奇しくもマッチするのも偶然の筈なのに... もし本作が実社会で誰かを凶行・犯罪に走らせてしまったらと考えると最悪だし、こういう作品が製作され、しかもその質が高ければ高いほど、そういう点は議論の的になり得て無視できないが、そこはまた別の問題と捉えたい。から、周りの騒がしさという誤った方法でバズるのでなく、先ずは作品自身と向き合ってほしい。
※アメリカ本国での鑑賞は現状危険そう?※
P.S. 例えば『ファイトクラブ』鑑賞後ほどは社会転覆したい、私欲に溺れ肥え太った豚ども消したいと強く思わなかった。が、本作について社会の歯車を体現して少なくともそれなりの(週の真ん中に酔っ払う余裕があるくらい)無駄に不釣り合いな給料を貰っているであろう馬鹿なサラリーマンどもが本作について語っているのを耳にしたときは口挟んで、おまけに消してやりたくもなった。
Put on a HAPPY face
APPLAUSE "That's life!!" APPLAUSE
TOMATOMETER77%
Joker gives its infamous central character a chillingly plausible origin story that serves as a brilliant showcase for its star -- and a dark evolution for comics-inspired cinema
Guardian, EMPIRE, Total Film, London Evening Standard, Time Out, Times UK, Daily Mail UK 5/5 Toronto Sun 4/4
Richard Roeper 3.5/4
Peter Travers 4.5/5
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