ジョーカーのレビュー・感想・評価
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仮面をつけた殺人と素顔での殺人
何が現実か、何がどころか全て幻覚か。いまだ答えがでないけど。
正装で階段を躍り降りる姿美しすぎ。なんだか「おめでとう」という一言を言ってしまいそうになる。ホアキンフェニックスの役作りがすごすぎて、演技というか乗り移りレベル。
なみなみコップの表面張力くらいで頑張ってるんだけど、何かのほんの一押しで簡単に溢れていく、そんな怖さを感じた。
ダークナイトファンな私は、もっと憎たらしくサイコパス的な姿でいてほしかった、どこにでも生まれ得る人間だったのであの映画と折合いがつかないなーと思いながらも。あれはあれ、これはこれということでこの映画も好きでいいと思うことにした!あとこういうジョーカーかもしれないと思ってまたダークナイトや他バットマンも観てみよう。
深呼吸もできないくらい一瞬も見逃せず息詰まりながら観ていた今回。何度でも観るたびに違う解釈ができそう。現段階では視聴者の理解に委ねている公式(監督たちなど)、そんな姿も含めて好きな映画。
なかなか考える
ジョーカーなるものの存在価値は自身を見定める方法。
人間の奥底にある感情を素晴らしい演技力で表現されていた。
所々に緊張感を和らげるコマもありメリハリもあって見ごたえは十分に。
気がつけばすっかり脱力と自分自身を見つめ直す様な気分になった。
笑わせる者と笑われる者
「笑いは秩序の破壊」という言葉を思い出した。
規律や常識を破壊が笑いを引き起こす。だからこそ、誰かを傷付ける可能性も孕んだ諸刃の剣である。
笑わせる快感と笑われる屈辱。
前者は観客の感情を支配する喜びを感じ、後者は観客の感情のための奴隷としての苦しみを味わう。
哄笑は、泣き叫んでいるよりももっと悲惨な状況を訴えかけてくるものだということがよくわかった。
自分が幸福になるために人を不幸にする構造は、人を悪に導くための構造でもある。
小石を何個も何個も進む道に置かれているような感覚。
何度も何度もつまずかされボロボロになっているのに省みられることがないのならば、そんな世界を恨んで当然だろう。
小石を取り除くことができる人々は、そのために注力しなければならないのだ。
それは巡り巡って自分が所属する世界を整える結果になる。
だから、人には優しく接しよう。心からそう思った。
悲劇と喜劇
悲劇に満ちた映画だった。
そんな悲壮感が漂う作中で、ジョーカーが「人生は喜劇だ。」
というシーンがある。あれはまさに、物事を主観的に見るか、客観的に見るかで違うということ。それも、見る側が善人か悪人、正気か狂気かでも違う。そこがこの映画のテーマだと思う。最初に不良に襲われるシーン、電車の中で証券マンのシーンも立場・感性を変えて見ると悲劇でしかないが、不良側(狂気的な視点)で見た場合は喜劇でしかないということだであろう。
自身の悲劇に満ちた人生を、喜劇と言ってしまうほどに壊れていくホアキンのジョーカー。
ホアキンの演技力、画の見せ方、狂気に溢れる、或は溢れ始めていく細やかな演出全てがバットマンに繋がっていくのだと思うとグッとくるとこがありました。
あと、観ていて印象に残ったジョーカーのダンス。頭の中に初代、ジャックニコルソンがラストでヒロインと踊ってるシーンを思い出していました。何か繋がるところがあったような感じがしました。
観て損はない作品
気になって気になって、やっと観に行けました。
笑顔の中に潜んでいる悪。
人間なら強度の違いはあるけど、存在していると思う。
仮面を被っていれば、強くなった気がして何でもできると錯覚することって現実世界でも起こりえることだなって感じました。
今の世の中、ネットで繋がりを持てる。匿名で記入で相手を貶したり、時には言葉の暴力で死に至るケースもあるので、匿名がジョーカーでいう仮面なのかなとも感じた。
思わず見入ってしまって、2時間があっという間に感じる作品でした。深いです。
映画として凄い。
現代の世界の貧富の差からくる
人間が生み出すものがすべて出てくる。
人種?差別
介護問題
銃
福祉
マスコミ
人生における幸せとか、悲しみとかなにか?
あるひとの悲劇は、別の人にとっては喜劇?
妄想と現実がごちゃ混ぜで、何が本当だったか
一度見ただけではわからないぐらい。
シリーズものと考えてどうかはわからないけど、
見るべき1本かと思う。
あらゆる悲しみがありそうだけと、
なかったものあったよ。
それは「天災」これは人間が生み出すものではないからか。
逆に考えると、天災以外は人が生み出したものだから、
解決できるはずだ。
日本では結構頑張って解決したように思うけど、
余談が過ぎたかな。
追記
2度目
妄想場面の切り替わりは、明確なサインは無かった。
最初のカウンセラーと、最後のカウンセラーは違う人だった。
場所も、事務所的なところと、病院内の白い壁。
トーマスウェインは、実の父親か?
30年以上前の家政婦の事を、執事が知っていて、
その息子か?と聞いてきた。
手紙何通も出してからか?
そうではなく、なんらかの事情がありそうな描写。
あと、映画館で直接に対面した時、
かなり強烈に殴られた。上流階級の人間が、
なんら関係ないとしたら、罪を問われそうな暴力
を簡単にはたらくとは、思えない。
逆に、なんらかの関係を疑わせる。
病院のカルテが、改ざんされた可能性の方が疑わせる。
最後の思いついたジョークは、両親の惨殺された
ブルースが、正義の味方バットマンとなり、
ゴッサムの悪と闘う
これからのバットマンシリーズという
壮大な物語のジョークを思い付いたという事。
長めのブルースと両親のシーンの挿入があったし、
ズームアウトしているので、時間の経過を表している。
jokerという、世襲の悪役の誕生か?
日本も、これからこうなる?
自分も、jokerになりうる?
自分は、今まで日本はかなり克服してきたと
いう感想が強い。これからそうならないように
願う。戦後世代の努力に感謝しかない。
敗戦のゴッサム以上の廃墟から、これだけの
発展したんだから!
この感想を書いてるレビューは、まだ読んだ事ないから、
誰かいないかな?友達になれそう。
世代により、感じ方が違うのか?
悲劇でもない、喜劇でもない、見事なまでの風刺映画
なんじゃ、こりゃ! まんま?現実世界の話じゃん!
昨今のニュースでもよく聞く、実の親にひどい扱いを受ける子供たちの話
格差社会、貧困層、非正規雇用、若者の絶望・・・
また、映画の中のウェインや富裕層と貧しい大衆の対比は、そのまんま、
ポリティカルコレクトネスを主張する民主党と怒れる取り残された白人貧困層
を思わせる。
もうこれは、悲劇でもない、喜劇でもない、他でもない我々の現実を見せつけられているよう
元々原作者はゴッサムシティをニューヨークの風刺として描いたという話は聞いたことがあるが
バットマンにここまでの深みがあるとは思わなかった・・・
出口を求めて彷徨うジョーカーの怒り・悲しみ・絶望は、爆発するが、決して昇華することはない
ホアキン・フェニックスがほんとうの悲しみを表現している。人によっては、見るに堪えない映像
最も深い怒り・悲しみ・絶望を知った人は、どうなるんだろう?
ジョーカーのようになるのか? 果たして・・・
軽々しく、愛が・・・などと語れない、重みがこの映画にはある。
まさしく、悲劇でもない、喜劇でもない、我々の今とこれからが、ここに語られているように思う。
ホアキン・フェニックスの名演はヒース・レジャーの怪演の裏付けを見事に果たしている。
続編を求めたい。この耐えようのない怒り・悲しみ・絶望の出口を求めたい。
その昇華を求めたい。
でも、そんなものは存在しないのかも知れない・・・
だからこそ、続編を求めたい。そこには、その時点での現実が反映されているだろうから。
上か?
ホアキンさんの演技は素晴らしいけど、自分もこれはジョーカーじゃないと思う。ハーレィクイーンも、ジョーカーに恋してない設定みたいだし、やっぱ、バットマンが出てこないジョーカーはジョーカーじゃない。
ただ、カメラワーク、色使い、ロケーション、小道具、衣装などなど、どれも素晴らしいし、階段のシーンは映画史に残る名シーンだと思う。
喜劇
こんなにも悲しい笑いがあるんだと思った。
どんなに辛くても周りが悪くても自分が悪くなっちゃいけないんですね…
理不尽というか心が苦しくなりました。
なんでも見た目や偏見で判断しがちですが、それこそ精神疾患の方は目で見てはわからないしもっと理解されていくべきだと訴えているようにも感じました。
病気なのに頭のおかしい人と括られてしまい、良かれと思ってやっても構うなと言われたりとか
環境で1人でもジョーカーを救ってくれる優しい人がいてくれたら変われたかもしれないのになとか思います。
不気味なのにどこか綺麗で殺人のシーンはさすがにウッとはなりますが全体的に綺麗かと思いました。
殺人を犯した後のダンスやたくさんのテレビに殺人をした瞬間のジョーカーのシーンに合わない愉快な音楽とか
ジョーカーのいう喜劇という感じがしましたね
悲しい喜劇
賛否両論出るのがものすごくよくわかりました。
私は初めて見ましたがすごく入り込めましたし、切なくも悲しくも見えました。
それを喜劇で終わらせる後味の良さがものすごいです。胸が苦しくなりました、でも見てよかったと心から思えた。
犯罪を、悪を助長しているのではなく、社会のあり方に釘を刺しているのです。
私自身心を病んだ時期もあったので痛いほどに伝わりました。生きづらさ、拠り所のなさ、自分の居場所を作ることがどれほどに大変なことか。探り出すとキリのない深すぎる作品です。
なんでこんなに評価されてるの?
ホアキンフェニックスの演技だけ★5。
映画好き気取るならはワンスアポンナタイムインハリウッドでも観て。
全く共感できない。意味わからん。
自分が恵まれているのだろうか。。
ベストシーンは後半のクリームの曲が掛かるとこ。
曲がかっこいいから。それだけ。
狂気に走る人間みるならホテルムンバイのほうがいい。オラ何倍も吐き気を味わえる。
DCならエンタメに徹してくれよな!
リアルな暴力性と現代への風刺
『メディアはこの映画に失敗して欲しかった』
そう言う声が海外ではよく聞かれるほど、この映画はあまりにもリアルに私達の日常に潜む暴力と差別を色濃く映し出しています。
純粋なアクション映画としてみていると期待外れかもしれませんが、この映画の本質はそこには無いと思われます。
この映画の賛否でよく持ち出されるのが暴力性ですが、映画中に使われる暴力シーンといえば拳銃で撃ったり、殴られたり、とありきたりなものばかりです。
しかしそれらが暴力的と言われるのは、その暴力があまりにもリアルであり、かつ私達が日頃見て見ぬ振りをしてきた他者に対する肉体的・精神攻撃の類だからです。
映画館を出た後、鑑賞した人に対して『貴方は虐げられている人か?孤独な人か?それとも加害者なのか?』と言う議題を考えさせる映画と言えるでしょう。
この映画が暴力を助長するというのは誤った考え方であり、『世の中ですでに日頃起きてる事はこういう事なのだ』と社会風刺をしているのがジョーカーと言えるでしょう。
ホアキンさんの演技も素晴らしいもので、彼の変貌や感情の移り変わりに乗せて奏でられる重々しい音楽は見るものを魅了させます。
仕事では馬鹿にされ、病気持ちという事で迫害され、手を助けるべき社会保障も崩壊し、信じていた母親の言葉も偽りで、両親が誰かも分からず、同じ淡々とした日常の中のストレスをモノに当たり、妄想したりして発散する日々。
それに少しでも共感できれば、アーサーの苦悩に心を寄せることができるでしょう。
非常にゆっくりとしたペースで上記の転落していく人生が描かれますが、人の心の拠り所が一つ…二つ…と崩れていく姿を映し出すにはピッタリでしょう。
人の心は一つのことでは折れたりはしないけども、映画ではその連続によって崩れていく心優しいアーサーの闇を垣間見ることができます。
やっぱジョーカーは最高のヴィランだった
バットマンの宿敵ジョーカーがどうしてジョーカーになったかを描いた話。
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急に笑ってしまう頭の障害を持ったアーサーは、ボケ気味のお母さんの介護をしながらピエロ役のバイト中。理不尽にオヤジ狩りにあったり、貧しいけどいつか芸人になりたいっていう夢のために毎日ネタ帳をつける日々。
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そんな男が徐々に徐々に色んなものを失っていく。貧困・孤独に加えて銃が揃っちゃったらもうこうなるのはしょうがないんじゃないかな〜って、ジョーカーに共感してしまう。
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だからゴッサムシティの貧困層の民衆がジョーカーをヒーローだと崇めちゃう気持ちも分かるんだけど、アーサーは元々貧困層の奴らにオヤジ狩りとかひどい扱い受けてたわけで。貧困層の味方になんて絶対ならないよな。ジョーカーはジョーカーなんだよな。
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1番よかったシーンはやっぱりアーサーがショーに出るためにジョーカーになって、踊りながら階段を降りてくところ。家への帰り道に重い足取りで階段を登ってたアーサーと対象的で良かった。
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あぁ、この人はもう普通の人間アーサーには戻らないんだろうな。この階段をもう登ることはもうなくて、人間としての階段を降りてっちゃうんだなってわかって悲しくもかっこよかった。
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現実と闇との境界線
ジョーカーの優しさと悲しみ、そして孤独感が狂気へと化して行くストーリー。現実と闇との狭間で揺れ動く感情がリアルに描かれている作品ですね。
かなりヘビーなストーリーです。ガラスの様なハートを持った方は観ない方が良いかと思います。
笑えない冗談
時代と共に世の中の価値感は確実に変わってきたと思う。
60年代自分が子供だった頃のアダム・ウエスト版TV番組「バットマン」はコメディ寄りのお気楽なドラマだった。大体悪役との格闘シーンで「BANG!」とか吹き出しが合成されてるあたりそもそもアメコミの実写って事もあり、その場は斬新でもあった。
ティム・バートン演出のマイケル・キートン版はジャック・ニコルソン演じるジョーカーこそ狂気的だがどことなくTVドラマのジョーカーを引きずった感じ。むしろ2作目の「リターンズ」に登場するペンギンやキャット・ウーマンなどの悪役勢が今作の世界観と繋がっている気がする。
そしてシリアスなドラマとなった「ダーク・ナイト」シリーズはまた別な世界観を作り出した気がするが、この映画「ジョーカー」は善悪の位置づけ自体に疑問を投げかけている。
それはこの映画に出演しているロバート・デ・ニーロの出世作「タクシー・ドライバー」がいい例で、主人公のトラヴィスは政治家の暗殺まで考え未遂までするが、最終的には誰も望んでない悪者退治を勝手に行うサイコ野郎なのにマスコミは英雄扱いする。
世の中が悪く、自分は正しい・・・
他の映画で言えば「フォレスト・ガンプ」。この名作でさえ、知的障がい者であるフォレストは周りから不自然な目で見られるが、本当におかしいのは健常者の世界。それはフォレストの幼なじみのサリー・フィールドがどんどん時代と共に堕ちて行く過程が最もいい例だろう。
今作も主人公は決して生まれながらの悪党ではなく、世の中が彼を追いつめた状況を淡々と綴ったドラマだ。
そもそもスケールのデカい犯罪者を数々生み出した「ゴッサム・シティ」なので、環境がいい訳が無い。一般的には「この家庭環境なら子供がグレても仕方ない」みたいな感覚。
主人公は散々辛い目に遭いながら自分の進むべき道を必死に捜す。結局ネガティブな方向へ進むしか無かった。それは十分理解できる・・・
しかし、犯罪は犯罪でしかない。どんな理由があってもそれは避ける事ができない。
自分はこの映画の評価を躊躇う部分は映画としてのカタルシスがあるかと言うと、残念ながら無いところ。
「タクシー・ドライバー」は最後一応英雄視された。「フォレスト・ガンプ」は様々な体験を語りバスに乗り込み過去のアメリカの痛みをそこで客観的だが昇華させた気がする。
はたしてジョーカーは・・・・そこが不明だ。
これもまた正義?
正義には色んな形がある。人を救うのがヒーローの目的なのはきっと共通。ジョーカーも支持する人からすれば悪ではなく正義になる。ジョーカーにどんどん心が奪われていった。
最初の方はかわいそうな男性の話に見えるなあと思っていたがその人生を理解した上で最後まで見るととても面白かった。かっこいい。かっこよすぎる。
ホアキンフェニックスの怪演ぶりが素晴らしかった。
もう一度見たい。
ホラー映画ではなかった
ホラー、サスペンス系の映画かと思ったけどそうではなく、精神障害にかかった男が社会を風刺する映画だった。架空の都市が舞台。アウトロー的な終わり方で、人生と社会に不満を持つ一人の男の姿が描かれている。
日本語字幕で見たけど、私の心には響かなかった。アメリカ人が見たら心に刺さるとこもあるのかもしれないが、日本人にはお勧めしない。
芸術映画(笑)
夢オチともとれるエンディング。
夢オチじゃなかったとしても、このジョーカーじゃ指導者にはなれないと思う。
アーサーの異母兄弟がブルースウェインと分かるシーンが1番興奮したけど結局そうじゃない、かもしれない。
ペニーはトーマスと寝たと言うがそれは妄想障害で実際はそうじゃない、かも知れない。
「君には分からない」と言いたげな映画。
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