ジョーカーのレビュー・感想・評価
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呪われてるレベルで最凶の演技!ホアキン!
JOKER
かの有名な
バットマンの名悪役が誕生する時のお話
今回主演のホアキン・フェニックスがまじでヤバい
表情、喋り方に笑い方、動き、雰囲気全てが狂ったオーラを纏っていてめちゃめちゃ見入ってしまった!
辛辣な運命を、狂気と暴力という名の喜劇にしていく様は、痛みと恐ろしさを感じつつも何故か少し気持ちが良くもあって、どこか筋の通ったカリスマ的なカッコ良ささえ感じてしまう
決して肯定はできないけども彼の生き方や考え方は、どこか見ている自分らの"心の中の普段見ないようにしてる部分"を揺さぶってくるよう。
最狂ヴィランの誕生譚映画として
伝説に刻まれるに値する一本だと思いました!
とにかくホアキン・フェニックスの演技がまじで呪われてるレベルですごい😳
その硬貨な喜劇を、受け入れろ。
一人の人間がジョーカーという男になるまでの過程を、とにかく、重く、ゆっくりと濃厚に描いていく。
下手なホラー映画より数倍強烈です。
ホアキン・フェニックスの演技がとにかく、とにかく、とにかく秀逸。(大事な事なので三回言いました)
狂気じみたそのカタチにただただ圧倒される。
鑑賞後は他の人が声をあげて爆笑しているのを周りで聴くだけで、少し背筋が寒くなる感じを受けます。
展開はとても先が分かりやすいストーリーになっていて、途中(先の展開が分かっているだけに)立ちたくなる場面が何度かありましたが、頑張ってこらえました。
音楽もとてもいい。コントラバスかな?低音のテーマが良く響き、ストーリー展開にとてもマッチします。
-0.5としたのは、とにかく日本では流行らない作品だろうと個人的に思ったこと。
まずひとつに、後半になるにつれ、凄惨描写増えていきます(私はそれで立ちたくなりました)。耐えられるかな、という感じ。
また、人と同じを好み人に合わせやすく、人と異なるを特に嫌う国民性的に、ジョーカーというヴィランに登り詰めるアーサーの人間性はとても異質に感じられると思います。共感できれば最後まで見続けることは可能かと思いますが、そもそも共感ができるところからがスタートラインになりそう。
あとは、1日の終わりに観たほうがいいってことかな。
少なくとも、1日の初めに観るものではないです。頭の思考と元気指数がモリモリ持っていかれます。
孤独とはジョーカーを生む引き鉄なのか
待望の映画「ジョーカー2 フォリ・ア・ドゥ」が10月に全国公開されるのを映画館の予告で知った✨
既にこの時点でマ王のワクワク汁が鼻から溢れて止まらない🌀
そしてコレもまた儀式的な事なんだけど改めて「ジョーカー」を鑑賞し直し、当日の期待感を昂ぶらせるのもマ王は忘れない👍
これぞマ王の鑑賞予告ホームランの作法である🏏
というワケで雨降る連休2日目は映画「ジョーカー」に決定したのよ😁
主人公のアーサーは精神を病んでいて且つ極端な孤独の中で生きている。
街の情勢も悪化しており人々は鬱憤を募らせている。
紆余曲折の末にアーサーは結局、自らジョーカーと名乗り導火線役となって法を犯し街はカオスに包まれてゆく。
ま、こんな感じの話なんだがR15にしては手ぬるい描写ばかりだった😆
浮かばれない人生を嘆く男が悪に堕ちてジョーカーが誕生する瞬間の物語、と言えば聞こえは良いが、バックにはジョーカーのパワーだけでなくゴッサムシティの荒廃も手伝っていて案外、運任せ的な要素もあったのかと思ったのはマ王だけか🤔
人生、環境、仕事、金銭、恋愛、家族、健康のどれにも恵まれなかったアーサーなんだけど、今の世の中だって恵まれてる人間の方が少ない💦
世界規模でも相当数いるし日本だって幸福度なんてのはかなり低いと聞く⤵️
そもそも、どんな定規を持ってきて幸せを推し量るのかすら失いつつある時代になったんじゃなかろうか😐
スマホ片手に街を歩けば誰かに打つかっても知らん顔して通り過ぎる、なんてのが日常化している昨今、単純で刹那の幸福を追い求めるだけを良しとし、何もしない何も産まない無感覚な人間が増殖している気がしてならない😖
ソレを孤独と解釈するなら孤独の中に生きている人間の全てがジョーカー予備軍であり、隣人に危険を感じる前に自分を鏡で見るべきではないのかなと😑
ていうかマ王もアーサー程ではないが恋愛の妄想はするクチだし(恋人募集中です)目下、孤独を愉しんでるのも否めない(離婚してから自由になった)
最後に、くれぐれもジョーカーはフィクションの世界であり現実に「ジョーカー」もどきが登場してはならない✋
良い子の皆は、変なシンパシーを感じたりして「俺もジョーカーみたいに生きたい」とか思っちゃダメだぞ🤗
映画館での鑑賞オススメ度★★★★☆
コレが「ダークナイト」のジョーカーになるの?度★★★★★
大体「バットマン」シリーズ多過ぎ度★★★★☆
目を背けてんじゃねぇよ
空虚?
妄想?
精神障害者の夢オチ?
動機は正当でも殺人は看過できない?まぁそれはそうかもな。
でも殺人って肉体的に殺すことだけか?本当に?
良識ぶったカスどもが偉そうに物申してるが、まぁ精々そうやって現実から目を逸らしてろよ。これは正義とか悪とかではなくて虐げられた1人の男の話だ。
一つ言っておくと、ジョーカーはどこにでもいるし、もうすぐそこまで来てる。
何がきっかけで始まるか分からない。でも始まったら今まであった何もかもが全部ぶっ壊れる。アメリカの暴動なんて目じゃねーよ。
だから今のうちに裁判官としてではなく、こういう人間もいるのだという目で受け止めたらどうだ?偉そうに講釈たれてねーで身近で苦しんでる奴がいたら陰口じゃなくて声の一つくらいかけたらどうだ?
まぁ全部ジョークだけど。笑えるだろ?
全く笑えない喜劇
行きつけの映画館で観れば良かったと後悔している
今でもどこかで公開している
自宅から150キロ離れていても観に行きたい気分だ
これは傑作だ
これこそがアカデミー賞にふさわしい
そんな主張すると嫌韓だからだと決めつける馬鹿がいるが全く話しにならないお笑い草だ
ダークナイト2作品よりよっぽどこっちの方が面白い
アカデミー賞の審査員は頭の中を切り開いて中身を見てみたい
古今東西ハリウッドも日本もその他も本編の映像作品に前日譚後日譚のようなスピンオフ作品がよくあるがそのほとんどが全くつまらない駄作か本編に遠く及ばない残念賞だったりする
その代表例がのちに作られたスターウォーズ6作品だ
あれは酷かった
ネームバリューを悪用した紛い物だ
平成仮面ライダーより酷い
だがこれは違う
むしろバットマン系の映画では最高傑作だ
本家超えだ
主演俳優ホアキン・フェニックスがとにかく素晴らしい
褒め言葉のボキャブラリーは少ないので多くは語れないが彼は天才だ
いや鬼才という言葉が相応しい
人間離れした演技力に興奮した
番組本番中にジョーカーに射殺される名司会者マーク・フランクリン役に贅沢にもロバート・デニーロ
凶悪殺人犯相手に恐れることもなく堂々と渡り合い正論を言い放つフランクリン
平凡な司会者には真似できない
だがデモ行進は大嫌いだ
金持ちは殺せとか叫んだり暴動を起こしたりする奴は生きる価値がない駄目人間だ
だからお前らは貧しいんだ
ジョーカーはテロを肯定化している?
馬鹿いっちゃいけない
銭をもらって映画評論しているならそんな笑えないジョークをテレビで言っちゃいけない
丸亀製麺でかけ(並)6食分のカネを払ってでも映画館でジョーカーを観る価値があるよ
マンネリ化したテレビやネットよりよっぽど知識になる
一部熱烈なバットマン系映画のファンには従来のジョーカーのイメージと違うという意見があるようだ
しかしバットマンが子供の頃の話でジョーカーになりたて
詳しくは知らないがこれからおよそ20数年の年月が経つのだろう
それから勉強したりいろいろな人との出会いで人間的に成長し変わっていくのは自然なこと
元知事で政治的発言を繰り返す知性派タレントのそのまんま東が若い頃はどうだったか
『ハケンの品格』の主演が影響して理想の上司に選ばれた篠原涼子の若い頃はどうだったか
そういったことがわかれば受け入れることができるはずだ
良いか悪いか面白いか面白くないか個人の主観で決まる
僕の感想もあくまで僕の主観であり世界三大映画祭の審査員だろうと映画レビューだろうと影響は受けない
みんな違って当たり前なんだ
みんな一緒なんてありえないんだ
みんな外出禁止なんて無茶な話だ
いい年した大人なのに他人の評価を鵜呑みにしていつも多数派に流されて騙されたとか面白くないとか怒るなんて愚かなことだよ
5回鑑賞した
まずはじめに、
この映画は人を選ぶ。
なぜ評価されているのかわからないという
声も多く聞こえてくる。
私の周りの友人でも評価は真っ二つだ。
きっとこの映画が謎を残す終わり方をするからだと思うが、、、
ここからはあくまでわたしの感想と
私の考察です。
まずホアキンフェニックスが化け物。
ヒースレジャー扮するジョーカーの鬼の評価の高さは
誰もが知っている。
あのジョーカーがある以上、今回演じるのはかなりのプレッシャーだったと思うのだが、
あの笑い方や、痩せ細った奇怪な身体つき。
怒りや悲しみの静かだが底深い重厚な表現。
日本人にあんな演技できる人いないと思う。。。
同時期に日本のジョーカーとか言って
楽園の綾野剛が完全に乗っかり情報で話題となってたが、アホかと思ったほどホアキンの演技はすごかった。
考察というか、疑問というか
意図を探りたくなるストーリーなので
私の考えをネットや他の方のレビュー等も
参考に書き殴ると
妄想癖の精神病のペニー
養子だが同じ症状を持つアーサー
これは物心ついてから共に愛を持って
育んできた家族なんだよという事を表現してるのかな?
10:11
劇中時計が全て同じ時間を指している。
全てアーサーの妄想説なのか
11時11分はスピリチュアルな世界において物事のスタートを意味したり、思考が現実化することを示す宇宙からのサインなどと言われてるそう。
また、11時11分は左右対称の数字であり、物語の二重性を象徴しているとも言える。
現実と妄想が対照的になっている暗示?
銃の装填数
地下鉄でのシーン装填数より弾が多い。
やはり妄想の世界?
ピエロの仮面を被った人が犯人。
と言われているが、アーサーはピエロのメイクをしている。
全て妄想なのか、一部が妄想なのか。
それも考えると難しい。
ペニーの写真の裏の素敵な笑顔だ TM
トーマスウェインとペニーの関係を闇に葬る為にアーサーを捨てて養子として取り直したんじゃないか?
等色々と考えさせられる部分は多い。
個人的には
アーカム病院での出生の事実を確認した時の
アーサーの笑いには泣かされた。
あんな悲しく苦しそうに笑う姿、
純粋に気の毒というか哀れというか。
アーサー頑張れ!悪頑張れという構図になってしまうのも仕方ない。
作り手がうまい。
タクシードライバーやキングオブコメディへの
オマージュに関しては、割とまんまやないか!
ってシーンが多い。
ここに批判が集まらないのは、作り手の愛を感じるからなのか。
そして音楽も最高のセンス。
クリームが流れた時は、ちょっと
笑ってしまう程映像に合っていて
ゴッサムが炎に包まれながら嬉しそうに微笑むアーサーをニヤニヤしながら見守ってしまった。
あと何と言っても、
フランクシナトラのザッツライフ。
何度流れるの!ってほど流れて、
あのイントロが耳に焼き付いた。
またチャップリンのセリフをもじった名言。
人生は悲劇だと思っていたが、喜劇だ。
この文字通り、最後は右へ左へ逃げ回る
喜劇の様な終わり方。
ザッツライフにのせて、、、
理解できないさ。
ーーザッツライフ投入!!ーー
ここもう癖になる。
カウンセラー、同じ人って言うけど
あれ同じかな??
そこがいつも疑問に思ってる。
拉致があかないので、
この辺で。
私はこの映画をお勧めはできないが、
個人的に大満足で大好きな映画。
早くも1月にBlu-ray発売なので、
6度目の鑑賞も近いでしょう
レビュー
金獅子賞受賞作品。現代の社会問題を上手く取り込みつつ、ジョーカーという大事なキャラクターとのバランスが素晴らしい🦊✨
生きづらさや、やり場のない悲しい怒りが、蓄積し、変形していく様は、観ていてもかなり苦しい💦
彼の人生は悲劇か、はたまた喜劇か
人気シリーズ「バットマン」の最狂の敵「ジョーカー」のアナザーストーリー。
生い立ちをなぞると悲劇しかない。
だから彼は笑っていたくて皆んなに喜んでほしかった。
でも理解されることはなく、馬鹿にされたり突き放されたり。
彼が自らジョーカーになったのではなく、ゴッサムシティが彼を創った。
とにかく観ていてずっと息苦しかった。
買ったコーラが不味く感じる映画です。
この作品を一生忘れることはないだろう。 DCコミックの悪役の誕生秘...
この作品を一生忘れることはないだろう。
DCコミックの悪役の誕生秘話にしては余りある内容だ。
未だかつてこんな感情を抱いたことがあっただろうか。
悲惨で恐ろしい映画はごまんとあるが、この作品は全然種類が違う。
ゴッサムシティ、ホワイトフェイス、ジョーカーの不気味でセクシーなダンスとときどき垣間見える彼の上品な所作、そしてどうしようもない絶望。
それらがスタイリッシュな映像で映し出されるとともに、途中何度かフランク シナトラの“That's life”が流れるが、希望とユーモアを感じられるそのメロディに余計に心がかき乱される。
恐怖と悲嘆にくれて目に涙を溜めながら無理矢理笑ってみるような感じ、とでも言えば少しは説明がつくのではないか。
もしかしたら、それが「道化」の正体なのか。
それからもうひとつ、孤独と貧困がもとになっているであろう犯罪は私たちの社会でも現実に起きている。
これはけっして対岸の火事ではないということも深く心に留めておかなければ。
最後に、主役のホアキン フェニックス、監督のトッド フィリップスには最高の賛辞を贈りたい。
彼は何処から来たのか 彼は何者か 彼は何処へ行くのか
ヒーロー? ダークヒーロー? アンチヒーロー?
ビジランテ? 革命家? 先導者、 または煽動者?
神か悪魔か? 堕ちた天使か?
やっぱり、…ヴィランなのか?
あなたはジョーカーを何者だと位置付けて
今回、本作をご覧になられましたか?
感情移入 してしまうほど悲哀に満ちた、悲劇の主人公?
感情移入を許さないほど非道に嘲ける、喜劇の主人公?
また、シリーズ過去作と比較したり
皆さんがすでに抱いている“ジョーカー像”と重ねてみて
「こんなのジョーカーじゃない!」
「ダークナイト最高!ヒース・レジャーこそ至高!」
と思ってしまいましたか?
どっちにしても、感情が動いた時点で
制作者側の“ジョーク”に付き合う羽目になって
鑑賞者側の感性やリアクションを問われる作品
なのだろうと、わたしはメタ的に解釈しました。
すべては【虚構上のジョークである】と…
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
給水塔に反射する夏の太陽
器用に生きる象徴としての 彼女の笑顔
汗ばんだ静動脈に巣食う 褐色の火薬じみた病理
僕が僕ではない感覚 もしくは錯覚
六十億の溜息に 巻き起こる黄砂
逃げ場なく 息も絶え絶えなムカデ
涙の濁流を這って 何処へ行こう
何処も駄目だ 居場所が無い
神様 僕は分かってしまった
空っぽの夜空が綺麗
あの黒い空白に埋もれてしまえたらって 願う
そうかもしかしたら僕は 死にたいのかな
愛は愛の振りして
全部飲み下せと刃物覗かせる
今日は今日の振りして
全部やり直しだと僕を脅かす
西日に染まる郊外の公団住宅
心臓を針でつつかれる様な感傷
及び 生きてる事に対しての罪悪感
付きまとう闇 立ちはだかる闇
赤面症の季節における リビドーの肥大
故の 現実からの逃避
妄想 妄想 妄想
遮断機に置き去りの自意識
真っ二つに割れる数秒前
赤が 光る 消える 光る 消える 光る 消える
消えろ 劣等 劣等 過去 過去 全部消えろ
神様 殺してやる
過去は過去の振りして
全部受け入れろと喉に絞めかかる
夜は夜の振りして
全部おまえのせいだとがなりたてる
空は空の振りして
全部知ってるぞって僕を見下す
人は人の振りして
全部吐き出せと僕を睨み付ける
僕は触れていたかった まだ繋がっていたいよ
ビルの屋上に立った 今更思い出すんだ
春の木漏れ日に泣いた 母の声が聞こえんだ
此処にいてもいいですか 生きていてもいいですか
amazarashi / ムカデ より一部抜粋
ヒトは誰でも日々、自分と戦っている。
他人より目立たないように。務めて普通であるように。
常にこころのアクセルとブレーキを調節して
社会に適応しているように振る舞わなければいけない…
そんな日々の暮らしのなかで、ほんの些細なきっかけで
感情に支配され、視野が狭くなり、
善し悪しの分別ができなくなるような
〈強迫観念〉に捕らわれてしまう可能性を、
誰しもこころに秘めている…
が、我々は理性を持って踏み留まる。
でも自己顕示欲が強い人種、
笑顔を届ける“コメディアン”という職種が
強迫観念に突き動かされて、笑えないジョークを
ブレーキも効かさず振り撒いたら、
それは狂気の沙汰ではないでしょう。
スクリーンに映し出されるそんな主人公を
目の当たりにした我々鑑賞者のなかには
救われた気持ちになるヒトも少なからず
いるのではないでしょうか?
なぜならば彼、ジョーカーが
作り物の〈フィクション〉または《虚構・妄想》という
オブラートに包んで意識・無意識に関わらず、
言葉にならない鬱屈した想いを、
我々に代わって雄弁に語り、
行動に現してくれたのだから…
…と思ってしまうわたしの“色相”は大丈夫だろうか?
観終わったあと余韻を引きずり過ぎたらどうしよう
生活が手に付かなくなったらどうしよう…と
過度に心配して鑑賞にのぞみましたが
「ものすごいものをみた!」という実感のほうが上回り
割りと大丈夫でした(笑)
わたしにとってそんな、色相チェック映画でしたね。
わたしはまだ、
わたしであることを、
許されているみたいだ。
元よりヒース・レジャーのジョーカーに心酔してるわけではないので、ホ...
元よりヒース・レジャーのジョーカーに心酔してるわけではないので、ホアキンでも抵抗なし。
あの身体は凄みがある。ガリガリでゾッとする。笑う演技以上にジョーカーの異質性を感じた。
怖いのは、誰しも自分がジョーカーになり得てしまうこと。疎んじられ孤独な生活、お金もない、抱いていた夢も他人から笑われる始末。
救いがないのに目が離せないのは流石。
世界の理不尽を笑い飛ばす
なにごとでも、初めての体験は勇気が要る。ましてや人を殺すとなると、自殺するのと同じくらいの蛮勇が必要になるだろう。しかしひとたびそれを乗り切れば、あとは仕事をこなすみたいに人を殺せるようになるらしい。この夏に観た映画「日本鬼子(ri ben gui zi)」の中で、中国戦線から帰還した旧日本兵がそのように語っていた。
本作品の主人公アーサーも、その辺にいる気の弱い中年男に過ぎなかったのが、ある出来事を機に悪に対するブレーキを壊して次第に暴力的になり、平気で悪事を行なう人間に変貌していく。
最初の行動には確かに蛮勇が必要だった。しかしそれは勇気を獲得したのとは違う。むしろ喪失だ。他人の痛みに対する想像力の喪失。それは自分自身の痛みに対する想像力の喪失でもある。
人は他人を殴ること、他人を殺すことに忌避を覚える。同じ共同体に属する人間を殺すことは共同体から罰を受ける行為だからだ。共同体にとって殺人が数多く発生するとは共同体存続を危うくするから、どんな共同体も殺人を厳重に禁止する。しかし共同体に属する誰もが共同体の存続を望んでいる訳ではない。中には共同体のルールなど糞食らえと自分の都合だけ優先して他人を顧みない人間もいる。そういった人間は得てして暴力的であり、そして周囲の人間を暴力に巻き込んでいく。
物語の中でアーサーは三度、暴力の被害者となる。加害者は街の悪ガキであり、エリートサラリーマンであり、街の有力者である。実は彼らこそ共同体のルールの枠外にいる人間たちであり、アーサーを暴力的な人間にした元凶なのだ。そしてアーサーもまた、彼らと同様に暴力の連鎖の源泉となる。
本作品はアーサーの物語を通じて人間の愚かさを冷徹な視点で描き出す。観ていて大変に不愉快な物語だが、その不愉快さこそ本作品が人間の真実を表現している端的な証拠でもある。
トッド・フィリップス監督は「ハングオーバー」シリーズでは理屈から外れた人間の馬鹿馬鹿しい行動をこれでもかとばかりの沢山のシーンで笑わせてくれたが、本作品では同じ愚かさでも暴力の拠って来たるシーンをいくつも観せ、人間がどれほど合理性に欠けた理不尽な存在であるかという彼独自の世界観を存分に表現したと思う。
ホアキン・フェニックスは作品の世界観を忠実に表現するために主人公の極端な人格をその行動と表情で演じる。大変な演技だったと想像される。一方、ロバート・デ・ニーロは常識人の役で、ヒューマニズムや合理性が暴力や理不尽に対して如何に無力であるかを示すと同時に、商業主義が齎した格差が社会に蔓延させた根強い不満の標的みたいな役を演じることでアーサーの行動の動機を裏づける役割も担った。
気の弱い普通の男が度重なる不幸によって怒りの塊になる、という単純な話ではないと思う。世の中の不条理が結晶したのが主人公アーサーの存在であり、その哄笑は世界の理不尽と人類の愚かさを高みから笑い飛ばしているかのようである。
映画の中に取り込まれる
社会の格差と報われない人生。
残酷な世の中だけど彼は前に進んでいた。
最後まで自分と葛藤していた。
演技力が凄まじく映画の中に入っているような不思議な感覚を体験した。
怖いのが苦手で本当は観る気が無かったけど
すごい話題になっていたので観た。
自分の人生と照らし合わせ考えることが多々あった。
正直この作品を観て良かったとは思えない。
映画自体に悪いとこはなくとても良くできている映画だけど、
不安や恐怖が現実にも現れてきてとても怖い。
それだけすごい映画だとは言える。
現実が上手くいかないからこそ
映画では非現実でハッピーエンドを求める私にとっては
とても刺激の強いものだった。
救いのない悲しすぎる話。ジョーカーに同情を禁じえない話。社会的弱者...
救いのない悲しすぎる話。ジョーカーに同情を禁じえない話。社会的弱者が犯罪者になってしまう過程は現代社会のリアルでもあると思う。この作品を見てジョーカーに共感してしまうところは、R15指定も納得。
それにしてもホアキンフェニックスの演技圧巻。映像の迫力圧巻。
絶望しかない
神様は見てるだけ、決して手を貸さないんだなと思った。
犯罪が増えるのではと警戒され映画の公開が云々と聞いていたが、この映画は刺さる人にはとんでもない棘を刺してくるので影響を受けてしまう人が出てくるだろうなと思うが、全く刺さらない人もいると思う。
これを観てショックを受ける人は自分に自信が無く、他人を優先してしまう優しい人で、逆に面白くなく感じた人は自己愛が強く何事も楽観的に考えれる頼もしい人ではないか?
さぁ、あなたはどっち?なんつって
…ネタバレしないとこんなしょーもない事しか言えないのでとにかく観てほしい。
どのシーンを切り取っても美しく悲しい。胸がずっと苦しくて息がうまく出来なかった
悲劇か喜劇かは自分次第
見方次第でコメディとしても観れる作品。
社会に出て挫折を味わった人間ならアーサーに共感できるポイントが色々とあるはず。
「僕の人生は悲劇だと思っていたが喜劇だ」と言う台詞について、自分も辛かったとき同じことを考えて吹っ切れた記憶があるのでとても共感できた。
正直、ラストの畳み掛けはカルタシスを感じて興奮したし、例の階段のダンスシーンは思わず笑顔になってアーサーの様子を堪能していた。
彼には見守りたくなるような、元気になって良かったと観客に思わせてしまう不思議な魅力がある。
久しぶりに怪作というか良作に出会えた。
公開中にもう一度観に行こうと思う。
作者ジョーカー、ということで。おっさん、以上。
「ハウス・ジャック・ビルト」から5か月ですか。娘っ子が大きくなるにつれ、映画鑑賞の予算も時間もがっつり削り、鑑賞してもレビュー書く時間がもったいない、とまで生活が激変した。
ああ、「ハウス・ジャック・ビルト」みたいな変態映画が(いろんな意味で)観れた、あの頃が本当に遠く感じる。
「ジョーカー」。お客さん、入ってるな。
賛否両論のようで。あらまあ、ほんと「ジョーカー」だな。観る前から、なんだか「思った通りの」映画になってるんじゃないの?という期待を胸に。
「ジョーカー」
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作者「ジョーカー」
監督トッド・フィリップスのことであり、ホアキンのことであり、製作陣のことであり、ひょっとしたら、最近マーヴェル映画をこき下ろしたニュースのマーティン・スコセッシもそうかもしれない。
本作を「ダークナイト」のジョーカーでない、「ジョーカーの誕生譚」とまで「何故か言い切ってしまう連中」。
あらまあ、見事に引っかかっている。
まあ、だいたいのことはこの膨大なレビュー数を見ればわかることだが、映画リテラシーが高いつもりでいる常連レビュアーが思いっきり勘違いしていることでも、本作は大成功なのではないか。ほんと。
いつからだって?最初からである。
追記
本作に登場するアルフレッドのキャラがゲスなのも「楽しい」。
社会風刺ならX、バットマンスピンオフなら○
どの様なコンセプトがこの映画にあるか図りかねますが、
見終わって、TVCMでの有名作家のコメント、「誰もがジョーカーになる可能性がある」にまず疑問を抱きました。
そうでしょうか?
物語の中の設定では精神疾患者?
そりゃ、私も一時的に鬱になる事くらいありますがね。
確かに主人公の生い立ちは同情に値するシーンも多々あります、もっと周りが思いやりを持っていればとか。ですが、では、なんで小人の方の優しさにスポットが当てられないんでしょうか?
きっと彼は純粋に心配してお酒?を持ってきたのでは?
この映画はただジョーカーの誕生秘話と言うことでしたら○でよいと思いますが、もし、格差社会やイジメなどの社会風刺の意味がこもっているなら完全にXだと私は思いました。
愛や満たされる事を求めるが上に人殺しや他人を傷つける事を肯定しているかのように感じたからです。
いかにもジョーカーがかわいそうな生い立ちでであるかを大義名分にして 、
どこかの国の人々の様に自分の権利だけを振りかざす人に有りがちな理屈ですね、
確かに悪意を持って接してくる人間もいるでしょう、だからと言って他人に悪意を実行する事を肯定する理由にはなりません、所詮は悪?ではなくて弱いんでしょうね、心が。
人は誰しもスポットを当てるところにより見方が大きく異なると思っています、このように闇の部分へスポットを当て続けると、こういう話になるのでしょう。悪がこの様に誕生したと言うなら映画としてなるほどですが、ジョーカーに肩入れする気には全くなれませんし、それは危険だと思います。
社会なんて平等でないのが当たり前で、その中からどれだけの光を見いだせるかがその人の幸せ度だと私は思ってます。
ただ、この役柄を演じた役者さん達の演技力は凄いと思います、きっと非常に難しかったんじゃないでしょうか。
だけど、うーん、お金払ってまであまり見なくても良い映画かな・・・なので、この星の数になりました。
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