「かわいそうなおじさんの話」ジョーカー hitsujさんの映画レビュー(感想・評価)
かわいそうなおじさんの話
評論家連中に絶賛の嵐のようなので観に行ったけど、つまらんかった。
曰く、この映画を楽しめない人はジョーカーに「悪のカリスマ」を期待したせいだという。
でもそれは僕にはあてはまらない。特にダークナイトに思い入れもないし、哀れなホアキンフェニックスの話という触れ込みだったので、そうだと信じて映画館に行った。
で、その通りだった。なんの意外性もなく。
不幸な境遇の男が、銃を手に入れる。ヴィランの話なんだから、それだけでどういう展開になるのか想像がつく。
現実と妄想の区別が曖昧なんて使い古された手法だし、こんな奴に彼女ができるなんて不自然すぎるだろうと思ってたら妄想でしたってことで逆に納得がいったし、あんなのがテレビに呼ばれるなんて非現実的だし、夢オチなんて最低だ。
現代の社会問題をどうのこうの言うのもあるが、そんなもんこの映画の下敷きになった「タクシードライバー」の時代からある話で、なんの目新しさも感じない。
ここに書いたことも別にネタバレに値しないことだと思ってる。
正直、なんでこの映画がこんなに高評価なのか困惑している。煽りではなく、本当にどこが面白いのかおしえてほしい。
僕の見方が悪かったのか、IQが足りなかったのか。評価している人は社会的弱者か、ジョーカーに感情移入できたということなのだろうか。
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