劇場公開日 2019年10月4日

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「弱者はどう生きる?」ジョーカー ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5弱者はどう生きる?

2020年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ジョーカーを見始めた。バットマンのジョーカーが誰かよくしらない。これはハリウッドの有名な作品で、私の大好きな社会正義を描いているからと聞いたので気軽に見始めたら、もうつまらなくて我慢ができない。今、半分まで見たけど、これからの頃を観るばきかどうか思案中。本当につまらなく、気持ちが入っていかない。これは、途中までみて書いている。

確かに、アーサー(ジョーカー)が福祉施設で、カウンセラーと話すシーンは圧巻だ。ジョーカーに、カウンセラーが否定的な思考があるか聞くが、ジョーカーは何も聞いてくれないと彼女にいう。彼女が聞く姿勢を持っていなく事務的なのは感情移入が恐ろしいのかもしれないし、カウンセラーとして未熟なのかもしれない。と思っていたら、この事務所が閉まり彼女も仕事を失うことがわかる。

アーサー(ジョーカー)が自分の生きてい間に、自分が存在しているという自己に意識がないと。

その後、地下鉄で殺人をすることにより、『人々に注目されてきた』と気分がよくなってきている。悪事を働くことでも、人から注目された方がいいらしい。現代社会でこういう類の犯罪が増えているが、自分が虫けら以下の存在で誰も相手にしてくれないことを十分味わってるんだろう。コロナ禍のなかで、人々との関係が希薄化するなかで、精神的に不安定な人や自分がどこでも認められないという悩みをもつ人がもっと増加しているだろう。

きっと自分にポジティブになれないし、社会の悪いことばかり気になり、社会のためにちっぽけなことでもなにかすることはできないんだろう。それに、ましてや、社会が混乱して、悪事を働いた物を祭り上げる社会で、カオスだから。
アーサーの場合、精神病を抱えているから、こういう社会で生きていくのは何よりも大変だろうが。母の偽手紙のあとで、益々自暴自棄になったり、自分勝手な暴力行為に出て、自分中心に物事を考え、私からの観察だと、自分を正当化して悲劇の主人公になっているように思える。

正直言って、いつでもいいから、アーサーの話を聞いてあげられる人、そして、彼が精神的な繋がりがどこかで持ってたら、数多くの殺人を犯さなかったかもしれないし、かれの生き方もよく変わっていたかもしれない。

最後までやっと観たが、監督の主旨が読み取れないが、米国社会の多種多様な問題が、人間関係の希薄、犯罪、虐待、精神障害の人々の立ち位置、権力の横暴、テレビ局の質の低下、医療福祉の崩壊、群衆心理などが、ぐちゃぐちゃに出てきている。アーサーにまったく同情するわけではないが、弱者がもっとも生きにくい世の中になり、それが、犯罪につながっていってしまっている。この状態が精神的に課題を抱えているアーサーにとって拍車がかかってきてしまっている。

コロナ禍のなか、私たち一人一人が大切されたいし、大切にしたい。

Socialjustice