「存在感を焼き付ける」ジョーカー nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
存在感を焼き付ける
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なんと言っても、主演のホアキン・フェニックスの演技が素晴らしく、怒り哀しみ悲劇喜劇を体現するような、異様な存在感を大いに放っています。
その演技、キャラクターを魅せる為、存在感を焼き付ける為の、カットや演出も効果的で良かったと思います。
また、貧困層と富裕層、福祉切り捨て、銃社会など、理不尽な現実を反映したリアルな世界描写も印象的で、暴力描写もリアルでかなり痛々しいです。
理不尽な待遇から犯罪者へと変貌する様は、やるせないとも感じます。
ラストの収容所での面談では、最初の福祉局との面談場面にリンクしているような、この物語自体がそこからの回想?妄想?作り話のジョーク?、とも思わされましたが。
やるせないと共感してたら一杯食わされたかのような、これがジョーカーか…と。
とは言え、暴力は肯定出来ませんが、やはり弱者を無視する理不尽な社会に対する怒りには共感してしまいます。
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