「5回鑑賞した」ジョーカー ガオカさんの映画レビュー(感想・評価)
5回鑑賞した
まずはじめに、
この映画は人を選ぶ。
なぜ評価されているのかわからないという
声も多く聞こえてくる。
私の周りの友人でも評価は真っ二つだ。
きっとこの映画が謎を残す終わり方をするからだと思うが、、、
ここからはあくまでわたしの感想と
私の考察です。
まずホアキンフェニックスが化け物。
ヒースレジャー扮するジョーカーの鬼の評価の高さは
誰もが知っている。
あのジョーカーがある以上、今回演じるのはかなりのプレッシャーだったと思うのだが、
あの笑い方や、痩せ細った奇怪な身体つき。
怒りや悲しみの静かだが底深い重厚な表現。
日本人にあんな演技できる人いないと思う。。。
同時期に日本のジョーカーとか言って
楽園の綾野剛が完全に乗っかり情報で話題となってたが、アホかと思ったほどホアキンの演技はすごかった。
考察というか、疑問というか
意図を探りたくなるストーリーなので
私の考えをネットや他の方のレビュー等も
参考に書き殴ると
妄想癖の精神病のペニー
養子だが同じ症状を持つアーサー
これは物心ついてから共に愛を持って
育んできた家族なんだよという事を表現してるのかな?
10:11
劇中時計が全て同じ時間を指している。
全てアーサーの妄想説なのか
11時11分はスピリチュアルな世界において物事のスタートを意味したり、思考が現実化することを示す宇宙からのサインなどと言われてるそう。
また、11時11分は左右対称の数字であり、物語の二重性を象徴しているとも言える。
現実と妄想が対照的になっている暗示?
銃の装填数
地下鉄でのシーン装填数より弾が多い。
やはり妄想の世界?
ピエロの仮面を被った人が犯人。
と言われているが、アーサーはピエロのメイクをしている。
全て妄想なのか、一部が妄想なのか。
それも考えると難しい。
ペニーの写真の裏の素敵な笑顔だ TM
トーマスウェインとペニーの関係を闇に葬る為にアーサーを捨てて養子として取り直したんじゃないか?
等色々と考えさせられる部分は多い。
個人的には
アーカム病院での出生の事実を確認した時の
アーサーの笑いには泣かされた。
あんな悲しく苦しそうに笑う姿、
純粋に気の毒というか哀れというか。
アーサー頑張れ!悪頑張れという構図になってしまうのも仕方ない。
作り手がうまい。
タクシードライバーやキングオブコメディへの
オマージュに関しては、割とまんまやないか!
ってシーンが多い。
ここに批判が集まらないのは、作り手の愛を感じるからなのか。
そして音楽も最高のセンス。
クリームが流れた時は、ちょっと
笑ってしまう程映像に合っていて
ゴッサムが炎に包まれながら嬉しそうに微笑むアーサーをニヤニヤしながら見守ってしまった。
あと何と言っても、
フランクシナトラのザッツライフ。
何度流れるの!ってほど流れて、
あのイントロが耳に焼き付いた。
またチャップリンのセリフをもじった名言。
人生は悲劇だと思っていたが、喜劇だ。
この文字通り、最後は右へ左へ逃げ回る
喜劇の様な終わり方。
ザッツライフにのせて、、、
理解できないさ。
ーーザッツライフ投入!!ーー
ここもう癖になる。
カウンセラー、同じ人って言うけど
あれ同じかな??
そこがいつも疑問に思ってる。
拉致があかないので、
この辺で。
私はこの映画をお勧めはできないが、
個人的に大満足で大好きな映画。
早くも1月にBlu-ray発売なので、
6度目の鑑賞も近いでしょう